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コラム

元日本語教員コラムvol.13|働くママが直面する「小1の壁」を体験して感じたこと

#フリーランス #子育て #小1の壁 #在宅

こんにちは、フリーライターの永野です!

2022年4月、第一子である長男が小学校へ入学しました。働くママのあいだでは「小1の壁」というワードが飛び交うこともありますが、実際に小1の壁を迎えて1ヵ月を過ごす中で、さまざまな苦労を感じています。一方「思っていたよりも楽だな」と思うこともありました。

そこで今回は、子どもが保育園・幼稚園から小学校へ上がって変化したことや苦労したこと、私が暮らす土地ならではのルールに悩まされたことなどをお話させていただきます。

1.そもそも「小1の壁」とは


「小1の壁」とは共働き世帯を中心に、保育園から小学校に上がる際に直面する問題のことをいいます。保育園は延長保育が遅い時間までにある、土曜日も預かってくれるなど、働く親にとって比較的快適な環境が用意されています。

小学校に上がると保育園から学童保育へ切り替わりますが、保育園よりも預かり時間が短い、土曜日の預かりがないというところが多く、親が帰宅するまで1人で過ごさなければならなくなります。

また、子どもが小学校に上がると時短勤務ではなくなる企業も多いため、子どもだけでなく親も生活リズムが大きく変化することも。

働き方や子どもの生活が大きく変化するこの時期は、親にとっても子どもにとっても乗り越えるべき「壁」が多いといえます。

2.【実体験】入学前の苦労

私の住んでいる地域はやや特殊な制度があり、年長になると多くの子どもが小学校に附属する幼稚園に通います。公立幼稚園ですが、年長は延長保育を実施しており、夏休みも預かってくれるので、保育園とほぼ変わらないリズムを保つことができます。

しかし、卒園式後から小学校の入学式までは預かり先がなく、およそ2週間は自宅で過ごさなければいけません。私自身は在宅勤務のため預け先がないことによる苦労は他のママに比べれば少ないほうでしたが、それでも通常なら仕事をするはずの時間に長男の相手をしなければいけないのは大変でした。

3.小学校に入って変化した生活リズム

小学校に入学してからの生活リズムの変化が大きいのは、やはり午後です。朝は幼稚園の頃から小学生たちと集団で登園していたので、起床時間や出発時間に大きな変化はありませんでした。6時過ぎに起床、7時20分に家を出て近所の小学生たちと徒歩で学校へ行きます。

1年生は4時間授業が基本で、初週は給食を食べたらすぐに下校。14時過ぎには帰宅していました。学校まで迎えに行き一緒に歩いてくる保護者の方もいらっしゃいましたが、我が家は自宅付近で帰りを待ちました。

下校時間は徐々に遅くなり、現在は14時5分に学校を出発。14時半過ぎに自宅に着くというリズムになっています。保育園、幼稚園時代は16時に迎えに行っていたので、2時間近く帰宅時間が早くなりました。

4.在宅でよかったこと・大変だなと思ったこと


在宅ワークをしていてよかったと思ったことは、帰宅した長男を迎えられることです。学童保育はあるものの、「下校指導」という名目で入学式の翌日から1週間は利用ができず、一斉下校で帰らなければなりません。

何時に帰宅しても自身が在宅しているというのは、私にとっても長男にとっても安心だと思います。

当初は下校指導が終わったら学童保育に行ってもらおうと思っていましたが、帰宅して翌日の準備や宿題を済ませ、おやつを食べながらテレビを見て1人で過ごしてくれるので、学童保育に行かなくてもよさそうだなと思ったのも、小学校に入ってからわかったことでした。

1人でいてくれるので私は仕事に戻れますが、やはり帰宅からさまざまなタスクをこなすまで一緒に過ごす必要があるのは、これまでにない苦労だと感じています。たったの20分、30分のことですが仕事に集中しているのを中断してしまうと、再度同じ集中力を取り戻すのは難しいものです。

また下校班は1年生だけで、最大10数人、最少2人。仲のよいお友達と帰宅するのは本人にとっては嬉しいことかもしれませんが、親の目の届かない場所で何かあったら、と思いながら帰宅を待つのは気持ち的に落ち着かないこともあります。

