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就職・転職活動に欠かせない業界研究!各業界について解説~小売業界編~

ハレダスではさまざまな業界についてご紹介していますが、興味のある業界は見つかりましたか?

なかには、私たちの生活にあまり密着していない業界もありますが、今回ご紹介する「小売業界」は、最も身近な存在といっても過言ではありません。

早速、どのような業界なのか特徴や魅力を見ていきましょう!

流通・小売業界とは

小売業界とは、私たち消費者にさまざまものを販売してくれるお店を指します。

小売業のなかでも、百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアのように、幅広い商品を取り扱っているお店と、ホームセンターや家電量販店、アパレル店のように、あるジャンルの商品を専門的に販売している「専門店」に分かれます。

メーカーは生産した商品を、まずは卸売業に出荷します。卸売業者はメーカーから仕入れた商品を、複数の小売店に販売。これを「卸売り販売」といい、前述の消費者に直接販売する「小売り販売」を行っている小売業と合わせて、「流通業」といいます。

ちなみに、こうした「メーカー→卸売→小売→消費者」という従来の流れだけでなく、製造から消費者への販売までを一貫して自社で行う企業も存在し、これを「製造小売業」といいます。
中間コストを削減するので、比較的安価に消費者の手元へ商品を届けられるのが特徴です。

流通・小売業界の魅力


生活に欠かせない存在である流通・小売業界。業務内容によっては販売スタッフとして顧客に直接対応するため、苦労も少なくありませんが、その分成長ややりがいを感じられることも少なくありません。

流通・小売業界の魅力は、大きく3点です。

■自身の成長を実感しやすい

小売業は入社してすぐは、現場での接客を担当させられるケースも多くあります。レジ打ちから売上の計算、開店準備や閉店作業など、はじめはわからないことばかりですが、日々経験を積むことで、できなかったことが少しずつできるようになり、成長を感じる場面も多いです。

発注や売り切りに関する判断力も養われますし、現場での昇進はもちろん、本部スタッフに変わっていくことも可能成長と共に、自分に合っている環境を選べるのも、流通・小売業の魅力です。

■スタッフ同士の信頼関係構築が可能

個人経営のお店は例外ですが、小売業は基本的に、正社員やパート、アルバイトなど年齢や立場の異なるさまざまな人が、1つの現場で働きます

複数のスタッフがそれぞれの役割を果たすことで仕事が成り立つので、チームの連携がなければ、お店は回りません。

縦・横のつながりを大切にしながら、スタッフ同士で信頼関係を築くことができ、それがお店作りや売上に直結するのも、流通・小売業界のよいところでしょう。

■混雑時期を避けてお出かけができる

小売業界の現場スタッフは、シフト制で曜日に関わらず働かなければなりません

同業者とはもちろん、完全土日休みの他業界の方と休みを合わせるのが難しいですが、一方で混雑する時期や曜日を避けて外出ができるのも、魅力だといえます。

混みやすい週末には仕事をして、ゆったりと平日におでかけできるのは、同じサービスを受けるときにはやや「お得感」すら感じるのではないでしょうか。

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流通・小売業界の特徴


流通・小売業界の最大の特徴は、労働スタイルではないでしょうか。現場では、顧客からの声を直接耳にできるのも、やりがいなどにつながるポイントだといえます。

また、経験や実績を積めば、店舗作りに関わり、自分の理想を形にできるのも、小売業界のやりがいを感じられるポイントだといえます。

■独特な労働スタイル

前述の通り、小売業界は平日に休めるという魅力があります。しかしカレンダー通りの休みや連休を取ることが難しく、人と予定を合わせることはおろか、「仕事のせいで結婚式に出席できなかった」ということも。

ゴールデンウィークやお盆、年末年始など、多くの人が長期休暇を取るタイミングで休むことはほぼできず、労働時間が長いなど、むしろ過酷な環境を強いられる可能性もあるでしょう。

■顧客の声が直接届く

サービス業界と同様、顧客と直接関わる役割の現場スタッフには、顧客の声が直接届きます。お客様からの「ありがとう」が励みになり、つらい状況を乗り越えられる方も、少なくありません。

しかし、反対にクレームなどの対応も、現場スタッフの仕事となるため、理不尽な要望や必要以上の罵倒などを受け、精神的なダメージを受けてしまうことも。心身共に負担の大きな部分がある業界であることは、間違いありません。

■理想の店舗作りができる

経験や実績を積めば、役職が上がり、店舗のレイアウトやどういった商品を推していくかなどを決められる立場になることもできます。自身の理想の店舗作りを実践し、売上がアップすれば、よりやりがいを感じられるのではないでしょうか。

コツコツと積み上げてきたものが、「お店」や「数字」にわかりやすく結果として現れるのも、小売業界の特徴でしょう。

ちなみに「卸売業」は、多種多様な商品を取り扱う、仕入れたり売ったりするという点などは小売業と同じです。

「店舗を持っているわけじゃないから休みはカレンダー通りだろう」と思われるかもしれませんが、休みは企業や、取り扱う商品のジャンルによって異なります(「卸売市場」と呼ばれる場所は、水・日休みが基本です)。

仕入れ先のメーカー、卸先の小売業だけでも幅広い人脈ができますが、さらに商品の展示会などで人との関わりを広げることも可能。小売業とはまた異なる魅力や特徴があるので、「卸売り販売」と「小売り販売」のどちらの世界が自分に向いているのかはよく考える必要があるでしょう。

