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就職偏差値とは?文系・理系の就職偏差値ランキングと偏差値を上げる3つのポイントを解説

就職偏差値とは、内定を得る際の難易度のことです。大学の入学難易度を偏差値で表現するのと同様、企業の入社難易度も偏差値として表現することがあります。なぜ就職偏差値が重要なのか、また、就職偏差値が高い企業の例やご自身の偏差値を理解する方法についても説明します。

就職偏差値とは?

ランキングのイメージ

就職偏差値とは、内定を得る難易度(入社難易度)を数値化したもののことです。大学受験をするときは、予備校や塾などで模擬試験を受けて自分自身の偏差値を知り、その偏差値を参考にして、受験できる学校を絞り込む方も少なくありません。

同様に、就職するときも自分自身の偏差値を割り出し、その偏差値を参考にして志望する企業を絞り込み、就職活動を進めていくことがあります。

なお、大学の偏差値は、毎年大きな変化はありません。そのため、偏差値の高い大学・学部を小学生や中学生の頃から志望校に定め、長期的に自分自身の偏差値を上げていくことも可能です。

一方、企業の就職偏差値は、上位企業はあまり変化はありませんが、創立して間もない新企業が上位にいきなりランキングしたり、不祥事や不景気などの影響を受けて急落したりすることもあります。そのため、こまめに就職偏差値を確認し、適切な就活対策を進めていくことが必要です。

就職偏差値の重要性

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就職偏差値を理解しなくても、就活を進めていくことは可能です。自分が就職したい企業を自由に選び、ペーパーテストや適性調査、面接などを受けて内定を受け取れば、何の問題もありません。

しかし、企業ごとに就職偏差値で示される入社難易度があるのは事実です。就職偏差値を無視して自分の偏差値と合わない企業ばかりをターゲットとして就活をしても、内定をもらえる可能性は限りなく低く、無駄な時間と無駄な労力を使うことになりかねません。場合によっては内定を1つも取れず、就職浪人をする可能性もあります。

このようなことにならないためにも、就職偏差値を理解して就活を進めていくことが重要です。また、次の3つの理由も、就職偏差値を理解しておく必要性を示しています。

  • 自分の能力を客観的に評価できる
  • 転職活動を進める指針になる
  • 優秀な人材と働くことができる

就職先企業の偏差値を知ることで、自分の能力を客観的に評価できるようになります。例えば、就職先の偏差値が60であれば「就職偏差値が60程度の人」ということで、周囲にも評価されるようになるでしょう。大学の偏差値と就職偏差値は別物なので、卒業した大学よりも就職先のほうが偏差値が高い場合は「学力よりは社会人としての能力のほうが高い」と評価することもできます。

また、就職先の偏差値が60程度なら、転職活動を行うときも就職偏差値60程度の企業を目指せます。採用担当者も職務経歴書を見て「〇〇会社にいた人」と認識するため、就職偏差値が低い企業からの転職よりは有利になるかもしれません。

就職偏差値が高い企業は、優秀な人材が多い傾向にあります。日々優秀な人材に囲まれて働くことで、仕事の進め方やトラブル対応、モチベーションの保ち方などの社会生活に関わるすべての面で何かしらの影響を受けるでしょう。

つまり、あまり際立った能力がなくても、偶然就職偏差値が高い企業に入社したことから、優秀な同僚や上司の影響を受けて、優秀な社会人に成長する可能性も十分にあります。逆説的ではありますが、優秀な人材へと成長するために就職偏差値が高い企業を目指すことも可能です。

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就職偏差値の判断軸

笑顔のイメージ

就活支援サイトなどでは、企業の就職偏差値を数字やランキングとして表示していることがあります。これらの就職偏差値は適当に各サイトがつけているのではありません。一般的には、次の3つの要素から就職偏差値を割り出しています。

  • 選考の難易度
  • ステータス性
  • 企業の魅力

それぞれの判断軸について説明します。

選考の難易度

選考の難易度とは、応募者の質のことです。応募者の質とは学歴や併願企業のことで、偏差値の高い大学卒業者が多いほど、併願企業の就職偏差値が高いほど選考の難易度は高くなるとされています。

優秀な大学を卒業している就活生・転職希望者は、入社が難しいといわれる企業を併願する可能性が高いため、選考の難易度は内定者や従業員の大学の偏差値とほぼ同義だといえます。

