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インタビュー

【人材のプロが語る】コロナで変化する採用市場。企業が若手に求めることとは【後編】

withコロナの考え方が浸透すると共に、売り手市場へと戻りつつある現在の採用市場。しかし、終身雇用の価値、集客方法の変化などに伴って、企業が若手に求めることが変化しています。

前編に続き、人材業界に精通する「株式会社アスノヴァス」代表取締役の山口潤也さんと、「Hit Role株式会社」代表取締役・ハレダス編集長の田村直之の対談をお届けします。

ー前半のダイジェストー

新型コロナウイルスの影響で、人材採用に歯止めがかかった2020年。

その後2年の時を経て、企業の採用意欲は再び旺盛になっていると両者とも語った。

また時代背景から採用市場の若手の定義も変化し、35歳までを若手ととらえる企業が増えているという。

採用の幅の広がりと同時に働き方の選択肢も増加し、近い将来、終身雇用がマイノリティになるかもしれないと2人は考察する。

転職や業務委託、副業が当たり前になれば、自ずと成果主義になり、「スキルや成果を言語化できる人」が価値を高める時代になるだろう。

だからこそ、今の若手世代には、canを増やしながら、「自分に何ができるか」を言語化できるようになってほしいと話す。

後編ではさらに、転職する際の注意点や、人生やキャリアを磨いていくための方法などについて、熱く語っています。

働く&転職は、目的意識を持つことが重要

山口:

働いていると数字を追うことに一生懸命になってしまい、数字の達成が目標になってしまうことがあります。

数字を追うのは大切だし、達成することももちろん大事なんだけど、目的がない仕事はただのルーチンになってしまい、早期退職に繋がったりします。

やりがいを持ち、長く働くためには、仕事選びの際に、「何ために」「何を」「誰と」「どのような方法で」をしっかり描いて、選択をしていくことが大切です。

また自分がどういうタイプなのか(自分が思考型なのか行動型なのかなど)、自己理解を深めることも大切です。

人には得意不得意があるので、どこでも活躍できる人なんていません。だからこそ正確に業界を知り、企業を知り、自分を知る中で、最適なマッチングを実現する必要があります。

現代では転職はすべき?すべきじゃない?

田村:

転職はするべきか、すべきじゃないか。さまざまな場面・人が意見を交わしてきていますが、私はするべきだと考えています。山口さんはどうですか?

山口:

正直どちらとも言えないですね。結局、当人の考え方次第なので。

目的を達成するために、また今自分が持つ負を解消するために、であればしたらいいと思います。

チャレンジのためにであれば、今は企業が出戻り制度も設けているので、一度転職し、知らない世界を見ることもありだと思います。

田村:

これまでもお話したように、今後は自分にしかできないことや人脈がどんどん求められてくる時代ですもんね。

いろんなことができる方の市場価値が高まる。今いる企業で様々な経験を積めないのであれば、出ていかなければきつい時代が来るのかもしれません。

山口:

自分のスキルやできることを増やすという意味では、転職は一つの手段だと思います。

田村:

すべきか、すべきじゃないかよりも、もっと気軽に働き方の選択肢を増やしていければ良いですよね。

知る・読み解くことの大切さ

山口:

若手世代の就職、転職の相談に乗っていると、企業選びが大手やBtoCビジネスに偏る傾向にあります。

なじみのある企業だけに絞ると視野が狭くなってしまい、結果的に自分が損をすることになります。「自分は無知である」という自覚を持ち、企業を知る努力をすること。

また自分を分解し、キャリアの棚卸し、強み・弱み分析、Willの思考を行うこと。

キャリアコンサルタントとして、サポートする際は、この2点について言語化するお手伝いがメインになります。

この2点が言語化できれば、「なぜこの業界なのか?」「なぜ当社を志望したのか?」など、答えにくい質問にも明確に回答することができます。

企業について、また自分について無知が一番の悪。正しい情報を知り、読み解く姿勢・努力の重要性を理解していただければと思います。

何から転職活動を始めれば良いかわからない人はエージェントへ

山口:

転職活動の進め方がイマイチ見えていない人は、ストレートにエージェントを頼るのが良いと思います。

エージェントを頼ることで、①たくさんの企業を知れる、②自分の価値観を知れる、③自分の市場価値を知れる、など、転職に向けた多くのアドバイスを得ることができます。

この3つを知れば、自分の今後のキャリアは確実に変わってきます。

就職活動は情報収集とOB・OGのリアルな声が鍵

田村:

新卒の場合は、先ほど山口さんがおっしゃっていたように、業界や企業研究をきちんと行い、無知をできるだけなくし、自分で読み解くことが大切です。

併せて興味がある業界・企業で働いている先輩の声を聞くのもすごく重要。飾られた企業紹介ではなく、リアルな声を聞くとミスマッチが少なくなると思います。

後は学生時代のうちに、もっとビジネスを知る機会を増やしてほしい。

山口:

わかります。その経験が将来に活きてきますよね。

バイト選びでも、ただお金を稼ぎたいとか、友だちを増やしたいとかの目的ではなく、もっと先にある目的に向かって真剣に考えると豊かになるのではないでしょうか。

前向きな転職なら迷わず挑戦してほしい

田村:

今は転職しやすい時期なので、転職を視野に入れている人はどんどんチャレンジしてほしいなと思います。

これまでもお伝えしてきているように、単に今働いている環境や条件に不満があるような目先のものではなく、将来見据えて「この業界伸びそうだな」「この職種ならこんな可能性があるな」といったワクワクした感情での転職であれば、転機になり仕事も楽しめると思います。

転職はゴールではなく、スタート。新しい場所で活躍できることがゴールであることを覚えていてもらえればなと思います。

自分の可能性を信じて自分らしく全うする

山口:

私が伝えたいのは、自分の幅を勝手に狭めないでほしいということ。

「自分は◎◎大学だから」「自分はこの領域でしか営業してないから」とか、キャリアをネガティブに捉える人も多いですが、自分の可能性を信じることで、広がる世界があります。

自分の未来を描き、その目的を達成するための決断・判断をしてほしいですね。一度きりの人生なので最期を迎える時に「後悔はあるけど最高の人生だったな」と言える道を歩んでください。

【前編はこちら】

【人材のプロが語る】コロナで変化する採用市場。企業が若手に求めることとは【前編】

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Written by

ハレダス編集部

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