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飲食業界への就職はきつい?向いている人の特徴や就活のポイントなどを解説

飲食業界への就職を目指している方は、働き方の実情について理解しておきましょう。飲食業界での勤務は、体力的にも精神的にもハードな一方、やりがいや多様な経験、スキルを得られます。

今回は、飲食業界に向いている人の特徴やキャリアパス、就活のポイントなどを解説します。

飲食業界とは


「食に関する仕事に就きたい」「アルバイト経験を活かして飲食業界に就職したい」と考えている方は、まずは飲食業界の種類や職種を理解することが大切です。その上で、具体的にどのような仕事をしたいかを明確化しましょう。

飲食業界とは、食品を調達・加工・調理し、飲食品を顧客に提供するサービスを行う業界のことです。

一口に飲食業界と言っても、以下のように幅広い種類があります。

● 外食関連:レストランやカフェ、居酒屋など
● 中食関連:お弁当販売店や、店舗で調理した飲食物を宅配するサービスなど
● 内食関連:スーパーマーケットや農作物の販売所など

さらに、飲食業界には以下のような職種があります。

● 店舗スタッフ(ホールスタッフやキッチンスタッフ)
● 店長・料理長
● スーパーバイザー(売上管理やスタッフ管理など、飲食店のマネジメント業務を行う)
● エリアマネージャー(特定のエリアにある複数店舗を統括する)
● 販売促進
● 商品開発

飲食業界に正社員で入社すると、店舗スタッフとして配属されるケースが多いです。現場経験を積んだ後に、エリアマネージャーや本部の販売促進、商品開発といった職種に就きます。

「飲食店の正社員はきつい」と言われる理由


「飲食店の正社員はきつい」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。

就職後にギャップを感じないためには、飲食業界に就職する前に、飲食店での働き方について理解することが大切です。

ここでは、飲食店の正社員がきついと言われる理由を3つ紹介します。

● 長時間勤務になりやすく、シフトも不規則
● 体力と精神力が必要
● 給料があまり高くない

長時間勤務になりやすく、シフトも不規則

飲食店では長時間勤務になりやすく、シフトも不規則なのが特徴です。

ランチタイム・ディナータイムともに営業している飲食店であれば、準備や片付けの時間も含めると、昼前から夜遅くまで働く必要があります。

正社員の場合は、ホールやキッチンでの業務に加え、さらに事務作業をこなさなければなりません。バイトが不足している時間帯に、シフトの穴埋めをしなければならないこともあります。

また、飲食店は基本的にシフト制であり、出勤する時間がバラバラになりやすいのも、きついと言われる理由の一つです。不規則な生活になりやすく、カレンダーどおおりに休めるわけではないため、人と休みを合わせるのが難しいでしょう。

体力と精神力が必要

飲食店での仕事は、基本的に立ち仕事であるため、ホール・キッチンともに体力的にきつい傾向にあります。人気店であれば、ひっきりなしに顧客が入るため、休憩時間以外で椅子に座って落ち着くことは難しいです。

とくに、正社員は勤務時間が長くなりやすいため、疲労が溜まりやすいでしょう。

定年まで働き続けるのは、体力的に困難である可能性も高いです。

また、顧客から理不尽なクレームをつけられることもあり、クレーム対応で精神的に疲弊してしまうこともあります。

給料があまり高くない

飲食業界は、給料があまり高くないのも特徴です。

転職サイトdodaが発表している業種別の平均年収ランキングで、小売/外食全体の平均年収は351万円でした。その中でも、レストランは340万円、居酒屋/バーは345万円という結果です。

