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インタビュー

理学療法士×ダンサー・YU-KI 『本業×副業で生きる決意と苦労』

多様な働きかたを選べるいま、多くの方が興味をもつのは、副業という選択肢ではないでしょうか。

副業といっても、どんな生活スタイルになるのか、仕事はどう確保するのか、イメージがつきにくい方も多いはず。

そこで取材させていただいたのは、本業・理学療法士×副業・ダンサーとして活動するYU-KIさんです。

複数の仕事を生業として5年、どの仕事にも全力で向き合ってきたYU-KIさん。ご自身の経験をふまえ、いまの生活の大変さや大切にしていることを語っていただきました。

副業をはじめたい方も、本業を頑張りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

■プロフィール
・YU-KI
7歳からダンスを始め、バックダンサーやフラッシュモブダンサー等フリーダンサーとして活動。その他に理学療法士モデル、ライバーなど広い範囲で活動を行なっている。
【経歴】
・EXOバックダンサー
・Las Vegasでのダンスイベント
・フラッシュモブダンサー
・ダンス振付師【フリー】
・モデル活動【ファッションモデル、被写体モデル】
・理学療法士
・LIVE活動【17ライブ】
・iris【ダンス&バンドグループ】

やりたいことは1つに絞らなくてもいい。理学療法士とダンスをかけ合わせてできた夢。

―YU-KIさんのいまの活動を教えてください。

朝から夕方までは理学療法士として病院に勤めて、夜はフリーダンサーとして活動しています。ダンスは、オンラインやスタジオで教えたり、イベントに出たり、フラッシュモブをしたり。

それに加えて、被写体モデルや、バンド×ダンスのグループでイベントの開催などもしています。

最近は主に、理学療法士とダンス、被写体モデルの3足のわらじを履いているような感じですね。

 

―ジャンルがばらばらですが、どういった経緯でいまの活動をされるようになったんですか?

小学生のころからダンスをしていたので、漠然と「ダンサーになりたい」って夢がありました。でも、高校生のときにケガや骨折で病院の先生にお世話になってから、理学療法士の仕事も気になり始めて。

ストレッチや身体の使いかたなどの理学療法士の知識は、ダンスとも被る部分があったので、いっそのことどちらも仕事にして頑張ってみようと思ったのがきっかけです。

 

それで実際に理学療法士になってみると、「楽しいことがない」とか、「みんなが普通にできることができない」といった患者さんの声がすごく多いことに気付いて。

そのとき、せっかく理学療法士とダンスをしているんだから、両方かけ合わせて何かできないかと考えるようになって、次第に「人を笑顔にできるような理学療法士×エンターテイナーになりたい」と思うようになりました。

 

 

―ひとつしか仕事にできないのではなく、どちらも仕事にしようと思われたんですね。YU-KIさんが考えている「人を笑顔にできるような」活動は、具体的にどういったことをイメージされているんですか?

ダンスって、言葉を発しなくても身体の動きで感情を表現できるのが良いところだと思うんです。だから、障がいのある方も健常者も集まれる場所をつくって、本当の意味で全員が楽しめる場所をつくりたいと思っています。

たとえば、点字や手話など、障がいのある方でも意思を伝えられる手段をダンスに取り入れたり、聴覚障がい者(ちょうかくしょうがいしゃ)の方も目で楽しめるように、プロジェクションマッピングを使ったり。

そういった新しいことをしたいと思っています。

 

フリーランスで大切なのは、人とのつながり。

―副業として活動されているダンスはフリーランスとのことですが、お仕事はどのように増やしていくのでしょうか?

業者さんやダンスをしている人と自分から仲良くなることで、次のイベントにつながることが多いですね。

ダンス業界やエンタメ業界は、ウェブで公開されていない情報も人づてでいただけることが多いので、人とのつながりがとても大切。もちろん、ウェブでオーディションとかもあるんですけど、7,8割の仕事は人から紹介していただいたものです。

 

―ダンス業界は人とのつながりが大切だということですが、人と接するときに意識していることはありますか?

クライアントが求めているものをいち早く察して、それに対して自分ができる最大のパフォーマンスをつねに考えています。

あとは、良い関係をつくるのはすごく大事なので、笑顔やコミュニケーションにも気を付けていますね。

「自分はこういう人で、こんな活動をしています」と伝えることで、自分も相手もお互いを知れて次の仕事につながるので、自分を出すことは意識しています。

 

―努力の甲斐あって、Instagramのフォロワー数も2,000人超え。さすがですね。

SNSは自分なりに試行錯誤していて、たとえば用途を使い分けること。

Tik Tokは若者特有の気軽な投稿が好まれて、Instagramは商品紹介や宣伝の投稿が多い特性があるので、それぞれに合ったコンテンツを発信しています。

Tik Tokは知名度を上げるために、Instagramは自分の活動を発信していくために使っていますね。

SNSは継続して発信することが大事なので、自分に合った媒体を選ぶことで、伸び率が変わってくると思っています。

 

まわりの意見も大切。でも、一番大切なのは「自分がやりたいかどうか」

ーお仕事をする中で意識していることはありますか?

