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中途採用におけるヘッドハンティングとは?種類やメリット・デメリットを解説

転職活動をする上で、ヘッドハンティングという言葉を聞いたことがありますでしょうか。ヘッドハンティングはアメリカで始まった、新しい中途採用の手法のことです。

今回はこのヘッドハンティングとは?というところから、もう少し具体的に掘り下げて解説していきます。

中途採用のヘッドハンティングとは


ヘッドハンティングと聞くと「優秀な人に声がかかるんだろうな」と考える人が多くいると思います。実際にその通りでヘッドハンティングとは、企業の経営陣や役員など役職がついている優秀な人材をハンティングする採用手法です。

このヘッドハンティングが始まったのは、1929年の世界恐慌時のアメリカ。
経営が困難という状況の中で雇用の数は減らしつつも、優秀な人材への需要が高まったことからヘッドハンティングという採用手法が始まったとされています。

そして日本では、少し遅れた1970年代からヘッドハンティングが始まりました。当時はあまり馴染みのない採用手法でしたが、現在は「ヘッドハンター」と呼ばれるヘッドハンティングを仕事にする職業も生まれ、メジャーな中途採用の手法として認識されています。

ヘッドハンティングと引き抜きの違い

ヘッドハンティングとよく混同されがちなのが「引き抜き」です。

先述したようにヘッドハンティングとは、役職付きの優秀な人材をハンティングし中途採用すること。一方の引き抜きは、役職に関係ない優秀な人材に声をかけて中途採用することです。

また、もう1つの違いとしてヘッドハンティングは、それ自体が仕事として存在しているのでビジネスとして成り立っているということ。

そのため、他社にヘッドハンティングをしたい人材がいた場合は、ヘッドハンターに依頼をしてハンティングしてもらいます。

引き抜きはヘッドハンターに依頼をするのではなく、企業自らが声をかけることになります。そのため、最悪の場合は声をかけた人材が働いている企業から起訴される可能性があります。このようにヘッドハンティングと引き抜きは大きな違いがあるのです。

ヘッドハンティングの種類


それでは次に、ヘッドハンティングの種類について解説してしきます。ヘッドハンティングは大きく3つの方法に分類されます。

サーチ型

ヘッドハンティング会社が自社のデータベースを活用し、人材を探し出す方法です。また、このサーチ型には以下の3つの種類があります。

サーチ方の種類対象となる人材対象の業界
エグゼクティブサーチ
(欧米型)
経営層や幹部層などの
エグゼクティブな人材
すべての業界
フルサーチ役職に関係なく優秀な人材すべての業界
業界特化型役職に関係なく優秀な人材特定の業界に特化

このように、サーチ型には3つの種類があり、企業が求める人材によってヘッドハンティングを行います。エグゼクティブサーチ以外は、引き抜きと同じように役職に関係なく優秀な人材をハンティングします。ただ、企業から起訴されるリスクはありません。

マッチング型

こちらは企業と人材をマッチングさせる方法になります。基本的には、キャリアアドバイザーや転職エージェントと同じような形です。

進化型

先述したサーチ型とマッチング型を合わせたのが進化型です。両方の特徴を持ち合わせているので、より精度の高い方法といえます。

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ヘッドハンティングのメリット・デメリット


ここからは、ヘッドハンティングのメリットとデメリットについて紹介していきます。ヘッドハンティングされる側と企業側それぞれの視点から見ていきましょう。

ヘッドハンティングのメリット

まずはヘッドハンティングのメリットからです。

【ヘッドハンティングされる側のメリット】

ヘッドハンティングされる側のメリットとしては、今よりも条件の良い企業に転職できるという点です。ヘッドハンティングは転職の意思がない人材に声をかけるので、今よりも好条件を提示される場合がほとんど。

そのため、より良い条件や環境で働けるチャンスと考えることもできるのです。ヘッドハンティングされるということは、それだけあなたが優秀ということにもなるので自信にもつながるでしょう。

【企業側のメリット】

・通常の中途採用では出会えない人材を募集できる

ヘッドハンティングの対象となるのは、転職の意思がない人材が基本となります。転職の意思がないため転職サイトには登録していませんし、自社の採用ページからも応募をしてくれません。

つまり、転職市場にはいない優秀な人材ということ。そのような優秀な人材にアプローチできるのが、ヘッドハンティングの1番のメリットといえるでしょう。

・欲しい人材をピンポイントで採用することができる

いくら自社の採用ページや求人広告に応募のための条件を記載したとしても、必ずしも希望する人材が応募してくれるとは限りません。そのため、なかなか良い人材を採用できないという悩みも抱える企業が多いです。

しかし、ヘッドハンティングでは欲しい人材をピンポイントで採用できるため、希望に限りなく近い人材に出会うことができます。

ヘッドハンティングのデメリット

それでは次に、デメリットの方を見ていきましょう。

【ヘッドハンティングされる側のデメリット】

メリットのところで、今よりも条件が良い条件や環境で働くことができるチャンスとお伝えしました。確かにその通りではあるのですが、実際に入社してみたら事前に聞いていた内容と違っていた、なんてケースも少なくありません。

例えば、「給料が高いと聞いていたけれど、その分残業時間が長い」「賞与は年2回と聞いていたが、実際は業績によるので今年は年1回だった」など、入社してから判明することもあります。

もし、ヘッドハンティングされた場合は、事前の確認をしっかりと行い、決して妥協はしないようにしましょう。入社してから後悔することになる事態だけは避けたいところです。

【企業側のデメリット】

・通常の採用よりも時間やコストがかかってしまう

先述したようにヘッドハンティングは、転職の意思がない人材に声をかけます。そのため情報収集から始まり、人材へのコンタクトなど時間がかかってしまいます。採用するまでの平均期間は、6ヶ月程度かかる場合が多いです。

優秀な人材を採用できるというメリットはありますが、できるだけ急ぎで人材を確保したいという場合の方法としては向いていないかもしれません。

また、コスト面では着手金に加えて、採用した人材の年収の〇%などの成功報酬がかかる場合がほとんど。ヘッドハンティング会社によって料金体系は異なるものの、通常の採用と比較すると、かなりのコストがかかってしまいます。

まとめ

中途採用のヘッドハンティングは、今よりも良い条件や環境で働くことができるチャンスといえます。また企業側にとっても、自社が必要としている優秀な人材をピンポイントで採用することができる有効な手段でもあります。

「ヘッドハンティングされる=あなたが優秀な人材」ということになるので、その嬉しさから提示された条件をよく確認せずに了承するのは控えましょう。

嬉しい気持ちを抑え、現職と比較して本当に条件や環境が良くなるのかを確認することを忘れないでください。せっかくヘッドハンティングで入社したのにも関わらず、聞いていた話と違っては後悔しか残りません。繰り返しになりますが、ヘッドハンティングで転職をする場合は、提示された条件を良く確認すること、これを覚えておきましょう。応援しています!

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Written by

ハレダス編集部

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