「面接のお礼メールは送った方がいいのかな?」「お礼メールを送ると逆効果になるって本当?」などと悩んでいませんか?
結論からいうと、面接のお礼メールは直接合否に関わりませんが、採用担当者に好印象を残せるので送るべきです。
今回は「面接のお礼メールの必要性」や「メールの内容とマナー」について詳しく解説します。
例文付きでまとめているので、参考にしながら感謝の気持ちが伝わるお礼メールを作成しましょう。
お礼メールを送らないのはNG?逆効果になるって本当?
お礼メールを送ったことが原因で不採用になるケースはありませんが、ネット上では「お礼メールが逆効果になる」という説もあるようです。しかし実際には、面接官や採用担当者に良い印象を与えるので、お礼メールを積極的に送るべきです。
また、大手転職エージェント「マイナビ」が129名にアンケートを実施したところ「お礼状・お礼メールを送ったことがある」と回答した人は33.3%。
3人に1人がお礼メールを送っていることがわかりました。
面接のお礼メールは、ビジネスマナーとして必ず送らなければならないものではありません。ですが、採用選考において「細かな気遣いができる」と判断されて有利になる可能性があるので送付すべきです。
例文付き!面接のお礼メールに書く内容
面接のお礼メールに書く内容についてまとめます。件名から本文の内容を例文付きで解説しているので参考にしながら作成してみてくださいね。
メールの件名
メールの件名は、面接のお礼メールであることがひと目で分かるように記入します。
なかには、毎日100件近くメールが届く企業も。件名でメールの内容が判断できない場合は、開封せずに見落とすケースもあるので、下記のように明記してください。
【本日の面接のお礼】営業部希望 氏名
〇月〇日に実施した一次面接のお礼 営業部希望・氏名
「本日はありがとうございました」「面接のお礼」などの漠然とした件名は避けた方が良いでしょう。
宛先
ビジネスメールのマナーとして、本文のはじめに相手の会社名と部署名、担当者名を記載します。下記のように「株式会社○○」と記載した後で役職と氏名を書きましょう。
株式会社■■■■
人事部 △△様
「株式会社」を「(株)」と省略して記載するのはマナー違反ですので注意してください。
簡潔な自己紹介と面接のお礼・お詫び
続いて、簡潔な自己紹介(名前)と面接をして頂いたお礼を伝えます。
○○ ○○(自分の名前)と申します。
本日(昨日)はご多忙のなか、面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
面接の日程調整や日時の変更をした場合には、併せて下記のようなお詫びの言葉を添えておくべきです。
面接の日程についてご面倒をおかけしてしまい、申し訳ございません。
また、急な申し入れにもかかわらず、快くお引き受けいただきまして心から感謝申し上げます。
面接の感想
面接で感じた率直な感想を簡潔にまとめて伝えます。
応募企業に対して感じた魅力や入社したい気持ちが高まったなど前向きなワードで伝えることがポイントです。
面接を通して○○様のお話しを伺う中で貴社の魅力や将来性をよく理解でき、貴社で働きたいという想いが強くなりました。
- 働き方のイメージがつかめた
- 経営方針に深く共感できた
面接官は、多忙のなか手を止めてメール文を読むことになるので、上記のように簡潔に伝えてくださいね。
結びの言葉
本文の最後には、「結びの言葉」を定型文で構いませんので記載しましょう。
ご多忙かと存じますので、ご返信には及びません。末筆ながら、面接のお礼を申し上げますとともに、貴社のますますのご発展と社員皆様のご多幸をお祈りいたします。
下記に定型文をまとめたので本文の内容とズレのないものを選んで記載してくださいね。
- 取り急ぎ、面接のお礼を申し上げます
- 貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます
面接のお礼メールを書くときの注意点
面接のお礼メールを書くときの注意点は次の3つです。
- 私用のメールアドレスを使う
- 礼儀正しく作成する
- 絵文字・強調・色文字などは使わない
どれも見落とせないポイントですので、上から順にチェックしておきましょう。
私用のメールアドレスを使う
新卒の就職面接であれば、会社のメールアドレスを保有していないので読み流して構いません。
現在、別の企業に務めており会社のメールアドレスを保有している方は、私用のメールアドレスでお礼メールを送りましょう。
というのも会社のメールアドレスから送付してしまうと、採用担当者に「会社のアドレスで私用メールを送る=無神経な人間」と捉えられる可能性があります。採用を見送られる原因になるので注意してくださいね。
礼儀正しく作成する
面接のお礼メールを通してビジネスマナーを判断されるので、礼儀正しく作成しましょう。
面接によっては、フランクで終始和やかな雰囲気で進めてくれる面接官もいます。
その場合、面接後のお礼メールにて「すごく緊張しました!もし受かった場合はがんばりますのでよろしくお願いいたします。」などとフランクな内容を記載してしまう求職者も。
面接時の関係性が良好だった場合でも、採用を見送られる可能性があるので丁寧な対応を心がけましょう。
絵文字・強調・色文字などは使わない
絵文字・強調・色文字などは使わずに記載するのは、ビジネスマナーの基本です。
フランクな面接担当者で距離感が近い場合に、「(笑)」「(泣)」などを記入してしまう求職者もいます。
面接お礼メールは、ビジネスマナーを問われるものですので丁寧な文章に仕上げてくださいね。
またスマートフォンでメール文を作成した場合、パソコンでは違和感のある改行になってしまうケースも。
採用担当者や面接官は、パソコンでメールを開くので、スマートフォンは使用せず、パソコン画面で入力しましょう。
面接のお礼メールに関するよくある質問
面接のお礼メールは、人生で何度も経験するものではないので、疑問や不安なことがつきものです。
ここでは、面接のお礼メールに関するよくある質問に対してQ&A形式で回答します。小さな不安を払拭して前向きにお礼メールを送付しましょう。
Q.面接官が複数いた場合は誰に送るべき?
A.面接官が複数いた場合は、宛名を連名にして送ります。
また面接官の名前が分からない場合は、「面接ご担当者様」「面接官の皆様」と記載しましょう。
Q.お礼メールはいつまでに送るべき?
A.面接のお礼メールは、当日の営業時間中に送ります。
面接した時間が17時以降であれば、翌朝9時以降に送りましょう。
採用担当者が会社のメールアドレスに届くメールを携帯に転送する設定にしている場合、夜にメッセージを送ると迷惑になります。9時~18時の間にお礼メールを送るようにしてくださいね。
Q.お礼メールに返信がきた場合は?
A.返信に対するお礼を簡潔にまとめます。
下記の例文を参考に記載してみてくださいね。
【例文】
件名:Re:面接のお礼メール
本文:◯◯様
お忙しい中ご連絡いただきまして、誠にありがとうございます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
△△(自分の名前)
面接のお礼メールで面接官に感謝を伝えよう
面接のお礼メールは、自分のために時間を割いてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えるものです。お礼メールを送付しなければ採用を見送られるというわけではありません。
しかしビジネスマナーを意識した丁寧なお礼メールは、採用担当者に好印象を残せます。この記事の内容を参考に感謝の気持ちが伝わる文面を考えてみてくださいね。