多くのアスリートが大学卒業を機に、スポーツの世界から離れてしまう。そんな中、平日はGENNE株式会社の経営者、週末はアサヒ飲料チャレンジャーズの選手として活躍する辻井さん。
「熱い仕事しか受けない」そんな辻井さんの両立の道へチャレンジするきっかけや二軸で働くからこそ見える心構えをインタビューしました。
■プロフィール
辻井聖大(つじいせいた)
1996年生まれ。大阪出身。立命館大学卒業。
卒業後は、大成建設株式会社に入社。
同時にアサヒ飲料チャレンジャーズのアメフトチームに入部。
現在はアメフト選手をしながら、GENNE株式会社のCOOを務める。
「自分の成果を残したい」アメフト選手と会社経営を両立するに至った経緯
もともと小さい頃からアメフト選手になりたかったのでしょうか?
小学校までは野球部でした。アメフトはマイナースポーツですし、僕がアメフトを知ったのも当時週刊少年ジャンプで連載されていた『アイシールド21』という漫画がきっかけです。
中学に行っても野球をしようと思っていました。ただ、行った中学に野球部がなかった。当時から体は大きい方だったので、先輩から勧誘されてアメフト部へ入部しました。中学校から数えると現在13年目。やってみるとどっぷりハマりましたね。
アメフトのポジションはずっと同じですか?
ポジションは中学からずっとDL(ディフェンスライン)です。アメフトのポジション決定はそれぞれの性格が重視されます。 OL(オフェンスライン)の人は物静かだけどパワーがある、冷静沈着だけど心が熱い性格の人が多いです。
僕が担当するDLは目立ちたがり屋だったり、前に出たい、自分の成績を残したい人が多い気がします。
OLは、5人1組でボールを投げる人を守る。ユニット感が強く、団結力が求められるポジション。一方、僕のDLはボールを投げる人をタックルする。自分がどうしたいかを常に考え、個人の活躍がより期待されるポジションです。僕は性格的にDLのタイプですね。
大学卒業後、現在のGENNE株式会社立ち上げまでの経緯を教えてください。
大学卒業後はゼネコン企業に入社しました。同時にアサヒ飲料のアメフトチームに入部しています。
その後、営業フリーランスとして活動する時期がありました。
インサイドセールスのプレーヤーとして仕事をする上で、お客さんが本当に欲しい情報を提案することを大事にしてきました。当時から現在GENNE株式会社で主軸にしているMA(マーケティングオートメーション)のもたらす価値を感じていました。ただ、実際にMAを導入している企業をみてきたのですが、導入することでより複雑にしている。需要は絶対にある。確信はありました。
事業にしようと思ったのは、GENNE株式会社の現在CEO久泉との出会いですね。MAを使って売り上げをあげる志と独立のタイミングが同じでした。
僕が営業やるんで一緒にやりましょう!自分から引っ張っていった感じですね。
「アメフトと筋トレがリフレッシュ」多忙な1週間の過ごし方とこだわり
アメフトと会社でのCOO、多忙だと思いますが実際どのような1週間を送っていますか?
朝は5時に起きます。アメフトの練習がある土日以外は、30分ランニング。筋トレを1時間半。基本はこのルーティンです。
7時からシャワーと朝ごはんを済ませて、7時半から仕事ですね。仕事はフルリモートでしています。12時にはお昼の時間を必ずとるようにしています。意図的にお昼の時間を入れないとずっと仕事しちゃうので……(笑)
昼食後も仕事をリモートで続けて、ほっとできるのは19時ごろですかね。夕ご飯を食べて、その後自分の営業活動やクライアントさんとの仕事をします。6時間は寝るようにしているので23時ごろには寝ていますね。
土日はアメフトの練習が9時〜15時前後までです。日曜の朝だけは6時におきますね。いつもは5時ですが、体がここだけは寝かしてくれって言っている気がするので。
練習の後も仕事をします。日曜は次の日のミーティング準備、タスク管理、1週間のスケジュールなどを確認します。1番気が楽なのは金曜の夜ですかね。
筋トレとアメフトが僕にとってはかなりのリフレッシュになっています。
ご飯や筋トレのこだわりはあるのでしょうか?
