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コラム

元日本語教員コラムvol.10|在宅ママが抱える苦労!子どもと過ごすなかで、どう時間のやりくりをする?

こんにちは、フリーライターの永野です!

フリーランスのライターさんのなかには取材であちこちを飛び回る、業務委託先のオフィスなどで作業をするという方もいらっしゃいますが、子どもを抱えたママが働きやすいように、またコロナの影響などもあり「在宅」による仕事が以前に増して多くなっています。

「在宅はいいね」といわれることも多いですが、実は「とんでもない!家にいるほうが大変なこともいっぱいあるよ~…」ということも少なくありません。在宅で働くママたちはどのような苦労を抱え、どういった工夫をしながら働いているのでしょうか。

今回は、小さな子どもを抱えて働く在宅ママについて、お話させていただきます。

増える在宅ワーク!本当に便利?


「在宅ワーク」は割と古い時代から存在していたようですが「自宅にいながら仕事をする」というスタイルが自然なものになってきたのは、ここ数年ではないでしょうか。

実際、長男が保育園に入園した当初「在宅です」といったところ、数名のママ友に「(単純作業系の)内職をしている」と思われていました(田舎だからかもしれませんが…)。

クラウドソーシングサイトも盛り上がりを見せ、育児や介護、闘病などの理由で外に出られない、働けない方が自宅にいながら働ける案件は急増しました。

スキマ時間を利用して少額でも稼ぐことのできる在宅ワークはメリットしかないと思われがちですが、楽なことばかりではありません。

まず、常に自宅にいるので家事や育児を普通に任されます。合間の時間に仕事をする必要があるので、趣味の時間や睡眠時間が必然的に減ります。

また、納期が迫っていれば土日祝日、昼夜問わず作業をする必要があり、「仕事」と「プライベート」の境界がなくなってしまうのも、在宅のデメリットだといえるでしょう。

正社員などのリモートワークはまた別ですが、フリーランスやちょっとしたお小遣い稼ぎ程度に在宅ワークをする場合、契約を急に切られて収入が大幅に減ってしまうこともあります。

パートナーや家族に理解がないと、「所詮小遣い稼ぎなんだから家のことはちゃんとやれよ」などと仕事を仕事として認めてもらえない状況に陥る場合もあるようです。

コロナの影響は在宅ワークにも…

小さなこどもを抱えての在宅ワークはもちろん大変ですが、最近はコロナの影響も在宅ワーカーの苦労を増やしています。以前のコラムで、「コロナにより在宅需要が増えた」と良い点をご紹介させていただきました。

2021年10月の記事執筆時以降も私個人のお仕事は非常に順調で、多くの発注を頂いている状況が続いています。しかし、忙しさとは関係なく、コロナの蔓延は続いています。

11月にオミクロンが発生し、年明けからは感染者が急増。保育園、幼稚園に陽性者が出て休園が延びに延びることもありました。保育園は最大2週間お休みになってしまい、この期間は日中を子どもと過ごすことに。

とはいえ仕事は待ってくれないので(納期に関して柔軟なご対応をいただけたクライアントもありましたが…)、子どもが寝てから夜な夜な仕事をする日も増えました。

子どもが小さかった頃の働き方


コロナの影響で夜仕事をすることが増えましたが、思い返してみると私の在宅ワークは深夜の作業から始まっています。在宅を始めたのは次男が生後半年の、2018年7月でした。

夜中に授乳で起き、なかなか寝付けないのでゲームをしたりしていたのですが「時間がもったいないな」と感じて始めたのが、個人ブログの記事代行。その頃は長男が寝て家事を済ませてから深夜の授乳が終わるまでの、22時~深夜2時くらいまでパソコンと向き合っていました。

日中子どもと昼寝をし、夜は仕事。2時半から8時くらいまで寝るというサイクルで毎日動く日々は、在宅ワークを開始してからコロナがまん延し始めるまで続きました。

2020年3月頃からは夫の仕事に影響が出たこともあり、昼間に作業をする時間も増えましたが、子どもが小さいあいだはやはり「スキマ時間」を見つけることが在宅ワークをスムーズに進めるための最善策だったなと思います。