日本人の平均月収は、令和4年の賃金構造基本統計調査によると31万1,800円でした。平均年収は、単純計算で374万1,600円です。

平均年収と比較すると、飲食店の正社員の給料は決して高いとは言えません。

飲食店での勤務は、勤務時間が長く、体力的・精神的にハードです。しかし、きつさに見合った給料を受け取ることについて、難しい可能性がある点には注意が必要です。

出典:doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」

出典:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の況」

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飲食業界に就職する3つのメリット


飲食業界での仕事にはハードな面もある一方、以下のようなメリットもあります。

● 顧客の反応がわかりモチベーションにつながりやすい
● キャリアアップを目指しやすい
● 人材育成やマネジメントスキルが身につく

料理を提供することで顧客から喜んでもらえたり、店舗運営やバイト教育を任せてもらえる可能性があったりと、日々の仕事の中でやりがいを感じやすいでしょう。

ここでは、飲食業界に就職する3つのメリットを紹介します。

1.顧客の反応がわかりモチベーションにつながりやすい

飲食業界では、顧客の反応がダイレクトにわかるため、モチベーションにつながりやすいです。

接客中に顧客から感謝されたり、料理を口にした顧客から喜んでもらえたりする場面もあります。

顧客と直接接する機会が少ないデスクワークに比べると、自分の仕事がどのように貢献できるかを直接理解できるため、やりがいを感じやすいでしょう。

2.キャリアアップを目指しやすい

飲食業界では、キャリアアップを目指しやすいのも魅力です。飲食店での一スタッフから、店舗の運営責任者やエリアマネージャーなど、幅広い仕事に挑戦できます。現場での実績が評価されて、本社で商品開発やブランドマネージャーといった仕事に就ける可能性もあります。

キャリアアップによって、年収アップを期待できるのはもちろん、多様な業務を通じて、実践的なスキルを身につけられるのも魅力です。原材料の発注やスタッフの採用、売上管理、新メニューの宣伝やイベント企画といった経験は、転職時にもアピールポイントになります。

3.人材育成やマネジメントスキルが身につく

人材育成やマネジメントスキルを身につけられるのもメリットです。

飲食店には、正社員だけでなくバイトも多数働いており、スタッフの入れ替わりが激しい傾向にあります。バイトの管理や人材育成も正社員の仕事であり、若手社員であっても、人材育成やマネジメントスキルを身につけられるのは大きな特長です。

リーダーシップを発揮してスタッフをまとめた経験や、立場も性格も異なる幅広いスタッフの育成を通して培ったスキルは、ほかの仕事にも活かせます。将来転職を考えている方にとって、早いうちから人材育成やマネジメントスキルを身につけられるのは、嬉しいポイントです。

飲食業界への就職に向いている人の6つの特徴


飲食業界には向き不向きがあります。とくに、人と関わるのが好きな方や、状況を見て柔軟に対応できる方は、活躍できる可能性が高いです。

ここでは、飲食業界への就職に向いている人の6つの特徴を紹介します。

● コミュニケーション能力が高く人と接するのが好き
● 体力に自信がある
● 臨機応変に対応できる
● 協調性がある
● 食べ物や料理に関心がある
● 人の成長に喜びを感じられる

就職を検討している方は、当てはまるものがあるか、チェックしてみましょう。

1.コミュニケーション能力が高く人と接するのが好き

コミュニケーション能力が高く、人と接するのが好きな方は、飲食業界で働くのが向いていると言えます。

飲食業界では、さまざまな顧客やスタッフと関わる必要があり、高いコミュニケーション能力が必要です。

顧客とうまくコミュニケーションを取りながら良好な関係を築ければ、リピーター獲得にもつながり、店舗の売上に大きく貢献できます。

また、店舗をスムーズに運営するためには、スタッフ間のコミュニケーションも重要です。飲食店では、さまざまなバックグラウンドをもつスタッフが働いています。

誰とでも分け隔てなく接せられ、ほかのスタッフと良好な関係を構築できる方は、飲食業界への就職がおすすめです。

2.体力に自信がある

体力に自信があり、ハードな勤務にも耐えられる方は、飲食店での勤務に向いています。

飲食店では、ホールと厨房を動き回ったり、声を出し続けたりと、立ち仕事がほとんどです。体力があれば、疲れていても、長時間パフォーマンスを落とさず、笑顔で接客し続けられるでしょう。

一方、体力に不安がある方や、持病で立ち仕事が難しい方にはあまり向いていません。

3.臨機応変に対応できる

臨機応変に対応できるスキルが長けている方にも、飲食業界への就職がおすすめです。

飲食店では、急に多くの顧客が入ったり、お皿を割ってしまったりと、予想外のトラブルが発生することも珍しくありません。忙しい時間帯に、顧客からのクレーム対応を求められることもあるでしょう。

