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専門卒の転職は厳しい?不利?未経験でも稼げる仕事に就くポイントを解説

専門卒の転職は大卒と比べて厳しい傾向にあるのは事実ですが、応募先やアピールの仕方を工夫すれば成功します。未経験でも転職しやすい、人材需要が激しい業界を選ぶのがポイントです。

今回は専門卒の転職が厳しい理由や、どのように対策すれば稼げる仕事に就けるのか解説します。

専門卒の転職は本当に厳しい?


専門卒の転職は大卒と比べて、難しい側面があるのは否めません。専門学校では特定の分野に絞ったスキルや知識を学び、その延長で就職するのが一般的です。

たとえば調理師の専門学校に通った学生は、飲食店やレストランで調理師やシェフとして働きます。

一方、一般の大学生では特定の分野に限らず、幅広い分野の知識を総合的に学ぶのが基本です。グループワークも積極的に採り入れられ、会社で働く社会人に不可欠なコミュニケーション力や協調性を取得します。

この流れで新卒で企業に就職すると、若手でも社会人基礎力やビジネスマナーを備えているでしょう。

専門卒は身につけた知識が限定的で仕事も専門性に特化しているため、一般的な会社への転職では不利に働く可能性が高いです。

しかし専門ならではの強みを活かし、転職を成功させている人もいます。転職成功の難易度は高いですが、決して不可能ではありません。逆に専門卒が転職市場で有利に働く場合もあるので、戦略を立ててから行動しましょう。

専門卒の転職が厳しい理由は?


専門職の転職が厳しい主な理由は、「学歴で足切りにあうから」「ビジネススキルを不安視されやすいから」「専門スキルを活かせる場が限られるから」です。

応募要件に大卒以上とあれば、原則として意欲があってもその企業の選考には通過できず、諦めるしかありません。また、特定の領域における知識や経験しかないことが不安視されやすいのも現実です。

学歴を問われることが多いから

専門卒の転職が厳しい最たる理由は、大卒以上を応募条件とする企業が一定数あるからです。 募集要項の要件に満たないため、応募書類を郵送しても門前払いを食らいます。

言い換えると大卒より受けられる企業が少ないことを意味します。

母数となる求人数が少ないため、未経験の業界に転職するとハードルは高いと言わざるを得ません。一つの企業に応募が集中し、狭き門をくぐり抜ける必要があります。有利・不利以前に応募できないため、理不尽に感じるかもしれません。

ビジネススキルを不安視されているから

特定分野以外の知識や経験がないため、大卒者と比べてビジネススキルが劣っていると懸念されがちです。

実際には、専門学校でも社会人に求められる基礎力を学べる場合があります。しかし専門卒に対する偏見や思い込みにより、ビジネススキルがないと判断されやすいのです。

社会人は行動力や思考力、チームワーク、分析力など幅広いスキルが求められます。デザインやプログラミングなどクリエイティブな分野での専門性を持つ人は、組織の中で周囲と協調して行動できるか不安視されやすい側面があります。

選考の場では、コミュニケーション力に問題がないことをアピールした方がよいでしょう。

専門スキルを活かせる場が限られているから

専門卒は専門分野に特化していますが、特定の分野の経験や知識を活かせる場ばかりではありません。

たとえばデザインの知識はWeb制作会社では必要でも、銀行で求められるかといえば微妙です。専門性を有する人材はその方面では即戦力として扱われ転職しやすいですが、未経験のジャンルを目指すと大変厳しくなります。

今までのスキルが活かせないだけでなく、面接官に志望動機を疑われます。「専門学校で学んだのに、なぜ今更畑違いの仕事に……」と首を傾げられる可能性が高いです。

選考では上記の疑問に対して明確で納得できる回答を用意するのが成功の秘訣です。

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専門卒が転職で有利となるケースは?

