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コラム

元日本語教員コラムvol.6|【UIターン転職を考えてる方向け】ここ3年で変化した地方の保育園事情

こんにちは、フリーライターの永野です!

我が子たちは2人とも年少さんから保育園に通っているのですが、長男入園時と、次男入園時では同じ田舎でも変化を感じる部分がありました。

といっても、都会で耳にしていた保育園事情とはかけ離れた、競争率の低い保育園争奪戦ではありますが…。

そこで今回は、ここ3年のあいだに変化した田舎の保育園事情をご紹介します。UIターンして働こうと考えているママさん、プレママさんたちに、少しでも参考になれば幸いです。

私が住んでいる地域のおさらい

以前のコラムでも触れたことがありますが、私が住んでいる田舎について改めて少しご紹介させてください!

私が住んでいるのは岐阜県。地方中枢都市である名古屋から、電車で40分ほどの場所です。地元の学校に進学する学生、地元で働く方も多いですが、名古屋へ通勤・通学する人も一定数いる、そんな街です。

人口は年々減少しており、自分の頃と比べると、子どもの数は激減しています。市内には統合した小学校などもありますが、我が家のある学区は住宅も多く、子どももそこまで少なくありません。

東京に住んでいた頃に耳にした恐ろしい保育園事情

Uターンを決める前は東京の日本語学校に務めていた私ですが、出産前に退職。長男が1歳の頃は仕事をしておらず、「3歳になったら保育園に預けて働こう」などと考えていたため、あまり保育園や幼稚園の事情について深く考えていませんでした。

しかし、地域の赤ちゃん向けイベントに何度か参加して耳にした情報を統合すると、都会の「ホイ活」はそれはそれは大変なもののようでした。そのとき入手した情報には、次のようなものがあります。

・生まれる時期によっては妊娠中に保育園の申し込みをしないと間に合わない
・もっと家で見ていたいのに復帰の時期を考えると小さいうちから預けなければいけない
・保育園に受からないまま育休が終了。無給になるが育休を延長せざるを得なくなった
・認可外保育園しか入れず、保育料が高額になってしまった
・未満児は保育料が高く、せっかく入れても給料の多くを保育料にもっていかれる
・入れる保育園はあったが、人気ではない理由がわかるような保育内容だった

「保育園がダメなら、幼稚園に入れてパートに行こう」と思う方もいるかもしれませんが、子どもの多い都会では幼稚園に入るのも一苦労。

幼稚園ママの話を聞いたところ、「入園前のプレ保育に行かないと入園できない」「兄弟が優先して入園できるので第一子は入りにくい」「願書提出の日は深夜から交代で並んだ」「せっかく入園できてもオムツが取れていないため退園させられた」といったこともあるようです。

保育園・幼稚園どちらも入るのが大変な都会ですが、田舎とは違い選択肢が多いのは魅力だと思います。複数の園に見学に行き、雰囲気や教育方針を知り、パパやママの考えに合う園を選ぶことができるのは、ほぼ選択肢がない田舎からすると、羨ましい点だといえます。

私の田舎の保育園事情は…

都会での保育園・幼稚園戦争に巻き込まれる前にUターンをした私は、次男出産後半年で在宅ワークを開始したものの、長男も次男も年少になるまでは自宅保育をしていました。

田舎の保育園事情ですが、一言でいえば「選ばなければどこでも入れる」です。これは比較的倍率の低い3歳以上の園児はもちろん、競争率の高い未満児も同様で、人気の園も「4月入園ならまず間違いなく入れる」という情報が飛び交っていました。育休を延長したいがために、わざと人気の園に途中入園で申し込む人もいる、といった話も聞いたことがあります。

ちなみに学区内には公立の幼稚園も1つあるのですが、そちらは毎年定員オーバーでくじ引きをするようでした。保育園の数の方が多いのも一因ですが、幼稚園のほうが入るのが大変というのは、なんだか不思議な感覚だなと思いました。

2019年度入園時の状況


長男は、2019年4月に年少として保育園に入園しました。2018年秋に願書を受け取り提出。提出の際には市の職員の方が書類のチェックをするのですが、「弟は自宅で見るんですね!わかりました~」と難なく受理されたことを覚えています。

