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インタビュー

モデル・田尻夏樹さんインタビューvol.2|ギャルママの卒業、キャスティング業という新たなステップ

ママ雑誌の専属モデルとして活動スタート

母親の後押しもあり、19歳でママモデルとしてモデル業を再開した田尻さん。その後のお仕事の流れについてお伺いしました。

所属していたスタジオに仕事で行ったときに、たまたま雑誌の撮影に遭遇したことがあったんです。

その時に、「もう機会がないけど、実は私雑誌モデルに憧れていたんです。」って雑談のような気持ちで話したら「今度ギャルママ雑誌が出ることになったから紹介しようか?」と声をかけてもらって。

当時はなかった“ギャルママ雑誌”というジャンルで雑誌が新しく出版されることが決まったタイミングだったみたいで、その雑誌の専属モデルとして子どもと一緒に出させてもらえることになりました。

若いママブームの時期だったこともあって、雑誌のほかにテレビ番組や広告など、色んな種類のお仕事をさせていただきました。

子どももまだ小さかったので撮影されることを楽しんでくれていたし、私自身もママ友が増えて楽しい日々を過ごせていましたね。

350人規模!ママサークルの立ち上げ

ギャルママ雑誌のモデルとして活動していたころ、田尻さんが代表となり「ママサークル」の立ち上げをされたのだとか。どのようなコミュニティーだったのでしょうか。

出産すると住んでいる市や区から「区のママ会やママサークルに来ませんか?」っていうお知らせが届くんですよ。

そういったサークルに参加したりもしましたが、年齢層や雰囲気などがバラバラだったので、もっと近い年齢のママさんや同じ趣味のママさんを集めたサークルを作りたいな、と思ってママサークルを立ち上げました。

思いついたらなんでも行動するタイプなんです(笑)

子どもどうしも自然と友達になって遊んでくれていたので、みんなで集まってランチや遠出をしながら、仕事や育児の相談をしたりして。私自身すごくありがたく、そして、すごく助けられたコミュニティでした。

気が付いたら350人くらいの巨大サークルになっていて、私含めモデル活動しているママさんも多かったので、なんか面白いことをしているギャル達がいるぞって番組に取り上げてもらったこともありました。

ギャルママの卒業とキャスティング業との出会い

ママ会サークルで息抜きをしながら、積極的にモデル活動をされていた田尻さんですが、お子さんの成長をきっかけに次のステップへ進むことを決意されたそうです。

ギャルママ雑誌のモデルを始めてから4年間ほど経ったころ、男の子だったこともあってか子どもが写真に撮られることを少しずつ嫌がるようになって。

ママ雑誌だったので、子どもも出てくれないと続けられないのもありましたが、もうすぐ息子も小学生になるし、私も自分のことを見直すいい機会じゃないかなと思ったんです。

そうして改めて考えたときに「そもそも私ってギャルしたかったっけ?」という疑問がよぎって。「仕事は楽しいけど、無理してギャルしてるところもちょっとあるかも」と。

それで、子どもの成長と共に自分も次の道に進もうと思い、ギャルママの卒業を決めました。周りのママさんに比べたら早めの卒業だったんじゃないかな。

その後は「モデル・田尻夏樹」として、広告やファッションショーなどのお仕事をさせていただきました。

モデルとして活動をしている中で、フリーのモデルさん、雑誌専属のモデルさん、事務所に所属しているモデルさんなど、色々なタイプのモデル友だちが増えてきて、そんな私を見ていた代理店の方が「それだけ友だちができたなら、キャスティングっていう仕事もできるよ」って声をかけてくれたんです。

基本的になんでもやってみたい性格なので、それならやってみようと広告代理店に入社して、モデル業やインスタグラマーの仕事と並行しつつ、キャスティングについて学びました。

恋愛リアリティ番組出演をきっかけに起業を決意

広告代理店に勤め、忙しくも充実した日々を過ごしていた中で決まった恋愛リアリティ番組への出演。番組への出演をきかっけに起業を決意されたということですが、どういった心境の変化があったのでしょうか。

