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コラム

Uターン就職はつまらない?理由やUターンならではの問題を知り、後悔しない就職を!

こんにちは、フリーライターの永野です!

生まれ育った故郷を離れてはみたものの、「住み慣れた街に戻りたい」「高齢の親が心配だ」などの理由から、地元にUターンして就職をする方は少なくありません。かくいう私も大学進学から10年住んだ大都会・東京を離れ、2018年にUターン。息子たちは私の母校である幼稚園・小学校に元気に通っています。

個人的には「圧倒的にメリットが多い」と感じるUターンですが、思い切ってUターン就職をしたのに「つまらない」「後悔している」と感じる方もいるようです。また、勝手知ったる地元での暮らしは、思いも寄らぬ苦労があるかもしれません。

今回は、Uターン就職がなぜ「つまらない」のか、その理由を解説します。もちろんUターン就職はさまざまなメリットもありますので、メリット・デメリットを比較して検討材料にしてください。

1. Uターン就職を「つまらない」と感じるのはなぜ?


「Uターン就職」と検索すると、「つまらない」「後悔」「やめておけ」といったネガティブな関連ワードが多く表示され、Uターン就職をしたことを後悔している人が一定数存在することがわかります。Uターン就職が「つまらない」と思えてしまうのは、以下のような理由があるからです。

・給料が低い
・地域の行事などに参加しなければならない
・高齢者が多く若者が少ない
・大学・専門学校時代の友達と遊べない 
など

同じ年齢・業種・役職で見てみると、給料は田舎よりも都会のほうが高い傾向にあります。一度都会で就職した人は、Uターン転職すると給料が下がってしまうことも多く、不満を抱くことになります。

また、「実家から通える距離で」「住み慣れた場所で」と思っても、大人になると立場や視野が変わります。田舎特有のご近所づきあいや、地域の行事に参加しなければいけないことなどを負担に感じる人は、「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれません。ほかにも、少子高齢化の影響で田舎に残る若者も減っていること、都会で遊んでいた仲間と離れてしまうことも、田舎暮らしを「つまらない」と感じる理由だといえます。

しかし、新卒でUターンをした人の場合、「仕事をすること」自体が「つまらなさ」の原因になっている可能性もあります。就職をすれば毎日決まった時間に起きて働き、休みは決まった日にしか取れません。自由な時間の多かった学生時代とのギャップを、田舎暮らしに対する不満と勘違いしている人もいるでしょう。

2. 田舎暮らしは都会よりつまらないことも多い!


都会での楽しい生活を経験してしまうと、田舎暮らしが「つまらない」と感じることも多いでしょう。大学や専門学校時代の友人になかなか会えないだけでなく、そもそも遊ぶ場所が都会ほど多くありません。

娯楽施設が周辺にまったくない地域もありますし、遠方の人にとっては名所と呼ばれる場所も地元民にはつまらない、というのも「田舎あるある」です。

3.「つまらない」だけじゃない!Uターン就職で起こり得る生活の苦労


昨今はゲームや動画など、自宅で楽しめるものがどんどん増えているので、「遊び場所がなくても、そこまでつまらなさを感じることはないだろう」と思う人もいるかもしれません。しかし、「娯楽」以上に深刻な生活の苦労があるのも、Uターン就職を後悔する理由の1つです。

たとえば、ちょっと都会に出ようにも駅が遠い、電車が1時間に1本しかない、電車代が高いとなると、遊びだけでなく買い物にも満足に出かけられません。田舎が車社会なのはもはや当然で、自由にどこへでも行ける反面、ガソリン代や維持費がかかります。

地域によっては病院や保育園など、健康に生きるため、働くうえで重要な施設が整っていないこともあるでしょう。さらに、田舎は虫が多くて大きい、寒い地域は雪かきや凍結対策が不可欠など、地域特有のデメリットがあるため、注意が必要です。

4. Uターン就職は仕事の問題にも注意


Uターン就職をする前には、生活だけでなく仕事の問題も知っておく必要があります。当たり前ですが、田舎は都会と比べて求人が少ないです。

もちろん、人が生活している以上は誰かしらが働く必要があるため、「とにかく就職できればいい」という場合には、問題なく就職できるでしょう。しかし、都会でしかできない仕事、田舎ではあまり求人のない業種・職種もあるので、なりたい仕事が明確で専門性が高い場合は、苦労するかもしれません。

また、前述の通り都会と比べて給料は低くなります。しかし、車や冬用タイヤ必須などとなると、家賃の高い都会よりも生活費が大幅に安く抑えられるということはありません。

さらに、Uターン就職は都会で就職するよりも、昇進・昇級をしにくいこともあります。大手企業の地方営業所などの場合は、転勤を伴う昇進の可能性もありますが、地方の中小企業に就職すると、経営者の身内しかよい役職に就けないことも。また、従業員の年齢層が高い職場では、30代後半になっても「若手」扱いをされてしまい、年功序列の古い体制でずっと安月給、というケースも少なくありません。

5. それでもUターン就職は魅力的!メリットは何?


