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派遣から正社員になるためには?押さえるべきポイントをご紹介!

派遣社員で働き続ける中で、今後のキャリアプランに悩み始める方は多いのではないでしょうか。年収や待遇への疑問などで正社員へのキャリアアップを考える一方、無理ではないかと足踏みしてしまう方も多いかもしれません。

今回はそんな方々に派遣から正社員になるためのルートや必要とされるスキルなどをご紹介していきたいと思います。

派遣社員から正社員は可能?

派遣社員から正社員への転職は難しいというイメージがあるかもしれません。新卒採用は勿論のこと、第二新卒(新卒で入社して3年未満の求職者)という言葉ができたように、転職市場は若手の需要が高く、それ以外では企業が求める要件もハードルが高くなっているのは事実です。

<ポイント>派遣社員の内訳

2021年度に厚労省が発表した「非正規雇用」の現状と課題(※)によると、非正規雇用者は全労働人口の37.2%。その中で派遣労働者は6.6%でした。

しかし正社員として働く機会がなく、非正規雇用で働いている者(不本意非正規雇用)の割合は、非正規雇用労働者全体の11.5%(2020年平均)となっており、意外と少数であることがわかります。

つまり非正規雇用から正社員になりたい、と思っているがなれない人は少数であり、非正規から正社員にチャレンジし、それを叶えることは充分可能だということです。

※厚労省ホームページ 非正規雇用(有期・パート・派遣労働) より

派遣社員から正社員になるルート


実際、派遣社員から正社員になるルートはどのようなものがあるのか、ご紹介していきます。

派遣先の会社で正社員になる

皆さん真っ先に思い浮かぶのは同じ職場で正社員登用になるケースでしょう。もし今働いている職場に非正規雇用から正社員登用の仕組みがあれば、可能性は充分あると考えられます。

しかし一方で、人件費などを理由に、正社員登用は行っていないケースも充分ありえるでしょう。もし今の職場が正社員登用を行っておらず、見込みが無い場合、正社員登用を行っている会社への転職も一つの手です。

紹介予定派遣の求人に応募する

紹介予定派遣とは、直接雇用を結ぶことを前提として、一定期間(最長6ヵ月間)派遣社員として働き、契約の終了後に派遣先企業と本人の双方の合意により直接雇用されるシステムです。

正社員になる前に社風や会社の雰囲気、仕事内容などを見極められるため派遣社員から正社員になりたい方にはぜひオススメしたいシステムですが、直接雇用と思っていたら正社員ではなく契約社員としての登用になる可能性もあることに注意が必要です。

また、派遣から正社員に雇用形態が変わると、給料の手取りが下がるケースもあるため、双方に認識の齟齬が起こらないよう、条件をしっかり確認することが大事です。

正社員の求人に応募する

中途採用の選考に応募して転職活動を行うのも一つの手でしょう。やりたい仕事や職場が決まっている方はオススメです。

在職中に転職活動を行うか退職後に転職活動を行うか迷われる方も多いかもしれませんが、転職活動にはお金がかかるもの。一般的には在職中に転職活動を行い、転職先が決まってから退職時期を調整する方が多いようです。

ただ注意点として、派遣雇用は有期雇用であり、就業する期間が決められているため正社員のように自分の思い通りの時期に辞めづらいケースも発生します。そうならないよう、更新時期なども確認しながら退職日時、および転職日時を決定する必要があるでしょう。

必要とされるスキルは?


ここまで派遣社員から正社員になるルートをご紹介してきましたが、ここからは正社員へ転職する際、必要とされるスキルをご紹介していきます。

一般的に転職市場は若手中心ですが、どの業界においても中間層の不足が言われて久しい昨今、長期キャリア育成のため第二新卒のような若手を求める求人もあれば、即戦力として社会人経験豊富な方を求める求人もあります。派遣社員は社会人経験の豊富さもポイントでしょう。派遣社員から正社員になる際、どのようなアピールポイントがあるのかご紹介していきます。

1.マネジメントスキル

社会人として働いてきたことで培われたマネジメントスキルを持つ人材を欲する企業は少なくありません。現場をまとめた機会がある方はぜひそれをアピールポイントとして使用しましょう。

2.コミュニケーションスキル

社会人として働き続けてきたということは、さまざまな人たちと一緒に働くことができたということ。若手にはない安定性やコミュニケーション力、折衝業務を期待している企業もあります。さまざまな意見や考えを持つ人々と気持ち良く働くためにどのような努力をしてきたか、アピールするのもひとつの手でしょう。

<ポイント>自分が会社にとってどんな利益をもたらすのか、言語化する

自社にとって有益な人材を採用したいのも採用側の本音です。有益とは「低いコストで、高いパフォーマンスを発揮してくれる」と言っても差し支えありません。そのため教育コストはより若い人材にかけ、中途採用者には上記に述べた有益な人材―即戦力であることを期待しています。よって「業務リーダーの経験がある」など、有益な人材だとアピールすることが、採用への近道となるでしょう。

面接で聞かれやすいこと


派遣社員から正社員になる際、聞かれやすい質問例をご紹介していきます。

なぜ派遣社員として働いていたのか?

中途採用となれば、新卒採用より求められるものは大きくなります。その点派遣社員だった、という事実だけを捉えれば、「この人はきちんと正社員として責任を果たしてくれるのだろうか?」と企業側が疑問を持つのも当然のこと。

よって「正社員にもなれたけどあえて派遣社員としての道を選んだ」理由を説明できるようになりましょう。

具体的には、「資格を取りたくて派遣社員として働いていた」「派遣の仕事を通して経験を積み、御社に応募した」など派遣社員勤めにポジティブな印象を抱かせる説明がオススメです。

なぜ正社員として働きたいのか?

おそらく多くの人が安定性を求めて正社員を望むと思いますが、それを率直に言う場合、他の理由もあるとよりポジティブな印象を相手に与えることができます。

具体的には、「より裁量を持つ仕事にチャレンジしたい」など、仕事に意欲的であることを示すことが重要でしょう。

<ポイント>自分のできることを言語化し、企業とマッチングしているか確かめる

できるだけ有能な人材を採用したいのが採用側の本音です。「これだけのことはできてほしい」という目線も持っています。ここでポイントなのは、万能ではなく有能という点。何でもできる必要はなく、会社にとっての利益が、自分の経験上やってきたことや、得意とすることと合致するかが大事です。企業研究を進め、アピールしていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は派遣社員から正社員になるルートやポイントをご紹介してきました。非正規雇用から正規雇用、と言うと難しく感じるかも知れませんが、明確な転職理由や自分の経歴の言語化に努めれば、多彩なキャリアが描けるのも事実です。ぜひ今回ご紹介したポイントを活かし、あなたのよりよい未来を描いていただけたらと思います。

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Written by

山本 恵美

山本 恵美

大学卒業後、生活情報誌やファッション雑誌の記者・編集を経て、株式会社マイナビに入社。 15年間、人材サービス(就職・転職・障がい者採用)の分野において5000社以上の企業広告を担当。 2020年に起業し「合同会社綴」を設立。現在は企業取材・広報のほか、採用コンサルティングやキャリアアドバイザー業務等も行っている。

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