例えば、内定者や従業員に東京大学や東京工業大学、一橋大学、京都大学の超難関国立大学の卒業生が多い企業は、就職偏差値が高い傾向にあるといえるでしょう。また、スタンフォード大学やハーバード大学などの海外有名大学の卒業生が内定者・従業員に多い場合は、学力も高く英語も堪能ということで、さらに就職偏差値が高くなります。

ステータス性

ステータス性とは、企業のブランド力や格、社会的な影響力のことです。超大手企業や旧財閥系企業などは、ブランド力や社会的影響力が高く、ステータス性が高いと判断されることが多いでしょう。ステータス性を判断する要素としては、次のものが挙げられます。

  • ブランド力
  • 社会的影響力
  • 年収
  • 企業規模
  • 勤務地
  • 業務内容

なお、ステータス性のある企業に就職すると、転職活動を有利に進められるだけでなく、転職しない場合でも生涯年収が高い、定年後も高待遇で働けるなどのメリットがあります。

また、企業の年収もステータス性を判断する基準の1つです。年収が高い企業へ就職・転職したいと考える方は多いので、自然と人気企業になり、超難関・難関大学の卒業生や有名企業の社員などが集まるようになります。

一般的に、上場企業や大手企業は年収が高い傾向にあるため、ステータス性も高いと判断されることが多いです。なお、上場企業や大手企業の内定者・従業員はMARCHや関関同立がボーダーラインになるといわれています。

勤務地もステータス性を判断する基準になります。東京都心部に本社がある、ニューヨークやロンドンなどの海外都市の中でも先端性・洗練性が高いとされる都市に駐在することがあるなどの場合は、ステータス性のある勤務地と判断され、就職偏差値が高くなることが多いです。

業務内容もステータス性に影響を及ぼすことがあります。知識や技術力を問われる業務がメインの企業は、機械化がしにくく単純労働が求められる業務がメインの企業よりも就職偏差値が高いことが一般的です。

企業の魅力

企業の魅力とは、働きやすさのことです。働きやすい企業はワークライフバランスが取りやすく、充実した人生を送りやすいため、人気が高くなる傾向にあります。働きやすさを判断する要素としては、次のものが挙げられます。

  • 労働時間
  • 残業時間
  • 年間休日

近年は裁量労働制を導入している企業も多く、やるべき仕事を終えたら終業時間になってなくても帰宅できる企業もあります。テレワークに対応し、なおかつ裁量労働制を導入している企業もあり、労働時間の自由度は高まっているといえるでしょう。

また、残業時間が短い企業も、ワークライフバランスを重視する就活生・転職希望者にとっては魅力的です。定時で仕事を終えて、オンとオフをしっかりと切り替えたい方も増えているため、労働時間の自由度が高い企業だけでなく、残業時間が短い企業も、就職偏差値が高くなる傾向にあります。

年間休日も企業の魅力を判断する要素の1つです。完全週休二日制を導入しているだけでなく、夏季休暇や年末年始休暇が長めであったり、有給取得率が高かったりすると、企業の魅力は高まり、就職偏差値も高まります。

文系の就職偏差値ランキング

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選考の難易度とステータス性、企業の魅力から就職偏差値を割り出し、次の基準でランク分けします。

  • SSランク:偏差値70以上
  • Sランク:偏差値65~69
  • Aランク:偏差値60~64
  • Bランク:偏差値55~59

なお、就職偏差値は就活生・転職希望者の入りにくさを数値化したものです。平均が50になるように計算しているため、偏差値55~59のBランクの企業も決して入社しやすいわけではありません。

SSランク

文系で偏差値70以上のSSランク企業はありません。就職偏差値の高い企業を目指す方は、Sランクの企業をターゲットとしましょう。

Sランク

政府系金融機関や旧財閥系企業、テレビ関係などがSランクに位置づけられることが多いです。いずれも知名度が高く、少ない採用枠に就職・転職希望者が殺到するため、高い倍率になります。一部の例を紹介します。

  • 69:日本銀行、国際協力銀行、野村證券(GM)、三井不動産、三菱地所
  • 68:東京海上(SPEC)、日本政策投資銀行、日本テレビ、三菱合研、日本取引所
  • 67:電通、テレビ朝日、フジテレビ、みずほ証券(IB)、三菱商事
  • 66:日本郵船、博報堂、三井物産、大和証券(GM)、SMBC日興証券(IB)
  • 65:伊藤忠商事、経団連、住友商事、トヨタ、野村総研(コンサル)

