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コラム

今更聞けない『SEO』!ライターが身につけておきたい最低限の知識やスキルとは

Webライターの方はもちろん、ライティングに携わっていない方も、「SEO」という言葉を耳にする機会はあるのではないでしょうか。

ライティング知識、技術として求められるSEOですが、これだけメジャーなワードにも関わらず、具体的にどういうものなのかがよくわからない、という方も少なくありません。

そこで今回は、「SEO」がなぜ必要なのか、ライターが身に着けておくべき最低限のSEO知識は何かなどをご紹介します。ライティング初心者さんが、よりよい記事を執筆するための参考になれば、幸いです。

そもそもSEOって何?なぜ必要?


「SEO」という言葉はよく聞くものの、何の略なのかさっぱりわからないという方もいるでしょう。

「SEO」は「Search Engine Optimaization」の頭文字を取ったもので、日本語にすると「検索エンジン最適化」です。

GoogleやYahooなどの検索エンジンでは、検索窓にキーワードを入れて、サイトや情報を収集します。

キーワードに合ったサイトは、記事の質やどれくらいの人が閲覧しているかなど、複数の評価基準を参考に並べられています。

評価の高い記事は1ページ目に表示されますが、評価が低い記事は2ページ目、3ページ目と表示順が下になります。

ライターにSEO知識やスキルが求められるのはなぜ


「『SEO』の意味は分かったけど、ライターと何か関係があるの?」と思われるかもしれませんが、Webライティングにおいて、SEOの基礎知識は欠かせないものです。

前述の通り、GoogleやYahooなどの評価が高い記事は上位に表示されます。情報を早く得たいという方は、当然ながら1ページ目の上の方、検索してすぐに目に入る位置にある記事をクリックしがちです。

多くのサイトを見て情報を比較したいという方も、せいぜい2,3ページ目の記事くらいまでしか見ないでしょう。

ということは、下位に表示されるサイトはせっかく記事を執筆しても、誰にも読んでもらえない可能性が高まります。

Webサイトは良質な情報を届けるだけでなく、広告やアフィリエイトなどにより収益化を目指して運営されるケースも多いため、表示順位が上がらなければ、収益が得られずサイトが閉鎖するということにもなりかねません。

そうならないためにも、数ある記事のなかで上位に記事が表示されることを目指す必要があります。

そのために、文章のなかにさまざまな工夫を凝らすのが、「SEO対策」です。

SEOがどういったもので、どうすることで順位が上がるのかを知らなければ、「SEO対策」のできた文章は書けませんので、ライターにはSEOの知識が欠かせない、というわけです。

ライターが身につけておきたい最低限のSEO知識


SEOの知識、というと非常に難しいイメージを持つかもしれませんが、ライターが最低限覚えておくべきなのは、大きく2点です。

1つは、「ユーザーファースト」という理念を持って記事を執筆することです。

上位表示の基準で最も大切なのは、読者にとっての利便性なので、「どういった情報を求められているか」「どのような見栄えや文章にすると読者に伝わりやすいか」を考え、その条件を満たすような記事を作成しましょう。

もう1つは、「コンテンツの重要性」です。ユーザーにとってどういった情報の中身であるとよいかが考えられた記事やサイトは、「ユーザーファースト」の理念を意識していると認識され、上位表示されやすくなります。

記事の質は正しい文章であること、情報がわかりやすくまとめられていることなどで決まります。

一昔前のように「検索キーワードが多く盛り込まれていればよい」「文字数が多ければよい」という考えで記事を執筆すると、SEO対策ができていない記事として認識されてしまうので、注意が必要です。

SEO対策ができている良質な記事の条件は


「良質な記事」「ユーザーファーストの記事」といっても、具体的にどういった記事があてはまるのかわかりにくいでしょう。

キーワード検索をして上位に表示されるサイトは、当然SEO対策が施された良質な記事を掲載していますが、初心者の方が「この技法がカギになっている」と見極めるのは難しいといえます。