5.通勤ママたちの苦労

通勤するママたちは、在宅の私よりも大きな「壁」に直面しています。話は戻りますが、卒園から入学までのあいだ、ママたちは有休を使ったりパートを休んだり、それもできないときには祖父母の力も借りながら子どもたちの休みを乗り切りました。

入学後も前述の通り「下校指導」があったため、学童保育の利用を開始するまではさまざまなやりくりをしながら乗り切っていたようです。

新年度は子どもだけでなく、親の環境にも変化が生じることもあります。新入社員が入ってくる、部署が変わるといった新たな環境のなか、子どもの生活や心の変化にも合わせていかなければいけないのは、苦労やストレスを伴うのではないでしょうか。

学童保育が始まってからも、宿題の丸つけ、音読のチェックなど幼稚園の頃にはなかったタスクを帰宅後にこなさなければいけないため、たった数分のことかもしれませんが働くママへの負担は保育園・幼稚園時代よりも増えているといえます。

6.今後の我が家の小1とのかかわり方


小学校に入学してまだ1ヵ月ですが、長男も私も、徐々に生活のリズムをつかめつつあります。長男とも話し合った結果、今後も学童保育は「利用しない」という方向で話を進めています。

実際、徒歩で帰宅してくれれば夕方車を出して小学校へ迎えに行く手間は省けますし、月数千円の利用料もかかりません。次男もおらず、1人で自由にすごせる時間を確保できるのは、長男の精神的なゆとりにもつながるのではないかと思っています。

帰宅後の過ごし方についても試行錯誤をしながら、「とりあえずおやつを食べてゲームやテレビなど自由な時間を過ごし、次男が帰宅したら一緒に翌日の準備や宿題、ピアノの練習などをする」という流れが定着しつつあります。やるべきことをまとめて済ませられると私も助かりますし、次男も勉強したり自分のことを自分でしたりすることを覚えられるのでよいのではないかなと感じています。

ちなみに、夏休みは1日じゅう家にいるわけにもいかないので学童保育に行ってもらう予定です。昨年も経験した早朝のラジオ体操とお弁当作りから始まる夏休みは、これまでで最も長く感じる1ヵ月で、今年もきっと苦労の絶えない1ヵ月だろうなと既に憂鬱な気持ちもありますが、頑張って乗り切ろうと思っています。

7.「共働き世帯」を支える社会を目指して

地域や自治体によって、子育て世帯へのサポートは異なります。私の住んでいる地域はサポートが手厚い部分も多くありますが、「共働き世帯」への配慮に欠ける部分がまだまだ多いなと感じます。

春休みに子どもを預かってもらえない、半ば強制的な「下校指導」の存在は、田舎特有の「祖父母が同居、もしくは近距離」という考え方からきているものです。祖父母が遠方にいる場合の預け先などもなく、自宅で子どもを見てくれるシッターサービスもほぼないといえるなか、ママ友の1人は片道2時間ほどかかる場所に住む祖父母の力を借りて、この状況を乗り切ったようです。

「預け先のない家庭はどうすればよいか」といったことを考え、働く親が安心して仕事に行ける環境を作っていくことは、今後の我が地域の課題だといえます。他の地域でもさまざまな問題・課題があるかと思いますが、共働き世帯が増加するなか、親にとっても子どもたちにとっても助かるサポートや制度を、整えていっていただければ幸いです。

8.おわりに

ドキドキしながら迎えた長男の小学校入学でしたが、我が家は「在宅」の強みを生かし、よい形で乗り越えていけそうです。仕事と家庭の両立は、多くの働くママが頭を抱える問題の1つでしょうが、それぞれのご家庭でベストな答えを見つけられるとよいなと思っています。

「小1の壁」を乗り越えた先輩ママさん、そしてこれから大きな「壁」を超えていかなければならないママさんたちも、日々成長する子どもたちと向き合いながら、自身もキャリアアップやスキルアップをしていくのによりよい方法や環境をみつけられるとよいですね。

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Written by

永野 栄里子

永野 栄里子

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語学校での非常勤講師を経て、2018年よりライター業を開始。さまざまなメディアで記事を手がけながら「田舎の在宅ママライター」として新たな働き方を確立すべく、日々育児に仕事に奮闘中。