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自己PRで忍耐力をアピールする!例文や言い換え、履歴書作成時の注意点も紹介

忍耐力は、面接や履歴書のなかで自己PRに活用できる素質です。企業の多くは忍耐力のある人材をポジティブに捉えているため、上手にアピールすれば採用に一歩近づきます。誤解を招かないように忍耐力をアピールする方法について、具体的な例文を通して説明します。

企業が忍耐力のある人材を採用したいと考える3つの理由


忍耐力は、企業にとって好ましい資質の1つです。
次の3つの理由から、忍耐力のある人材を採用したいと考える企業は多いと考えられます。

  • 途中で仕事を投げ出さない人材を採用したいから
  • 状況を打破する問題解決能力のある人材を採用したいから
  • モチベーションの高い人材を採用したいから

それぞれの理由について見ていきましょう。

途中で仕事を投げ出さない人材を採用したいから

企業が「責任感を持って仕事に取り組む人材を欲しい」と考えるのは、当然のことです。「負担が大きいから」「面倒だから」「楽しくないから」などの理由で、簡単に仕事を投げ出してしまう社員ばかりでは、業務が立ち行かず、企業としても成り立ちません。

忍耐力のある人材なら、辛いことがあっても途中で仕事を投げ出さず、最後までやり遂げると考えられます。そのため、困難を乗り越えて企業を成長させてくれる人材を採用するためにも、忍耐力があるかどうかに注目する企業は多いのです。

状況を打破する問題解決能力のある人材を採用したいから

実際のところ、忍耐力だけでは物事をやり遂げることは困難です。しかし、忍耐しつつ、問題解決能力も高い人材なら、企業の成長に役立ってくれると考えられるでしょう。忍耐力と問題解決能力の両方を有する人材かどうか、採用選考の際にチェックする企業も多いと考えられます。

なお、問題解決能力は、営業職や企画などさまざまな職種で必要とされる能力です。問題解決能力を磨き、忍耐力と共にアピールするようにしましょう。

モチベーションの高い人材を採用したいから

どの企業でも、やる気ある人材を求めています。やる気のある人材は仕事に対して能動的に取り組むだけでなく、より良い結果を出すために全力を出します。また、やる気は他の社員にも伝わるため、会社全体の士気も上がるでしょう。

忍耐力のある人材なら、業務にコツコツと取り組むだけでなく、自分でやる気になるポイントを見つけて能動的に働きます。社内にポジティブな流れを生むためにも、忍耐力のある人材を採用したい企業は多いと考えられます。

忍耐力は自己PRに適した資質

企業は忍耐力のある人材を採用したいと考えています。そのため、面接や履歴書で忍耐力を自己PRすると、採用に近づけます

しかし、忍耐力という言葉は「じっと我慢する能力」や「言いたいことが言えない」と誤解されることがあるため、注意が必要です。自己PRで説明するときには、忍耐力という言葉だけを使うのではなく、「粘り強さ」や「根気」のように誤解を招きにくい言葉で言い換えるようにしましょう。言い換えについては後述します。

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忍耐力をアピールするための3つのポイント


忍耐力をアピールするときには、次の3つのポイントに注意すると、さらに採用担当者の心に響きやすくなります。

  • 結論を最初に話す
  • 忍耐力を証明するエピソードを話す
  • 忍耐力を別の言葉でも言い換えて自己PRする

それぞれのポイントについて、具体的な例を挙げて説明します。

結論を最初に話す

わかりやすさを追及するためにも、結論ファーストで話しましょう。最初に結論を述べ、後から理由やエピソードを付け加えることを意識すると、少々話が長引いても論点を見失うことがなく、採用担当者も応募者の言いたいことを理解しやすくなります。

私の長所は忍耐力です。学生のときに社会調査実習をしましたが、アンケートに答えてくれる人が少なく、目標とするサンプル数をなかなか達成できず苦労しました。しかし持ち前の忍耐力を駆使し、予定より時間はかかったものの、目標とするサンプル数を集められ、参加者から興味深い話も聞き出せました。クラス内の評価でも私のグループが1位になり、忍耐力が報われたと実感しました。

