エンジニアとは工学技術者のこと！種類やプログラマーとの違いを解説

エンジニアとは工学的な技術を持つ専門家のことです。IT技術が進むにつれ、エンジニアも細分化され種類が増えています。具体的にはどのような種類があるのか、また、プログラマーとの違いや年収について見ていきましょう。

エンジニアとは

エンジニアとは、機械や電子などの工学分野において技術的なスキル、知識を有して活躍する人々全体を指します。少し前までは主に機械の設計や電子デバイスを開発、作成する仕事をする人を指していましたが、近年では主にコンピュータ関連の技術職のことを指すようになってきました。

また、コンピュータ関連のエンジニアであることを強調して、「ITエンジニア」と呼ぶこともあります。いずれにしてもコンピュータを含む技術的な仕事をする人であれば、エンジニアと呼び、特定の分野において特化した仕事をしている場合は「システムエンジニア」や「インフラエンジニア」のようにエンジニアの前に分野名をつけて区分けすることが多いです。

ITエンジニアの年収は約450万円

エンジニアの中でも近年増えてきたのがITエンジニアです。システムエンジニアやインフラエンジニア、ネットワークエンジニアなど多くの種類があり、いずれもニーズが高まっています。また、今後もIT関連の仕事はニーズが増えると予想されるため、将来性の高い仕事ともいえるでしょう。

ITエンジニアの平均年収は約450万円です。全職種の平均年収は約410万円なので、比較的高所得が期待できる仕事といえます。ただし、ITエンジニアの中でも種類によって平均年収が異なるので、年収を基準に仕事を選びたい方は注意が必要です。

企業や働き方などによっても差はありますが、エンジニアの中では「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」が比較的高年収を期待できます。いずれも平均年収は460万円ほどで、他のITエンジニアよりは高い水準です。

さらに高額の年収を目指す場合は、技術的な業務だけでなく管理業務やコンサルティングなどに関わることも検討できるでしょう。例えば「プロジェクトマネージャー」であれば、エンジニアならではの技術的な側面と管理業務を両立した仕事です。平均年収も約660万円と高水準で、一般的なITエンジニアより100万円以上も高くなっています。

エンジニアの種類

工学分野で技術関連の仕事を担うエンジニアは、仕事内容によっていくつかの種類に分かれています。主な種類としては次のものが挙げられるでしょう。

• ネットワークエンジニア
• セールスエンジニア
• Webエンジニア
• サーバーエンジニア
• フロントエンドエンジニア
• マークアップエンジニア
• データベースエンジニア
• 組み込みエンジニア
• ゲームエンジニア
• インフラエンジニア
• IoTエンジニア
• システムエンジニア

それぞれの仕事内容について簡単に解説します。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアとは、ネットワーク関連の設計や構築を担当するエンジニアです。システムを導入するときにはネットワークが構築されていることが条件となるため、ネットワークエンジニアはインターネットをスムーズに利用するための土台を作る仕事といえるでしょう。

また、ネットワークエンジニアは、ネットワーク構築後の保守や点検も行います。実際にネットワークを導入するときは工事を行うスタッフとも連携し、クライアントの希望に沿うネットワークを組み立てていく仕事です。次の記事ではネットワークエンジニアに必要なスキルや資格などについて詳しく解説しています。転職を考えている方やネットワークエンジニアへの理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

セールスエンジニア

セールスエンジニアとは、エンジニアとしての知識やスキルを活かして営業を行う営業職のことです。システムの導入を検討しているユーザーや、すでにWeb関連のサービスを導入しているクライアントに自社サービスや商品を勧めるだけでなく、技術的なアドバイスも行います。

クライアントがシステム関連でトラブルを抱えているときは、その場で対応できるのもセールスエンジニアの特徴です。エンジニアとしての素養を持たない営業職であれば、技術スタッフに連絡して後日対応ということになりますが、セールスエンジニアであれば営業もしつつ技術面でもサポートできるのでクライアントにとっても心強いでしょう。

