みなさんこんにちは。ハレダス編集部です。この記事では転職活動において「最も力を入れて取り組んだこと」を面接でアピールする方法についてご紹介していこうと思います。
「最も力を入れて取り組んだこと」はなんとなく書けそうですが、それが他の会社から見て評価できることなのか、自信がありません。
学生時代は「頑張りました」でも通用しましたが、社会人になってから「最も力を入れて取り組んだこと」をアピールしようとすると、力を入れて取り組んだ「結果」が求められている気がします。そうなると書くのが難しいです。
確かに、わかりやすい昇進や表彰制度が無ければ、特に書きづらい項目ですよね。私も悩んだ項目の一つです。
今回はそんな方のために、「力を入れて取り組んだこと」を例文つきで解説します。
例文はもちろんのこと、さまざまなケースに汎用できるプロットや有効なアピールポイントも一緒に紹介していきますので、転職活動に悩んでいる方はもちろん、これから転職を始めようという方も参考にしていただけたらと思います。
最も力を入れて取り組んだことについて大切なポイントとは
まずは、お二人がテーマにしようとしていたことについて教えてください。
私は「会社の人間関係」です。
やはりその方が会社でも協力しやすいし、自分でも人の話を良く聞いたり、円滑に仕事が進むよう頑張ったなと思っています。
ただこれがアピールになるかどうか不安です。
僕はまず、テーマに悩んでいます。
確かに仕事はサボることも無く、その日その日を頑張っていたんですが、特に、と聞かれると難しいです。
なるほど。Aさんは「円滑に仕事が進むよう頑張ったな」と仰っていましたが、具体的に「頑張った!」と言えることはありますか?
難しいですが、一人でなんでも進めるのではなくて、その都度確認したり、話している人に良く相槌をうち、聞いてるよってアピールをしていました。
素晴らしいですね。まさに「報連相」がしっかりできていると思います。
Bさんは、テーマに悩んでいるとのことでしたが、Aさんの話を聞いて思うことはありますか?
そういうことは僕もしていたと思います。パートさんが多くて、まずパートさんに休憩に行ってもらうとか、不満とかあったらすぐに聞いて、改善できないか上司に相談したりしていました。
Bさんも素晴らしいですね。正社員として、現場をまとめるため行動されていたと思います。
言語化&人と比べないことが大事
このように、自己PRのテーマは具体的に言葉にしていくことが重要です。
そして何より、人と比べないこと。昇給や昇進はわかりやすいアピールポイントではありますが、結局の所どうやってその結果に至ったかきちんと伝えられなくては有効なアピールにはなりません。
「言語化に努める」「人と比べない」この2点をきちんと押さえていきましょう。
自己PRの基本とは
2人のテーマが何となく形になり始めたところで、自己PRのテンプレーションをお伝えしたいと思います。よく起承転結、序破急なんて言われますが、自己PRの基本も概ね同じです。
①何を頑張ったか
②どのように頑張ったのか
③頑張ったことでどうなったか
④これを頑張ってきたから、会社でも頑張れる
では、これをまずAさんの言っていたことに当てはめてみましょう。
①には「人間関係」が入りますね。
②には具体的な内容・・・報連相をしっかりしたり、コミュニケーションを頻繁に取った、などが入ります。
③には頑張ったことで、仕事が円滑に進めるようになった。
④には同様に、この会社でも協力していけると思う。
という流れになるでしょう。Bさんも同様で、
①には「仕事を円滑に進めること」が入りますね。
②には具体的な内容・・・パートさんが多いので、正社員として気を使い、相談に乗っていたと
③には、これらを頑張ったことで、仕事が円滑に進めるようになった
④には同様に、この会社でも責任を持って仕事に臨めると思う。
という流れになるでしょう。どうでしょうか?
分かりやすいです!なんとなく、アピールできそうな気がしてきました。
企業のニーズを把握しよう
仕事が円滑に進めるようになった、っていうだけでもアピールになるんでしょうか?
