より良い環境を求めて転職しても、転職先が想像と違って後悔する結果となってしまっては元も子もありません。今回は転職で後悔しないために、後悔しやすいポイントと、どうすれば後悔しない転職ができるのかお伝えしていきます。
後悔する理由とは?
折角転職したのに後悔する理由は、ずばり「想像と違った」からでしょう。自分のイメージと就職後のギャップは良く起こりえるものですが、後悔を感じるということは、自分が望んでいたものと現状が大きく食い違っていたと言うこと。具体例をご紹介していきます。
理由その1:思っていた仕事と違う!
会社説明や求人広告などで、仕事内容を把握したつもりでも、実際入社してみると予想外の仕事があった、という場合もあるでしょう。
特に「この仕事がしたくて入社した」という方の場合、実際思い描いていた仕事ができないということは想像以上のストレスを感じることかと思います。
また仕事内容自体ではないにしろ、「裁量ある仕事がしたかったのに自分に権限がまったくない」「マニュアルが無いので不安」など、仕事のやり方の齟齬も後悔につながる可能性があります。
理由その2:思っていた環境と違う!
職場の設備から福利厚生、待遇など、入社前の思い描いていたイメージと違う、という場合もあるでしょう。
「福利厚生が充実しているところで働きたい」と思って入社したところ、残業が多かったり、設備が古く冷暖房の利きが悪くて働きづらさを感じたり、さまざまなことが後悔につながる可能性があります。
理由その2:思っていた社風と違う!
先輩社員の言葉や説明会の雰囲気が良くても、実際入社してみると雰囲気が違う、という場合もあるでしょう。
服装はラフで良いが上下関係に厳しかったり、アットホームな職場だが飲み会には必ず参加する風土ができていたり・・・。仕事は好きだけど社風は合わない場合、後悔につながる可能性は十二分にあるでしょう。
後悔しない転職をするためには?
後悔しやすいポイントをお伝えしてきましたが、そもそも後悔するとは、「企業とマッチングしていなかった」ということ。きちんとマッチングするためにはどうすればいいのか、ご紹介していきます。
企業分析を行う
企業分析と一概に言われますが、これは「企業の求める人材を見定めること」。例えば営業職と一概に言っても、飛び込みやテレアポで新規顧客をどんどん開拓したい会社もあれば、既存の顧客と太く長く付き合っていきたい会社もあります。
前者の会社の場合は「フットワークの軽さ」や「行動力」ある人材が好まれるでしょうが、後者は「接客の良さ」や「対応の丁寧さ」が重視されるでしょう。このように、企業の求める人材と自分がマッチングしているかどうか、きちんと分析することが大切です。
自己分析を行う
自己分析も、必然的に「自分がどのタイプの企業とならマッチングしやすいのか」を見極める手助けになります。ここでいう自己分析は性格診断のことではなく、自分の志向や経験を振り返り、「この仕事であればあなたらしく働ける」をイメージしやすくするものです。就活サイトなどに自己分析診断のサイトがあるので、それらを使用しながらより企業とのマッチング度を探っていきましょう。
不必要以上に自分を盛らない
内定が欲しいがために、必要以上に話を盛る、というケースもあるでしょう。しかし嘘や盛った話でなければ採用されない!と思うのであれば、そもそもマッチング度が低い可能性も大いにあり、結果後悔につながりかねません。あくまで企業とのマッチング度が高いかに焦点をあてるのが、より良い転職につながるでしょう。
こんな人はご注意!後悔しやすい人まとめ
後悔しない、ということは転職先とのマッチング度が高かったということ。逆にマッチング度が低いのに入社してしまった人が後悔しやすいと言えます。その具体例をご紹介していきましょう。
企業研究がしっかりできていない人
前述したように、マッチング度を確かめるためには会社の情報が不可欠なもの。業績だけでなく「どんな人材を求めているか」「どんな仕事をしてほしいと思っているか」など、面接の際に質問してみるのもアリでしょう。
自己分析がしっかりできていない人
そもそも自分は何をしたいのか?という問いかけをある程度言語化できていないと、嫌なことがあるとすぐにブレがちとなってしまいます。「この仕事をやりたかったからこの会社に入社した。だからこの不満に関しては目をつむろう」など、折り合いを付けることも必要となってくるでしょう。
衝動的に転職してしまう人
これまでの経験や成果をきちんと言語化し、準備した方がよりよい成果が得られることは言うまでもありません。これらの準備を怠り衝動的に転職をしてしまうのは、仕事のブランクも生じてしまうことになりおすすめはできません。職場で不満があったとしても、衝動的にならず準備を行うことが必要となってくるでしょう。
転職する前の対処法
転職した後で「思っていたものと違う!」となった場合、すぐ次の転職に移るのではなく、まずは今いる職場でできる対処法を詳しくお伝えします。
思っていた仕事と違った場合
まず聞いていた仕事内容と違った場合は、直属の上司に相談しましょう。採用側と現場側での認識が異なっていた可能性もあるので、なぜこのような齟齬が生まれたのか話し合い、改善を求めていきましょう。
また自分が思い描いていたものと違った場合は、そもそも自分が勘違いしていた場合もあります。自分が希望している仕事に関われるかどうか、改めて相談してみるのがベターでしょう。
ここで大事なことは、衝動的に次の転職先に手を伸ばさないこと。まずは冷静になって、この仕事を続けることでの利点や、自分のキャリアアップにつながるかなどを吟味し、じっくり検討していくことが大事です。
思っていた環境と違った場合
まず待遇に不満を感じたら「労働条件通知書」を確認してみてください。ここには、給与や就業時間、休日などの条件が記されています。その内容と実情が異なる場合は、労働条件通知書を提示した上で、直属の上司に相談してみるのがベターでしょう。
またそれ以外の環境の不満に関しても、我慢することなく一度相談の機会を持ち、自分の中で納得のいく答えを探すことが必要となってくるでしょう。
思っていた社風と違った場合
社風については、人それぞれであると言わざるをえません。ですがパワハラ、セクハラにつながるようなことがあれば、誰かに相談するか、異動願いなどを出すのも一つの手だと思います。自分が仕事において何を重んじているかと、自分自身の心身の健康を鑑み、転職も含め様々な選択をする必要があると言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は転職で後悔しないために、後悔しやすいポイントと、どうすれば後悔しない転職ができるのかお伝えしてきました。そもそも転職とは、人生をより良いものにする手段にすぎません。転職したからすべてがうまくいく、というのはあまりに楽観的すぎる考えであることは事実です。突発的に辞職を選択せず、冷静に自分の立ち位置を振り返ることも必要でしょう。
その上で明確な転職理由や自分の経歴の言語化に努めれば、転職で多彩なキャリアが描けるのも事実です。ぜひ今回ご紹介したポイントを活かし、あなたのよりよい未来を描いていただけたらと思います。