セールスエンジニアは基本的には営業職のため、売上に直接貢献することができ、企業によってはインセンティブなどで評価されます。そのため、一般的なエンジニアと比べると収入が高いことが多いです。セールスエンジニアについて詳しくは次の記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。

Webエンジニア

Webエンジニアとは、Web関連の技術的な業務を担当するエンジニアです。Webサイトやアプリケーションの設計や開発、運用、保守管理などが主な業務になります。

企業によっても異なりますが、Webサイトやアプリケーションの開発を担う場合は、Webエンジニア自身がユーザーニーズを調べるためにマーケティングを行うこともあるでしょう。次の記事ではWebエンジニアの仕事内容や求められるスキルについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築、運用、保守を担当するエンジニアです。クライアントからシステムの利用目的などを聞き取り、適した処理能力を持つサーバーや台数を用意します。

また、サーバーを構築する際にはネットワークに必要な配線なども担当することが少なくありません。そのため、ネットワークに関する知識やスキルも求められます。サーバーエンジニアに求められるスキルに関して、次の記事で詳しくまとめました。ぜひご覧ください。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとは、ユーザーが操作する部分の構築を行うエンジニアです。画面操作に関わる分野を担当するので、HTMLやJavaScriptなどのプログラミング言語を熟知しているのは基本として、Webサイトやアプリケーションの制作全般に関わります。

ユーザーが操作する「フロントエンド」に対して、ユーザーが直接的には操作しない「バックエンド」の構築や設計を行うエンジニアはバックエンドエンジニアです。主にサーバーやインフラの構築・設計を担当するため、サーバーエンジニアやインフラエンジニアと呼ばれることもあります。フロントエンドエンジニアについて詳しくは、次の記事をご覧ください。

マークアップエンジニア

マークアップエンジニアとは、ユーザーがテキストデータを画面上で閲覧できるようにマークアップするエンジニアです。ユーザーが見やすいように工夫することも求められるので、技術的な能力だけでなくWebデザイナーとしての素養も求められることがあります。マークアップエンジニアについては、次の記事も参考にしてください。

データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データを一定のルールに従って保管・管理するデータベースの構築や設計を担当するエンジニアです。データベースだけを扱うこともありますが、企業によってはシステムエンジニアがデータベース関連の業務も担当することがあります。

また、アプリケーションの開発と一緒にデータベース開発や構築を実施する企業も少なくありません。詳しい業務内容については、次の記事をご覧ください。

組み込みエンジニア

組み込みエンジニアとは、家電製品や産業用機器に組み込むOSやソフトウェアの構築や設計を担当するエンジニアです。制御機能も合わせて開発するので、「制御・組み込みエンジニア」と呼ばれることもあります。

例えば自動運転機能のある自動車やスマートフォンなどの開発には欠かせない仕事です。次の記事で詳しく解説しているので、チェックしてみてください。

ゲームエンジニア

ゲームエンジニアとは、家庭用オンラインゲームやスマートフォンゲームなどの開発や設計を担当するエンジニアです。オンラインゲーム専門の企業に勤務し、ゲーム開発スタッフとして働きます。

オンラインゲームの人気はダウンロード数などで簡単に調べられるので、他のエンジニアと比べると、設計したシステムの評価がダイレクトにわかる職種といえるでしょう。次の記事もご覧ください。

インフラエンジニア

インフラエンジニアとは、コンピュータを操作できる環境を構築するエンジニアです。サーバーやネットワークから端末に至るまでトータルで設計や管理を行い、システムがスムーズに稼働する道筋を作ります。

インフラエンジニアは保守も担当するため、ユーザー側でトラブルが起こったときは復旧作業に駆けつけるなどの業務も含まれることがあるでしょう。ユーザー側の困りごとを丁寧に聞き取るヒアリング能力なども求められます。次の記事でも詳しく解説しているので、参考にしてください。

IoTエンジニア

IoTエンジニアとは、モノのインターネットであるIoT機器の開発を担当するエンジニアです。家電メーカーなどに勤務し、ユーザーのニーズを満たすIoT機器のアイデア出しから設計、構築などもトータルで担当します。

