新型コロナウイルスの影響で、Zoom面接(オンライン面接)を導入している企業が増えています。Zoom面接では、対面時の面接とでは違った対策や注意点などがあります。
今回は、Zoom面接での背景の選び方や注意点、バーチャル背景は使っても大丈夫なのか?などを中心にお伝えしていきます。
Zoom面接での背景は選考に影響するのか?
Zoom面接での背景は、選考に影響するのでしょうか。その答えは「YES」で、選考に大きく影響する要素のひとつ。Zoom面接で、1番最初に面接官の目に入るのがあなたの顔と周りの背景です。そのため、第一印象に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。このように、Zoom面接においては身だしなみの他に背景にも気を配る必要があるのです。
それでは、「好印象を与える背景」と「悪い印象を与える背景」について見ていきましょう。
好印象を与える背景
後ほど詳しくお伝えしますが、好印象を与える背景としては、基本的に「白一色」のものや「淡い色」のものが好ましいです。Zoom面接中において、面接官はあなたの顔を見ながら話すとはいえ、背景も視界に入ります。
そのため、背景が目立ってしまっては気が散ってしまう恐れがあります。面接の主役はあくまであなた。シンプルで目立たない背景にしましょう。
悪い印象を与える背景
逆に、悪い印象を与える背景とは、衣類がかけてあったり趣味のポスターが貼ってあったりと、生活感が出ているものです。また、部屋が散らかっているのは論外といえます。また、ものやゴミが散乱していたり、服が脱ぎっぱなしになっていたら最悪です。
Zoom面接でおススメの背景
先に少しお話しましたが、ここからはZoom面接でおススメの背景についてお伝えしていきます。それでは、一つひとつ見ていきましょう。
おススメの背景1:白い壁
まず1つ目は、「白い壁」です。白い壁ならば、シンプルで目立たないため面接官が話に集中しやすいということ、清潔な印象も与えてくれること、この2点が大きな要因となります。
ただ、白い壁であれば他にどんなものが映っても良い、というわけではありません。ポスターや洗濯物など、面接に関係のないものがある場合は取り除いておきましょう。白い壁を背景に使う場合は、「ポスター」や「洗濯物」などに注意してください。
おススメの背景2:白か淡い色のカーテン
面接において1番ベストなのがシンプルな「白い壁」です。しかし、自宅に白い壁のみが写る場所がないという方も多いのではないでしょうか。そんなときにおススメなのが「白か淡い色のカーテン」です。これならば、白い壁と同じくシンプルで、清潔な印象を与えられるでしょう。自宅のカーテンが白か淡い色であれば、ぜひ活用してみてください。
ただ、シンプルな色のカーテンは汚れが目立つので、カーテンに汚れがついていないかよく確認しましょう。また、逆光になっていないかどうかの確認も必要です。カーテンを背景に使う場合は、「汚れ」と「逆光」に注意してください。
おススメの背景3:白い布を使う
白い壁もなく、シンプルな色のカーテンもない・・・という方は、「白い布」を活用しましょう。どうしても移動するのが難しいものやはずすのが難しいものが背景にある場合、白い布で覆ってしまうのも手です。白い色を選んだのは、壁とカーテンと同じ理由で、面接官の注意をそらさず、清潔な印象を与えられるためです。
また、背景すべてを白い布で覆ってしまうというのもありです。また、別の方法として「白い背景紙」を使うのも良いでしょう。
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Zoom面接ではバーチャル背景でも大丈夫か?
Zoomの便利な機能の1つに「バーチャル背景」というものがあります。これは、通話時の自分の背景を好きな画像にすることができる機能で、バーチャル背景用の画像にはたくさんの種類があります。
そんな便利なバーチャル背景ですが、Zoom面接で使っても大丈夫なのでしょうか。Zoom面接でバーチャル背景を使うのは、マナー違反にはあたりません。しかし、バーチャル背景は使わないほうが良いです。
バーチャル背景は使わないほうが良い理由
その理由として、まず1つが「面接官が感じる印象」です。面接官は話し方や表情、そして部屋の様子からも人物像をとらえようとしています。そのため、バーチャル背景で部屋の様子が見えなければ、判断材料を1つなくすことになります。また、「部屋を見られたくないのではないか?」というふうに思われてしまい、悪い印象につながってしまう可能性もあります。
ただ、自宅というプライベートな空間を見せたくないという人も多いのではないでしょうか。確かにその気持ちはわかります。面接官に悪い印象を与えず、できるだけプライベートな空間を見せたくないのであればバーチャル背景ではなく、先述した白い壁、シンプルなカーテン、白い布や背景紙を活用することをおススメします。
また、バーチャル背景を使う条件として、要求されるパソコンのスペックは意外と高いです。そのため、条件に満たしていないパソコンの場合は、「グリーンバック」と呼ばれる緑一色の背景を用意しなければバーチャル背景を綺麗に映すことができません。ただ、パソコンのスペックが十分、もしくはグリーンバックを用意したとしてもバーチャル背景が完全に機能するとは限りません。
少しでも動くと画面がぶれてしまったり、自分の顔が綺麗に映らなかったりする可能性があります。動かなかったとしても、画面端がチカチカしてしまったりと、なかなかうまくいかないことが多いのです。面接という大事な場で、そのようなトラブルを回避するためにも、バーチャル背景はおススメしません。
【Zoom面接でバーチャル背景は使わないほうが良い理由まとめ】
- 面接官は部屋の様子からも人物像を見ようとしている可能性がある
- 面接官に「見られると困る部屋なのではないか?」と悪い印象を与えてしまうリスクがある
- バーチャル背景は綺麗に映らなかったり、画面がチカチカしてしまうことがある
どうしてもバーチャル背景を使う場合
白いカーテンや布、背景紙を用意しようと思ったけれど、面接までに間に合いそうにないという場合など、どうしてもバーチャル背景を使わなければならないということもあるでしょう。そんなときは、「白い無地」の背景画像を選ぶようにしてください。
バーチャル背景の中には、オシャレなカフェや会議室、綺麗な風景などの画像がたくさんあります。残念ながら面接では、そのような画像は不適切といえるので、注意しましょう。バーチャル背景用のシンプルな画像も多くあるので、ぜひ探してみてください。
まとめ
Zoom面接(オンライン面接)において、背景というのは選考にも影響する重要な要素のひとつです。基本的に背景は、「白や淡い色」などのシンプルな色で、ポスターや洗濯物など、生活感が出るようなものは取り除くようにしましょう。そして、面接官に与える印象や綺麗に映らない可能性があるということを考えると、バーチャル背景は使わないほうが良いといえます。
それでも、やむを得ない事情からバーチャル背景を使う場合は、白で無地の画像を選ぶようにしましょう。その際には、自分が使っているパソコンのスペックやグリーンバックが必要なのかどうかの確認も忘れずに。また、Zoomにはテスト通話の機能があるので、いずれの方法で背景を決めるにしても、必ず1度テストを行ってみてください。