流通・小売業界の仕組み・流れ


流通・小売業界は、わかりやすい仕組みや流れになっています。はじめのほうでも軽く説明しましたが、商品が作られてから、顧客の手に渡るまでの流れをもう一度確認しましょう。

①製造(メーカー)
↓出荷
②卸売業
↓卸売り販売
③小売業
↓小売り販売
④消費者のもとへ

流通・小売業界が関わるのは、②③の部分です。

そして、①~③をすべて自社で行う業界を「製造小売業」といい、最近は製造元のメーカーが実施するだけでなく、小売業にあたるスーパーやコンビニエンスストアなどが、プライベートブランドとして、自社製造・販売を担うこともあります。

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流通・小売業界の主な職種

流通・小売業界のなかにはさまざまな職種がありますが、なかでもメジャーなもの、人気の高いものをご紹介します。

職種 業務内容
販売 店舗へ来店する顧客のニーズを把握し、ふさわしい商品を提案・販売する。店舗作りにも協力
店長 店舗における人材管理や育成、受発注管理、イベント統括などを行う、店舗のリーダー
バイヤー 卸売業者やメーカーなどから、商品を仕入れる仕事。消費者のニーズや自社の売り場にあった商品を見つけ出すこと、それをできるだけ安価に仕入れる力が必要
物流管理 商品の物流、在庫などを管理する仕事。昨今は実店舗とネットショップ、2つの売り場を持っている小売業者も多いので、物流管理は複雑かつ重要なポジションだといえる
商品企画 プライベートブランド商品のような、自社企画の新商品を企画・開発する
総務・人事など 職場の環境整備、社内への各種伝達、広報や企画、人材配置、教育研修など、販売からは離れた場所で、現場や企業全体が円滑に進むために働くポジション

流通・小売業界に向いているのはどんな人?


流通・小売業界で働きたい、興味があるという方も、「大変そうな環境で、長く続けられるかな」と不安に思うかもしれません。

どういったタイプの人が比較的向いているかを知れば、自身に合った業界かどうかがわかるでしょう。あまり興味のない方も、当てはまる部分があれば、業界についてより詳しく調べてみると、新たな可能性が広がるかもしれません。

■高い適応能力とストレス耐性

流通・小売業は労働時間や現場での忙しさなど、大変な部分が多くあります。その分、給与に反映されることもありますが、業界全体を通して給与水準が非常に高いというわけでもありません。

ストレスの溜まりやすい業界であることは間違いないので、ストレス耐性がある方は向いているといえます。

また、就職が決まってすぐは店舗での販売を任されるケースも多いですが、複数の店舗や部署などを転々としながらキャリアアップしていくのが流通・小売業のスタイルです。同じ会社内でも、場所が変われば周りの人も変わり、働く環境は大きく変化するので、適応能力や柔軟性があると、環境の変化によるストレスを溜めにくく、比較的快適に働けるでしょう。

■コミュニケーションスキル

販売は一般の消費者を相手にするので、コミュニケーションスキルが求められます。話題提供はもちろん、相手の話を聞き、消費者が何を求めているかを判断できる力も必要です。

店長などのポジションになれば、同じ店舗のスタッフとより密なコミュニケーションを取らなければいけませんし、商品の仕入れを行う際も交渉力が求められます。どういった立場になっても、ミュニケーションスキルが高ければ、成功する確率が上がるといえます。

■インターネットショップ運営に対応できる力

最近は実店舗だけでなく、「ECショップ」と呼ばれる、インターネットショッピングを実施する企業も増えています。ECショップの運営に必要な知識やスキルが身についていると、小売業界で重宝されるでしょう。実店舗内でもECショップと連携した作業などは増えていますし、パソコンのスキルはどの業界でも無駄になることはまずありません。こうした知識を身につけるのも、流通・小売業界で成功できる人材になる、第一歩だといえます。

流通・小売業界の課題と今後


流通・小売業界はさまざまな課題を抱えています。たとえば、長年問題となっているものでいうと、営業日数営業時間でしょう。コンビニエンスストアやスーパーの24時間営業、百貨店などが行う1月2日からの初売り、年中無休営業など、消費者が便利に買い物ができる環境を実現してはいますが、人手不足も深刻です。

過酷な環境にストレスを抱え離脱する人が増えないようにするため、またネットショップなどが人気を集める現代のスタイルに合わせるためにも、営業時間等の見直しは必須でしょう。

今後はオンラインの活用やスマホ決済など、デジタルを活用した売り方がより増えてくると予想されています。現在もデジタルを活用した買い物を楽しむ消費者は多くいますが、そのなかでフリマアプリなど、いわゆる「CtoC」と呼ばれる取引も増加しており、小売業に影響を与えています。

多くの企業が複数の店舗を同一エリアで展開するなど、小売業界は激戦です。そこにさらにCtoCが加わってきているいま、「どう生き残っていくか」の工夫ができるかどうかが、流通・小売業の今後に影響すると考えられています。

おわりに

私たちの生活に非常に密着度が高い小売業界は、労働環境が比較的過酷なことでも知られています。しかし、そのぶんやりがいもあり、コツコツと経験を積めば、さまざまなスキルが身につくだけでなく、自身の理想を店舗という形にできるという魅力も。

複数の業界があるなかで、卸売業や小売業といった、流通・小売業界に興味を持った、自分に合っているかもしれないと感じる方は、ぜひ気になる企業をピックアップし、詳しく企業研究を行ってみてください。

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Written by

ハレダス編集部

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