また、IoT機器がスムーズに使える環境づくりもIoTエンジニアが担当することが一般的です。そのため、ネットワークやセキュリティ、IoT機器を操作するアプリケーションの開発などについての知識やスキルが求められます。次の記事でも詳しく解説しているのでご覧ください。

システムエンジニア

システムエンジニアとは、システム開発や設計、運用、テストを担当するエンジニアです。また、クライアントのニーズをヒアリングし、実現可能なシステムを提案することもシステムエンジニアが担当することもあるので、ヒアリングスキルやコミュニケーションスキルなども必要とされるでしょう。

システムエンジニアに求められる資質やスキル、資格については、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にして、ご自身に合う仕事選びにご活用ください。

プログラマーとは？

プログラマーとは、システムエンジニアが構築した設計書を基にプログラミングを行う仕事です。取り扱うプログラミング言語により、JavaプログラマーやPHPプログラマーなどと分類することもあります。

企業によっては、プログラマーが設計などにも関わることも少なくありません。反対にプログラミングだけに特化している場合は、プログラマーと呼ばずにコーダーと呼ぶことがあります。次の記事でも詳しく解説しているので、チェックしてください。

Webプログラマーとは？

Webプログラマーとは、Webサイトのプログラムを専門に担当するプログラマーのことです。企業によってはWebプログラマーがシステムエンジニアと同じく、システムの設計や運用、管理を担当することもあり、幅広い業務を手掛けるケースも少なくありません。

Webプログラマーには、フロントエンドやサーバーサイドにわたる幅広い知識とスキルが求められます。次の記事も参考にしてください。

プログラマーとエンジニアの違い

プログラマーの仕事には本来エンジニアが担当する領域が含まれることがあり、反対に、エンジニアの仕事にプログラマーが担当する分野が含まれることもあります。そのため、特に区分けをせずに、その場に応じて「プログラマー」や「エンジニア」と呼ぶことも少なくありません。

区分けするときは、メインとなる仕事がどこにあるかという点に注目することが多いです。プログラミング言語を用いてプログラムを手掛けるシーンが多い場合はプログラマー、プログラミング言語を使う以外のシーン、例えばシステムの設計や構築、テストの段階に携わることが多いときはエンジニアと呼べるでしょう。

企業によっては、プログラマーとエンジニアを区別しないこともあります。単に呼び分けていないこともありますが、実際にプログラミングとシステム設計や構築、テストまでを同一のスタッフが担当するため区別できない企業もあるでしょう。

プログラマーとエンジニアの違いをより深く知りたい方は、次の記事もぜひご覧ください。違いを理解すると、ご自身に合う仕事も見つけやすくなります。ストレスなく働くためにも、まずは仕事内容を理解し、ご自身の適性やしたいこととマッチしているのか考えてみましょう。

自分に合うエンジニアの種類を選ぼう

エンジニアは工学分野で技術を担当するすべての人を指す言葉です。手掛ける仕事の範囲が広いため、システムエンジニアやフロントエンドエンジニアのように種類に分けて、呼び分けることもあります。異なる種類のエンジニアであっても類似する仕事を担当することもありますが、その種類ならではの業務に特化して作業を行うこともあるので、エンジニアの種類や担当する範囲、必要なスキルについて熟知しておく必要があるでしょう。

エンジニアやプログラマーの仕事を目指している方は、ぜひハレダスの転職相談チョイスにご相談ください。転職相談チョイスでは経験豊富なキャリアアドバイザーが、転職を希望するすべての方に向けてご自身に合う仕事の選び方から職場の見つけ方まで丁寧にアドバイスを実施しています。

また、エンジニアやプログラマーの仕事に興味はあるけれども、本当に自分に合うのかわからない方、エンジニア関連の仕事そのものが自分の適性といえるのか自信がない方、あるいはエンジニアとしてのスキルアップを目指す方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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