忍耐力を証明するエピソードを話す

「私には忍耐力があります」という言葉は、誰でも言えます。採用担当者も「言葉だけなら何とでも言える」と理解しているため、応募者自身が忍耐力があるとアピールしても説得力を持ちません。

忍耐力があることを本気でアピールするなら、裏付けるエピソードが不可欠です。今までの生活のなかで忍耐力を発揮したエピソードを具体的に話し、採用担当者が納得できるようにしましょう。

忍耐力を別の言葉でも言い換えて自己PRする

忍耐力は企業人として優れた資質の1つですが、我慢するだけの能力や積極性のなさと誤解されることがあるため注意しましょう。単に「忍耐力」とだけ説明するのではなく、次のように言い換えると、誤解なく自己PRができます。

  • 我慢強い
  • 根気がある
  • 粘り強い
  • 継続することが得意
  • 困難に対して諦めない

紹介するエピソードにあわせて、適切な表現を選びましょう。自己PRするポイントとエピソードがしっかりとリンクしていると、採用担当者に言いたいことが誤解なく伝わりやすくなります。

長所として忍耐力を自己PRする!履歴書向けの例文紹介

履歴書のイメージ

自己PRをする機会は、主に2回あります。1回目のアピールは履歴書です。履歴書には、自己PRや長所を記載する欄があるため、忍耐力をアピールしましょう。

なお、履歴書の自己PRの欄は、マス目や線がなく枠組みだけのことが一般的です。小さな文字で記載すれば文章は長く書けますが、採用担当者が読みづらくなってしまうため注意しましょう。とはいえ、あまりにも大きな文字では十分なアピールができません。文字数は決まっていませんが、100~150文字程度でまとめるようにしてください。

また、長所の欄も同様に短くまとめることが大切です。自己PRよりも小さな欄であれば、100文字以下で簡潔にまとめましょう。

例文1:受験勉強で培った忍耐力

受験勉強のときに勉強漬けの日々を送った方もいるでしょう。したいことを我慢して勉強に取り組むなか、忍耐力を培ったという方もいるかもしれません。自己PRの欄に次のように記載することで、忍耐力を長所としてアピールできます。

受験勉強を通し、忍耐力を培いました。小さいときからピアノが好きで、暇さえあれば弾いていたのですが、受験勉強のときには1日15分と時間を制限し、なるべく多くの時間を勉強に充てるようにしました。時間を制限したことで忍耐力がつき、また、短時間しか弾けない環境で集中力もついたと思います。

例文2:アルバイトで培った忍耐力

学生時代にアルバイトをして、忍耐力を培ったという方もいるかもしれません。アルバイトのエピソードを話すことは、仕事への取り組み方をアピールする機会になります。真摯に取り組む人間性もアピールしておきましょう。

学生時代には家庭教師を3年間行ったことから、忍耐力が身に付いたと思います。担当した生徒が勉強に対してやる気が見えなかったのですが、勉強が楽しいことを1年間伝え続けたところ、2年目からは少しずつ自主的に宿題をしてくれるようになりました。諦めないで伝え続けることの大切さも実感できました。

例文3:部活で培った忍耐力

大学や高校の部活で培った忍耐力も、アピールできます。ただし、小学校や中学校などのエピソードではかなり時間が経過しているため、採用担当者に「そのときに培った能力を現在も持ち続けているか?」という疑問を抱かせてしまうかもしれません。エピソードに説得力を持たせるためにも、できればあまり時間が経っていない経験を紹介するようにしましょう。

部活で忍耐力を培いました。私の高校はラクロス部の強豪として知られ、所属している生徒も100人を超え、レギュラー獲得が全国大会出場よりも難しい状況でした。私は結局一度もレギュラーを獲得できませんでしたが、練習は1日も欠かしませんでした。腐らずに努力し続けたことは、私にプラスになったと思っています。

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面接でも忍耐力をアピールする!例文紹介


面接でも、忍耐力を自己PRできます。「あなたの長所は何ですか?」や「自己PRをしてください」と採用担当者に言われたときは、忍耐力があることとそれを裏付けるエピソードを話しましょう。

