内定までの第一関門となるのが書類選考。実は、書類選考で何度も落ちてしまう人には、共通点や理由があるのです。その理由を知って改善すれば、内定にも一歩近づけるはず。
そこで今回は、書類選考で落ちる理由や企業が書類をチェックするときのポイントを紹介します。併せて通過率アップのコツを紹介していますので、参考にしてみてください。
書類選考で落ちる4つの理由
書類選考で落ちる理由は、指定された書類の不備や内容の不十分さにあります。ここではその内容について詳しく解説していきます。
1.提出書類に不備がある
求人応募の際に求められる書類は、履歴書やエントリーシート、転職の場合には職務経歴書など、さまざまな書類を求められます。そこで指定された必要書類が全部揃っていない、指定サイズの証明写真が貼られていないなど、何かしらの不備があれば、最低限のマナーを守れないと見なされ、選考から外されてしまうことが多いのです。
2.募集条件と一致しない
中途採用の書類選考に多いのが、募集条件との不一致による見送り。
例えば、企業の求める条件が「3年以上の実務経験」とあるのに、未経験者が応募するような場合です。他で補えるようなスキルや経験、企業が会ってみたいと感じる要素があれば、応募条件が一致しなくても通過する可能性はありますが、基本的には難しい場合がほとんどです。
3.希望条件に問題がある
企業側が求める経験やスキルを満たしていても、具体的な希望条件に応えられないと感じた場合に書類選考から落ちてしまう場合があります。勤務地や役職、職種の指定などは、ポジションに空きがなければ叶わないもの。
その他、企業と応募者の将来的なビジョンにズレがある場合も選考から外されてしまう理由のひとつです。
4.人柄や熱意が伝わらない
上述した条件をすべてクリアしている人でも、選考から外されてしまう場合があります。
それは、企業に入りたいという熱意が伝わらなかったり、強みやアピールポイントが記載されておらず人柄がわかりづらかったりするようなケースです。選考通過の決定打がない応募者は、見送りになってしまう可能性があります。
企業が書類をチェックするポイント
提出書類からは人柄や熱意などが見透かされてしまいます。企業が書類のどこをチェックしているのかを知って、注意して作成すればおのずと好感度の高い書類が作成できるはず。
ここでは、企業が書類を見るポイントを紹介します。
1.提出書類の正確さ
企業はたくさんの応募者の中から内定者を選ばなければなりません。そのため、書類選考の段階ではひとりに多くの時間が裂けないので、最低限のマナーといえる提出書類の正確さをチェックします。
書類が足りなかったり、内容が不十分であったりする場合には、内容を詳しく確認する前に、選考から外すことも多いのです。
次のステージに進む土俵に立つためにも「書類に漏れはないか」、「内容が十分か」、「写真や印鑑は押されているか」など、しっかりとチェックするのが大切です。
2.これまでの経験やスキル
書類の正確さを確認したのちに企業がチェックするのは、これまでの経験やスキル。
中途採用の場合は、特に前職での経験やスキルを見られます。経歴や資格欄を確認し、企業が求める人物像とマッチするものがあれば、次の選考に進む可能性が高いのです。
少しでも企業に引っかかる書類にするためにも、経歴や資格欄も丁寧に埋めることが大切です。
3.志望動機や将来のビジョン
企業は採用した人材にできるだけ長く働いてほしいと考えます。だからこそ、志望度の高さや将来のビジョンの一致が書類選考を大きく左右するのです。
書類の小さな志望動機の欄では、気持ちがうまく伝わらないと思う人もいるかもしれませんが、枠を余すことなく埋めたり、志望動機、将来のビジョンどちらかだけでも具体的なエピソードを挙げられたりすれば、十分に熱意は伝わります。
また、丁寧な文字を心がけたり、証明写真を歪まないように貼ったり、そういった心遣いで人柄も伝えられますので、細部まで気を抜かずに書類作成してみましょう。
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書類選考で落ちる理由は、書類の不備をはじめ、内容の不十分さがほとんど。内容が不十分だというのは、自分の経験やスキルの棚卸しや企業研究の不足からきている可能性が高いのです。
書類通過率アップのコツは、書類作成の前にしっかりと自分、企業と向き合うこと。その具体的な方法を紹介します。
1.自己分析を行う
自己分析を疎かにしたまま、書類を作成すると内容が浅くなり、一貫性のないものに仕上がってしまいます。そんな準備不足は、企業側に見透かされてしまうもの。書類を作成する前に、徹底的に自己分析してみましょう。
まずは自分の経験やスキルを振り返り、得意なもの苦手なものを分類してみてください。そして、なぜ得意なのか、苦手なのか、そう感じるきっかけになったエピソードを思い出してみましょう。
そうした手順を踏むことで自分の強みや弱み、働く軸も見つかりやすくなります。自己分析がしっかりできれば、書類作成もスムーズになりますよ。
2.企業研究を行う
企業が重視しているビジョンや方向性の一致は、応募する会社のことを知らなければなりません。考えや目標を知るには、企業HPの理念や代表あいさつ、事業内容などをチェック。
併せて業界内で応募企業はどんな立ち位置にいるのか、何が強みなのかも調べておくと良いでしょう。その後、自己分析で見出した強みや働く軸と、どうマッチしているのかを考えてみてください。
3.第三者に添削してもらう
自分で作成したものは時間を置いて読み直したとしても、主観的になりがち。具体性にかけていたり、誤字脱字があったりする場合にもなかなか気づきにくくなってしまいます。
セルフチェックだけではなく、友人や家族などの第三者にチェックしてもらうことで、そうした問題を回避しやすくなります。
一番おすすめなのは、大学のキャリアセンターやハローワークなどの添削を受けること。プロの目線で書類を見てもらうことで新たな知識を習得でき、書類選考通過の可能性も高まります。
まとめ
今回は書類選考で落ちる理由や企業がチェックしているポイントについて紹介してきました。面接で素敵な人柄や熱意を伝えるためにも、書類選考は突破しなければならない壁です。自己分析、企業研究ののちに項目を丁寧に埋め、第三者に確認してもらう。このフローを徹底して次のステップをつかみ取ってください。