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プログラマーとエンジニアの違いとは?7つの観点で比べてみた

「プログラマーとエンジニアには、どんな違いがあるの?」このような質問を受けて、すぐに答えられる方は多くはないでしょう。プログラマーとエンジニアは、同じIT分野に特化した職業であり、大きな違いはないように感じるかもしれません。そこで実際のところはどうなのか、本記事で解説します。

プログラマー・エンジニアの仕事内容

パソコンとヘッドフォン

プログラマーとエンジニア、どちらもIT関連の職業であることに違いはありません。しかし、両者は仕事内容や役割が異なり、必要なスキルにも違いがあります。

本章ではまず、その仕事内容から両者の違いを説明します。自分のやりたい仕事により近いのは、どちらの職業なのか考えてみましょう。

プログラマーってどんな仕事?

プログラマーとは名前のとおり、システムなどのプログラムを作成することが、主な業務となります。そして、プログラムにまつわる業務は、大きく「作成」と「テスト」の2段階に分けられます。それぞれの段階でおこなう具体的な作業について、以下で解説していきます。

仕様書に沿ってプログラムを作成

プログラマーのメインとなる業務は、クライアントからの要望をまとめた「仕様書」に沿って、プログラムを組むことです。クライアントから受ける細かな要望に対応できるプログラムを組み立てられるか否かは、プログラマーの手腕にかかっているといえるでしょう。

プログラミング言語を用いてシステムを作り上げていくため、プログラマーには相応の専門知識が必要です。パソコンと向き合うことがプログラマーの仕事であり、実際にクライアントと直接打ち合わせをすることは、ほとんどありません。

稼働のテスト

クライアントによる仕様書に沿ってプログラムを組んだ後は、テストをおこないます。指示通りにシステムが機能するのか否かは、テストをしてみなければわからない点もあるからです。

また作成したシステムが、クライアントが意図しているものに沿っているのかもあわせてチェックします。

作成時には気づけなかったミスや想定外のバグが発生した場合にも、プログラマーが対処します。テストの結果「問題ない」と判断されたものを、成果物として提出するまでがプログラマーの業務です。

エンジニアってどんな仕事?

エンジニアもまた、クライアントが求めるシステムを作る仕事です。しかし、同じようにシステムを作るといっても、プログラマーとはその関わり方が大きく異なります。

実際に、システムを作ることがプログラマーの仕事です。エンジニアの仕事は、その管理や仕様書の作成、クライアントのニーズを汲み取ることがメインになります。

クライアントとの打ち合わせ

エンジニアの仕事は、クライアントとの打ち合わせから始まります。営業担当者が案件を受注し、具体的な内容を詰めていくことがエンジニアの仕事です。

打ち合わせのなかでクライアントが抱えている課題やニーズを汲み取り、それを解決できるシステムを提案していきます。この工程が一般的に「要件定義」と呼ばれるものです。

クライアントとプログラマーの間に立って、両者の橋渡しをすることがエンジニアの役割です。クライアントとプログラマー、どちらともやりとりをおこなうため、多くの専門知識と高いコミュニケーション能力が必要となります。

仕様書の作成

クライアントと打ち合わせを重ね、要件定義ができたところで「仕様書」を作成します。要件定義を満たせる仕組みがどのようなものか、細かな指示をまとめたものが仕様書です。つまり、システムの設計図が仕様書といえます。

この仕様書をプログラマーに届けることはもちろん、書類だけでは伝わらない細かなニュアンスを伝えることもエンジニアの仕事です。ひたすらパソコンと向き合うプログラマーに比べ、人とのコミュニケーションをとる機会が多い部分は、エンジニアとの大きな違いといえるでしょう。

プログラマーとエンジニア、7つの違い

パソコンとデスク

プログラマーとエンジニアには、仕事内容の他にもさまざまな違いがあります。本章では、両者の違いを「言葉の定義」「役割」「必要な知識」「適正」「キャリアパス」「年収」「コミュニケーションの対象」といった7つの点に分けて解説します。

プログラマーとエンジニアの違いを、より細かく把握し、自分の目指す職業を明確にしてください。

1.言葉の定義

そもそもプログラマーとエンジニアは、言葉の定義からすでに異なります。それぞれの定義は、以下のとおりです。

 

・プログラマーとは:プログラム言語を用いてシステムの構築をおこなう人

・エンジニアとは:ソフトウェアの開発に広く関わる技術者の総称

 

プログラマーの定義については、仕事内容と一致しているため詳しい説明は割愛します。エンジニアについては、業務上「橋渡し」という要素が強く、技術者の総称という定義とは少しずれているように感じるかもしれません。

しかし、プログラマーに指示を出す以上、専門知識もある程度必要であることを鑑みると、システム開発全般に関わる技術者であることに納得できます。

2.業務上の役割

プログラマーとエンジニアは、業務における役割も異なります。仕事内容からもわかるとおり、プログラマーの役割はシステムそのものを作成することにあります。

仕様書の内容を汲み取り、クライアントの要望に添えるようプログラムを組むことが、プログラマーの役割です。

一方、プログラマーに指示を出す存在がエンジニアです。クライアントの要望を理解し、プログラマーに伝わりやすいよう仕様書を作成します。

プログラマーだけではプログラミング知識のないクライアントが納得できるような提案は難しく、エンジニアだけではシステムを作れません。つまり、プログラマーとエンジニアの両者が一体となって、ひとつのシステムを開発しているということです。