専門卒でも経験や知識を有する分野であれば、転職市場で引く手あまたの可能性もあります。学歴を覆すだけの実績やスキルを有しているなら、大企業への転職も夢ではありません。

また大学が4年で卒業するのに対し、専門は2年の場合が多いです。早い年齢で社会に出ているため、大卒との2年の実務経験の差は大きなアドバンテージになる可能性も秘めています。

転職は、若ければ若いほど有利です。『思い立ったが吉日』という言葉がありますが、今日があなたの一番若い日です。大学を出ていないからと諦めずに、今の経験やスキルを活かせる企業を積極的に探してみてください。

今の仕事で着実にスキルを磨き、フットワーク軽く行動を続ければ、専門卒のハンディキャップを感じずに転職を成功に導けるでしょう。

専門卒で転職を成功させるためのポイント


専門卒で転職を成功させるためのポイントは、以下の6つです。

1.すぐ行動にうつす
2.自己研鑽を続ける
3.自己分析を行う
4.柔軟に考える
5.企業のリサーチを入念に行う
6.ポテンシャル採用を狙う

転職の難易度は高いとはいえ決して不可能ではないため、適切な行動をきちんと取れば、内定を獲得できます。ここでは、専門卒が転職を成功させるために何をすべきかを解説します。

すぐ行動にうつす

専門卒の転職では、何よりもすぐ行動にうつすことが大切です。大卒より総合的なスキルが乏しいとみなされることがある一方、若ければ実務経験の差でチャンスを得られる可能性もあります。

求人を積極的にチェックしたりコンタクトを取ってみたり、素早く行動にうつすことが重要です。後回しにすればするほど、転職がどんどん難しくなります。

若いうちは柔軟性があるため、新しい仕事や未知の知識もすんなりと頭に入りやすいです。今はどの業界も人手が不足しがちで、求人広告を出していない企業でも採用の可能性はあります。チャンスをいち早くつかむため、即座に一歩踏み出してみましょう。

自己研鑽を続ける

自分を必要とする企業を見つけるためには、自己研鑽を続けましょう。学歴でふるいにかけられるのは、致し方ないことです。学歴より実務経験や資格、スキルを重視する企業もあるので、応募先を変えるのが賢い選択といえます。

スキルを磨いたり、新たなスキルを身につけたり、何らかの自己研鑽をするのがおすすめです。試験勉強に励んで資格を取得すれば、市場価値は高まります。日々の仕事のかたわら勉強に取り組むのは大変ですが、業務を効率的にこなして切り抜けましょう。

自己分析を行う

スキルに乏しいと思われやすい専門卒の転職における有効な戦略は、人柄やポテンシャルをアピールすることです。未経験採用に積極的な業界や企業では、「スキルがなくても人間的に魅力があればよい」と考えられる場合も少なくありません。

自分の人柄や強み、弱みを正確に把握するために、適性診断をはじめ自己分析を行うのがおすすめです。自分自身の強みを明確化して、アピールの材料を得ましょう。

「自己分析といっても何から始めればよいの?……」とお悩みですか。一人で行うのが難しければ、転職エージェントの活用がおすすめです。

専門学校で学んだ分野以外で転職を目指すなら、履歴書や職務経歴書の書き方にも工夫が必要になるため、プロの支援を受けるのが一番の近道だといえます。

柔軟に考える

専門卒だと、「専門学校で身につけたスキルで一生仕事をしなければ……」と考える人もいます。このような思い込みは捨てて、未経験の仕事も検討したり、ダブルワークでチャレンジしたり、視野を狭めることなく考えましょう。

間違っても、「もう就職は無理」と悲観的にならないことです。ネガティブな感情に捉われると行動を起こす意欲が失われるため、面接に進めたとしても自信の無さが表に現れてしまいます。

マイナスの感情は表情や話し方から面接官に伝わり、本来なら内定をもらえる能力や人格があるにもかかわらず、落ちる可能性があります。

実力をうまくアピールできずに転職が失敗するのは、非常にもったないことです。考え方を改め、柔軟かつポジティブに考えましょう。

企業のリサーチを入念に行う

企業の社風や業務内容などを確認し、入社後のミスマッチを防ぐのも大切です。専門卒が企業のリサーチではじめに行うべきは、大卒が条件でない求人がどれだけあるか知ることです。