良質な記事の条件は、大きく4点です。

■タイトルや見出しにキーワードが含まれている

キーワードを何十回も使うというSEO対策はもう古く、通用しませんが、タイトルには必ずキーワードをすべて盛り込み、見出しにもできるだけキーワードを使うことを意識しましょう。

たとえば「ライターになるのに必要な資格が知りたい」という方は「ライター 資格」と検索しますので、この場合、「ライターに資格は必要?~」「ライターになるために持っておきたい資格!~」のようにすると、キーワードを盛り込んだタイトルになっているといえます。

キーワード検索ツールなどを使うと、「ライター 資格」に続く検索キーワードの順位を知ることができるので、第3キーワード、第4キーワードも盛り込んだタイトルにすると、より対策が施されたものになるでしょう。

■記事全体の流れが自然

必要な情報がすべて盛り込まれていても、順番が整理されていないと読み手に伝わりにくく、「ユーザーファースト」を果たせていないことになります。この問題は、記事を書く前に構成をしっかりと決めることで、解決することが可能です。

「ライターに必要な資格」の記事を書く場合、まずは上位サイトを見て結論を明らかにします。

読者が知りたいのは、ライターになるのに特に資格は必要ない、ただし持っていると有利な資格やスキルはあるといった情報です。これらをわかりやすく伝えていくための順序を考えてみましょう。

1. ライターに特別な資格は不要!
2. ライターになるために身に着けておきたい知識やスキル
3. こんな資格があると優遇される?
4. ライターを目指す方がまずやるべきことは…
5. 記事のまとめ

一例ですが、まずは結論を伝え、そのあとに必要な情報を優先度の高い順に伝えていくと、読者にとって読みやすい記事になります。

見出しのつけ方にもさまざまな意見がありますが「資格は必要?」と含みを持たせ、本文をしっかり読んでもらう手法よりも「資格は不要!」と見出しで結論を出したほうが、ユーザーファーストな記事だといえます。

Webサイトは手早く調べ物をするために利用する方もいるので、見出しを見るだけで記事の内容がある程度わかるほうが、親切だからです。

時間がある方、より詳しい情報を知りたい方は必然的に本文を読むので、見出しで簡潔に知りたい情報をまとめることも意識しましょう。

■ユーザーが知りたい情報が網羅できている

キーワードから、ユーザーが何を知りたいか、どういった情報を求めているかを把握し、必要な情報をすべての網羅するような記事にすることも重要です。とはいえ、キーワードだけではどういった情報が必要かを明らかにすることはできません。

「ライター 資格」というキーワードで多くの方が得たい情報を知るには、上位サイトを分析する必要があります。上位サイトには閲覧数が多く質のよい、まさに「ユーザーファースト」な記事が掲載されています。

1ページ目に表示されているサイトの見出しを見ながら、すべてのサイトに共通する情報、複数のサイトにある情報、あまり需要のなさそうな情報にわけると、記載すべき情報が見えてきます。

構成を作るうえでも、情報の優先度がわかる上位サイトの分析は欠かせません。

■オリジナリティも含まれている

上位サイトを分析し、必要な情報を網羅した内容にするだけでは、ただの「人気記事の真似」だと判断されてしまう可能性があります。

文章表現の工夫でコピペを防ぐことも必須ですが、内容に独自性がないと、現在の上位サイトを超えるのは難しくなります。

必要な情報に「こんな情報があるといいな」と思う内容をプラスし、オリジナリティある記事に仕上げることも、SEO対策に欠かせない作業の1つです。

オリジナル部分を考えるのは簡単なことではありませんが、第三、第四の検索キーワードを調べると、どういった情報が求められているのかがわかります。

もちろん、自身が「こんな内容もあったらいいのに」と思う内容を盛り込んでも構いません。Webサイトは簡単に情報の修正が可能で、1度公開しても不要だと思えば、その情報を削除することもできます。

利点を生かし、さまざまな方法を試してみるのもよいのではないでしょうか。

よりよい記事にするための手順とポイント


良質なSEO記事として上位表示されるのは簡単なことではありませんが、記事作成の手順を意識するだけで、SEO対策のできている記事に近づくことができます。記事を作成する際は、以下の手順を意識しましょう。