3.必要な知識

業務に必要な知識も、プログラマーとエンジニアでは異なります。プログラマーはシステムを作ることが仕事であるため、高度な専門知識が必要となります。また、情報を知っているだけでなく、使いこなすスキルも必要でしょう。

エンジニアは基本的なプログラミング知識を用いて、クライアントとコミュニケーションをとることが仕事です。そのため、ある程度のプログラミング知識と、クライアントおよび業界に関する知識も把握しておかなければなりません。

4.適性

プログラマーとエンジニアのどちらに向いているか、その「適性」はそれぞれ異なります。プログラマーに適性があるとされる人は、以下のようなタイプです。

  • 論理的な思考を持っている
  • 向上心がある
  • 注意力

一方で、エンジニアとしての適性がある人は以下のとおりです。

  • ヒアリング能力が高い
  • 提案力がある
  • マネジメント力がある
  • コミュニケーション能力が高い

上記を参考に、自分に向いているのは、どちらの職業なのか考えてみましょう。

5.キャリアパス

キャリアパスからも、プログラマーとエンジニアの違いを考えていきましょう。

プログラマーのキャリアパスとしては、以下のようなものが考えられます。

  • システムエンジニア
  • エキスパートプログラマー
  • フリーランスプログラマー

エキスパートプログラマーとは、コードを書くだけでなく、セキュリティやハードなどの知識を持つプログラマーのことです。

エンジニアのキャリアパスは以下のとおりです。

  • プロジェクトリーダー
  • プロジェクトマネージャー
  • グロースハッカー
  • ITコンサルタント

グロースハッカーとITコンサルタントは、どちらもITとビジネスという2つの知識をもとに企業をサポートする仕事です。

6.年収

プログラマー・システムエンジニア、年収の点で両者にはどのくらいの違いがあるのでしょうか。プログラマーの年収は、平均418万円であることに対して、エンジニアの平均は551万円です。

同じように、システムの開発業務に携わる職業ですが、エンジニアはプログラミング知識以外にも、進行管理などをおこなうエンジニアの方が高い傾向にあります。

参考:厚生労働省/平成30年賃金構造基本統計調査

7.コミュニケーションをとる相手

プログラマーがコミュニケーションをとる相手は、あくまでも仕様書やパソコンです。そして、エンジニアがコミュニケーションをとる相手は、クライアントやプログラマーなどの人間です。

もちろん会社で働く以上、プログラマーであってもある程度のコミュニケーション能力が必要ですが、エンジニアほどではありません。

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プログラマーとエンジニアの将来性は?

キーボード

プログラマーとエンジニアは、どちらも将来性の軽い職業とされています。IT技術の進歩とともに、さまざまな領域で活躍できる職業です。どちらも専門知識を要する職業であるため、需要は高いといえます。

しかし、テクノロジーが進化していくスピードは早く、常に新しい情報を取り込んでおかなければいつまでも活躍し続けることは難しいでしょう。

未経験から目指すには?

キーボード

プログラマーとエンジニア、どちらも専門知識が必要となるため、未経験からすぐに転職することは困難です。特にプログラマーは、高度なプログラミング知識が必要となるため、転職を目指す場合は相応の勉強期間を確保しなければなりません。

本章では、プログラマーやエンジニアを志す場合、何から始めるべきなのかを解説します。

基礎知識を身につける

まずは、プログラミングに関する基礎知識を身につけましょう。後ほど紹介する、資格取得に向けた勉強などを通して知識を身につけていきます。

しかし、プログラミング学習は挫折率が高いことでも知られています。プログラムの作成中にエラーが連続するため、処理にうんざりしてしまう方が後を絶たないそうです。

転職の流れを理解する

どの業界でも共通していることですが、転職市場についても理解しておかなければなりません。IT企業の多くは学歴などよりも「経歴」を重視して採用する傾向があるからです。またどのような知識を有しているのかも、重要なポイントになるでしょう。

そのため、まずは希望する年収ではなくても、未経験でも採用してくれる企業を探しましょう。そのうえでキャリアアップを目指すのが、一般的な方法です。

手厚いサポートを望む場合は?

「独学だと挫折してしまわないか心配」「経験がないのに雇ってくれる会社があるのか気になる」といった不安を抱える方は、学習から転職までをサポートしてくれるスクールに通うのもひとつの方法です。

現在はオンライン講座も豊富に揃っているため、そのようなサービスを利用して勉強に励んではいかがでしょうか?必要に応じて、転職の相談もできる点がメリットです。

取得しておきたい資格は?

パソコン画面

プログラマーとエンジニアを目指す学習として、資格取得を狙うこともおすすめです。資格取得に向けて勉強ができるだけでなく、具体的な目標があることでモチベーションを保ちやすく、何よりも履歴書に書けるため転職にも有利に働きます。

プログラマーとエンジニア、それぞれが取得しておきたい資格は、以下のとおりです。

プログラマー

エンジニア

  • C言語プログラミング能力認定試験
  • PHP技術者認定試験
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • Oracle Certified Java Programmer
  • Ruby技術者認定試験制度
  • 基本情報技術者試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • Oracle Certified Java Programmer
  • システムアーキテクト試験

2つの違いを知って転職を目指そう!

パソコン

プログラマーとエンジニア、2つの職業の違いについて解説しました。システムを実際に作るのがプログラマーであり、クライアントの要望を聞き、指示を出すのがエンジニアです。

必要となる知識やスキルはそれぞれ異なるので、自分が目指すのはどちらの職業なのか、改めて確認してみましょう。

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Written by

ハレダス編集部

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