現在の働き方と工夫

2021年4月より次男も保育園に入園。その後は9時からお迎えに行く15時45分まで、仕事の時間を確保できています。

それでも家事をしたり買い物に行ったり、諸々の手続きに外出したりときには友だちとランチに行ったりで、日中のあいだに仕事が終わらないこともありますが、そんなときは子どもを寝かせてから夜の時間に仕事をするようにしています。

夫がいるときは子どもたちを寝かしつけてくれるので、20~22時くらいまで仕事をし、22時以降は寝るまで自由時間と決めています。週のほとんどを自宅で過ごし、仕事と家事で日中が終わってしまいますが、やはりリフレッシュの時間を作ることも大切だと思うからです。

あまりに忙しいと深夜まで仕事をすることもありますが、その分翌日を休みにして子どもと出かけるなど、子どもたちも「外」で過ごす時間が増えた分、週に1度はしっかりとコミュニケーションを取ることも忘れていません。

子どもが成長するにつれ手がかからなくなった分、どうしても自身の生活の比重が「仕事」に向いてしまいがちですが、まだまだ6歳と4歳の息子たちが「ママは仕事ばっかりだ」と不満やストレスを溜めないようにするのも、在宅ワーカーにとって必要なことではないかなと感じています。

周りの在宅ママが行っている働き方の工夫


子どもが小さいころ、そして現在の働き方や工夫をご紹介しましたが、「周りの在宅ママはどうしているんだろう」ということで、数名に話を聞いてみました。

1人は小学生のお子さんがいる方で、ライター業は少し、日中は外でお仕事をしています。この方は「子どものゲームの時間が1日30分なので、その時間を自分の仕事の時間にしている。30分で1つの見出しを完成させることを意識し、それを日々積み重ねている」とお話していました。

短い時間に集中すること、子どもの自由時間を無駄にしないことは、ちょっとした収入を得たい方の働き方としては非常に効率的かつ理想的だなと思います。

また、生後数か月の赤ちゃんのいるライターさんは「夜に仕事をすることもあるが寝落ちしてしまうことも多いため、子どもが朝寝、昼寝をしている時間に仕事をしている」と教えてくれました。お子さまが夜中に起きることがなければ、一緒にまとめて睡眠をとったほうが健康にももちろんよいですし、隙間時間を上手に使っているよい方法だなと感じました。

ほかには「朝型なので早朝4~6時に仕事をしている」「パートナーに面倒を見てもらう時間を作り、その時間に自分が仕事をする」など、時間の使い方を工夫したり、家族で協力しあったりして在宅ワークを行っている方もいます。

在宅ワークは各々の生活リズムや体調などを考慮した工夫と、家族の理解・協力があって初めて成り立つものだといえるのではないでしょうか。

おわりに

今回は、在宅ママの苦労や工夫についてお話させていただきました。これから在宅ワークを始めたいと思っている方、そしていま在宅での働き方に悩んでいる方のお役に、少しでもなれば幸いです。

私は子どもを抱えてヒーヒー仕事をするという時期の山を越えましたが、子どもたちはまだまだ手がかかる年頃です。コロナで休園中は、大騒ぎして走り回る子どもたちを横目に仕事をすることは集中力の観点からできませんでしたし、「ママ、2階でお仕事してもいい?」と聞けば「ダメ、ここにいて」と言われ「納期が…」と思いながらゲームをする様子を見守っていました。

それでも子供と過ごす時間は決して無駄ではありませんでしたし、その状況になればそれなりの工夫をして仕事を回すこともできます。お客様にお願いして納期を延ばしていただく、というのも、常にではなければ決して悪いことではないと私は思っています。

ちょっとだけ先輩の在宅ママとして、家庭と両立しながらより快適に、そしてお仕事を楽しいと感じられる環境を作り、生活のすべてを楽しめるような時間を、多くの在宅ママに味わってもらいたいです。

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Written by

永野 栄里子

永野 栄里子

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語学校での非常勤講師を経て、2018年よりライター業を開始。さまざまなメディアで記事を手がけながら「田舎の在宅ママライター」として新たな働き方を確立すべく、日々育児に仕事に奮闘中。

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