会社説明会で質問の時間が用意されているときは、質問をすることをおすすめします。しかし、どんな質問でも良いわけではありません。どのような質問が好ましいのか、また、質問する際の手順とマナーなどについて解説します。
会社説明会にふさわしい質問5選
会社説明会では、会社の説明が一通り終わった後に、就職希望者を対象として質問の時間を提供していることがあります。このとき、何も質問しないのは非常にもったいないです。
就職を希望する会社をより深く知るチャンスでもあり、また、会社に対して自己アピールする機会でもあります。大切な時間を有効活用するためにも、必ず手を挙げて、質問するようにしましょう。
とはいえ、的外れな質問をしたり、「会社のことを何も調べずに参加しているのか?」と思われるような質問をしてしまったりするのでは意味がありません。どんな質問が良いか迷ったときは、次の5つを参考にしてあなただけの質問を作っておきましょう。
特定の部門の業務やスケジュール
企業研究をするうちに、「ここに配属されたい」と希望する部門が1つ、2つは出てくるでしょう。しかし、会社のホームページや資料を見ても、全体的な仕事については記載されていても、特定の部門の業務や一日のスケジュール、年間スケジュールについては詳しく記載されていないことが多いです。
簡単に特定の部門が気になる理由を述べた上で、「もし採用された暁には、こちらの部門への配属を希望しています。具体的にはどのような業務を行うのか、またどのようなスケジュールで業務にあたるのかお教えください」と質問できるでしょう。
内部から見た会社の魅力や強み
会社のホームページや資料からその企業ならではの魅力は理解できても、内部から見た魅力を知ることは難しいです。説明担当者に「資料からチームとしての活動が活発で、新人にも活躍の機会が多いと感じました。内部から見た御社の魅力や強みをお教えください」と質問してみることもできるでしょう。ホームページでは得られない魅力を発見し、内部ならではの実情をうかがい知ることができます。
どんな社員が活躍しているか
実際にどのような社員が評価されているのかを知るために、シンプルに「どんな社員が活躍している職場なのかお教えください」と質問することもできます。答えから、実際に活躍する社員の特徴、ひいては採用される人材の特徴を理解することができるでしょう。また、単に会社に入りたいのではなく、会社に入って活躍したいという強い思いを担当者に伝えることもできます。
独自の研修制度、学びの支援制度
会社のホームページや資料でも、研修制度について記載されていることは多いです。しかし、詳しく記載されている場合であっても、どの研修が外部研修で、どの研修が会社独自の研修制度なのかが判別しづらいことがあります。「研修制度が多く、学びの機会が多いことが魅力に感じています。その中でも独自の研修制度としては何がありますか」と質問してみましょう。
また、企業によっては社員が独自に学ぶ際、補助金等で支援をする制度を構築していることがあります。「外部での学びや資格取得に対しての支援制度はありますか」と質問することで、より詳しい学びの支援制度を知れるだけでなく、知的意欲の強さをアピールすることもできるでしょう。
業界全体のトレンドとそれに対する対応
業界のトレンドについて尋ねることもできます。例えば、流通関係の会社説明会では「近年、インターネットショッピングを利用する人が増えていますが、御社でもどのような変化が起こっているでしょうか。また、流通業界全体のトレンドや御社の対応についてもお聞かせください」と尋ねてみましょう。もちろん、わかる範囲は自分で調べ、勉強不足と思われないようにしておくことが前提となります。
会社説明会で質問するときのマナー
担当者を唸らせるような優れた質問をしたとしても、マナーが守れていなければマイナスの評価になりかねません。また、マナーができていないと、担当者だけでなくほかの就職希望者に不快な思いをさせてしまう可能性があります。次の5つのマナーを守り、良い印象を与えるように心がけましょう。
- 立ち上がって大学名と氏名を述べる
- わかりやすくはっきりと話す
- 質問が2つ以上あるときは許可を得る
- 回答に対してお礼をはっきりと言う
- 調べてわかることは尋ねない
立ち上がって大学名と氏名を述べる
質問者として指名されたときは、すぐに立ち上がり、大学名と氏名を述べます。指名されたにも関わらずもたついてしまったり、膝の上に乗せていたノートや筆記用具が落ちてしまったりするのでは、スマートな質問は不可能です。手を挙げるときは、指名されることを想定して、筆記用具をすぐに片付けられるようにしておきましょう。
わかりやすくはっきりと話す
マイクを使って質問する場合でも、小さくもごもごとした話し方では何を言っているのかわかりにくく、担当者を困らせてしまう可能性があります。質問はわかりやすく、少しゆっくりめのペースではっきりと話すように心がけましょう。
質問が長すぎると、つい慌ててしまい、早口になるかもしれません。できるだけ短い言葉で質問をまとめ、慌てずに話せるように準備しておきましょう。
質問が2つ以上あるときは許可を得る
会社説明会には多くの就職希望者が参席しているため、質問は1人1つが望ましいです。しかし、企業研究を進めていく中で、どうしても聞いておきたい質問が2つ以上生じたときは、質問する前に許可を得てから尋ねられるでしょう。
ただし、質問の前に担当者が「質問は1人1つでお願いします」と念を押したときは別です。質問を1つに絞ってから挙手するようにしましょう。
回答に対してお礼をはっきりと言う
回答に対して、担当者にはっきりとお礼を言いましょう。「貴重なお話をありがとうございました」とゆっくりめに話し、軽くお辞儀をしてから着席します。
着席する際には、椅子の上に置いた筆記用具などが落ちないように注意してください。スムーズな起立と着席を実現するためにも、質問するときにはカバンの中に筆記具などを入れておくほうがよいでしょう。
調べてわかることは尋ねない
会社説明会での質問は「会社のホームページや資料ではわからないこと」に対して行います。調べればすぐにわかること、例えば応募形式や出願締切日、有給休暇の日数、福利厚生などについては尋ねないようにしましょう。担当者に「会社のホームページでも紹介していますが…」と言われることがないように、丁寧に企業研究をしておくことが大切です。
会社説明会で質問しないのはもったいない!
会社説明会は、先輩になるかもしれない人々に会社の内情について直接尋ねることができる貴重な機会です。手を挙げないで時間を過ごすのではなく、ぜひ積極的に手を挙げ、企業研究ではわからなかった事柄を尋ねるようにしましょう。
また、会社説明会の担当者が面接をする可能性もあります。良い印象を与えるためにも、質問を考え抜いておくようにしましょう。
企業研究をして質問を考えておこう
良い質問をするためには、企業研究は不可欠です。企業研究を丁寧に行うことで、会社の魅力を理解し、本当に自分が行きたい会社なのか、また自分に合う会社なのかを知ることができます。
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