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コラム

フリーランスはやめたほうがいいといわれる理由と成功のカギをフリーランスライターが分析!

こんにちは、フリーライターの永野です!

最近はアンケートなどの職業欄に、「自営業」のほかに「自由業」「フリーランス」という項目を見かけることも増えてきました。組織に所属しない「フリーランス」という働き方を選択する人が増加傾向にある昨今ですが、フリーランスは「やめたほうがいい」という声も耳にします。

「自由な働き方でたくさん稼げる」と思ってフリーランスを目指している人は、やめたほうがいい理由を知ると、フリーランスの見方が変わるかもしれません。

今回は、フリーランスを推奨しない5つの理由、また、私がフリーランスライターとして活動するなかで感じている、魅力や問題をご紹介します。業種・職種にかかわらず、フリーランスを目指している人はどういった問題があるかを知り、本当にフリーになるかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

1. フリーランスをやめたほうがいい理由①収入面の問題


フリーランスが「やめたほうがいい」といわれる理由はさまざまですが、大きくな理由は5つ挙げられます。そのなかでも最も深刻なのが、収入面の問題です。

フリーランスの収入は「出来高制」で、どれだけ仕事をこなしたかで収入が決まります。仕事量が多ければそのぶん収入も増えますが、毎月一定の仕事が入ってくるとも限りません。

収入は基本的に安定せず、高い月もあれば低い月もあります。しかも、「来月から依頼している仕事の量を減らします」「会社の業績が悪いので、契約を打ち切ります」といわれても何の補償もないので、先が見えない不安が常について回ることになります。

2. フリーランスをやめたほうがいい理由②信用面の問題


正社員で働いていれば、「○○という企業に所属している人」という社会的な信頼が得られます。しかし、フリーランスになると社会的信用がなくなるため、住宅や車のローンが組めない、銀行で融資をしてもらえない、賃貸契約ができないといった問題が起こる可能性は、ゼロではありません。

また、個人と契約をすることに抵抗がある企業も少なくなく、業種・職種によっては重要な収入にかかわる仕事の契約が取りづらいということも。「企業同士で契約をしたほうが安心」という風潮は、フリーランスの増加に伴い緩和されつつありますが、仕事面での信頼を獲得するのに苦労するのも、フリーランスならではの問題だといえるでしょう。

3. フリーランスをやめたほうがいい理由③年齢・スキルの問題


能力が高い人に仕事を依頼したいと思うのは、当然の心理です。フリーランスもスキルが仕事の獲得と直結する部分が大きいため、ある程度のスキルがないと生き残っていくのは大変だといえます。加えて顧客は「経験」や「実績」も求めているため、仕事での実績を積みながら、空いている時間をスキルアップに使う必要があります。

しかし、いくら経験やスキルがあっても、「年齢」で切られる可能性があるのも、フリーランスが「やめたほうがいい」といわれる理由の1つです。同じクオリティの仕事ができる人がいた場合、顧客は年齢の若い人を採用する傾向にあります。

昨今は定年を過ぎても働く正社員の人も多く、「60歳で引退して老後をゆっくり過ごす」というのは難しい時代です。年齢が上がるにつれて仕事が減る、ゼロになってしまう可能性があると思うと、フリーランスがおすすめされない理由がわかりますね。

4. フリーランスをやめたほうがいい理由④実態は「フリー」ではない


「フリーランス」という響きから、「自由な働き方」「時間の融通が利く」と感じる人は少なくありません。しかし、実は多くのフリーランスが「フリー」な働き方をしていないのが、いまのフリーランス業界の実態です。

前述の通り、フリーランスは仕事量に対して報酬が発生する「出来高制」のため、働かなければお金がもらえません。単価が安ければその分多く働く必要がありますし、多く稼げるようになってくれば、「もっと稼ぎたい」と休みを減らして仕事をすることもあります。

会社としての勤務時間がないというだけで、顧客が指定した時間に作業をする、納期を守るといったことは、一般的な会社員と同じです。期日までに終わらなければ深夜でも早朝でも働き、当然「残業代」など存在しません。

特に、駆け出しのフリーランスは時間もお金も、「フリー」ではないことが多いです。「フリーランス」という響きに憧れているだけでフリーランスを目指すと、現実とのギャップが大きすぎるので注意しましょう。

5. フリーランスをやめたほうがいい理由⑤確定申告が面倒


会社には、経理専門のスタッフや部署が存在するため、会社員が給料についての確定申告を自分でする必要はありません。しかし、フリーランスは仕事だけでなく、事務・経理関係も自分でやらなければならず、特に年に1回の確定申告は非常に面倒です。

日々帳簿をつけ、確定申告書類を作成し、税務署に提出する。簡単そうですが、実際にやってみるとなかなか大変です。最近は電子申請も可能で、税務署に行かなくても書類を提出できるようになりましたが、どちらにしても確定申告の方法や帳簿のつけ方を理解していないと、作業ができません。

