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組み込みエンジニアの仕事内容や必要な資格を紹介!年収や将来性まで

組み込みエンジニアは業務用・家庭用問わず、さまざまな機器を動かすためのプログラムを構築する重要な仕事です。AIの発達やIoTの進展により、さらなる需要の増加が期待されています。

今回は組み込みエンジニアの仕事内容や必要な資格、未経験から目指す方法、年収などを解説します。

組み込みエンジニアの仕事内容

組み込みエンジニア 作業中

家電製品や情報・通信機器、工業機械など日常生活で必須となるコンピューター機器に搭載された組み込みソフトウェアの開発を担当する仕事です。

組み込みソフトウェアは機器のスムーズな動作のために必要な部品です。

組み込みエンジニアの業務内容は、スペックの検討やハードウェアやソフトウェアの設計、機器への実装、動作テストと多岐に渡ります。メインの仕事はソフトウェアの設計ですが、電子基板の設計も業務の範疇です。

設計時はユーザーの利便性はもちろん、規格への準拠や安全性能にも考慮する必要があります。バグの発生を想定して、使い方を誤ってもユーザーの身体に影響を与えない安全性を持たせることが重要です。

組み込みエンジニアになるために必要な資格や知識

組み込みエンジニア チーム

組み込みエンジニアになるための必須の資格は存在しません。とはいえ、資格があると一定の知識を持っている証明を得られます。

誰の目にも明らかな客観的な証拠となるため、就職・転職時に有利に働く可能性が高いです。ここでは組み込みエンジニアへの転職に役立つ資格および知識を紹介します。

ETEC(組込み技術者試験制度)

一般社団法人組込みシステム技術協会が主催する、組み込みエンジニアの技術や能力を示す検定試験です。

試験はクラス1とクラス2のレベルに分かれ、クラス2は大学・専門学校卒業程度の知識があれば取得可能。クラス1はクラス2で500点以上の点数を獲得することで受験可能な上位資格です。

実務経験の必要がないため、未経験者の実績アピールにうってつけです。ただしクラス1の受験が可能なレベルの点数を取得するには相応の知識が求められます。

Linux技術者認定試験

WindowsやMacと同じくOSの一種である「Linux」の習熟度を測る民間の認定試験です。世界的に認められた試験であり、世界中のエンジニアが受験する国際的な権威性を誇っています。

試験のグレードが3段階に分かれ、難易度や専門性が異なります。

初心者向けのLPIC-1ではLinuxの基本操作を問題なくこなせるレベル、LPIC-2はシステムやネットワークの構築やトラブルシューティングなど応用レベルの知識が必要です。

いきなりLPIC-2を受験してもよいため、自らの技術・知識の習熟度を把握した上、試験のレベルを選択しましょう。

C言語に関する専門知識

多数のプログラミング言語のうち、組み込みエンジニアに必須となるのはC言語に関する知識です。言語の種類としては「C言語」とその拡張版の「C++言語」が必須です。

C言語が重宝される理由には、現存する組み込み系の開発資産を形作っていることや処理速度のスピード、さまざまな環境への順応性の高さなどが挙げられます。

C言語は多様なプログラミングを構成する基本的な言語の一種です。勉強し使いこなせるようになれば、色々な場面で応用が効くでしょう。

アセンブラに関する専門知識

アセンブラは機械系の制御を行う際に必要となるプログラミング言語。エンジニアが構築したプログラムはそのままでは機械が読み取れないため、アセンブラを介して翻訳します。

業務で別の言語に変換する場面は少なくないため、習得していれば応募先の企業から高評価を得られる可能性が少なくありません。

アセンブラは機械語であるため、知識ゼロの状態から勉強を始めるとついていけずに挫折する恐れがあります。まずはC言語を習得し、次にアセンブラというようにレベルアップを目指すのがよいでしょう。

未経験から組み込みエンジニアを目指す3つのルート

組み込みエンジニア 手作業

何もない状態から組み込みエンジニアへの転職を志すのは難易度が高いため、知識や資格の習得を第一に考えましょう。

方法としては独学、もしくはプログラミングスクールの利用に分かれます。また、未経験から挑戦しやすいITエンジニアを経由するのも一つの選択です。

ここではそれぞれの具体的な方法やメリット、デメリットなどを中心に解説します。

1.独学で資格を取得する

独学でプログラミングを学ぶのは不可能ではないですが、簡単とはいえないのが事実です。転職で有利な即戦力レベルの知識を1人で身に付けるのは、並大抵の努力では足りないでしょう。