Aランク

マスコミや貿易関係、業界シェア率がトップの企業などが、Aランクに位置づけられることが多いです。いずれも知名度が高く、年収もSランクとあまり変わりありません。一部企業を紹介します。

  • 64:共同通信、日本M&Aセンター、任天堂、丸紅、日経
  • 63:出光シェル、サントリー、全銀協、東急不動産、ドコモ
  • 62:住友不動産、東京建物、東京海上日動、阪急、みずほ総研(コンサル)
  • 61:アサヒ、大阪ガス、東京流通センター、日本生命、富士フイルム
  • 60:花王、日本郵便、資生堂、双日、JASRAC

Bランク

Bランクには、知名度があまり高くない企業も含まれています。しかし、優良企業であり、就職難易度も高いと判断できるでしょう。一部企業を紹介します。

  • 59:川崎重工、キーエンス、キヤノン、ANA、日産
  • 58:第一生命、3Mジャパン、メタルワン、アビームコンサルティング、ハウス食品
  • 57:住友生命、商工中金、野村不動産、富士通総研、オリエンタルランド
  • 56:ニコン、島津製作所、ソフトバンク、かんぽ生命、新生銀行
  • 55:りそな銀行、日本板硝子、積水化学、オムロン、明治製菓
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理系の就職偏差値ランキング

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理系は文系とは異なり、次の基準でランク分けします。

  • SSランク:偏差値70以上
  • Sランク:偏差値67~69
  • Aランク:偏差値60~66
  • Bランク:偏差値58~59

それぞれのランクに分類される企業の一部を紹介します。

SSランク

文系には就職偏差値70以上の企業はありませんが、理系ではいくつかあります。いずれもグローバル企業で、日本だけでなく世界で活躍できる人材が求められます。

  • 70:Google(ソフトウェアエンジニア)、Intel、IBM(基礎研)、JAXA

就職偏差値は年度によっても大きく変動しますが、SSランクに関してはほぼ変動がなく、常に難易度が高いです。就職・転職を目指すときはスキルだけでなく語学力、論理的思考力なども磨きましょう。

Sランク

Sランクには国内で有名な研究所が多数ランキングしています。SSランクとは異なり、語学力については重視されない傾向にありますが、入社後に活躍するためにも身につけておいて損はありません。他にも、コミュニケーションスキルや論理的思考力なども、必須要素として求められます。

  • 69:MRI、NTT持株、豊田中央研究所、鉄研、電中研、産総研
  • 68:NHK(包装技術)、上位金融(数理部門)
  • 67:JXエネルギー、JR東海、Microsoft

Aランク

Aランクにも超有名企業が多数あります。SSランクとSランクの募集枠は少ないため、Aランクの企業も非常な難易度といえます。

  • 66:ドコモ(中央)、新日鐵住金、INPEX、武田薬品、テレビ局
  • 65:JR東日本、三菱重工、サントリー、味の素、旭硝子
  • 64:JR西日本、日清製粉、三菱価額、日産、エーザイ
  • 63:JT、日清食品、大阪ガス、KDDI、富士フイルム
  • 62:ニコン、ユニチャーム、ファナック、花王、デンソー
  • 61:帝人、サッポロ、古河電工、東京エレクトロン、NRI
  • 60:HOYA、コニカミノルタ、カシオ、積水化学、森永製菓

Bランク

Bランクにも、人気企業が多数あります。業界内でも上位に入っている企業ばかりのため、高度な研究に参加できます。

  • 59:エプソン、ブリヂストン、テルモ、村田製作所、カネカ
  • 58:京セラ、オムロン、NEC、ダンロップ、関西ペイント

就職偏差値が高い企業を受ける際のポイントは3つ

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就職偏差値が高い企業を希望するときは、次の3つのポイントに留意して就職・転職活動を進めていきましょう。

  1. 志望理由や入社後のイメージを明確にする
  2. 自分だけの強みを見つける
  3. 転職エージェントを活用する

それぞれのポイントについて説明します。

1.志望理由や入社後のイメージを明確にする

志望理由については、履歴書に記載するだけでなく、面接の際にも必ずと言ってよいほど尋ねられます。なぜその企業でなくてはいけないのか、誰もが納得できるような理由を考えておきましょう。