ちなみに、税理士などに依頼するのも選択肢の1つです。ただし費用がかかりますし、確定申告については知っていて損はありません。フリーランスになったばかりの頃は、節約のため、そして自分でお金の流れや確定申告のルールを理解するためにも、自力での確定申告をおすすめします。

6. フリーランスライターが感じる、フリーランスの魅力と問題


私はウェブライターを始めて6年目、開業届を提出し、「フリーランス」を名乗るようになってからは3年が経ちました。もともと空いている時間を使おうと思って始めたライティングで、徐々に稼げるようになり本業になったため、「フリーランスとして活動するぞ!」という気合いも段取りもなく…。

「仕事を辞めてフリーランスに転身して、収入が減った」という苦労はなかったものの、継続といわれていた案件が突如打ち切られる、契約書まで交わしたのにその後の連絡がないということは、少なくありません。

仕事が終わらなければ徹夜で書くこともありますし、条件を満たしていなければ応募すらできないなど、先に挙げた「やめたほうがいい理由」の「年齢」以外の部分は、この数年で身をもって実感しました。それでもこうしてフリーランスという働き方を続けているのは、苦労以上の魅力があるからです。

大きな魅力は、「出来高制」です。はじめは時給換算するのも悲しくなるぐらいの報酬でしたが、ありがたいことに経験を積むなかで単価も上がり、自分が時間や労力を注いだぶんだけ報酬がいただけるというスタイルは、「固定給」や「時給」よりも自分に合っていると感じます。

また、ライターはミーティングなどがなければ自由な時間に書けることが多いので、家族の時間を優先して仕事ができるのも、魅力の1つです。学校行事や習い事に参加するのに有給を取る必要がありませんし、介護などにも協力できます。

在宅でできる仕事でフリーランスになる場合は、通勤にかける時間を家事や仕事に充てられますし、運転や満員電車でのストレスもありません。私は家にいるのが好きな人間なので、自宅から出ないでよいというのも、フリーランスになってよかったと思うことの1つです(笑)。

「来月契約が打ち切られるかも」「10年後、20年後に仕事はあるのだろうか」という不安はもちろんありますが、フリーランスになってよかったと感じることが多いのも事実。フリーランスになりたい!と思っている人は自分に向いているかを判断し、目標を持って挑戦してみるのも、よいのではないでしょうか。

7. フリーランスに向いている人の特徴


さまざまな業種・職種でフリーランスを目指す人がいるため、「こういう力があればなれる」ということは一概にはいえません。しかし、フリーランスで成功する可能性が高い人には、次のような特徴があります。

・仕事面での目標が明確
・向上心がある
・自分の特性を理解し、アピールするのがうまい
・自己管理ができる
・メンタルが強い

この先どうなりたいか、どう働きたいかという目標が明確な人は、フリーランスになっても目標に向けて行動する力があるといえます。目標に向けてはもちろん、さらに収入やスキルをアップするために努力する向上心も、フリーランスには欠かせません。

また、仕事を獲得するには「自分に何ができるのか」を理解し、それを他者にアピールする能力も求められます。PR文を書くのがうまい、面接で自分についてしっかりと伝えられることはもちろん、新たな仕事獲得にも積極的に動くことも収入アップに必要です。

納期などがあるとはいえ、フリーランスは自分でスケジュールを管理して動かなければならないので、自己管理ができなければうまくいきません。特に、在宅での作業が多い業種・職種は、切り替えができないといつまでも休みモードで進まない、ずっと仕事モードで休まらないという問題が起こりやすくなります。

最後に、メンタルの強さもフリーランスには重要な要素の1つです。フリーランスは仕事量や収入面での浮き沈みが激しいことも多いので、毎度一喜一憂していては疲れてしまいます。仕事や収入が増えて喜ぶのはもちろん悪いことではありませんが、減っても落ち込まず、新しい仕事を獲得するためにどうしたらよいか、契約を打ち切られないために必要なのは何か考え努力をすることが大切です。

8. おわりに


「中小企業白書」の調査によると、フリーランスのおよそ4割は1年以内に、6割以上は3年以内に廃業しているそうです。10年間フリーランスとして活動できるのは1割弱だといわれており、「やめたほうがいい」といわれる理由もわかります。

しかし、フリーランスとして努力を怠らず、お仕事でよいご縁が多くあれば、収入やさまざまな企業とのつながりが増え、仕事の幅は広がっていきます。成長の可能性が未知数なのは、フリーランスの魅力でもあり、不安要素でもありますが、私個人としては、自分の力がどれだけ試せるか、そして認められるかという挑戦ができることにワクワクします。

とはいえ、自分自身もこれから先、どれくらいフリーランスとして働けるか、ライターとしてやっていけるかはわかりません。不安もありますが、フリーランスとして目指したいところがある人には、「やめたほうがいい」というのではなく、「頑張って」とエールを送りたいです。

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Written by

永野 栄里子

永野 栄里子

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語学校での非常勤講師を経て、2018年よりライター業を開始。さまざまなメディアで記事を手がけながら「田舎の在宅ママライター」として新たな働き方を確立すべく、日々育児に仕事に奮闘中。

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