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転職活動を育児休業中にやりたい!タイミングと注意点をご紹介

育児休業は復職することが前提で取得するもの。しかし、さまざまな理由から転職を考え、育児休業中に転職活動を行う人は多くいます。

今回は育児休業中に転職を行うリスクと転職を成功させるコツについて紹介していきます。

転職活動をする前に。育児休業中の転職にはリスクがある

転職活動をする前に、まずは育児休業中の転職に伴うリスクについて把握しておきましょう。通常の転職と違い、いくつかの注意点があります。

保育園への入園が難しくなる

まず1つめは、保育園への入園が難しくなるという点です。安定した収入がある家庭から入園を優先するという保育園が少なからずあります。また、育児休業中の場合は、収入状況の確認や現職への復職証明書を求められる場合も。

仮に、育児休業中に次の就職先が決まっていないうちから退職した、または自営業になった場合、復職証明書が発行することができません。よって、入園が難しくなる可能性があるのです。

また、在園している場合も注意が必要です。自治体によっては、在園するための条件として、現職復帰を定めているところもあります。

加えて、第一子が在園中に第二子が生まれ、その育児休業中に復職せずに退職または転職をした場合、在園している第一子の退園を余儀なくされることも。

このように、意外なところに落とし穴があったりします。これから入園を予定している場合はもちろん、すでに第一子が在園しているという場合でも注意してください。

育児休業給付金の支給期間が変る

育児休業中に受給できる育児休業給付金は、給与の67%が支給されます。育児休業給付金の期間は、育児休業の翌日から子どもが1歳になる誕生日の前々日までであり、場合によっては延長することも可能。

また、支給される期間の単位のことを支給単位期間といい、育児休業を開始した日から数えて1ヶ月ごとの期間になります。

しかし、退職をした場合は、支給単位期間の1つ前の支給単位期間で止まってしまいます。以下を例に、もう少しわかりやすくご説明します。

■10月5日に育児休業を開始した社員が、12月に退職する場合の例

例1:12月3日に退職する場合
支給単位期間は、10月5日~11月4日と11月5日~12月4日の2ヶ月間になります。
しかし、退職する場合は支給が1つ前の期間で止まるため、実際に支給されるのは、10月5日~11月4日の1ヶ月分ということに。

例2:12月4日に退職する場合
例外として、退職日が支給単位期間の末日の場合、退職日を含んだ支給単位期間までが支給の対象になります。
よってこの場合は、10月5日~11月4日と11月5日~12月4日の2ヶ月分が支給されることになります。

このように、退職をすると育児休業給付金の支給期間が変るため、退職するタイミングは非常に重要だということを覚えておいてください。

ちなみに、育児休業給付金を支給してもらったのにも関わらず、復職をせずに退職したとしても返還する必要はありませんので安心してください。

応募先の企業からの印象は?

育児休業中の退職は、これまで働いていた会社だけでなく、応募先からの印象もあまりよいとはいえないでしょう。ただ、退職を決心するまでに至った、やむを得ない理由がある場合は別です。これから応募する企業には、その理由と志望動機を明確に伝えることが重要です。

育児休業中の転職を成功させるコツ


これまで育児休業中の転職のリスクについてお伝えしてきました。さまざまなリスクがある中で、転職を成功させるコツはあります。ここからそのコツについてご紹介していきます。

子どもの預け先を確保しておく

まず1つめは、子どもの預け先を確保しておくということです。転職活動を育児休業中に行うにあたり、真っ先にしておきたいことがこちらです。

子どもの預け先を確保しておくことで、いつ転職のための試験や面接の連絡がきても臨機応変な対応をしやすくなります。

子どもの預け先としては、主に以下の2つがあります。

・家族や友人の協力を得る
・保育園や市町村などの託児ボランティア

試験や面接の度に家族の友人の協力を得ることができればよいですが、やはり保育園や託児ボランティアを活用するのもよいでしょう。

預け先を確保していなかった場合、例えば面接で「保育園に入園できるかは、まだわからないため、もし入園できなかったときは働くことができません」という答え方をした場合、不採用になる可能性が高くなるため、注意が必要です。

転職活動を育児休業中にする上で、子どもの預け先を確保して、いかに自分のフットワークを軽くするかが重要です。

また、現在では在宅勤務を導入している企業が多くあり、面接もオンラインで行う場合も少なくありません。オンラインでの面接では、子どもがいても大丈夫な企業も中にはあるので、探してみるのも一案です。

退職を伝えるタイミング

退職を伝えるタイミングも重要です。前述した育児休業中の支給される育児休業給付金は、退職するタイミングによって支給期間が変ります。退職をする決心がついたからといって、すぐに退職の意思を伝えるのではなく、できるだけ多く支給してもらえるように次の就職先が決まった上で、育児休業期間の後半に伝えるのがよいでしょう。

条件に合う職場を徹底的に探す

子どもができる前とできた後では、ライフスタイルが大きく変り、子ども中心の生活になります。そのため、柔軟な働き方ができるような職場を探す必要があります。

例えば、時短勤務が可能であったり、子どもが体調を崩してしまった時のためにも急なお休みがもらえるようなところ。子どものそばについていながら仕事ができる、在宅勤務の仕事を探してみるのもよいです。

子育て支援に特化したサービスを活用する

子どもの面倒を見ながらの転職活動はなかなかハードなものです。子育てをしている方に特化した転職サービスや転職エージェントがあるので、ぜひ活用してみましょう。プロの力を借りることで、ひとりで転職活動を行うよりもスムーズにすすめることができます。

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転職活動を育児休業中にするさまざまな理由


転職活動を育児休業中にする理由は人によってさまざまです。現職ではどうしても子育てとの両立が難しかったり、育児休業中に降格や異動を命じられた、育児休業中明けに元のポジションに戻れないなど、やむを得ない理由が多いです。また、産後の肥立ちがよくなく、体調不良になってしまう人も少なくありません。

復職も選択肢に入れておく

やむを得ない理由や体調不良から、転職に踏み切るのも仕方ないのかもしれません。しかし、育児と仕事の両立が初めてで、育児休業が終了した後に働く環境が慣れない環境だと、心身への負担が大きくなります。

可能であれば、現職に復帰し、慣れている環境で育児と仕事の両立の要領をつかむのも1つの手です。

また、職場によっては育児をしながらの働き方に対応してくれる可能姓もあります。1度、現職の職場に育児をしながらの柔軟な働き方ができないかを相談してみるのもよいでしょう。

まとめ

さまざまな理由から、転職活動を育児休業中に行う人は多くいます。通常の転職と違い、リスクを伴うため、今回ご紹介してきた転職を成功させるコツを頭に入れながら、より働きやすい環境に転職できるように目指していきましょう。

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Written by

HAKU

HAKU

大手人材会社にて、法人営業を経験後、制作部門に異動し製造、IT、飲食、エンタメとあらゆる業界の上場企業からスタートアップのベンチャーなど、10年超のキャリアにおいて約3000社以上の企業の取材・制作・ライティングを実施。関西の制作責任者を務めた後、フリーランスにて活動を開始。

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