たまたま友だちが「面白い番組があるから観て」と教えてくれたのが、あの恋愛リアリティ番組で、昔からなんでもやってみたい私は「なにこれ、面白そう!応募しよう!」ってなって。

友だちは面白い番組を共有したかっただけだと思うんですけど、私は話を聞いただけで番組も観ずにすぐ応募。友だちもびっくりしてましたね(笑)

オーディションでも「私は初体験が好きなので、番組は観ません。見ちゃうとリハーサルになるから。」って言いました。そしたら、面白いと思ってもらえたのか出演できることに。

おそらく2週間くらいで帰ってくることになってしまうかなと思って、勤務していた代理店にもそう伝えていたんですけど、思いのほか結構残ることができて。

代理店から「他の仕事を入れられないから困る」って泣きの連絡があって、そのときに「独立という選択肢もありかな」と考えるようになりました。自分の会社だと他の仕事との調整もしやすいし、色々新しいことに挑戦もできるじゃないですか。

それで戻ってから、3年ほど勤めた代理店を退社して、広告代理店を起業することにしました。

不安よりもワクワクした“起業”という新たな挑戦

広告代理店として独立と聞くとハードルが高いように感じますが、田尻さんは不安はそれほどなかったと語ります。前向きでいられた理由とは?

キャスティングの仕事では、SNSキャスティングをメインに、キャストの紹介や撮影・投稿のディレクションなど幅広く業務を行っています。

もし、これまでの経験や繋がりが全く無い状態で始めるとなると難しかったのかもしれませんが、私はこれまで自分がしてきたことの延長線上だったので、結構スムーズに始められました。不安よりは、新しいことへの挑戦に心がワクワクしていた方が大きかったかも。

知り合いにモデルやインフルエンサーの子が多かったので、アカウントだけのイメージではなく、その子の実際の雰囲気や特徴、影響力がどれほどあるのかを分かった上で紹介できるというのも強みだったかもしれません。

また、自分自身もインフルエンサーとして仕事を経験していたのも良かった。どんな依頼の仕方をしたらみんなが仕事をしやすいか、どんな風に撮影すると見てもらいやすいかなどが感覚で染み付いていたので。

もちろんクライアントさんがいるお仕事なので気を遣うことも大変なこともありますが、いただいた案件でインプレション(広告表示の回数)や売上貢献などで結果が出せて、クライアントさんが喜んでくださったときは、やってて良かったなとすごく思います。

インフルエンサーとして成功する人の特徴とは

ご自身もインフルエンサーとして活動しつつ、SNSキャスティング業の仕事をしている田尻さんに、インフルエンサーとして成功している人の特徴をお伺いしました。

私が思うには“謙虚な人”ですかね。

周りから見るとすでに知名度や実績があるような人でも、現状に満足せずより上を目指して低姿勢で頑張っている人。

そういった方は色々な仕事の依頼が来ると思いますし、私もキャスティングを考えるときに、そのような方が一番はじめに頭に思い浮かびます。

人に見られる仕事だし、SNSだとフォロワーや閲覧数などが数字に出るので、少し有名になったりすると、そんな自分に満足しておごってしまう人も多いですが、そこで止まっちゃうとそれ以上伸びることは無いと思うんですよね。

インフルエンサーに限らずどんな職業の方にも言えると思いますが、自分で限度を作らず、自分で自分の可能性を潰さず、謙虚に上を目指して成長しよう、成長したいと思い続けることが大切だと思います。


田尻夏樹さんのリンク集
・Instagram: tajiri_natsuki
・Twitter:@tajiri_natuki

田尻夏樹さんインタビュー集
モデル・田尻夏樹さんインタビューvol.1|「モデル」から「ママモデル」になった10代 モデル・田尻夏樹さんインタビューvol.3|女性に寄り添う婚活パーティーの運営と、子育て。そして田尻さん流の夢の叶え方とは。

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Written by

フジオカユウキ

フジオカユウキ

大阪府在住のライター・コピーライター。suPRin!(すっぴん)という屋号で、人や企業のありのままの魅力を惹きだして、世の中に届ける活動をしています。日本酒の魅力を男性のタイプで表現した「ポン酒カレシ」も企画。すべての人がありのままで輝けますように。

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