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プロダクトデザイナーの将来性は高い!向いている人が持つ3つの特徴

プロダクトデザイナーは、生活用品やインテリア、家電に至るまで幅広いモノのデザインを決める仕事です。近年はデザイン性が重視されており、将来的に需要が伸びる可能性が高い職業でもあります。

今回はプロダクトデザイナーの仕事内容や必要なスキル、向いている人の特徴などを紹介します。

プロダクトデザイナーとは?仕事内容や将来性を解説

パソコンで作業をするプロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーは、あらゆるモノのデザインを決める仕事。よく似た仕事のインダストリアルデザイナーとの違いにも気を付けましょう。

ここでは、プロダクトデザイナーの概要や、将来性について解説します。

世の中のさまざまな「モノ」をデザインする仕事

プロダクトデザイナーは、日用品やインテリア、自動車、家電など日常生活で使用するさまざまなモノのデザイン(形状や材質、機能など)を決める仕事です。美しさや格好良さにだけとどまらず、ユーザーの使いやすさにも配慮して設計をおこないます。

幅広いジャンルの製品を手掛けるというよりは、特定の分野に絞り、その他の案件は他のデザイナーに依頼する場合が多いようです。

性能がデザインに影響することもあるため、センスやデザインの知識はもちろん、扱う商材についてよく知っている必要があります。

インダストリアルデザイナーとの違い

プロダクトデザイナーとインダストリアルデザイナーは、扱うモノの種類が異なります。インダストリアルデザイナーは、工業・機械製品のデザインを決める仕事です。対してプロダクトデザイナーが扱うのは、世の中に溢れるモノの全てです。

インダストリアルデザインがプロダクトデザイナーの仕事に含まれる場合もありますが、両者が区分されることもあるので、分けて覚えておきましょう。

これから需要が伸びる可能性が高い

近年は商品作りでデザインが重視される傾向が見受けられるため、プロダクトデザイナーへの需要も伸びると期待されています。特に環境問題や地球温暖化への意識が強くなったことがあり、環境に優しいデザインへのニーズが高まっています。

プロダクトデザインは商品の開発が続けられる限り、なくならない仕事です。求められるデザインはトレンドや社会事情に影響を受けるため、長きにわたり活躍できるデザイナーになるには、社会のニーズをつかむ能力が必要です。

プロダクトデザイナーの仕事の流れ

デッサン中のプロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーの仕事は、製品のデザインだけに限定されません。コンセプトや目的のヒアリング、ターゲットの使用場面や市場規模を調査するマーケットリサーチにも携わるのがポイントです。

ここでは、プロダクトデザイナーの仕事の流れを、順を追って説明します。

STEP1.開発したい新商品のヒアリング

まず、クライアントや企画系の部署と打ち合わせを行い、商品のコンセプトやターゲット層を把握します。打ち合わせ相手の担当者から企画案の提案を受けるほか、自ら提案して案を練る場合も。

ターゲットの設定では誰が使用するか決めるだけでなく、使用場面も考えなくてはなりません。使用者や使用環境が明確になれば、デザインや盛り込むべき機能が自ずと定まってきます。

STEP2.マーケットリサーチ

コンセプトや方向性が定まったら、ターゲット層の好みをリサーチで明らかにします。デザインの調査は、「観察」→「仮説」→「検証」という3つの工程に分けることが可能です。

観察は利用者層や利用場面、顧客ニーズなどを調査することです。コンセプトや製品のアイデアを出すために行われることもあります。

次にマーケットリサーチを行い、市場に受け入れられる商品のイメージについて仮説を立てます。観察で得たデータをもとに、ターゲット層や使用場面を絞り込むのです。

競合企業に対するリサーチも必要です。類似した製品がすでに存在するのであれば、その商品も隈なく分析します。最後の検証とは、具体化したアイデアをもとに模型や試作品を作り、それを活用して実験・実証を行うことです。

マーケットリサーチは1度で終わらず、何度も繰り返される場合があります。

STEP3.ラフスケッチの作成

マーケットリサーチで具体化したコンセプトを、スケッチして、目に見える形で表現します。平面図だけでなく、パーツごとのデザインや立体にした時の全体像などもイメージできるようにしなければなりません。

頭の中のイメージを、他人が見ても分かるようにイラスト化するスキルが求められます。また人間工学の知識もあると、ユーザーの使い心地も考慮した設計が可能です。

ラフスケッチを見ながら、開発担当や設計担当と何度も協議を行い、完成系に近づけていきます。見た目の良さだけでなく、素材や機能、安全性など総合的に話し合います。

STEP4.模型の製作

次はスケッチを参考に、模型を製作する工程です(プロトタイピング)。立体化した物を目にし、触れることで、実際の使用感や印象を確認できます。場合によっては、大規模な修正が必要となるため、念入りに行うべき作業です。

大量に商品を製造した後に、納得いかない箇所やミスが見つかったら、大きな損失です。設計図のもととなる模型は、完成した製品に限りなく近いデザインにすべきです。

デジタルソフトを使って、バーチャル上で模型を作る場合もあります。2次元より多くの情報を伝達できる3次元モデルの活用が増えています。

STEP5.最終デザインの決定

修正を反映した模型を参考に、製品化に向けて、デザインの完成度を高めていく工程です。最終的なデザインが決定したら、設計担当者による設計図の作成に移ります。

設計図をもとに、工場で製品が製造されます。店舗やECサイトで自分がデザインしたモノが出品されているところを見れば、大きなやりがいを感じられるかもしれません。

プロダクトデザイナーになるために必要な資格やスキル

デッサンする男性のプロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーはPCで作業する機会が多いため、画像編集ソフトやCADを使いこなす必要があります。また企業にアピールしやすい資格が、プロダクトデザイン検定です。

