社会人への第一歩でもある就活。周りと比べて焦ってしまったり、内定が出なくて落ち込んでいる就活生もいるのではないでしょうか。終わりが見えない就活は、不安を感じてしまいますよね。
そこで今回は、就活の終わる時期や就活の時期を短くするポイント、長引いてしまう人の共通点をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
就活が終わる時期
就活が終わる時期というのは、1社でも内定が出れば終わりと考える学生も居れば、内定をもらっても就活を続ける学生もいるので、人それぞれというのが正しいのかもしれません。
ただ、目安となるデータはあります。就職みらい研究所の調査によると、2022年卒の就職活動実施率は以下のようになっています。
【2022年卒の就職活動実施率】※大学院生を除く
- 2月1日時点:87.9%
- 3月1日時点:92.0%
- 3月11日時点:91.4%
- 4月1日時点:89.5%
- 5月1日時点:74.6%
- 5月15日時点:65.8%
- 6月1日時点:54.4%
- 6月12日時点:47.6%
- 7月1日時点:33.4%
- 8月1日時点:24.6%
- 9月1日時点:16.7%
- 10月1日時点:10.8%
- 12月1日時点:6.7%
※出典:就活みらい研究所(2022年卒)「2021年12月1日時点 内定状況」
2月1日時点で87.9%と、過半数の学生が就活を始めています。そこから3月11日まで90%を超え、4月1日時点では80%台に戻り、以降は徐々に減っていく傾向になっています。6月12日時点で47.6%と、約半数の学生が就活を終えています。7月1日以降は減少傾向がさらに強くなり、12月1日時点では1桁になります。
このことから、就活が終わる平均的な時期としては6月中、12月1日時点でほとんどの学生が就活を終えています。つまり、長く見積もって半年~1年未満と考えておくと良いでしょう。
内定率から見る就活が終わる時期
それでは次に、内定率から就活が終わる時期を見てみましょう。
【2022年卒の就職内定率】※大学院生を除く
- 2月1日時点:9.9%
- 3月1日時点:17.6%
- 3月11日時点:22.6%
- 4月1日時点:28.1%
- 5月1日時点:51.3%
- 5月15日時点:59.2%
- 6月1日時点:68.5%
- 6月12日時点:74.1%
- 7月1日時点:80.5%
- 8月1日時点:85.3%
- 9月1日時点:90.0%
- 10月1日時点:92.4%
- 12月1日時点:95.2%
※出典:就活みらい研究所(2022年卒)「2021年12月1日時点 内定状況」
内定が出たら就活は終わり、という考え方でいくと、2月1日時点で約10%の学生が就活を終えています。1番早い時期でも10%もいるのは多いといえるのではないでしょうか。そして、月を重ねるごとに内定率は上がっていき、5月1日時点では約半分の学生の就活が終わる時期となっています。
こちらのデータから見ると、就活が終わる平均的な時期は5月中、12月1日時点では、ほとんどの学生が就活を終えていることになります。就職活動率と同じく、半年~1年未満で就活が終わると考えて良いといえます。
就活の時期を短くするポイント
就活が終わる時期は、平均で半年から1年未満とお伝えしてきました。ここからは、就活の時期を短くする4つのポイントについてお話していきます。
時期を短くするポイント1:大まかな目標とスケジュールを立てておく
就活が長引いてしまうと、モチベーションが下がってしまうだけでなく、周り比べて焦ってしまうことも。そこで、大まかな目標とスケジュールを立てておくことをおススメします。
- 3月~10月までには終わらせる
- 5社から内定を貰ったら終わる
- 志望する業界や職種の企業から1社でも内定をもらったら終わる
など、自分なりの目標とスケジュールを立ててみましょう。ただ、就活が長引くのは必ずしも悪いことではありません。自分の興味のない業界3社から内定を貰うより、興味がある業界1社から内定を貰う方が良いのではないでしょうか。他人と比べてしまう気持ちはわかりますが、あくまでも自分が納得できる形で就活を終わるようにしてください。
時期を短くするポイント2:事前に自己分析や企業研究を終わらせておく
就活の時期になってから準備をするのではなく、就活の時期になる前に準備を終わらせておくのをおススメします。その準備というのは、自己分析や企業研究です。この2つは時間も手間もかかることですが、事前にやっておくことで良いスタートダッシュを切ることができ、就活の時期を短くすることにもつながります。
時期を短くするポイント3:業界や職種を絞ってみる
就活において、「とりあえずどんなところでも受ける」という、いわゆる数を打つやり方は有効な手段の1つです。ただ、自分の興味のある業界や職種に絞って就活を進めることで時間短縮にもなり、モチベーションも維持できるでしょう。
時期を短くするポイント4:早めにOB(OG)訪問をお願いしておく
就活では、OB訪問をしようと考える就活生も多いのではないでしょうか。OB訪問は、自分の都合ではなく自手のスケジュールに合わせなければなりません。選考が始まる2~3ヵ月前はOB訪問のピークなので、相手の予定が埋まってしまうことが予想されます。そのため、できるだけ早めに訪問の連絡をしておきましょう。
就活が終わらず時期が長引いてしまう人の共通点
ここからは、就活の時期が長引いてしまう人の共通点についてお伝えしていきます。こちらも4つありますので、それぞれ見ていきましょう。
長引いてしまう人の共通点1:エントリーの数が少ない
「大手企業しか応募していない」「有名企業しか応募していない」など、エントリー数が少ないと、それだけ応募の母数が少なくなるので内定の確率が下がってしまいます。就活では、数十社以上エントリーするということもざらにあります。自分の興味がある業界や職種だけでも、可能な限り多くの企業に応募してみるのを検討してみてください。
長引いてしまう人の共通点2:選考の対策が不十分またはできていない
選考の対策には、自己分析や企業研究、面接対策、試験対策などさまざまなことがあります。就活では、これらすべてを完ぺきとまでとはいわないものの、しっかりやっておく必要があります。対策は決してあなたを裏切らないので、十分な対策をしておきましょう。
長引いてしまう人の共通点3:自分に合う仕事を見つけられていない
転職と違い、新卒の就活は非常に選択肢が広く、さまざまな企業に応募することができます。ただ、選択肢が多すぎることが仇となり、漠然となんとなくで応募している就活生も少なくありません。数打つ作戦も有効ではあるのですが、なんとなくという理由で応募をしてしまうと、志望動機や自己PRもおろそかになりがちです。
そのため、先述しましたが自分の興味がある業界や職種を明確にして、その中から多くの企業を受けることをおススメします。
長引いてしまう人の共通点4:積極性がなく受け身の姿勢になっている
共通点1のように、エントリー数が少ないだけでなく、自己分析や企業研究、インターン、OB訪問などもしていないパターンです。このように、積極性がなく受け身の姿勢になっていては、内定を貰うことは難しいでしょう。まずは自己分析からはじめて、自分のことを良く知ることから取り組んでいってください
まとめ
就活の終わる時期は人によってそれぞれですが、半年~1年未満と考えておいて良いでしょう。就活を早く終わらせるコツとして、まずは事前の準備をしっかりと、そして早めにやっておくようにしましょう。また、受け身にならず積極的に就活に取り組んでいくことが、内定を貰う近道にもなりますので、今回お伝えしてきたことを参考にしてみてください。応援しています!