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【例文アリ】新卒就活における履歴書の「本人希望欄」は、これを書くためにあった!

この記事の監修者
深尾 典子(ふかお のりこ)

【経歴】
・2010~2016年 株式会社ネオキャリアにて採用コンサルタントとして従事
・2017~2021年 ドイツに移住し個人事業主としてSNS/WEBマーケティングやバイヤーとして活動
・2021年 株式会社データミックスにてデータサイエンティスト育成のためのスクール運営や研修販売、および人材紹介を担当
・2022年 株式会社Choicesを共同創業

履歴書の「本人希望欄」って何を書くの?

学歴や資格、志望動機に続いて大きく場所をとっている「本人希望欄」。これだけスペースがあると「何か書く必要があるのでは?」と思ってしまいますよね。

この「本人希望欄」は、「希望」と書いてあるので誤解しがちですが、実は「これを叶えてもらえなければ入社できない」という条件などを記入するスペースです。

基本的には「貴社の規定に従います」


では特に希望がない場合、書く必要はないのか?と思うかもしれませんが、「本人希望欄」は言ってしまえば「きちんと当社の規定通りに働けそうか」企業が確認する欄とも言えます。無回答や「特にありません」と答えた場合、「本当に考えて答えているのか?」と思われかねません。

そこで「貴社の規定に従います」と明記することで、きちんと会社の規定に納得した上で応募しているとアピールすることができるのです。

本人希望欄を書くケースはコレ!


ではどのような場合に本人希望欄を書くのでしょうか。以下に説明していきます。

勤務地が複数ある場合

勤務地について、配属先が複数ある場合は、希望欄に自分の希望する勤務地を記入しましょう。 その際は、なぜその地域で働きたいのかの理由も書くことで、より「貴社で働きたい」とアピールすることができます。

また最近は、希望する地域で働きたい「地域限定社員」と全国に転勤する可能性がある「正社員」と区別が付けられているパターンも多く存在しています。 そのためもし勤務地を希望したいのであれば、「地域限定社員」に応募をしましょう。

また希望する地域も、あまり限定することはオススメできません。 せめて都内や県内に絞り、ある程度融通が利くようにするのがベターです。

職種が複数ある場合

1つの会社で求人を複数出している場合は、どの職種に応募するのかきちんと明記しましょう。 志望動機にその職種への志望理由を書いたとしても、特に新卒採用はまだ専門的な知識や経験が浅く、どの職種に応募したのか判別しにくい傾向にあります。

企業側に判断を任せることなく、簡潔に「○○職への配属を希望します」と記入しましょう。

連絡がつながりやすい時間

選考日程によってはメールより電話の方がスムーズに行える可能性があり、企業側がそのような連絡手段を取ることも考えられます。 その際、アルバイトや授業などで出られなければ、二度手間になってしまうことも。

そのため、連絡のつきやすい時間帯を明記することで、よりスムーズに連絡のやり取りをすることができ、また自分自身も、アルバイトや授業に支障をきたすことなく集中することができるでしょう。

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NGポイント


ここまで本人希望欄に書く内容をお伝えしてきましたが、もちろん書かない方がいいこと、書くことで心象イメージがマイナスになることもあります。以下に詳しくお伝えしていきます。

待遇や給料

希望、というと真っ先に待遇や給料、福利厚生の希望を書きたくなる人が多いと思います。

そうですね。ですが実はこれはNG。

もちろん、このような働き方がしたい、というビションを明確に持っていることは大事ですが、それを選考の初期段階で明示してしまうと、相手方に横柄な印象を与えかねません。

履歴書や職務経歴書の段階では、あなたの情報は文字だけです。 採用選考とは「企業と自分がどれだけマッチングしているか示す機会」なのですから、文字情報だけで「この人と働けそうだ」と思ってもらうためには、敢えて心象イメージをマイナスにするようなことを記入するのは控えておきましょう。

ただ何度も言いますが、このような働き方がしたい、というビジョンを持つこと自体は悪いことではありません。 それこそ面接や内々定後に相談もできますので、今はまず、次の段階に進むことを第一に考えましょう。

理由は自己都合になりすぎないように

勤務地が複数ある場合は理由と希望をセットにして書こう、と前述しましたが、その理由があまりに自分本位な場合、「意欲が低いのでは」と思われかねません。

「居住地から近いので、○○店舗を希望します」では、まさにその悪例。この文面だけでは「近ければどこでもいい」と捉えられてしまっても仕方ありません。

そのため、「家族の病状が芳しくないため、家近郊の○○市内の店舗での勤務を希望します」など、やむにやまれぬ事情がある、ということがきちんと分かるようにしましょう。

【例文アリ】「本人希望欄」に記入するケース3選


では以上を踏まえて、本人希望欄に実際どのように書くかお伝えしていきます。

勤務地が複数ある場合

前述したように、勤務地が複数ある場合は、理由と希望をセットにして記入しましょう。

まず家族と同居しており、家族の手伝いや介護などの理由がある場合、それを明記します。

・介護が必要な祖父母と同居しており、父母も高齢であるため、○○市内での勤務を希望します。

ただ、基本的に融通が利くように、なるべく広範囲の勤務地を希望した方がベターですが、より熱意や意欲がアピールできる理由があるのなら、特定の勤務地を記入してみましょう。

・貴社に興味を持ったのが○○支社の○○様のインタビューであり、ぜひその下で学ばせていただきたく、○○支社での勤務を希望します。
・貴社に興味を持ったのが○○店での○○という取り組みであり、○○の業務に携わりたいと思っておりますので、○○店での勤務を希望します。

職種が複数ある場合

前述したように、職種は簡潔で構いません。何故なら志望動機にその職種への志望動機を明記しているからです。そのため、

・○○職への配属を希望します。

と書き、よりスムーズに選考へつながるようにしましょう。

また志望動機に入らなかった分をこちらに回そう、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「本人希望欄」に書く内容ではないため、それが熱意のアピールにつながるかどうかは難しいところです。

文字数の多さ=相手に届く文章、というわけでもありません。できれば志望動機に入るよう、改めて自分の言葉を精査してみてください。

連絡がつながりやすい時間

連絡の主体が電話になりそうな場合、アルバイトや授業などで出ることが難しい時間を除き、「自分に負担にならず、かつこの時間帯なら相手を待たせずに出られる」時間を記入しましょう。

・恐縮ですが、授業やアルバイトの関係上、火曜日~木曜日の14時~17時の間にご連絡をいただけますと幸いです。

ここで気をつけるべきポイントは、2つ。

1つめは、「企業の営業時間に合わせること」。例え自分が20時以降の予定が空いていたとしても、営業時間が終了した後の時間を指定することは、相手方に残業をお願いしているのと同じことです。志望企業の営業時間を調査して、時間帯を決めましょう。

そして2つめは、「曜日によって時間帯をズラさないこと」。例えば「火曜日は12時~14時、水曜日は16時~17時」としてしまうと、自分は相手方を思って空いている時間を提示したかもしれませんが、逆に把握しづらいというのが本音です。そのため、できるだけ複数の曜日でも同じ時間帯を提示することで、相手に選びやすくするのも一つのテクニックと言えるでしょう。

まとめ

今回は履歴書の「本人希望欄」を書くときの注意点やポイントをお伝えしてきました。ぜひ今回伝えたことを活かして、よりよい就職活動につなげてくださいね。

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Written by

ハレダス編集部

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