転職活動というのは長期化することで、それ自体がストレスに繋がります。また、不採用が続くことで、自分が否定されているようなネガティブな気持ちになり、日常生活にも支障をきたすおそれもあります。
仕事を辞めてからの転職活動では、次が決まるまでの生活費の不安が残りますし、仕事を続けながらの場合は、本業と転職活動で心身の疲労がたまっていく一方です。
今回の記事では、転職が決まらないとお悩みの人の原因と悩んだときに試すべきことについてご紹介していきます。
あなたは大丈夫?転職が決まらない人に共通する7つの原因
転職が決まらない人には、共通する原因があります。その原因は大きく分けて7つあり、そのすべてに当てはまる人もいれば、原因が1つだけだとしても、それが大きく作用して転職が決まらない、という人もいます。
ここではまず、自分の原因がどこにあるのかを確認してみましょう。
自己分析をおろそかにしている
転職活動において、自己分析は非常に重要です。この自己分析をすることで、主に以下の2つをはっきりとさせることができます。
・自分が本当に就きたい仕事
・自分のアピールポイント
・仕事において自分が1番、重要に思っていること
これらがわかることで、履歴書に記載するときや面接の際の自己アピールを上手く伝えることができます。また、転職活動へのモチベーションにも繋がり、自分と合わない仕事へのミスマッチを防ぐこともできるようになります。
キャリアの棚卸ができていない
こちらも転職が決まらない大きな原因のひとつ。自己分析と少し似ていますが、今度は知識やスキル、経験など、自分のキャリアについて棚卸をしてみましょう。これまで自分が経験してきた仕事について振り返ってみることで、職務経歴書を綺麗にまとめることができ、面接をスムーズに進める助けにもなります。
社会人としていのマナーが欠けている
新卒採用の場合、多少は許されるかもしれませんが、転職は中途採用になりますので、最低限のビジネスマナーを身につけておく必要があります。これは、どのような業種・職種においてもいえることです。言葉遣いや面接の際の服装など、改めて確認しておきましょう。
また、昨今ではオンライン面接をする企業も増えていますので、オンラインの際のマナーもあわせて確認しておくのをオススメします。スキルや経験は十分にあるのに、マナーのところが原因で転職が決まらないのでは、非常にもったいないです。
転職に対して主体性がない
自分自身のことであるにも関わらず、転職活動対して主体性がないことも転職が決まらない原因になります。例えば、転職サイトのスカウト・オファーメールに登録し、自分の条件に合ったときにだけ応募する、といった受け身になっている場合。
自分の理想に近い仕事に就くためには、やはり積極的に活動していく必要があります。リサーチはもちろん、気になったところには自分から応募していくのが基本です。
志望動機が抽象的になっている
ほとんどの企業は、「なぜうちの会社に入社したいのか?」「なぜうちでなければダメなのか?」というような志望動機を求めてきます。
転職が決まらない人の多くは、
・とにかく今すぐ転職したい
・どこでもいいから転職したい
・早く今の職場から抜け出したい
という気持ちで手当たりしだいに応募している場合も多くあります。そのため、志望動機が抽象的になり、それを面接官に見抜かれてしまって不採用、というパターンに陥りがちです。志望動機を考える際には、応募先のリサーチを怠らないことと、これまでの自分のキャリアを加味し、納得感のあるようなものにしましょう。
気持ちが後ろ向きになっている
なかなか転職が決まらない、と焦ってしまい、気持ちが後ろ向きになっていませんでしょうか。不採用が続き、転職活動が長引いてしまうと、どうしてもネガティブになってしまいます。「自分はどこにも必要とされていないんだ」「どうせ次も不採用だろう」という考えでいると、それが採用担当者にも伝わってしまう可能性があります。
確かに不採用は辛いものですが、「転職はなかなか決まらないもの」「むしろ不採用の方が多い」という心構えを持って活動していきましょう。そうすれば、心の負担を軽減することができます。
応募先の倍率が高い
