始めての就活、不安に感じることはきっと山ほどありますよね。正解がわからないまま何かに挑む、というのは怖いものです。特に気になるポイントと言えば「短所」の伝え方。
今回は「心配性」が短所のあなたに、「伝え方」のポイントを伝授していきますので、ぜひ就活に役立ててもらえればと思います。
「短所」を聞かれる理由
ESなどで必ず記入することになる「短所」。「長所」と共にセットで記入することが多いですが、そもそも何故聞かれるのでしょうか。
理由その1:人間性を知りたいから
就職活動における「ES」や「面接」は言ってしまえば「企業とのマッチングを図る時間」です。そのため、あなたが企業研究をするのと同様、企業側もまたあなたの情報を欲しいと思っています。
短所はあなたの人となりを知るためのものであり、企業側はそれを非難したくて聞いているわけではありません。気を楽にして自分自身のことを振り返ってみましょう。
理由その2:企業との適性を図りたいから
前述したように、就職活動とは「企業とのマッチングを図る時間」です。そして企業によって欲しい人材はさまざま。
あなたがここに入りたい、と思った企業がどのような人材を欲しているか研究するのと同様に、企業側もまた、あなたが自分たちの会社にマッチングしているか図っているのです。
理由その3:共に働いていけるか知りたいから
就職における採用とは、「共に働いていけそう」と認識されたと言うこと。働いてから苦しまないためにも、短所を当たり障りのないものにして自分を偽る必要はありません。
大事なことは、自分が「短所」と思っていることに対しどのような姿勢でいるか。短所のいない人間はいません。それにどう向き合っているか、が働く上でも重視されているのです。
伝え方は端的に!構成の紹介
企業が短所を聞きたい理由を踏まえた上で、今回は「心配性」という短所の伝え方についてお伝えしていきます。
【ポイントその1】まずは端的に伝える
最初に短所は「心配性」であることを伝えましょう。次にそう思った理由、そして改善のために行っていることを伝え、最後はプラスの印象で終わるよう努めます。
短所はただでさえマイナスイメージを持たれやすいため、分かりにくく伝えて追求され、そこに時間が割かれてしまっては本末転倒です。ESや面接は「マッチングを図る時間」です。最初に「自分の短所は心配性だ」と伝え、相互理解の促進につなげましょう。
【ポイントその2】そう思った理由を伝える
なぜ自分が心配性だと思ったのか、その理由をなるべく客観的に伝えましょう。自分の長所短所と言うのはどうしても主観的になりがちなので、聞く人からすれば長所が短所に、短所が長所になりがちです。自分がなぜ心配性を短所だと思ったのか振り返り、伝える努力をしましょう。
【ポイントその3】改善のために行っていることを伝える
自分の短所を伝えるだけではマイナスイメージで終わりがちです。そのため、改善に向けた努力や姿勢を見せることが大事となってきます。
【例文】準備不足が気になって不安になりがちな心配性の場合
「私の短所は心配性で、準備ができているか何度も確認をしてしまい、徒労感が多いので自分でも直したいと思っています。そのため自分でチェックシートを作成し確認が少なくすむように努め、また早めに行動することで何かあってもリカバリーできるようにしています。」
【例文】失敗が気になって不安になりがちな心配性の場合
「私の短所は心配性で、失敗したらどうしよう、という気持ちが強く、特に人前で何かをすることが特に苦手でした。発表は人に任せることが多かったです。ですが、大学では自分一人で発表する機会も多く、その中で徐々に自信を付けていくことができ、友人にも協力してもらい何度も何度もロールプレイングをこなす中で、人前でも話すことができるようになっていきました」
このように、最後に改善の努力や、自分の短所に向き合う姿勢などを打ち出すことで、マイナスイメージを払拭することが可能となります。
「心配性」は、きちんと活かせる!
長所は短所、短所は長所と言われるように、あなたが短所と思っていることでも、企業によっては「心配性」なくらいがちょうど良い、その短所を求めていた、なんてこともありえます。以下にそんな企業の例をご紹介していきます。
報連相がしっかりできる新人に来て欲しい
心配性ということは行動に気を配っている、とも言えます。特に仕事では「ホウ(報告)・レン(連絡)・ソウ(相談)」が大事だと言われますが、「何かあったらすぐに相談して欲しい」という企業にとっては、あなたのような「心配性」な人を求めている可能性は高いでしょう。
新人の内はわからないことが多いのが当たり前。自分一人で背負い込んでしまう前に、協力して解決に導ける人と共に働きたい、と思っている企業は少なくありません。
慎重に行動できる新人に来て欲しい
心配性ということはさまざまなケースを想定して慎重に行動する、とも言えます。会社の内部はまだしも、外部のお客様や取引先とのやりとりにおいては、慎重になってほしいと思う企業は多いでしょう。
そんな企業にとっては、あなたのような「心配性」な人こそ共に働きたい、と思っているのではないでしょうか。
注意深い新人に来て欲しい
心配性ということは注意深く何度もチェックしてしまう、とも言えます。特に数字を扱う経理や事務の仕事では、その注意深さを欲している企業は少なくないでしょう。
気になって何回も確認してしまう、というエピソードは、仕事によってはまぎれもない長所となりえるのです。
【例外】心配性な人が向いていないケースは?
ここまで心配性な人を欲している企業のタイプをご紹介してきましたが、当然その逆の企業もあります。
例えば「臨機応変に対応できる方」「能動的に行動できる方」が欲しい、というような企業のタイプ。
判断を働く側に委任することが多いので、心配性だと特に「これでいいのか?」と不安になることも多いかもしれません。もちろんそれでもこの企業が良い!と言うのであれば、伝えるときにはより「改善の努力」を打ち出すことでアピールに繋がるでしょう。OB・OGの方に意見を求めたり、企業研究を進めることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は「心配性」が短所のあなたに、「伝え方」のポイントをお伝えしてきました。前述しましたが、「長所は短所、短所は長所」と言われるように、あなたが短所を思うことでも、そのような部分を求めている企業というのは確実に存在します。
だから必要以上に自分を卑下することはありません。何度も言いますが、短所を聞かれているのは、あくまで「企業とのマッチング度」を図るため。この企業と合わないからと言って、悲観的になる必要はありません。どうか気楽な気持ちでこの「短所」の項目に望んでください。
大事なことは、「あなたがあなたらしく働けるか」ということ。ぜひ無理に自分を偽ることなく、ぜひ、企業研究と自己分析をした上で言語化に努め、ありのままでも入社できる企業を探してみてください。