パートさんの関係を取り持つのも、同僚の人間関係に気を使うのも、もしくは業務内容の効率化を図るのもすべて円滑な仕事の進行につながります。
ですが、そこであなたが「何ができた人間なのか」は違いますよね。
もしあなた方が行きたい企業が人間関係を大事にしている企業であれば、あなた方は採用される確率が高いと思います。もちろん業務内容の効率化に重きを置く企業であれば別ですが。
大事なことはその企業が何を大事にしているか知ること、そしてそれにどれだけ自分がマッチングしているか、という情報を提供することです。
嘘や話を盛ることはNG
なるほど。であれば、正直嘘をついたり、盛ったりしちゃうのもアリなんでしょうか。
人事担当者の方々は年に何人もの就活生、転職者の話を聞いていますからね。
嘘だと見抜かれる確率はかなり高いと思った方が良いと思います。
なるほど・・・ではやっぱり、企業研究はどんな場面においても大事ということですね。
ええ。ぜひ採用前の説明会や人事の人から直接聞いて、どんな人材を今欲しているかを聞いてみましょう。
その上で、自分がどれだけマッチングするか、貢献できるか考えてみることも大事です。
【例文】「前職で最も力を入れて取り組んだこと」
では、これまでの内容を踏まえて、実際に文章にしてみましょう。
私は職場の人間関係・・・の改善?いや、良好な人間関係の維持に努めていました。
そのためまず報連相をしっかり行い、コミュニケーションを頻繁に取りました。
そのため、空気も悪くならず、より仕事が円滑に進めるようになったと思っています。
同様に、この会社でも社員の皆さんと協力していけると思います。
いかがでしょうか?
そうですね。この際「空気が悪くなる」は主観が入りすぎているので、「人間関係も悪化することなく」という風に、より第三者目線で書きましょう。
また報連相をしっかりした、とありますが、自分の行為に関しては具体的な描写だと伝わりやすいです。
例文①
では、ここで例文をあげましょう。
私は職場の人間関係を良好に保つため、コミュニケーションを頻繁に取ることはもちろん、仕事中も報連相はしっかり取っていました。
仕事で分からないことがあればその都度確認し、了解を得た上で行動していました。
そのため、人間関係も悪化することなく、より円滑に仕事を進めることができていたと思います。
ぜひ御社でも、この経験を活かし、スタッフ同士協力して仕事に向かいたいと思います。
このような感じですね。
なるほど。とても具体的ですごくためになりました、ありがとうございます。
では続いて僕ですね。
僕は特にパートさんが多い職場だったのでその方々をまとめる努力を怠りませんでした。
休憩の時間もきっちり声をかけて取ってもらい、不満や仕事の改善など、こちらから聞くようにして相談に乗っていました。
そのお陰で、仕事もスムーズに進んでいたと思います。
よって、この会社でも責任を持って仕事に臨めると思います。
そうですね。まず最初に結論を持っていて、そして最後の文の終わりが同じ「ます。」で終わっているので、もう少し変えた方が自然な文章に見えるのではないでしょうか。
また仕事もスムーズに進んでいた、というところに関しては、あなたの努力がどのように影響してスムーズになったか、もう少し具体的な方が伝わりやすいと思います。
例文②
では、ここで例文をあげましょう。
私はパート社員の多い職場に勤めており、仕事を円滑に進めるため、その方々をまとめる努力を怠りませんでした。
休憩の時間もきっちり声をかけて取ってもらい、不満や仕事の改善など、こちらから聞くようにして相談に乗っていました。
そのお陰で、パートさん同士のいざこざも無く、どの方々もチームワークが図れていたため、仕事もスムーズに進んでいたと思います。
よって、この会社でも同じように現場をまとめながら仕事に臨めると思います。
このような感じですね。
有効なアピールポイント!
さて、ここまで例文を用いたりしながら深掘りしてきましたが、やはり「最も力を入れて取り組んだこと」では、エピソードを具体的に言うこと、より言語化することが大事です。
自分でも読んでいて「これだけのことが出来ていたんだ」と感動しちゃいました。
そう、その感覚が大事です。
皆さんそれぞれ、仕事する上で工夫したことなどもあると思います。どんな小さなことでも言葉にしていきましょう。
またそれをどのように「この仕事に活かせるか」を伝えることで、より企業とのマッチング度も上がることでしょう。
「エピソードを具体的、かつ仕事に活かせるように語る」これがアピールには有効だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「最も力を入れて取り組んだこと」についてお話していきました。
ぜひあなたの「取り組んだこと」を先ほど書いたテンプレートなどに当てはめ、よりあなただけのアピールを行っていってください。