好条件で働きやすい、いわゆるホワイト企業と呼ばれるところは倍率が高い場合がほとんどです。このようなところは、優秀な人材が集まりやすいため、余計に倍率が高くなっているのです。採用をもらえたらラッキー程度に考えておいた方がいいでしょう。
これで解決!転職が決まらないと悩んだときに試すべき7つのこと
これまで、転職が決まらない原因についてお話してきました。ここからは、その原因を解決するための方法についてご紹介していきます。
焦りは禁物。まずはメンタルケアをする
前述したように、不採用が続くと転職活動は長くなりがちです。それで焦ってしまい、手当たりしだいに応募して採用をもらえたとしても、自分に合わなくてすぐに辞めてしまう、なんてことにもなりかねません。そんなことになったら、また転職活動をするはめになります。
転職活動が長引き、気持ちが後ろ向きになってしまったら、思い切って休みましょう。気持ちの焦りから「転職が決まらないのに休んでなんかいられない」と思ってしまうかもしれません。しかし、そんな悪循環を断ち切るには1度休むのも大切です。1日、1週間、1ヶ月など、期間を決めて休むようにすれば、それほど焦る気持ちも出てこないのではないでしょうか。大丈夫です、まずは休みましょう。
何がダメだったのか?の振り返りをする
書類選考で不採用だった場合は書類の振り返りを、面接でダメだった場合は面接の振り返りをしてみましょう。ほとんどの場合、企業というのは不採用だった理由を教えてはくれません。中には問い合わせれば答えてくれるところもあるかもしれませんが、基本的には教えてくれないと思ってください。ですので、自分で原因を予測するしかありません。
転職が決まらない原因を自分なりに探り、それを改善することが採用へのカギになります。まずは、必ず振り返りをして原因を探るようにしてください。
見つけた原因を改善する
ダメだった原因を見つけたら、次にそれを改善する努力をしましょう。書類が原因なら、書類の書き方を変えてみたり、面接が原因なら上手く受け答えができなかったところを見直しみたりと、原因を1つずつ改善していきましょう。
応募する企業の枠を広くしてみる
理想を高くしすぎて、理想により近い企業だけ応募していませんでしょうか。確かに、理想の企業で働くのが1番です。しかし、自分が理想と考える企業は他の誰かも同じように考えていることが多く、倍率が高い場合が多いです。そのため、少し理想を低くして、応募する企業の枠を広くしてみるのも手です。
ここでも自己分析が重要になってきます。自己分析をおろそかにしていなければ、自分にとって絶対に譲れない部分や妥協しても大丈夫な部分などが見つけられているはず。妥協しても大丈夫な部分をもとに、理想を低くして応募先の枠を広くしてみましょう。
探し方の範囲を広くしてみる
インターネットが普及した現代は、仕事の探し方も多種多様にあります。自治体の就労窓口や転職サイトもいくつもありますし、転職エージェントというサービスもあります。1つの方法や場所だけでなく、さまざまなところで探すのが転職成功の近道にもなるのです。
第三者の意見を聞いてみる
転職が決まらない原因を自己分析してみても、その分析が間違っている可能性が少なからずあります。その場合は、自治体の就労窓口の職業相談や転職エージェント、キャリアカウンセリングなど、第三者の意見を聞くことで、原因解決の糸口になることが多いです。自分だけで悩まず、相談してみるのもいいでしょう。
面接の練習を怠らない
いくら書類が完璧だったとしても、面接の練習を怠ったせいで落ちてしまっては元も子もありません。面接の練習は、自治体の就労窓口や動画サイトなどにも面接対策用の動画がありますので、ぜひ活用しましょう。
自信を持てるまで準備をする
転職を成功させるための準備というのは、いくらしても足りないくらいです。しかし、少なくとも自分で「これだけ準備したから大丈夫」と思えるまでの準備をするのがオススメです。そうすることで、自信がついて面接の質問にも堂々と納得感のある受け答えができるようになります。
まとめ
転職が決まらない、と焦る気持ちはわかります。しかし、まずは冷静に自己分析をしながら原因を探り、それを改善することが重要です。転職活動が上手くいかず、不採用が続いているならば、1度休んでみるのもオススメします。ぜひ、今回ご紹介してきた方法を試し、転職活動の参考にしてみてください。