ここまで、Uターン就職のネガティブな面を多く挙げてきましたが、Uターン就職には以下のようなメリットもあります。

・知っている場所・人のなかで生活できる安心感がある
・実家暮らしをすれば貯金ができる
・満員電車に乗る必要がない
・自然に囲まれた環境でゆったりとした時間を過ごせる

小さな頃から慣れ親しんだ地元は、人も場所もどこか安心感を覚えます。せっかく都会で就職しても、全く知らない田舎に配属されることはありますが、「知らない田舎」よりも「知っている田舎」のほうが不便さを感じにくいのは、Uターン就職のメリットだといえます。

車の所有のように田舎特有の出費はあるものの、実家に住めば生活費を節約できるのも、Uターン就職の魅力です。家に生活費を納めても、1人暮らしをするよりも安く済みます。

また、車通勤が主流の田舎では、都会のように毎朝・毎晩満員電車やバスに揺られることがありません。ラジオや音楽を聴いたり飲み物を飲んだりしながら、渋滞のない道を運転するのは、都会の通勤と比べたらストレスを各段に軽減できるでしょう。

田舎は不便ではあるものの、豊かな自然のなかでゆったりと過ごせます。若い頃は都会のきらびやかで賑やかな雰囲気が楽しいと感じますが、年齢を重ねるとともに、田舎のゆったりとした空気に癒され、「Uターンをしてよかった」と思える人も多いようです。

6. Uターン就職がおすすめなのはどんな人?


やりたい仕事が都会や特定の地域にしかない、遊びも仕事も都会で思いっきり楽しみたいという人には、Uターン就職をおすすめしません。Uターン就職が向いているのは、以下のような人だといえます。

・やりたい仕事が地元にある(できる)人
・生活費を抑えて広い家に住みたい人
・運転が嫌いではない人
・地元に友達が多く残っている人
・都会よりも田舎が好きな人

地元にやりたい業種・職種の就職先があれば、仕事面で後悔する可能性は低くなります。最近はリモートワークなど働き方の幅も広がっているので、地元に戻っても好きな仕事を続けられるなら、Uターンをするのもアリでしょう。

実家に戻れば、生活費を抑えて都会よりも広い家に住める可能性は広がります。1人暮らしをしたり住宅を購入したりする場合も、都会より安くて広い場所に住めます。

車がないと不便な地域にUターンする場合は、ほぼ毎日運転しなければなりません。運転が嫌い・苦手という人は日々の運転が苦痛に感じるので、問題なく運転できる人のほうが、Uターン就職に向いています。

進学で都会に行ったものの、やはり田舎のほうが自分に合っていると思った人、都会も楽しいが、地元に多くの友達が残っていて、Uターンしても楽しく過ごせそうという人も、Uターン就職による後悔やつまらなさを感じにくいのではないでしょうか。

7. おわりに


子どもの頃には気にならなかったこと、気づかなかったことが、Uターン就職して暮らしていくなかで不便さやつまらなさを感じる原因となることは、少なくありません。しかし、住み慣れた土地で働くことで、地元のよさを改めて実感できることもあります。

私は就職でUターンをしたわけではありませんが、結果としていま、自宅で好きな仕事ができていますし、都会で内見した家より安くて広い家も購入できました。よく知っている学校や幼稚園に子どもたちが通い、時間が合えば同級生とランチに行き、毎日楽しくて充実していると感じます(都会での学生生活や日本語教員時代ももちろん楽しかったですがね!)。

私を含め、Uターンをしてよかったと感じる人も多いので、Uターン就職そのものが「つまらない」のではありません。就職先やその後の生活、自分に合っているライフスタイルなどを見極め、ベストな選択ができるといいですね。

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Written by

永野 栄里子

永野 栄里子

大学・大学院にて日本語学を専攻。日本語学校での非常勤講師を経て、2018年よりライター業を開始。さまざまなメディアで記事を手がけながら「田舎の在宅ママライター」として新たな働き方を確立すべく、日々育児に仕事に奮闘中。

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