自分がしている活動は、言葉で説明できるようにしています。

自分ができることを伝えないと、依頼してくれた方も、どこまでやってもらえるのか線引きが難しくなってしまうので。スムーズに進めるためにも、そういう心掛けはしています。

あとは、相手の好きなことを会話から読み取って、話題を振るようにしていますね。

自分はダンスを本気でやっていきたいので、自分を出すだけじゃだめだなと。

クライアントさんとの信頼関係を築かないと、パフォーマンスを良くするために言うべきことも言えなくなったりするので、仕事をする相手とは、なんでも気軽に話せる仲になった方が良いと思っています。

 

ー本業をしながらダンサーとして活動する中で、まわりの反応はいかがでしたか?

ダンスはもともと、親から応援されて始めたので、家族は応援してくれています。

友達は、もちろん応援してくれる人もいるけど、全員が応援してくれるわけではなくて、中には「何やってんの」って感じの人もいますね。少ないながらも表舞台で活動している以上、色んな意見があることは実感しています。

自分はまわりの反応を気にしやすい方ではあるんですけど、1つだけ忘れたくないのは、『自分が本当にやりたいことは、他人の意見でぶれたらいけない』ということ。まわりの意見を聞くことは大事だと思ってるけど、全部聞いていたら、自分のやりたいことや1番大事な“楽しむこと”ができなくなっちゃうんで。そこは譲りたくないですね。

 

―趣味ではなく仕事としてダンスに取り組むにあたり、変わったことはありましたか?

活動を頑張ろうと思えば思うほど、付き合う人は変わっていきましたね。

本格的にダンスに取り組み始めて、しっかり時間管理をしたり身体のメンテナンスに時間を費やしたりした結果、夢に向かって頑張る人たちと付き合うようになっていきました。

 

 

―複数の路線で活動するうえで、大変なことはありましたか?

時間がないことです。いくら時間を割り振って決めていても、人間なのできついときもあるし、サボってもいいやって思うことも正直あります。

でも、サボることと満足することは、自分にとって1番だめだなと思っていて。楽するのは簡単だし、どこまででも楽になれるけど、自分のやりたいことはそれじゃない。

満足に関して言えば、自分のパフォーマンスに満足しちゃうと上手くならないし、先に進めないと思っています。

 

もう1つ大変なことは、お金ですね。お金がなかったら、やりたいことがあってもやれないじゃないですか。逆に言えば、本気でそれをやりたいかっていうのは、お金を投資するかどうかでわかると思っています。特に社会人になってからは、本気でやりたくない人の多くは辞めていきましたね。

趣味程度でいいやと思ってる人は踊る回数も減っていくけど、自分は社会人になってからの方が、踊る回数が増えたんです。

社会人ってすごく大変じゃないですか。でも、大変ななかでもこうしてダンスをやってるってことは、自分はやっぱりダンスが好きなんだなって気づきましたね。

 

これからの活動と読者へのメッセージ

―これからしていきたい活動で、イメージされているものはありますか?

2021年は自分のなかで、色々な活動をとおしてやりたいことを決める時期だったんです。ダンスやモデルのイベント、ファッションショーなど色々な経験をさせてもらって、「本当にやりたい」と思ったのが、理学療法士とダンスでした。

ダンスに関して言えば、ダンサーだけをやるのではなく、ダンスを軸に幅広く活動したいと思っています。

現実問題として、ダンサーとしての自分の代わりっていくらでもいるわけで、ダンスが上手ければ、別に自分じゃなくてもいいんです。じゃあ「自分は何ができる人なんだろう」って考えたとき、理学療法士×ダンサー×エンターテイナーみたいなところはあるので、自分にしかできないパフォーマンスをしていきたいですね。

 

―まだまだ進化していきそうですね。最後に、ハレダス読者へメッセージをお願いします。

自分は「人生は一度しかない」っていう考えかたを大切にしているので、やらないで後悔するより、やって後悔した方が良いと思っています。

「やりたいけどできない」とか、「挑戦したいけどまわりの目が気になる」とか、みなさん色々あると思います。でも、年を取るとそれこそ周りの目が気になって、ますます挑戦しにくくなると思うので、やりたいことは貪欲にやってもいいんじゃないかなと。

今後、オンラインでダンスのイベントをしようと思っているので、ダンス未経験の方でもやってみたい気持ちがあれば、ぜひ参加して欲しいですね。

夢を諦めないで、お互い頑張りましょう!

 

夢を追いかけているYU-KIさんの言葉、すごく力になると思います。

これからの活躍を楽しみにしています!

 

■YU-KIさんリンク集

Twitter
@bigbang1116xyz1

tik tok
@yuki2525iris

instagram
@yy_dance16

17live
yy_dance16

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Written by

YUKO

YUKO

九州出身。事務職を経験後、趣味を昇華させインタビューライターに。生涯の目標は「読んでわくわくする文章を書くこと」。日本に明るい風を送ろうと、自身のインタビューサイト「LiveNow~型にはまらない生き方を~」を運営中。

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