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インタビュー

森本亮治さんインタビュー「ヒーローで人を幸せにしたい。」元ライダー俳優の素顔、 ヒーローMAMORU の誕生とこれからの全て

世の中の愛と平和を守る、天下無敵のスーパーヒーロー「MAMORU」
誰よりも正義感が強く、好色で楽観的。ただし、お調子者過ぎてたまに痛い目にあうことも…。

そんな明るく優しいヒーローMAMORUをプロデュースしているのは、元仮面ライダー俳優の森本亮治さん。
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞し、俳優として活躍していた森本さんがヒーローをプロデュースするようになった経緯とは。

本インタビューでは、MAMORUについてお伺いするとともに、「働く」をテーマに森本さん自身の来歴や想いについてもお尋ねしました。

MAMORUについて

MAMORUの活動内容を教えてください。

メインの活動はヒーローショーです。
平日は幼稚園や小学校の防犯ショーに出ることも多いです。そのほか、大阪府警察のイメージキャラクターや、読売新聞が取り組む「全国読売 防犯協力会」の登録講師も務め、犯罪防止のための活動も積極的に行っています。

“実在するヒーロー活動“と思っていただければ分かりやすいかと思います。

MAMORUはどんなヒーローですか?

大阪府守口市出身のすごく気さくなヒーロー。
大阪弁で話し、ボケる、ずるい、せこい、ちょっとケチという “ザ・大阪人” の特徴をしています。全然ヒーローらしくないですよね(笑)

でもこれがMAMORUの個性で、私がプロデュースする上で大切にしているところでもあります。
日本にはウルトラマンや仮面ライダー、戦隊ヒーローなど「かっこよくて正義感の強いヒーロー」が沢山います。MAMORUは『聖人君子』のようなイメージではなく等身大のヒーローなんです。

MAMORUは格好つける時や正義感の強さももちろんありますけど、ピンチの時には逃げるときもあります(笑)でも、やるときはきちんとやる。

今までにない、二枚目と三枚目を兼ね揃えた「二・五枚目のヒーロー」を目指していて、実在するヒーローなのでありのままの姿を表現しています。


ただ、このキャラクターをなかなか理解してもらえないのが現状で、悩んでいるところでもあります。生みの苦しみですね。より多くの人にMAMORUを好きになってもらえるよう、新たな試みなどを模索中です。

コロナウイルスの蔓延によりMAMORUの活動内容に影響はありますか?

とてもあります。予定していたイベントなどは9割以上が中止になりました。

イベントがなかなか再開できないので、今は映像に特化して活動しています。
MAMORUのお悩み相談室や、歌の動画などをYouTubeの「MAMORUちゃんねる(まもる)」にアップしています。最近はヒーロードラマの撮影も始めました。ドラマというよりコントに近いかもしれませんが(笑)

撮影は守口市の知り合いの店で撮らせていただくことが多いです。動画に載せることでお店の紹介も出来たらな、と思っていて「守口市を盛り上げたい」という気持ちで頑張っています。

それから、海外で予定していた活動も全てなくなりました。
以前は中国やベトナムなどのイベントに呼んでいただき、ヒーローショーやトークショーに出演していました。また声をかけてもらっていたのですが、全部中止や延期になってしまいました。

大勢の前でショーを出来る日が早く戻ってきて欲しいと願うばかりです。

ここからは「働く」というテーマで、森本さん自身についてお伺いします。

仮面ライダーを始め数々のドラマや映画、舞台などに出演され、順風満帆な人生のように思えますが、芸能界を離れられたのはなぜですか?

そうですね…。私の性格が芸能界という世界に順応できなかったからです。

私はジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身ということもあり、世間から求められていたのは「かっこいい」「爽やか」といった、いわゆるイケメン俳優のイメージでした。

でも、本当の私の性格は「かっこいい」より「面白い」と言われる方が嬉しいタイプ。ボケたい、笑わせたい、面白いことをしたいという想いが常に根底にあります。

俳優をしている時は、そういった本当の自分を隠して、二枚目のキャラクターを演じていました。そうすることでファンの方々の応援も増えましたし、多くの作品に出演させていただき、周りの方々からの評価は上がっていきました。

ただ、活動が増えて周りからの評価が上がれば上がるほど自己評価は下がる一方で、需要と供給の葛藤にずっと苦しんでいました。

わがままかもしれませんが、自分の価値観を提示し、受け入れて欲しいという気持ちが強くて、“実像と虚像の狭間” でずっと揺れていましたね。

結局は「イケメン俳優 森本亮治」を上手く演じ切ることが出来ず、退くことにしました。

その後、森本さんがヒーロープロデュースをはじめた経緯を教えてください。

元々小さい頃から仮面ライダーやヒーローが大好きで、自分でヒーローを作りたいという願望はずっとあったんです。実際に「仮面ライダーカリス」を演じたことで、その気持ちはさらに強くなりましたね。

さっきお話させていただいたように、イケメン俳優という立場に苦悩があり、自分の個性を表現できる場所が欲しくて、28歳のときに「劇団なんでやねんっ!」を立ち上げました。
ここで公演していたのは “おもろかっこいいヒーロー” を題材とした作品ばかりです。

ただ、周りからは反対されていましたし、観に来てくださった方から嫌味を言われたりもしました。私に抱いていたイメージと違っていて許せなかったのでしょう。すごく悔しかったです。

自業自得ですが芸能界で成功できなかったこの悔しさが、その後の原動力になりました。

自分の価値観で見返したい、自分の直感や閃きを信じ想いを表現したい、という気持ちでMAMORU HEROES株式会社を設立し、MAMORUを作りました。


そもそもが頑固な性格で人の言うことを全く聞かないので、社長をやるしか方法が無かったのかもしれません(笑)

コロナウイルスの蔓延により働き方に影響はありますか?

