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インタビュー

【人材のプロが語る】コロナで変化する採用市場。企業が若手に求めることとは【前編】

2020年の新型コロナウイルスの流行をきっかけに、採用市場やキャリア形成のあり方に変化が生じています。

当たり前が当たり前でなくなりつつある今、今回は長年人材業界に身を置き、人材会社の代表を務める山口潤也さんと「ハレダス」編集長・田村直之が対談を実施。

現在の採用市場や、企業が今若手・第二新卒に求めていることなどについて語り合った様子をお届けします。

●対談者プロフィール

山口 潤也/株式会社アスノヴァス 代表取締役
大学卒業後「株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)」に入社。11年間従事し、人材紹介・求人広告の営業をはじめ、インサイドセールスの立ち上げ、人事マネジャー(西日本新卒採用責任者)など幅広い領域で活躍。

その後、2018年に「Indeed Japan株式会社」へ転職。SAEとして西日本支社の立ち上げに参画し、20年10月にはKAMに昇格。エンタープライズ企業の採用支援、またグループマネジメントを担当。

21年10月より独立し、「株式会社アスノヴァス」設立。人材業界・医療介護業界を専門とした人材紹介、運用型求人広告(Indeed/求人ボックス/スタンバイなど)の運用など、これまでの経験を活かした事業を展開している。

田村 直之/Hit Role株式会社 代表取締役
大学卒業後「ディップ株式会社」に入社。大阪・兵庫・京都などの関西圏を中心に、求人広告の営業を担当。2011年にはマネージャに昇格し、30名ほどのチームを統括しながら新卒採用にも従事。500名以上の面接を担当し、企業の成長・発展に貢献。

10年間の会社員生活ののちに、個人事業主として活動を開始。2019年には「Hit Role株式会社」を設立。

2021年には働く人のためのWebマガジン「ハレダス」と、カフェと自習室を融合させた新しい空間「ハレダスカフェ」をオープン。仕事と人生に一生懸命向き合う人たちのサポートを行っている。

採用は再び売り手市場へ。若手の定義も変化傾向に

山口:

2020年はコロナ禍の影響で求人数が大きく減りましたが、2021年にはホテル、旅行、飲食や小売を除き、企業の採用熱は戻ってきているように思います。求人を出す企業の意欲は旺盛。

情勢によって人員流出していた人材業界や医療介護業界なども、コロナ禍をきっかけに集客の方法をアップデートしてきました。

働き方の多様化(副業/兼業、パラレルワーカー、在宅ワークなど)が起こる中、コロナ禍との向き合い方を各業界企業が理解しつつある2022年は、さらに企業の採用熱は高まっていくと思います。

田村:

確かにそうですよね。職種で言えばITエンジニアの需要が高い。

未経験でも募集は多いですが、実務経験としてコードを書いたことがあるような人なら、多くの企業が求めているし、驚くほどに年収も上がってきています。

従来なら、文系の人は営業しか選択肢がなかったけれど、現在は文系の特派エンジニア採用なんかも活発化しています。新卒・中途に関わらず、今後はエンジニアのポジションを狙うのはおすすめです。

山口:

若手の定義が変わってきているのも、現在の採用市場の特徴だと思います。

従来の採用市場では若手と言えば28歳までが一般的でしたが、今では30歳半ばぐらいまでを若手と認識する企業が増え、採用の幅が広がってきているようにも思います。

今後企業が若手世代に求めるのは、スキルや成果の言語化

山口:

コロナ禍でテレワークが進む現代では「ジョブ型」雇用が注目を増してきています。

「ジョブ型」雇用とは、企業が人材採用時に明確な条件(職務、勤務地、時間など)を決めた上で雇用契約を結び、契約以外の業務は担当しない雇用システムのこと。

仕事の領域が明確化、細分化されていくため、成果主義の時代になっています。

そして働き方の選択肢が増えた今、転職も副業も当たり前化しつつあるので、「自分に何ができるか」スキルや成果を言語化できることが何よりも重要だと感じています。

田村:

それは大きいですよね。僕自身も転職の相談を受ける時に、ご本人のスキルがどのように職に活かせるのかをお聞きするんです。

しかし、多くの人が自分のスキルを話すのではなく、入社したい企業の魅力を語る。そんな人は結局、自分の向き不向きや気持ちを分解できていないので、結局遠回りになってしまうことが多いんです。

だからこそ、自分のスキルを因数分解していく必要があって、それを言語化できなければ自分のキャリアや市場価値を高めていけないと思います。

終身雇用の価値の変化と共に管理職を希望しない若者について

山口:

管理職になりたがらない人が増えているのは、実際に実感するところ。

私は管理職を目指していた側ですが、管理職になると、視座が上がり、視野が広がるのでいいことづくしです。

目的や目標の達成に向けて、DOではなくPLANをすることができ、自分で仕事をコントロールできる。

また、メンバーを育成することで新たなスキルが身に付く。

そして、情報の量が増え、質も高まるので、ビジネスを動かすスピードも上がる。などたくさんメリットがあります。

デメリットは人に使う時間が多くなるので、自己成長への投資時間が減ること、また相談する相手が減るので、孤独感を感じたりはたまにします笑。

まぁデメリットはあるにせよ、キャリアという観点で言えば管理職になるのはメリットだと思っています。

田村:

確かに管理職になると学びが多い。ただ、私は管理職の経験は数年でいいと感じているんですよね。

私自身27歳の時に管理職になって、当時はものすごく学びが大きかったんです。

でも、今の日本では課長と部長の仕事の差がなかったりするので、数年後には自分のやりがいや成長を実感しにくくなってしまった。そうしたもどかしさが起業の理由にも繋がっています。

山口:

マネジメントって本来「管理する」「経営する」という意味を持っているのに、日本では管理に重きが置かれすぎている気がしますね。

管理職は、組織を経営すると言う視点で戦略を立てるべきであり、裁量権をもってチャレンジしていくことが大切だと思います。

自分が目指す管理者像を持っていれば、管理職になっても成長できるし、市場価値も高まります。管理職を自己実現のひとつの選択肢だと考えれば良いんじゃないでしょうか。

若手が身につけておくべき力は、ITスキルと相乗効果を増やす力

田村:

ITスキルは重要だと思います。エンジニアやWebデザイナーのような0から1を作り出せる能力は、今後もっと市場価値が高まってくると思います。

山口:

ビジネスでは、モチベーションの維持や成果を出しやすくするために「will-can-must」というフレームワークが活用されてきました。mustをやらなければ、willが実現できない、みたいな。

しかし、さまざまな企業が副業・Wワークを承認し始めた昨今、can(相乗効果)を増やす機会が増加しています。

「今自分がどうありたいか」という目的・ビジョンを持って選択をすることが大前提ですが、若い世代には、Wワークや副業など様々な機会に挑戦し、能力やスキルを伸ばす中で市場価値を高めて欲しいと考えています!

大事なことは、「株式会社自分」をどうディレクションしていくかだと思います。

後編に続く

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ハレダス編集部

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