転職に有利となるアプリケーションソフトの種類や、プロダクトデザイン検定の取得方法を解説します。

画像編集ソフトやCADの使用経験

グラフィックデザインに携わる場合、AdobeのPhotoshopやIllustrator、CADの操作が求められる可能性が高いです。

Photoshopはトリミングやリサイズなど画像編集の用途で使われ、Illustratorはイラストレーションやレイアウトの決定、文字組みに用いられます。

プロダクトデザイナーで食べていくなら、この2つのソフトの基本的な機能を使いこなせるよう習得しましょう。またCADソフトには、建築・建設・機械などの業界で使用するVectorWorksをはじめ、2次元と3次元のどちらも表現できるソフトがあります。

プロダクトデザイン検定を持っていると有利

プロダクトデザイン検定は、公益社団法人日本インダストリアルデザイン協会が実施する、プロダクトデザイン界唯一の検定試験です。1級と2級に分かれ、2級は業務に必要な基礎的な知識を問い、1級はさらに専門的な内容を扱います。

受験資格が設けられていないため、誰でも受けられます。また、取得した資格には有効期限もないため、取得できれば有用です。

前提としてプロダクトデザイナーになるために、必須の資格はありません。しかし、専門性が高い仕事なので、未経験者がいきなり目指すのは難しいという事情があります。

選考の通過率を高めるために、プロダクトデザイン検定の取得が有効です。

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プロダクトデザイナーに向いている人の特徴3つ

ソフト プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーはデザインに関わる仕事であるため、美的センスや想像力が必要です。ただし、センスや才能があればよいのではなく、コミュニケーション力も求められます。

また、モノづくりや扱う対象へ興味を持てるかという部分も重要です。ここでは、プロダクトデザイナーに向いている人の特徴を解説します。

1.美的センスがあり、想像力が豊かな人

多角的に物事を捉える美的センスや、豊かな想像力を持っている人が向いています。なぜなら、プロダクトデザイナーは美しい見た目を形成するだけでなく、機能面や使いやすさを意識して設計する必要があるためです。

構造や立体を頭の中でイメージできると有利に働きます。売れるモノを作るには、市場のニーズや流行に敏感であること、色彩学や人間工学、心理学などの学問の知識を備えている必要があります。

美的センスといっても、生まれつきの才能で全てが決まるものではありません。専門学校や大学などで思考法やデザインの知識を身に付ければ、才能が開花する可能性もあります。

芸術や美術の大学に行くと、プロダクトデザインに特化したコースが見つかるかもしれません。また専門学科がなくても、工学や造形を学べる学科でデザインのことを学べる可能性があります。

2.コミュニケーション力が高い人

プロダクトデザイナーは業務上、多くの関係者と意思疎通を図ります。クライアントや設計者、技術者、セールスマンなどと意思疎通をはかる場面が多いです。

例えば、ヒアリングでは企画開発部署者の意向を正確に把握するほか、大きなプロジェクトになるとチームを形成して複数人で業務を遂行する場合があります。

質の高い商品を世に出すためには、円滑なコミュニケーションが不可欠です。伝えたいことが上手く言語化できなかったり、相手の要求やニーズを汲み取れなかったりすると、パフォーマンスを落としかねません。

3.物作りに興味があり、自分でも頻繁に何かを作っている人

モノ作りに興味があり、楽しいと感じられることは重要な素質です。なぜならプロダクトデザイナーは、あらゆるモノのデザインを手掛ける可能性があるためです。

デザインする対象を好きだと思えるかどうかは、スキルアップのスピードやキャリアパスを考える上でも重要。モノ作り自体を楽しめれば、対象が文房具でも自動車でも、熱意を持って取り組めるかもしれません。

プロダクトデザイナーの就職先

オフィス プロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーは独立してフリーランスで働くことが可能ですが、まずは就職したいと考えている人向けに、主な就職先を紹介します。

未経験から入社可能な就職先は、メーカーのインハウスデザイナーと、デザイン事務所スタッフの2種類です。それぞれの働き方について、なり方や特徴を解説します。

メーカーのインハウスデザイナー

1つ目がメーカーの商品企画・開発部門に配属され、インハウスデザイナーとして働く方法です。

メーカーといっても、多種多様な業界があるので、あらかじめデザインしたいモノを明確にした上で、企業を探した方が効率的です。特定の製品に集中してデザインを手掛けられるため、専門性を養えます。

ただし、プロダクトデザイナーの就職は、狭き門です。企業はデザイン事務所へ外注しているところが多く、そもそもの求人が少ないためです。

デザイン事務所のスタッフ

クライアントから依頼を受け、さまざまなモノのデザインを行うデザイン事務所のスタッフとして働くパターンもあります。デザインを幅広く手掛けるため、インテリアやグラフィック、建築などに特化したチームに分かれ、業務を行います。

ワークショップの企画・運営や、クライアントの商品開発コンサルティングといった、インハウスデザイナーでは経験できない業務に携われることが魅力です。

プロダクトデザイナーは美的センスが必要なクリエイティブな仕事

友人と再会を果たすプロダクトデザイナー

プロダクトデザイナーはデザインの美しさだけでなく、機能性も踏まえて、消費者のニーズに応える商品を考え出すクリエイティブな仕事です。また、これから需要が伸びる期待を持てる、おすすめの職業です。

プロダクトデザイナーになるには、センスや才能のほか、モノ作りへの興味やコミュニケーション力を持ち合わせる必要があります。

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ハレダス編集部

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