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クレペリン検査とは?企業が見ている3つのポイントを解説

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クレペリン検査をご存じでしょうか。単純な計算式を次々に解いていくだけの、とてもシンプルな試験ですが、これによって本人も気づいていない性格上の特徴が分かる点が特徴です。

本記事では、企業で長年採用されているクレペリン検査について解説します。

内田クレペリン検査ってなに?

テスト

クレペリン検査の正式名称は「内田クレペリン検査」です。この検査は、日本で開発されたものであり、現在でも幅広い企業が、採用基準のひとつとして採用しています。

初めて就職活動をする方にとっては、クレペリン検査にあまり馴染みがないかもしれません。そこで本章では、クレペリン検査の歴史や検査方法、活用シーン、費用について解説します。

誕生からの歴史

日本で誕生したクレペリン検査ですが、この起源はドイツの精神科学者エミール・クレペリンの発表した研究結果にあります。同人の研究結果をもとに、内田勇三郎によって開発されたものが今日の「クレペリン検査」です。

クレペリン検査は、現在の日本で活用されている検査のなかでは最も歴史が古く、また近年では日本にとどまらず、アジア全体で広く使用されています。

独特な検査方法で企業に対する個人の「適正」を見極めるクレペリン検査ですが、一体どのように検査をするのでしょうか。その方法について、次章で解説します。

検査方法

クレペリン検査の検査方法は至ってシンプルです。簡単な一桁の足し算を時間内にできるだけ多く解いていきます。このような単純作業から、個人の適性を測る検査を「作業検査法」と分類します。

1枚の紙に細かく数字が羅列されており、受験者は隣同士の数字を計算していくだけです。時間は休憩時間を挟んで15分ずつ、計30分間おこないます。

シンプルな検査方法で、一見すると「そんなことでなにが分かるの?」と思ってしまうかもしれません。

しかし、クレペリン検査は、全体の作業量や1分あたりの作業量、計算量の変化などをもとに、受験者の性格や能力、行動の特徴を正確に判断できる検査です。

活用シーン

クレペリン検査は、以下のようなシーンでよく活用されています。

  • 企業の人材採用や配置
  • 外国人の雇用
  • 安全管理
  • 学校関係

クレペリン検査は、面接だけでは分からない、個人の本質や働き方の特徴を客観的に把握できる点が特徴です。そのため、採用後に人材を配置する場合にも、クレペリン検査の結果が参考にされます。個人に適した配置換えをすることは、生産性を向上させるのに欠かせません。また、これは外国人を雇用する場合も同様です。

一方、物流や建設、製造といった分野でも、クレペリン検査が役立ちます。検査によって安全性を強化するために、従業員の集中力などを把握しておけるからです。

個人の性格を把握することがクレペリン検査の目的なので、ビジネスの場に限らず、学校の進路指導などにも役立てられるでしょう。

検査にかかる費用

クレペリン検査を受けるための費用は、導入先が企業なのか学校なのかによって異なります。

企業の場合は、検査用紙10枚1セットを1,100円で販売されています。一方、受験の際に使用する「音声ガイダンス」については、パソコンなどから無料でダウンロードが可能です。全ての応募者の検査が終了したら、検査用紙を送付し検査結果を待ちます。

クレペリン検査で見るものとは?

テストの手元

簡単な足し算だけで、個人の性格や働き方、行動の特徴を見るといわれても、実際どのような観点から判断されるのか知っておきたいところでしょう。

また、検査結果から知りたいことによっても、見るべきポイントは変わります。クレペリン検査の結果から、個人の特徴を知るためには「正確性」「作業量」「作業曲線」の3点がポイントです。

正確性

まず計算の正解率から、基本的な正確性を測ります。いくら作業が早く多くの問題を解けていたとしても、計算ミスばかりでは「正確性がある」とはいえません。一方で、作業を正確にこなそうとするあまり、解答できた数が少なすぎることも問題です。