すごくありますね。イベント業界は休業した会社も多く、コロナウイルスによる打撃がかなり大きいと思います。

弊社もイベントの相次ぐ中止や、各市町村から受けていたゆるキャラ事業の停止などで仕事が大幅に減ったため、たくさんのスタッフを雇い続けることが難しくなりました。

今は業務委託で仕事を依頼しているのと、ありがたいことにファンの方がボランティアで来てくれて、一緒に作品を作り上げてくれています。

MAMORU HEROESの今後の活動や事業拡大については、どのように考えられていますか?

今後は、海外での活動に力を入れていきたいと思っています。

MAMORUは大きいお友達はもちろん、主に2~7歳の子供向けのヒーローです。今はYouTubeなどの全世界で観られるソーシャルメディアの普及が進んでいるので、海外での需要が増えたらいいなと思っています。特に東南アジアは子どもが多いですし、進出していきたいですね。

もちろん、日本での活動も出来る限りしていきます。
今撮影している映像のテレビドラマ化や、MAMORUをコンセプトにしたキッチンカーやバーの開業、運送事業の展開など、アイデアが沢山浮かんでいます。

飽き性ということもあり、色々挑戦してみたいという欲が強くて。もしかしたら失敗することもあるかもしれませんが、成功は失敗からしか生まれないと思っているので、これからも色々と挑戦し続けていきたいです。

MAMORUと森本さんの今後の目標を教えてください。

『世界一のヒーロー』になることです。
叶うかどうかは分かりませんが、目指すことが大切だと思っています。

私は今まで何をやっても二番手が多くて…。
学生時代のマラソンで二着だとか、クラスで二番目にモテるとか、ジュノンボーイコンテストの読者投票も二位、仮面ライダーの役も準主演。二番手へのコンプレックスがすごくあって、だからこそ大好きなヒーローで “一番” になりたいです。

日本人はあまり大きな夢を語らない人が多いですよね。夢を語るとビッグマウスと言われますし。
でも私は誰に何と言われようが、言い続けようと思っています。「世界一のヒーローになって、世界中の子供たちに支援をしたい。社会貢献活動をしていきたいです。」

そのためには、知名度と影響力が必須だと思うので、まずは映像分野の拡大をはじめ、さまざまな取り組みをすることによって、MAMORUの認知度と人気を上げていきたいです。
実績を積んでいかないと大きな夢を語っても説得力が無いので、結果を出せるように頑張ります。


最後に、芸能界、ヒーロープロデュースと異色の経歴を積む森本さんから、ハレダス読者にメッセージをお願いします。

人には向き不向きがあると思います。それは職業にも言えることで、社⻑が向いている人や、そうではない人など様々なタイプがあります。まずは客観的に自分を知ることが大切だと私は思います。

主観は結構外れていることも多いので、周りに自分が何に向いていると思うか、どんな性格をしているか聞いてみると良いかもしれません。
ただ、どこで何をするにも「自分がどうしたいのか」がすごく大事。周りの意見を参考にしつつ、最終的には自分で決めるということを忘れないで下さい。他人の意見だけで動いていると、いつか後悔するかもしれません。

そして、出来るなら好きなことをして欲しいです。人生は短いし、もし失敗したらまた這い上がれば良いだけ。その挑戦は無駄にはならないはずです。

あなたの人生、あなたの好きなように楽しんで生きてください。
「誰がどう思うか、ではなく自分がどう思うか。」

あとがき
インタビュー終了後「こんな真面目な話は初めてしました(笑)」とおっしゃっていた森本さん。
大きな夢を持ちながらも、どこか冷静で芯の強さを感じるのは、今までの苦心と努力の結晶であり、ご自身を客観的に捉えることが出来ているからではないでしょうか。

この後はヒーロードラマの撮影の続きをされるとのことで、スタッフの方が15名ほど集まっていました。

世界一のヒーローになるその日まで
MAMORUと森本さんの活動はまだまだ続きます。ありがとうございました!


【MAMORUの動画はこちら】
YouTube MAMORUちゃんねる(まもる)

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Written by

YURI

YURI

大阪府出身のライター。 小説、ラジオ、美容コスメ、韓国をこよなく愛する。 大学卒業後、大手アパレル、英語教育サービスを経て、ライターに転身。 『話してくれた人の想いをきちんと届けること』がモットー。

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