都会なら「下の子を見れるなら上の子も自宅で見てください」といわれるケースもあると聞いていたので不安はありましたが、あまりにもスムーズに話が進んだのは、田舎ならではなのか、はたまた地域柄なのかわかりませんが、とにかく安心したことを覚えています。

第三希望の園まで記入したものの、特に連絡はなく入園通知が届き、長男は無事に第一希望の保育園に入園することができました。

2021年度入園時の状況

長男から遅れること2年、今年4月に次男も保育園に入園しました。長男のときに問題なく入園できたこと、2人とも保育が必要であることからまったく心配はしていませんでしたが、前年より施行された「保育料の無償化」が原因で、長男のときにはありえなかった事態が起こったのです。

保育園に無料で通えるようになり、長男と次男のあいだの学年は、保育園への入園希望者が殺到。幼稚園が定員割れし、保育園はクラスを2つにわけるほど入園者が現れました。

その結果、次男の学年は大人数の受け入れが不可能となり、募集が1クラスのみに。当時未満児クラスに通っていたお子さん数名が落ちてしまったのです。

「聞いて、保育園落ちた」そんな連絡がママ友から来てからの数日間は、「自分も落ちたのでは」という思いを抱えながらモヤモヤと過ごしました。しかし、我が家は兄弟加点などもあったようで、無事に次男も長男と同じ保育園に入ることができました。

突如大きく変化した!2022年度入園に向けての提出書類


来年度、長男は小学校に入学し、いわゆる「学童保育」「放課後教室」というものに行く予定です。こちらの申し込みに関してはまだお知らせが来ていませんが、恐らく働くママなら問題なく申し込むことができるでしょう。

次男は年中さんも引き続き保育園に通うので願書を提出したのですが、就労証明書の書き方や提出書類が、前年までと比べて大きく変わりました。

会社員の方であれば、就労証明書は会社で書いてもらい、提出します。一方、私たちのような個人事業主は自身で証明書に記入をし、地域の委員の方の認証印をもらう、というスタイルでした。

しかし、今年の就労証明書は直近3か月の収入を記入する欄が新たに設けられ、委員の方の印が不要になった代わりに「確定申告書」や「開業届」などの書類の提出が求められるように。

恐らく、これまでは「実家の仕事を手伝っている」「自宅で仕事をしている」といってあまり働いていない方も保育園に預けられたのでしょう。それが、徐々に保育園への入園希望者が増加したことなどにより、「本当の保育が必要な人」が入園できるよう、審査を厳しくすることになったのだな、と感じました。

UIターンを検討中の方へ伝えたいこと

「田舎なら簡単に保育園に入れる」というイメージがありますが、恐らくこれは間違っていません。実際、私が住んでいる地域は比較的簡単に保育園に入園することができますし、もし第一希望の園に落ちてしまっても、第三希望の園までに必ず入ることができます。

しかし、田舎は選択肢が少ないため、第二希望、第三希望の保育園が学区外であることも少なくありません。UIターンを検討中の方は、もし希望の保育園に落ちた場合にはやや離れた園に通わなければいけない、同じ小学校にいく子がいない、といった問題も起こりかねないことも、覚えておくとよいでしょう。

おわりに

今回は、私が住む地域の保育園事情をお話させて頂きました!私は都会で実際にホイ活をしたわけではありませんが、同じくフリーランスのライターをしているママ友から「入るのが大変だった」「コロナ禍では「自宅にいるなら見てください」と預けるのに嫌な顔をされることもあった」という話を聞き、やはり都会で保育園に預けるのは大変なことだなと感じました。

田舎の保育園は、選択肢は少ないものの比較的入園しやすく、息子たちを通わせている園は先生方ものびのびと子どもを見てくださいますし、ママたちも優しく、働く親同士で話が合うのもいいな、と思います。

子どもを安心して預けられることは、仕事に集中したり、楽しんだりすることにもつながります。多くの働くママたちが、田舎でも都会でも信頼できる保育園に出会えることを祈っています。

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Written by

永野 栄里子

永野 栄里子

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語学校での非常勤講師を経て、2018年よりライター業を開始。さまざまなメディアで記事を手がけながら「田舎の在宅ママライター」として新たな働き方を確立すべく、日々育児に仕事に奮闘中。

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