大阪の実家にいるときは、家族に用意してもらっています。東京にいるときは自分で作りますね。アメフトは体重管理が大事なので、うまく体重を増やしたり、落としたりするために、隣に測りを置いて食材を細かく計量して作っています。
筋トレに関して言うと、僕の場合は、アメフトで使うための筋トレです。アメフトのために鍛えているので、ボディビルダーのように見せる筋肉ではないんですよね。
なので、同じ箇所に負荷がかからないように意識しています。土日の練習後はタックルを何度もするので、普段の筋トレの数倍疲れています。その状態で次の日に足の筋トレをすると怪我につながります。
1番疲れていない箇所はどこか考えてメニューを考えていますね。
アメフトと会社経営の相違点・共通点〜自分を知る〜
それぞれ違うところはどこでしょう?
仕事はある程度、慣れが起こるといい意味で、どんな人もうまくなったり、それなりのレベルになれる。もちろん勉強してインプットしたり、スキルを身につけたりする必要はあるとは思います。
ただ、スポーツはみんながみんなやればやるほど上手くなるものではないんですよね。もともと持っているものがどうしても関係してくる。
逆に似ているな、両方に活かせるところはありますか?
自分のできることとできないことを明確にした時に一番力を発揮できるところです。自分のできるできないを明確化すると、他の選択肢を捨てられるので、自分が今取るべき行動の道筋がクリアになります。
アメフトの場合はリアルにその場でどう動くかを選択します。会社の経営や営業でもその時々の判断が命です。自分が得意な方に持っていく、得意な方に相手を移動させるという考え方は両方で活用できますね。
辻井さんは自分の強みや得意分野に持ち込むことが得意そうですが、不得意な分野に関してはどう考えていますか?
できないことは認める。それを目立たせないために、得意なことを伸ばしていく。不得意なことに何もしないわけではないですけど、それよりは一番自分が使える武器はなんだろうというプラスの方を常に考えるようにしています。
インターンシップに応募する普段の心がけ・今後のビジョン〜相手を知る〜
アメフト選手として、GENNE株式会社のCOOとしての今後のビジョンを教えてください。
アメフト選手としては、やはりチームを勝たせることですね。企業チームが強い現状があります。僕らクラブチームは土日の練習がメインです。企業チームは、土日に加え、水曜も1日フルで練習。そんな彼らに対してどう勝っていくか考えていきたいです。
仕事面のビジョンは、CEOの久泉が主に自社のマーケティングや人員配置を担うので、僕自身は会社の営業実績部分に注力したいです。今後は、僕自身が営業のプレイヤーとして動くよりは、会社としての売り上げの数値管理・営業の戦略立てを担っていきたいと思っています。
普段多くの人をまとめ、統括することが多いと思いますが、その中で意識しているポイントは何ですか?
僕自身、積極的にコミュニケーションをとるタイプですが『人にどう伝えるか』という点は常に意識しているところです。中学高校時代はキャプテン、大学ではポジションリーダーを担いました。
同じことを伝えても真反対に捉えられ、離れてしまうことも。人に納得してもらうには、人によって伝えること変えていく。本当に相手に喜んでもらえるには何が必要で、どう伝えるかが大切。
今やってるMA(マーケティングオートメーション)の運用、コンサル、営業の部分でも相手は何を考えているのか、相手のことをまずは徹底的に調べるように心がけています。
インターン生募集「GENNE株式会社に向いている人」
どんな人に来て欲しいですか?
「知らないことを抵抗なく受け入れる人」ですかね。
扱うサービスが無形と有形か、またBtoBとBtoCかでも営業の難易度は違うと思っています。僕らの営業は一番難しい営業と言われています。
まずみんなが知らないものを認知させて、それに需要を掻き立てる。なおかつ、企業単位でそれを必要だと思わせるのは、個人単位でできるものでないと思っています。
マーケティングの分野や営業への理解はもちろん、MAの専門的分野の知識、製品への理解も必要になってきます。知らないことにも貪欲に探求していける人が向いていると思います。
スポーツをしている人がいいのでしょうか?
スポーツをしていなきゃというわけではないですが、今のメンバーは全員「何かに打ち込んだ経験がある人」ですね。
CEOの久泉もサッカー部出身で、フットサルでプロで呼ばれていました。
マーケティングの責任者も、ついこの間までドイツでサッカーをしていました。僕もアメフト選手ですしね。何かに特化したことのある人が多いです。
スポーツに限らず、極限までやる癖がついている人の方が、結果を出したり、成長することにも貪欲に慣れるのでやりがいを感じながら働けると思います。
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