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履歴書の空白期間はどうする?履歴書への書き方5選

なんらかの理由で経歴に空白がある場合、履歴書にその空白期間をどう書くか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。重要なのは、理由やその間なにをやっていたのかを明確に書くこと。

今回は、履歴書における空白期間で企業が受ける印象や理由別の書き方などをお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

企業側が受ける履歴書の空白期間の印象は?

空白期間というのは、仕事をしていない期間のことをいいます。そのため、空白期間がある場合「履歴書に書いてしまうとマイナスイメージになるのではないか・・・」と悩む方もいらっしゃると思います。

実際のところ、確かに少なからずマイナスイメージを持たれてしまいます。ただ、空白期間=不採用というわけではありません。

重要なのは、「空白期間で何をしていたのか?」です。空白期間中に何をしていたのか、なぜ空白期間ができたのかという明確な理由を説明できれば、逆にプラスイメージを与えることができます。その場合は、履歴書に書いた上で面接のときに改めて説明するのがよいでしょう。

空白期間の考え方としては、自分の中で前向きに捉えることも重要。

例えば、転職のために資格の勉強をしていたならば、「これは次の職場で働くための準備」というような前向きな理由になります。家族の介護をしていたならば、「大切な家族の健康のため」というように考えられるはずです。

注意してほしいこととして、履歴書にはこれまでの職歴をすべて書く必要があるということ。そのため、空白期間があったことをごまかすことはできません。

偽りを書いてしまうと、経歴詐称になってしまい、さいあくの場合は不採用や内定取り消しなんてことにもなりかねません。空白期間を書きたくないからといって、偽りを書くことはやめておきましょう。

【例文】履歴書の空白期間の書き方


次に、空白期間がある場合の履歴書の書き方について、理由別に紹介していきます。職歴の欄には、何をやっていたのかを端的に記載して、自己PR欄でアピールしてみましょう。

例文1:転職活動をしていた場合

転職活動が長期化してしまった場合、空白期間が長くなることも珍しくはありません。その場合の書き方は、自分のスキルや経験がどう活かせるのか?ということや熱意を伝えましょう。

職歴欄の書き方
平成29年6月 株式会社〇〇 入社
令和2年8月  一身上の都合により退職

自己PR欄の書き方
Web制作会社のデザイナーとして業界関係なく、60サイト以上のWebサイトのデザイン業務を行ってまいりました。クライアントの要望やサイトを利用するユーザー層に合わせて改善を繰り返し、1ヶ月のアクセス数が30%アップした実績もございます。退職後は、デザインスキルをさらに伸ばしたいと考え、Webや専門書籍で勉強中です。これまで培ってきた、デザインスキルを活かし、クライアントやエンドユーザーも満足できるようなデザインをしていきたいと考えております。

例文2:病気やケガなどで療養をしていた場合

病気やケガで療養していた場合は、「現在の健康状態」と「業務へ影響があるのか」という2つを明記しておくとよいでしょう。そうすることで、入社後のサポートの有無を企業側が判断できます。

自己PR欄には、企業への想いや働くことへの意欲を記載しましょう。また、詳しい病名は記載する必要はありません。

職歴欄の書き方
平成29年6月 株式会社〇〇 入社
令和2年8月  病気要領のため退職
現在は完治し、業務に支障はございません。

自己PR欄の書き方
小売店の青果部門にて、発注や売り場作りなどの業務を行ってまいりました。旬の野菜や果物の適切な発注、トレンドを考えた売り場作りで商品ロスの削減に貢献しました。培ってきた経験や知識を活かし、御社の売上、商品ロス削減に役立てていきたいと考えております。

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例文3:家族の介護をしていた場合

ここで重要なのは、「介護が必要なくなるまで回復したこと」または「自分のほかに介護をしてくれる人が見つかった」ことを明記しましょう。詳しい介護内容は記載する必要はありません。

職歴欄の書き方
平成29年6月 株式会社〇〇 入社
令和2年8月  家族の介護のため退職
現在は家族の病気が完治し、業務に支障はございません。
(※または、現在は介護施設を利用しているため、勤務に支障はございません。)

自己PR欄の書き方
前職はデジタルマーケターとして、3年ほど勤務した後、祖母の介護に専念しなければならなくなったため、退職いたしました。退職後、2年ほど介護に専念いたしました。その後、家族と相談し、介護士さんのいる施設にお任せすることにしました。求職活動を始め、前職の経験を活かした仕事を探していたところ御社に出会い、理念に深く共感いたしましたため、応募させていただきました。

例文4:出産・育児をしていた場合

育児に専念しなければならなくなった理由と、現在は仕事の両立が可能になったことを明記しましょう。

職歴欄の書き方
平成29年6月 株式会社〇〇 入社
令和2年8月  出産・育児のため退職
現在は保育所を確保できため、業務に支障はございません。

自己PR欄の書き方
第一子が誕生し、子育てが初めてということもあり、育児に専念したいと考え前職を退職しました。現在は保育園を確保でき、仕事と育児の両立が可能となりましたため、休職活動を始めました。前職の経験を活かして働けて、子育てしながら働いている方が多く活躍している御社に魅力を感じ、応募いたしました。

例文5:資格の勉強や留学などをしていた場合

資格の勉強や留学をしていた場合、その期間でなにを学んで、どう活かせるかを伝えるようにしましょう。

職歴欄の書き方
平成29年6月 株式会社〇〇 入社
令和2年8月  一身上の都合により退職
〇〇の資格取得のため、1年間勉学に専念

自己PR欄の書き方
今後の自分のキャリアを考えたところ、資格取得が必要だと感じ、そのための勉強に専念するために退職いたしました。1年間の勉強の成果があり、試験に合格することができました。この度、取得した資格を活かし、お客様によりよいサービスを提供できるように貢献したいと考えています。

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まとめ

履歴書に空白期間があったとしても、引け目に感じず、前向きに捉えることが採用へのカギとなります。ただ、空白期間の理由やその間になにをやっていたのかを、納得感のある書き方にすることが重要です。今回、紹介してきたことを参考にしていただき、空白期間をプラスに変えられるようにしてみてください。

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Written by

山本 恵美

山本 恵美

大学卒業後、生活情報誌やファッション雑誌の記者・編集を経て、株式会社マイナビに入社。 15年間、人材サービス(就職・転職・障がい者採用)の分野において5000社以上の企業広告を担当。 2020年に起業し「合同会社綴」を設立。現在は企業取材・広報のほか、採用コンサルティングやキャリアアドバイザー業務等も行っている。

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