独学の場合、実際に職場で求められるスキル感や将来的に伸びる言語の領域など現場レベルの知識が得られないのも弱点です。

まずはWebデザインを学び基礎的なコーディングの方法を身に付ける、身近の信頼できるエンジニアに教えを乞うなどの工夫が求められます。

2.プログラミングスクールに通う

スクールは体系的に学べるため、効率的かつ短時間に知識を習得できるのがメリットです。講師やアドバイザーのサポートも受けられ、疑問点を即座に解消できます。

プログラミングスクールを利用する際の注意点は、受け身の姿勢にならないこと。カリキュラムをこなせばよいだろうという消極的なスタンスだと、学んだ知識を使いこなせるレベルまで昇華しにくいです。

サポート頼りの他人任せの姿勢にならず、主体的に勉学に励むことが重要です。

3.ITエンジニアに転職して経験を積む

組み込みエンジニアはハードウェアとソフトウェア双方の知識が必要となるため、他のエンジニア職と比較しても難易度が低いとはいえません。

未経験歓迎可の求人が多いITエンジニアに就職した後に転職し、キャリアアップを目指すルートを選択するのもよいでしょう。

Webサービスの開発を担うWebエンジニアは求人数が多い職種の一つ。ただし、未経験可とは言え、一定の知識を必要と考える企業が多数派となるため、事前の勉強は必須です。

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組み込みエンジニアの転職に関するQ&A

組み込みエンジニア スコープ

組み込みエンジニアは表立って活躍する職種ではないため、働き方や待遇などにイメージがつきにくいと感じる人もいるでしょう。

ここでは、年収や向いている人の特徴、残業時間、将来性、やりがいを感じるポイントといった気になる疑問にお答えします。

年収はどれくらい?

大手転職エージェントdodaの調査によると、組み込みエンジニアの平均年収は約480万円です。

その他のモノ作り系エンジニアと比較しても、決して低い水準ではありません。IoTをはじめとする最先端・高度な領域で仕事をこなせば、年収1,000万円に達することも可能です。

JavaやPythonといった関連言語の習得や、ドローンや自動運転などのトレンドの開発をこなせるエンジニアになれば、自ずと市場価値は高まっていくでしょう。

参考:組み込みエンジニア/doda

向いている人の特徴は?

組み込みエンジニアに向いている人が持つ素質は、モノ作りが好きなことです。「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように、仕事に興味を持てるかという点は継続的に取り組んでいく上で大切です。

職人気質の仕事であるため、モノの仕組みや動き方に興味がある人にはまる可能性が高いでしょう。

また他の人たちを支える役回りに充実感を得られる人も適性があります。組み込みエンジニアの業務に人前に立つ目立つ仕事は少ないため、縁の下の力持ちのような人材が必要です。

残業はどれくらい?

dodaによると、組み込みエンジニアの平均的な残業時間は約25時間です。全職種の平均は約20時間となっているため、残業が多いとも少ないともいえない平均的な忙しさの仕事だと判断できます。

ソフトウェア開発がメインの業務のため、スケジュール的に納期前は残業が増える傾向があります。

ITエンジニアは深刻な人手不足に陥っており、十分な人材が確保できない企業だと長時間労働が強いられるリスクは否定できません。転職先を選ぶ際は、業務内容にとどまらず就労環境も配慮しましょう。

参考:組み込みエンジニア/doda

   平均残業時間ランキング【最新版】/doda

将来性はある?

組み込みエンジニアは将来性が高い職種だと考えられます。組み込みソフトウェアはあらゆる機器に搭載する必要があり、それを扱うエンジニアが活躍できるフィールドは非常に広大です。

現在IoTや人工知能の分野が注目されており、多様な領域でインターネットに接続可能なモノ作りが行われるようになっています。

新たな機器にも組み込みソフトウェアは搭載されるため、組み込みエンジニアに対する需要は今後も拡大へと向かうでしょう。

仕事を通して得られるやりがいは?

自分が意図した通りに機械が動作することにやりがいを感じる人が多いです。

組み込みソフトウェアは製品開発の目的や機能が明確になっている傾向があるため、課題解決が好きな人はいっそう喜びを得られるかもしれません。

また、組み込みエンジニアは社会への貢献度を感じやすい仕事でもあります。モノ作りの世界はニーズやトレンドの変化に応じて日進月歩です。

数多くの利用者が期待される領域で開発に取り組むため、人々に役立っている実感を得られるでしょう。

人手不足の組み込みエンジニアはこれから「アツくなる」仕事

組み込みエンジニア デスク

IoTをはじめ、新たなモノ作りが活発になっている今、組み込みエンジニアの活躍する場所も広がっています。エンジニア全体の人手不足も相まって、需要が増々伸びる可能性が高い職種です。

「組み込みエンジニアに興味があるけど適性があるか分からない」「本当に転職すべきか判断できない……」などの不安を持つ人は弊社の就職相談チョイスの利用を検討してはいかがでしょうか。

相談費用は一切発生しないため、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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Written by

ハレダス編集部

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