より多くの計算をこなした方の方が、計算ミスをしてしまう確率は上がります。この点にも考慮して、正確性は解答数と正解数のバランスによって判断されるのです。受験者は作業スピードを意識しつつも、慎重に計算問題を解かなくてはいけません。

作業量

単純な作業量を見ることも、個人の行動を予測するために重要な要素です。クレペリン検査では1行に116個の数字が並んでおり、これを1分間以内に解く必要があります。

116個の数字全ての足し算を、1分間でおこなうことは難しいでしょう。さらに、一つひとつの解答にミスがないか確認する時間もありません。解答しきれないことを前提に、受験者の平均値(約半分)をめざしましょう。

作業曲線

作業曲線とは、1行1分で作業を進めたときの進捗率の変化です。時間が経つとともに、正答率が下がったり解答数が減ったりするといった変化を見極めるもので、この変化から個人の集中力などを判断できます。

企業からは、3つのなかでも特にこの「作業曲線」に注目する会社が多いようです。ひとつの作業をこなすことよりも、作業をこなし続けられる人材を欲しているからでしょう。

この作業曲線に注目するとき、基準となるポイントは3つあります。事象から企業が注目する作業曲線のポイントについて解説します。

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企業が注目する「作業曲線」は3つ

紙と鉛筆

作業曲線から、個人の行動や働き方を見極めるためには「発動性」「可変性」「亢進性」の3つに注目しなければなりません。それぞれの点からどんなことが分かるのか、以下で解説します。

1.発動性

発動性とは、ひとつの物事へ取り掛かるときの入り具合のことです。「滑り出し」と言い換えることもできます。

新しい物事に対して、スムーズに取り掛かれるかどうかを、発動性からチェックします。企業で働く場合に置き換えると、物怖じせずに新しいことへチャレンジできるか否かということです。

このように聞くと「発動性が高くなければ。企業にポジティブな印象を与えられないかも……」と思ってしまうかもしれません。しかし、発動性が高いことには、良いことだけでなく悪いこともあります。

それは、ついつい先走ってしまう、気疲れしやすいといったリスクがあることです。一方、発動性が低いことは、手堅く「堅実」といった捉え方もできます。

要するに、企業が欲するのがどのような人材なのかによって、受け取り方が変わるということです。これは以下で紹介する「変動性」や「亢進性」についても共通します。

2.可変性

ひとつの物事を進めるうえでの行動や、気分の変化を表したものが「変動性」です。

変動性が高い人は、ポジティブに捉えれば「柔軟性がある」または「臨機応変な行動ができる」といえるでしょう。ネガティブに捉えると「気分にムラがある」「感情に左右されやすい」といった評価につながる可能性もあります。

例えば、変動性が低い人をポジティブに捉えると「粘り強くコツコツと地道な努力ができる人」と認識できるでしょう。反対にネガティブに捉えると「臨機応変さに欠ける」「融通が利かない」といった認識もできます。可変性に関する優劣もまた「企業が求める人材」によって異なる点が特徴です。

3.亢進(こうしん)性

物事を進めるうえでの、意志の強さや勢いを「亢進性」から判断します。亢進性が高い人は行動力があり、何事にも強気な姿勢で立ち向かうことができるでしょう。

その一方で、意固地になったり、キャパシティ以上の無理をしてしまったりするリスクも抱えています。

亢進性が低い人は、基本的に「穏やかな性格」と判断されるでしょう。周囲と軋轢を生みにくいポジティブな要素がある反面で、持久力や能動性に欠ける印象をもたれてしまう可能性もあります。

クレペリン検査で合格するポイント

紙と鉛筆

クレペリン検査は、あくまでも個人の性格や行動を知るための検査です。ただし、採用試験などでクレペリン検査をおこなう以上、その結果によって合否が決められてしまう可能性も否定できません。本章では、クレペリン検査で合格するためのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。