1、 キーワード検索ツールでキーワード分析

まずは「ラッコキーワード」や「ウーバーサジェスト」などを使用し、キーワードを分析しましょう。


「ライター 資格」で調べた場合、「資格取得」「資格 勉強」などが多く検索されていることがわかりますね。第3・第4のキーワードは構成書作成に活用できます。

2、 上位サイトの分析

Googleで「ライター 資格」と検索し、上位表示されている10ページほどの情報を分析します。

このとき、通常の検索窓では閲覧履歴やサイトデータなどの情報が反映された結果が表示されてしまうので、「シークレットモード」を使いましょう。

上位サイトの見出しを洗い出し、ほとんどのサイトで共通する情報、いくつかのサイトにある情報、不要だと思う情報に分類します。

3、 ペルソナを明確にする

ペルソナとは「架空のユーザー」です。検索ワードや上位サイトの内容から、どういった人に読まれるのかを明らかにします。

このとき、単純に「ライターに必要な資格を知りたい人」だけでは幅が広がりすぎてしまうので、上位サイトの情報も踏まえ、たとえば「これからライターを目指したいと思っている男子大学生。ライターになるために必要な資格や、身に着けておきたい知識、初心者がライターを目指す場合にまずやるべきことを知りたい」など、できるだけ人物像を細かく設定すると、伝えるべき情報も明確になります。

4、 構成書の作成

必要な情報がすべて整ったら、構成書を作成します。前述の通り、タイトルには必ずキーワードを、見出しにもキーワードや検索数の多いワードを盛り込むことも大切です。

まず結論を提示し、その後必要な情報から順に提供することを意識すると、読者にとって読みやすい構成になります。

5、 執筆

構成ができたら、残るは執筆のみ。ライターというと執筆作業がメインのように思えますが、実は構成書を作成するまでのほうが大変な作業です。

骨組みができてしまえば、それに沿って必要な情報を肉付けしていくだけなので、上位サイトを参考にしながら、執筆を進めましょう。

このとき、キーワードをほどよく文章内にも盛り込むことを意識すると、SEO対策としても有効です。他サイトを参考にするのはよいですが、コピペは絶対に避けましょう。

語尾を変える、文章の順序を入れ替えるだけでは、コピペ対策にはなりません。同じ内容でも表現を工夫し、独自性をだしながら伝わりやすい文章にすることを意識してください。

文章が完成したら、誤字・脱字がないか、前後の文脈はおかしくないか、一文は読みやすい長さで、句点などもうまく取り入れているかなどを確認します。

SEO対策をすることももちろん大切ですが、書くことを専門とするライターとして問題ない、恥ずかしくない文章を書くことも忘れないようにしましょう。

おわりに

今回は、SEOの基本的な考え方や、最低限の知識をご紹介しました。

SEO対策はより深く追及することもできますが、ライターが構成や執筆を行う場合に意識したい順序やポイントは決して多くはありません。

知識として身に着けることはもちろん、執筆時に実践できるようになれば、「SEOライター」として仕事の幅も広がります。

「SEOライティングができる方」をライター募集の条件として掲げているクライアントは少なくありません。

しかしこの一文では、どのレベルの知識や技術を求められているか不安でもあります。

筆者はこうした条件に対しては「SEOを意識した記事の分析や執筆を長らく行っていますが、詳しい知識があるわけではありません。執筆に必要なスキルがあれば、これから勉強させていただきます」と回答するようにしています。

自身のSEO知識が100%ではないのは自覚していますし、「書けます!」と言い切ってしまうと「この程度で?」とミスマッチが生じる可能性があるからです。

特に、ある程度経験を積まれた方のほうが「わからないということが恥ずかしい」と思いがちですが、わからないことはわからないと伝えたうえで、先方に採用の有無を判断してもらうほうがお互いにとってよい結果を招くことができるのではないでしょうか。

とはいえ、いつまでも「SEOわかりませんライター」を続けるのもよいこととはいえません。執筆経験を積むなかで、より豊富なSEO知識を身に着け、それを執筆にいかせるよう、スキルを磨いていきましょう。

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ハレダス編集部

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