ただし、あまり長くなり過ぎないように注意してください。話が長すぎると「まとめる力がない」と採用担当者に判断されるリスクがあるだけでなく、話の要点がぼやけてしまい、本当に伝えたいことが伝わらなくなってしまうこともあります。

採用担当者が時間を指定したときは、時間内に話すことも大切です。話すスピードにもよりますが、ややゆっくり目で1分以内なら300文字程度、30秒以内なら150文字程度といわれています。面接時にスムーズに話すためにも、2パターンほどシナリオを準備しておきましょう。

例文1:スポーツやお稽古ごとで培った忍耐力

スポーツやお稽古ごとを長期間続けることで、忍耐力を培う方もいます。1分程度で話す場合の例文を紹介します。

私の長所は忍耐力です。小学校1年生から大学3年まで日本舞踊を続けてきましたが、最初は立ち姿だけでも「駄目だ」と師匠にいわれ、私には向いていないのではと落ち込む日々が続きました。


私の師匠は「駄目だ」といいつつも、具体的にどうすれば良いかはまったく教えてくれず、ただ「見て学べ」としか言ってくれません。どこをどう直せばよいのか分からず、何度も辞めようと思いました。しかし、師匠や先輩たちの美しい立ち姿・舞姿を見て、「私もこうなるように頑張ろう」と粘り強く鍛錬し、ようやく大学3年生になって師匠に「良い踊りだね」と言ってもらえるようになりました。


15年近く粘り強く続けたことは、私の誇りでもあります。今も決して上手なわけではありませんが、諦めなかったことで忍耐力が身に付いたことは事実です。

例文2:サークル活動・ボランティア活動で培った忍耐力

大学のときに、サークル活動やボランティア活動に取り組んだ方も多いでしょう。忍耐力を培ったエピソードがある場合は、面接時に話してみてはいかがでしょうか。

大学のときのボランティア活動を通して、忍耐力を身につけました。私が所属していたボランティア団体は、地域の学童保育に参加して、子どもたちと宿題をしたり、遊んだりすることをメインとしているものです。


有意義で楽しかったのですが、近所に住む何人かの方からは、子どもたちの声がうるさいとご指摘を受けていました。最初のうちは「子どもの声をうるさいなんて、なんと心の狭い人々なんだろう」と反感を持って受け止めていましたが、長く活動を続けるなかで、近隣の人々の気持ちも理解できるようになりました。


彼らの気持ちに気付けたのは、学童保育が終わった後に、近隣の人々と話す機会を設けるようになってからです。時間をかけて活動を理解してもらうなかで、子どもの声がストレスになることも理解できるようになりました。忍耐力を持って活動を続けたことで、多面的に物事を捉えることの大切さにも気付けました。

例文3:卒論などの大学の勉強で培った忍耐力

大学の勉強を通して、忍耐力を培うこともできます。具体的なエピソードを通して、どのように忍耐力を獲得したのか伝えてください。

小学校からの一貫校だったため、入試もなく、どちらかといえばのほほんと過ごしてきたと思います。しかし、卒論の題材としてフィールドワークを選んだことから、忍耐力が身に付いたと感じています。


フィールドワークでは決して自分の思い通りにスケジュールを進めていけません。直前に予定が変わることや、研究自体を否定されることなども日常茶飯事です。そのようななかで忍耐力が養われ、根気強い性格になれました。ぜひ会社でも根気強さとしぶとさを活かしていきたいです。

丁寧な自己分析で説得力のある自己PRを準備しよう

就活対策のイメージ

忍耐力は、就活において自己PRできる資質です。丁寧に自己分析を行い、具体的なエピソードも添えて、説得力のある自己PRを行いましょう。

面接や履歴書における自己PRは、ぜひハレダスのキャリアアドバイザーにご相談ください。就活サポートの経験豊富なキャリアアドバイザーが、採用担当者の心に響く自己PR文を作成するお手伝いをいたします。

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Written by

古橋直樹

古橋直樹

関西大学を卒業後、大手人材会社で営業・新卒採用の人事を経て、求人検索エンジン会社で大阪支社の立ち上げを経験。2021年に起業し、現在は、20代~30代前半を中心にキャリアアドバイザーとして転職を支援。

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