リラックスする

クレペリン検査に合格するために心がけたいことは「リラックスをすること」です。緊張して普段通りに頭を動かせなければ、本来の能力は発揮されません。

しかし、普段と違うことをするため、どうしても少し緊張してしまうことがあるでしょう。また、クレペリン検査はWeb試験ができないため、どこかの会場に行って受験することになります。

普段とは違う場所に戸惑ってしまうかもしれませんが、できる限り落ち着いて取り組むよう心がけましょう。

細かなミスを気にしない

クレペリン検査では、1枚の紙にたくさんの数字が羅列されています。そのため「うっかりひとつ飛ばしてしまった」「計算ミスがあった」ということもあるでしょう。しかし、このとき戻って解答したり、修正したりすると回答数に影響が出ます。

また、ミスを発見してしまったことで動揺し、新たなミスをしてしまう恐れもあるでしょう。「ミスはあるもの」として、細かな間違いに気を取られないようにしてください。

消しゴムを使わない

クレペリン検査に合格するためには、消しゴムは使わないようにしましょう。そもそもクレペリン検査では、消しゴムの使用が禁止とされています。試験会場自体にも、持ち込むことができません。

どんなところでミスをしてしまったのかも、個人の性格を判断するためには重要な判断材料となります。万が一間違えを修正する場合は、バツ印や斜線を用いて訂正してください。

筆記用具の予備を用意する

基本的に、筆記用具は複数持参しましょう。クレペリン検査は時間との勝負です。筆記用具を落としてしまったり、シャーペンの芯がなくなってしまったりしても、拾う時間も芯を変える時間もありません。

すぐに予備の筆記用具に持ち替えられるよう、常に複数用意しておきましょう。また、予備をしっかり用意することで、小さなトラブルにも落ち着いて対応できます。

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テストを受けるときの注意点

試験を受ける人

自分の能力をクレペリン検査で正しく評価してもらうためには、以下2つのことに注意して、受験してください。

  • 体調を整えておく
  • 計算の速さにこだわりすぎない

寝不足や疲れなどは、クレペリン検査の結果に大きく影響します。誰でも体調不良のときには、普段通りの能力を発揮できません。体調が万全な状態で受験してください。

また、計算のスピードにこだわるあまり、焦ってしまわないように注意しましょう。前述したようにクレペリン検査は正確性も見られる試験です。焦って計算ミスが多発してしまうことのないよう、スピードにこだわりすぎることは厳禁といえます。

クレペリン検査に落ちる人の特徴は?

注意喚起する看板

クレペリン検査の結果次第では、希望する企業から不合格となる可能性もあります。検査自体に合否はありませんが、企業としては結果を採用基準にしているため、全員を「合格」とするわけにはいきません。

ではどのような人が、クレペリン検査の結果によって不合格とされてしまうのでしょうか。本章でその特徴を解説します。

頭の使い方が非効率で、計算が遅い

企業側から「頭の使い方が非効率」「計算が遅い」と判断されてしまえば、不合格となってしまう可能性があります。前者の場合で陥りがちなケースは、他のことを考えすぎてしまい、思うように頭を使えない場合です。

後者は、前者と同様な理由である場合や、単純に正確性を求めすぎている場合があります。このようなケースでは、企業からマイナスなイメージを持たれてしまうかもしれません。

集中が続かない

時間が経つにつれて、明らかに作業スピードが落ちる、正答数が減るといった方は、企業から「集中力がない人」と判断されてしまう可能性があります。集中力が続かない方は、業務にも支障が出てしまうため「不合格」とされる可能性が高くなるでしょう。

クレペリン検査は「15分×2セット」のテストです。集中力に自信がないという方は、最低でも30分間は集中していられるように普段から特訓しておきましょう。

クレペリン検査に合格して就職を決めよう!

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個人の働き方や行動の特徴を判断する「クレペリン検査」について解説しました。一桁の足し算をおこなうという、ごく単純な作業ですが、その結果からは実に多くのことが分かることが特徴です。

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ハレダス編集部

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