募集要項に大卒と書かれた企業に入るのは非常に難易度が高いため、高卒、もしくは既卒向けの求人が多い会社を狙いましょう。

なかには、一度も正社員として就職したことがない既卒者の採用を積極的に行っている企業もあります。予想していた入社人数の確保に失敗したり、内定辞退をされたりすることで枠を持て余して困っている場合もあるためです。

既卒の求人は、「卒業後〇年以内」と応募期限があるのが一般的です。いつの間にか応募可能な年齢を過ぎていたとならないよう、早めに行動にうつしましょう。

ポテンシャル採用を狙う

人柄や熱意をアピールし、ポテンシャル採用を狙うのも有効な戦略です。知識や経験がなくても「未経験採用」を謳う企業であれば、十分内定をもらえる見込みはあります。

未経験採用に積極的な会社は入社後の研修制度が充実している場合が多く、スキルの習得にも適しています。

ポテンシャル採用は、若い年齢のほうが有利です。企業に貢献できる潜在能力が高いと判断してもらえれば、幹部候補生として入社可能です。専門卒からまったく畑違いの業種に転職し、経験を積みながら幹部の道を歩むのも不可能ではありません。

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未経験でも転職しやすい業界


専門卒が厳しい転職市場の圧に耐えて見事内定を獲得するには、培った知見が役立つ道を突き進む、もしくは未経験でも転職しやすい業界にチャレンジするのが定石です。

未経験者でも広い門戸が開かれている業界には、IT業界や宿泊業界、介護業界が挙げられます。転職を目指した理由やキャリアの方向性にもよりますが、特段こだわりがなければ上記3つがおすすめです。

IT業界や宿泊業界、介護業界が未経験からでも転職しやすい理由や、求められる人物像などを紹介します。

IT業界

IT業界は旺盛な人材需要に採用が追いついておらず、人材不足が続く環境です。「未経験でも構わないからやる気がある人材が欲しい」と希望する企業も見受けられます。

伸びしろや将来性を重視するポテンシャル採用も積極的で、経験がなくてもこれからの伸びると評価を受ければ、未経験者でも内定獲得は可能です。とくに若くて吸収力や体力に富む第二新卒は、引く手あまたです。

IT業界に求められる人材の傾向としては、好奇心旺盛な人や継続的に勉強できる人が挙げられます。成長著しい業界で日々新たな情報が更新されるため、学ぶことに抵抗がないほうが活躍かつ長続きするでしょう。

宿泊業界

宿泊業界は特別な経験やスキルが不要で、幅広いバックグラウンドを持った人材が集まります。接客や荷物の運搬、ウェイトレスなど仕事の種類も豊富なので、一見畑違いに思えても今まで培ったスキルや経験が役立つ可能性があります。

ホテルや観光の専門学校を出ていなくても、事務やブライダル、メイク、調理など活躍の場は盛りだくさんです。未経験や既卒でも臆せず応募できる、数少ない業界だと言えるでしょう。

宿泊業界の人手不足の理由には、アフターコロナにおける観光需要の復活や慢性的な離職率の高さ、東京オリンピックによるホテルの施設数の増加などが挙げられます。

コミュニケーション能力が高い人や接客業が好きな人には、とくにおすすめです。

介護業界

介護業界は慢性的な人手不足により、未経験の人材の積極的な採用が多いです。働きながら仕事を覚えていけば、採用時に介護に関する知識がなくても問題ありません。

とはいえ、高齢者や障害を持つ人の身体や精神に大きく関わる重要な仕事です。介護に関する資格を持っていたほうが、採用確率は高いです。しかし、施設や事業所によっては無資格でも採用を行うところもあります。

介護の仕事は、レクリエーションの実施や相談相手などとしても重要です。やる気と利他精神さえあれば、問題なく働き続けられます。

専門卒でより高収入を狙う転職方法は?


