
転職における選考基準の1つに「筆記試験」を設ける企業も多くあります。
「どのような対策をしたらいいの?」「そもそもどうして筆記試験があるの?」と頭を抱えていませんか?
今回は、転職にどうして筆記試験を実施するのか理由を解説した後で、具体的な試験内容と対策法を詳しく解説します。
本ページを読めば、転職の筆記試験を通過するために今、やるべきことがハッキリと分かるでしょう。
企業が筆記試験を実施する理由・目的
筆記試験は、面接では測りにくい「基礎能力」を判断するために実施します。また職種によっては、専門知識への理解度を測るために行うケースも。
中途採用の場合は、即戦力となる人材を求めており、筆記試験を実施して見極める企業が多い傾向にあります。
実際に、リクルートエージェントが334名の回答者に対し「これまで転職活動で筆記試験を受けたことがありますか?」というアンケート調査を実施したところ「ある」と答えた人が70.1%という結果に。
企業の採用担当者は、面接だけでなく筆記試験を実施して、一般常識や能力、性格検査を把握した上で、合否を判断したいのでしょう。
転職における筆記試験の内容
筆記試験の内容について解説します。おもに企業が取り入れている筆記試験は、下記の4つです。
- 性格適性検査
- 一般常識
- SPI
- 論文・専門領域試験
上から順に解説します。
性格適性検査
性格適性検査は、性格やタイプを見極める検査です。面接のみでは判断しきれない部分を多角的に分析します。メンタルの強さやストレス耐久性、責任感、積極性など仕事をこなう上で必要な資質や特性を総合的に把握できる検査です。
たとえば、「これまで一度も嘘をついたことがない」などの設問に対して、はい・いいえ・どちらでもないといった選択肢から回答します。良い印象を与えるために、思ってもいない回答をするのはNGです。「虚偽を測る」検査でもあるので、素直な気持ちで回答することが大切。
一般常識
一般常識は、社会人として身につけておきたいマナーや知識、価値観を問われるテストです。一般常識の点数が低い場合は、印象が悪くなってしまうので注意しましょう。
一般常識のテスト対策としては、問題集を繰り返し解いて自分の弱点を無くすことが大切です。国語、数学、英語、社会、理科、文化、時事問題など出題範囲が広いので、早めに取り掛かることをおすすめします。
【例題】
日本漢字能力検定協会が定めた2017年の漢字一文字は次のうちどれ?
A:北 B:安 C:乱 D:税
→正解はA
SPI
SPIは、最もシェア率が高い筆記試験だと言えます。働くうえでの基礎能力を測る「能力テスト」と人柄や仕事への意欲を測る「性格検査」の2つを兼ね備えた試験です。下記のような問題に回答します。
彼女には新しいパソコンを買う余裕がなかった。
She could not ( ) to buy a new computer.Afail
Bafford
Cmake
Dmanipulate
Etake
対策法としては、市販の問題集を活用して、出題傾向に慣れておきましょう。
論文・専門領域試験
論文・専門領域試験は、それぞれの業界知識を問われます。たとえば、ITエンジニアであれば、プログラミングスキルの試験が行われます。
パーソナルトレーナーの場合は、機能解剖学や生理学、栄養学などの筆記試験をクリアしなければなりません。
業界によって試験内容は異なりますが、筆記試験を通過した人は、一定の知識が保証されるので、企業側も安心して採用できるのです。専門分野での実務経験がある方は、これまでの知識やスキルを見直して専門用語を再確認しましょう。
転職相談をご希望の方はこちら転職の筆記試験を通過するための対策法
筆記試験は、6~7割を下回る場合に不採用となる可能性があります。ですので、筆記試験を通過するための対策法をチェックして、万全な状態で挑んでくださいね。
市販の問題集やアプリを活用する
筆記試験は、市販の問題集やアプリを活用して対策します。能力適性検査は、一般的な知識や基礎学力を問う検査なので、対策しておけば通過できるでしょう。
過去に出題した問題を何度か解いて、出題傾向を掴むことも大切です。限られた時間内で回答できるか計ってみたり、どのように回答するべきかが把握できたりといったメリットがあります。
最近では筆記試験専用のアプリが開発されているので、通勤中や寝る前などの時間を活用して効率よく対策できるはずです。
最新のニュースに目を向ける
日頃からニュースや新聞へ積極的に目を向けましょう。最新の情報収集をしておけば、筆記試験はもちろんのこと、面接対策にも有効的です。
とくに応募企業の業界における最新ニュースやトレンドは、常にチェックして把握しておくべき。「Googleアラート」に自分の興味のある分野や情報収集したいキーワードを設定することをおすすめします。
Googleアラートとは、設定したキーワードに関する情報をメールで通知してくれる便利な機能です。応募企業名や業界、職種のキーワードを設定して、最新情報を手軽に入手しましょう。
専門知識を身につける
筆記試験の内容がSPIや性格適性検査の場合は不要ですが、専門領域試験がある場合は、専門知識を習得しましょう。元々、業界での実務経験がある人でもブランクがあれば、専門知識が薄れている可能性もあります。
業界に通ずる資格を取得したり、専門書を読んだりして専門用語などをおさらいしてみてくださいね。
転職の筆記試験に関するよくある質問
転職の筆記試験に関するよくある質問をまとめました。
- 筆記試験で落ちることはあるの?
- 筆記試験に相応しい服装は?
- 転職の筆記試験対策におすすめのアプリは?
気になる項目からご覧ください。小さな疑問もすべて払拭したうえで、筆記試験に挑みましょう。
筆記試験で落ちることはあるの?
転職の筆記試験で不採用になる可能性があります。
具体的には6~7割を下回る結果となった場合、「必要最低限の学力・知識がない」と判断されてしまうケースも。ですので念入りに準備や学習をしたうえで筆記試験に挑みましょう。
筆記試験に相応しい服装は?
面接時と同様にビジネススーツを着用しましょう。
新卒(25歳未満)であれば、リクルートスーツでも構いません。また、応募企業から「私服でOK」「服装自由」を指定された場合に限り、オフィスカジュアルで挑みましょう。
転職の筆記試験対策におすすめのアプリは?
SPI学習ができるアプリ「SPI Lite」がおすすめです。
自分の苦手分野を優先的に学習できる「最適学習モード機能」が備わっています。苦手な問題を徹底的に無くせるので、効率よく対策ができるでしょう。
転職の筆記試験は重要度が高い?
転職の筆記試験は重視しない企業も多いが、得点率が6~7割を下回ってしまうと落ちる可能性があります。
業務をこなすうえでの知識が乏しいと思われたり、筆記試験対策をしなかったとみなされたりするケースも。面接よりも重要度は低い傾向にあるものの、選考基準の1つですので精一杯取り組みましょう。
転職における筆記試験の対策を徹底して内定獲得しよう
転職は、即戦力として活躍できる人材を求めているため、筆記試験を実施する企業が多いです。筆記試験は、6~7割を下回る結果となってしまった場合、落ちる可能性あるのでないがしろにできません。
筆記試験当日に落ち着いて本来の力を発揮できるように、できる限りの事前準備・対策を行いましょう。
転職相談をご希望の方はこちら