マニュアルにはない対応が必要になっても、状況を見極め、臨機応変に行動できる対応力が求められます。

4.協調性がある

飲食店では、スタッフと協力して店舗を運営する必要があるため、協調性も重要です。

協調性がなければ、スムーズにお店を回せず、利益を生み出すのは困難です。協調性があり、誰とでも良好な人間関係を築ける方は、飲食業界に向いています。

一方、一人で黙々と仕事をするのが好きな方や、人間関係を築くのがあまり得意ではない方は、飲食業界には向いていない可能性が高いです。

5.食べ物や料理に関心がある

飲食業界で働く以上、食べ物や料理への関心も重要なポイントです。

自分が働く業界・業種のサービスや商品を好きではない場合、モチベーション高く働き続けるのは難しいでしょう。食べ物や料理が好きな方なら、仕事が多少ハードであっても、楽しみながら働けます。

食べ物や料理に興味関心があれば知識も吸収しやすく、顧客に対して食材や料理について説明する際は魅力的な紹介ができるでしょう。

また、料理をすることが好きな方は、ホールだけでなくキッチンでも働けるため、飲食業界で活躍できる可能性が高いです。

6.人の成長に喜びを感じられる

人の成長に喜びを感じられ、前向きに人材教育に取り組める方も、飲食業界に適性があります。

前述のとおり、飲食業界に就職すると、正社員として人材教育を担当する機会が多く与えられます。

自分の成長だけでなく、人の成長も考えて仕事を割り振れたり、バイトが成長する姿に喜びを感じられたりする方は、やりがいを持って楽しく働けるでしょう。

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飲食業界就職後のキャリアパス4選


飲食業界に就職した後の、代表的なキャリアパスは以下のとおりです。

● 店舗をまとめるエリアマネージャーに就任する
● 食品業界の商品企画に挑戦する
● 販売職・営業職に就く
● 独立して飲食店を開業する

ほかにも、コミュニケーション能力やホスピタリティを活かして、介護や看護業界に挑戦する、という選択肢もあります。

このように、飲食業界で培ったスキルを活かして働ける仕事は多数あるのがポイントです。

キャリアパスも見据えたうえで、就職活動に取り組みましょう。

1.店舗をまとめるエリアマネージャーに就任する

多店舗展開している飲食店に勤めている場合は、昇進して複数の店舗をまとめるエリアマネージャーに就任する、という選択肢があります。

エリアマネージャーは、担当地域の飲食店をすべて管理するポジションです。本部と現場の橋渡し役となり、それぞれの店舗の店長と協力して売り上げを伸ばしていきます。

店長を経験した後に挑戦できるケースが多く、リーダーシップやコミュニケーション能力、コンサルティング能力、情報収集能力などが求められます。エリアマネージャーを目指す方は、意識的にこれらのスキルを磨き、日々の仕事に取り組みましょう。

2.商品企画に挑戦する

飲食業界で得た知識や経験を活かして、商品企画に挑戦するのも一つの方法です。現場スタッフとしての実績が評価された後、本部の商品企画に配属されることもあれば、転職してほかの食品業界の商品企画に挑戦する、というケースもあります。

現場を知っているからこそ、アイデアを実際に商品化しやすかったり、顧客に喜ばれる商品を企画できるでしょう。

飲食店で働きながら、「こんな商品があったらいいのに」というアイデアが複数思いつく方法や、そのアイデアを形にしたい方におすすめのキャリアパスです。

3.販売職・営業職に就く

接客が好きな方には、飲食業界以外の販売職や営業職に就く、という選択肢もあります。

飲食業界で培ってきたコミュニケーション能力や経験を活かしやすく、未経験でも挑戦しやすいのが特長です。顧客のことを大切に考え、要望に応えられるよう細やかな気遣いをしてきた経験は、販売職や営業職への転職時にも有利に働くでしょう。

とくに、営業職の場合は、実績次第で大幅な年収アップも期待できるのも魅力です。

4.独立して飲食店を開業する

飲食業界で得た知識や経験を活かして、独立するという道もあります。

個人で飲食店を経営するのは、簡単なことではありません。しかし、未経験から飲食店を開業する方に比べると、飲食店の運営ノウハウや飲食業界に関する知識を持っているほうが、事業を軌道に乗せやすいでしょう。