また、入社後のイメージを明確にしておくことも大切です。ヴィジョンが明確であれば、面接時の質問も企業目線で答えられ、企業にとって必要な人材であることをアピールできます。

2.自分だけの強みを見つける

まずは企業がどのような人材を求めているのか、詳細に調べてみましょう。求める人材像は、企業ホームページの「企業理念」や採用サイトの「求める人物像」「社員インタビュー」などを熟読することで、理解することが可能です。

次に、自分にどのような強みがあるのか自己分析します。分析によって明らかになった強みが、企業の求める人物像にどのようにリンクするのか考えてみましょう。

自分だけの強みを正確に把握しておくことで、採用面接時に自信を持って臨めるようになります。また、面接の際には、強みや長所、企業にどのような貢献ができるのか、尋ねられることも少なくありません。面接対策としても、強みの分析をしておきましょう。

3.転職エージェントを活用する

就職偏差値が高い企業には、優秀な人材が多数応募します。偏差値の高い大学を卒業しているだけでなく、企業が求める人物像を満たし、なおかつ意欲的な方が多い傾向にあります。

優秀な人材から選ばれるためにも、プロのサポートが必要です。転職活動のプロである転職エージェントに相談し、必要な対策を進めていきましょう。

また、数多くの転職を成功させてきた実績ある転職エージェントなら、どのような方がどの企業に向くのかについても的確なアドバイスをしてくれます。志望先を選びかねるときも、転職エージェントに相談してみましょう。

自分の偏差値を知る際に重要な2つのこと

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企業の就職偏差値を知るだけでは、自分に合う就職先・転職先を選ぶことはできません。企業の就職偏差値を熟知したうえで、自分自身の就職偏差値がどの程度なのか理解しておくことが必要です。自分の就職偏差値に合う企業をターゲットに定めると、効率性の高い就職・転職活動を進めていけるようになります。

自分の就職偏差値は、次の2つから知ることが可能です。

  1. 自己分析
  2. 情報収集

それぞれから自分の偏差値を分析する方法について、具体的に説明します。

1.自己分析

自己分析とは、自分で自分を分析することです。過去の経験や現状を細かく振り返り、面接でどのような内容を話せるのかシミュレーションしていきます。

簡単に自己分析する方法をいくつか紹介します。

  • 自分史を作成する
  • マインドマップを作成する

自分史とは、個人的な事柄の歴史です。小学校・中学校・高校・大学と振り返り、記憶に残っている出来事を書き出します。そして、その出来事ごとに「どのように行動したのか」「何を感じたのか」「何を習得したのか」についてまとめます。

マインドマップとは思考を細分化する方法です。まずは紙の中央に自分を描き、その周囲に「趣味」や「頑張ったこと」「苦手なこと」「将来的にしたいこと」などの思いつく項目を記載し、自分と線を結びます。また、それらの項目から線を引き、連想されることを書き出します。

いずれの方法も自分をより深く知るために有効な方法です。面接の際に話せるエピソードが増えるだけでなく、自分の経験や思考がどの程度の偏差値に値するのかを理解する助けにもなります。

2.情報収集

企業で公開している自社関連の情報だけでなく、社員の情報も収集しましょう。自分との関連性を知ることで、企業の就職偏差値と自分がどの程度近い、あるいは乖離しているのかを理解できます。

情報収集には、転職エージェントの力を借りるのも1つの方法です。転職エージェントが独自に収集した社内情報や転職希望者の就職偏差値関連の情報も教えてもらえるため、転職活動を有利に進められます。ぜひ転職エージェントにも相談してみましょう。

就職偏差値を理解して対策しておこう

転職のイメージ

就職偏差値を理解すると、就職活動や転職活動を効率良く進められます。また、自分自身の就職偏差値も分析し、企業選びの指針として役立てましょう。

ハレダスでは就職偏差値に精通したキャリアアドバイザーが在籍し、就職・転職活動に関する相談に対応しています。アドバイスやサポートはすべて無料です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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YURI

YURI

大阪府出身のライター。 小説、ラジオ、美容コスメ、韓国をこよなく愛する。 大学卒業後、大手アパレル、英語教育サービスを経て、ライターに転身。 『話してくれた人の想いをきちんと届けること』がモットー。

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