専門卒で今の仕事を辞めようと考える人は、収入の低さが原因のことが多いのではないでしょうか。時間をかけて学び、夢だった仕事に就けたとしても、待遇面が悪すぎると将来性に不安を感じるかもしれません。

高収入を目指すなら、戦略的に転職活動へ取り組む必要があります。「転職先でスキルや実務経験を積む」「もしくは最初から年収の高い業界を目指す」「フリーランスになる」などの方法が代表的です。

それぞれの方法別に高年収を狙う方法を解説します。

スキル・実務経験を積み上げる

業界にもよりますが、スキルがあれば転職とともに年収が上がりやすい傾向があります。ある程度働いてスキルアップできたら、同業の別の企業に転職するのがおすすめです。

以前と比べ、転職が珍しくない時代が到来しています。スキルが高く実務経験が豊富な人材なら、企業を変えることで役職や収入のアップも狙えるでしょう。

多くの部署やポジションを経験してできることを増やすほか、上流工程やリーダーの役回りを担うことでマネジメントにキャリアアップする方法があります。

年収の高い業界を探す

実務経験を積んで転職しても、業界によっては年収アップが期待できない可能性もあります。

稼げる業界を選び、転職先を探すことが重要です。需要が大きく成長性も高い業界としては、ITが第一候補。今後も伸びる可能性は非常に高く、収入面を重視するならおすすめの環境です。

金融やメーカー、総合商社なども年収が高い業界ですが、中途採用では経験者採用がメインです。経験がない業界で収入アップを目指すなら、IT業界が適しています。

ITエンジニアは経験者採用が多めですが、プログラミングスクールに通い、集中的に知識や技術を高めれば未経験者でも十分狙える環境です。ITパスポートや基本情報技術者などの資格を取得し、選考のアピール材料を得るのもおすすめの戦略です。

フリーランスになる

企業で継続して働き続けてスキルが高くなると、一人で仕事した方が稼げる場合もあります。開業し、個人事業主やフリーランスとして活躍するのを目指してもよいでしょう。

未経験でも稼ぎやすいIT系フリーランスというと、ITエンジニアやデザイナー、ライターなどを想像しませんか。ほかにも、経理・人事・広報・営業代行などの働き方もあります。

Webマーケティングを専門分野に掲げ、サイト制作・広告出稿・SNS運用代行・SEO施策・コンテンツ編集など幅広くこなす道もあります。

個人事業主やフリーランスは開業手続きが簡単で、費用もかからないのが特色です。基本的には、税務署に開業届を提出するだけで事業を開始できます。年度末には確定申告が必要ですが、会計ソフトを活用すれば一人で完了することも可能です。

ただし、「融資を受けられない」「社会的な信用度に劣る」など個人事業主ならではのデメリットもあります。とくに、クレジットカードの発行や住宅ローンの審査で不利になりかねないため、注意が必要です。

スキルや人柄で専門卒の転職を成功させよう


専門卒でも転職を成功し、年収アップをはじめ望んだキャリアを手に入れるのは不可能ではありません。

今まで培った経験が活かせる企業を見つけるほか、未経験でも転職しやすい業界を目指す必要があります。その道一本で高いスキルを有していれば、場面は限られていても市場価値が高い人材になれます。

ポテンシャル採用を目指す場合、熱意や人柄を前面に押し出し、将来性を評価してもらうのがポイントです。

重要なのは、自己分析の実施です。客観的な視点で自分の強みや弱みを把握するために、転職エージェントの活用を検討してはいかがでしょうか。

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Written by

古橋直樹

古橋直樹

関西大学を卒業後、大手人材会社で営業・新卒採用の人事を経て、求人検索エンジン会社で大阪支社の立ち上げを経験。2021年に起業し、現在は、20代~30代前半を中心にキャリアアドバイザーとして転職を支援。

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