また、「将来独立して自分のお店を持つ」という目標を掲げて日々の仕事に取り組めば、モチベーション高く働けます。

「コンセプト設計やメニューの考案も自分でやりたい」「収入が不安定であっても、理想の飲食店づくりに挑戦したい」という方に適したキャリアパスです。

将来独立を検討している方は、飲食業界で働きながら食材や料理に関する知識を深め、人気が出やすいメニューについて知っておきましょう。

飲食業界への就職に成功する4つのポイント


飲食業界への就職を成功させるためには、以下の4つのポイントを意識しましょう。

● 飲食業界に必要なスキルや経験をアピールする
● 資格を取得する
● キャリアプランを明確化する
● キャリアアドバイザーに相談する

就職活動は、自身のスキルや経験、熱意を十分に伝えられるよう、入念に準備をして取り組むことが必要です。

ここでは、飲食業からの転職に成功するためのポイントについて解説します。

1.飲食業界に必要なスキルや経験をアピールする

説得力のある志望動機や自己PRを作成するためには、飲食業界に必要なスキルや経験をアピールすることが大切です。

飲食店でのアルバイト経験がある方は、そこで得たスキルや経験を就職後にどのように活かしたいかを具体的に説明するのが効果的です。

飲食店でのアルバイト経験がない場合でも、他のアルバイトで接客・販売や人材育成に携わった経験があればアピールしましょう。

サークル活動やボランティア活動などで人と協力して何かを作り上げた経験もアピール材料になります。

2.資格を取得する

飲食業界に関連する資格を取得することで、就職活動を有利に進められる可能性が高いです。資格の取得は必須ではありませんが、飲食業界に関する知識やスキルを証明でき、評価につながるでしょう。

具体的には、以下のような資格がおすすめです。

● 調理師
● 管理栄養士・栄養士
● レストランサービス技能士
● 食品衛生責任者
● フードコーディネーター
● ソムリエ

入社後に資格取得が義務付けられていたり、推奨されていたりする場合もあります。就職前に取得することで、入社後に同期と差をつけられるのもメリットです。

3.キャリアプランを明確化する

飲食業界への就職に限らず、将来どうなりたいかというキャリアプランを明確化することも大切です。

キャリアプランを志望動機に盛り込み、キャリアプランを実現するためになぜその企業に就職すべきなのかを説明しましょう。志望動機の説得力が増し、ほかの就活生との差別化につながります。

キャリアプランは、以下の順番に作成するのがおすすめです。

1. 過去を振り返り、自分の強みや興味関心、大切にしている価値観などを分析する
2. 現在の状態を把握する
3. 将来仕事で実現したいことや、なりたい姿を考える
4. 将来の目標と現在とのギャップから、目標達成のためにやるべきことを考える
5. 将来への道筋を計画する

4.キャリアアドバイザーに相談する

専門家のサポートを受けながら就活を進めたい場合は、キャリアアドバイザーに相談するのが効果的です。

キャリアアドバイザーは、志望動機や自己PRの作成をサポートしてくれるほか、自分にあった企業を紹介してくれたり、面接対策をしてくれたりします。一人ひとりに寄り添った就活サポートをしてくれる、心強い存在です。

就活の悩みも相談でき、プロの視点から客観的なアドバイスをもらえるため、スムーズに就活を進められます。無料で利用できる場合も多いため、一人で就活を進めるのに不安がある方は、ぜひ利用してみてください。

飲食業界への就職前に自身の適性を見極める


今回は、飲食業界へ就職したい方に向けて、飲食業界の実情や働くメリット、向いている人の特徴や就職に成功するためのポイントなどを解説しました。

飲食業界は労働時間が長く、体力的にも精神的にもハードです。しかし、顧客から直接感謝されたり、幅広い経験を通じて知識やスキルを身につけられたりと、やりがいを感じられる場面も多くあります。自身の適性を見極め、向いている方は、飲食業界への就職に挑戦してみましょう。

飲食業界への就職を成功させるためには、志望動機の作成や面接練習など、入念な準備が欠かせません。自分に合った企業の内定を掴みたい方は、キャリアアドバイザーのサポートを受けることがおすすめです。

ハレダスのキャリアアドバイザーは、就活生に寄り添ってサポートしてくれます。飲食業界への就職を成功させたい方は、以下よりお問い合わせください。

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ハレダス編集部

こんな細かいところまで読んでくれてありがとう! この記事に出会った皆さまの未来が、少しでも「晴れだす」ように願いを込めて、今後もたくさんの記事を配信してまいります。

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