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履歴書には卒業見込みと書くのが正解!卒業予定との意味の違いを解説

新卒の就活では、履歴書の学歴欄に「卒業見込み」と記入するのが一般的です。しかし、言葉の意味や用法がわからず、書き方に迷ってしまう人もいるでしょう。 

そこで今回は、「卒業見込み」の意味や書き方、注意点などを詳しく解説します。

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「卒業見込み」「卒業予定」「在学中」の違いは?

履歴書の学歴欄で記入する言葉には「卒業見込み」のほかに「卒業予定」「在学中」があります。どれも同じ意味に思えるかもしれませんが、それぞれ言葉の強さや用いる場面が異なります。適切な言葉を選ばないと、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。

新卒の就活で間違った言葉を使うことがないように、ここでそれぞれの意味の違いをきちんと確認しておきましょう。

「卒業見込み」は確実に卒業できる状態のこと

「卒業見込み」とは、卒業することがほとんど確定している状態のことです。新卒で働くためには大学の卒業が絶対条件ですが、多くの学生は大学3~4年生で就活を始めるため、まだ大学を卒業していません。そのため、履歴書には卒業見込みと表記する必要があります。

最終学歴に卒業見込みと記載することで、自身の現在のステータスを伝えられるとともに、企業を安心させることができます。

ちなみに、大学院生の就活では卒業見込みではなく「修了見込み」と書くのがルールです。

「卒業予定」は卒業の確度が低い

卒業予定とは、卒業を事前に決めている状態のことです。言葉の意味としては卒業見込みとほとんど同じですが、言葉のニュアンスが異なります。

卒業見込みは卒業がほぼ確定している状態を表しますが、卒業予定は卒業がまだ確定していないというニュアンスを含んでいます。卒業見込みよりも確定度合いが低く、少し弱い表現になるため、採用担当者によっては不安を感じる場合もあるようです。

卒業予定でも気にしないという企業もありますが、企業によって受け止め方は異なります。企業に不信感を与えて選考に影響することがないよう、履歴書には卒業見込みと書くのが無難です。

「在学中」はアルバイト応募で使用する  

在学中とは、学校に在籍して学んでいる状態のことです。新卒の就活は在学中に行うため、「履歴書に在学中と記載しても間違いないのでは?」と考える就活生もいるかもしれません。  

しかし、就活に使う履歴書に在学中と表記するのは誤りです。在学中はアルバイトへ応募するときに使用する言葉であり、新卒の就活時に使用する言葉ではありません。

新卒の応募条件は大学の卒業が前提なので、履歴書に在学中と書いてしまうと、応募条件を満たしていないと判断される可能性があります。在学中には卒業できるかどうかの意味は含まれていないので、伝え方としては弱いです。マイナスの印象につながってしまうため、履歴書には卒業見込みと記載することが適切なのです。

一方でアルバイト採用の場合は、大学の卒業が確実かどうかは問題ではありません。採用側は現時点の学歴を知りたがっているため、アルバイトに提出する履歴書には在学中と記載します。

紛らわしく感じるかもしれませんが、言葉の使い分けは非常に重要です。履歴書の表記ひとつで印象が大きく変わるため、意味を混同しないように注意しましょう。

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履歴書に「卒業見込み」と記入できる条件

卒業証書

大学4年生なら誰でも卒業見込みと書けるわけではありません。 実際に記入できるのは、卒業要件を満たしていることが前提になります。

履歴書に卒業見込みと記入すると、多少なりとも責任が伴います。万が一卒業できなかった場合、企業の採用活動や準備がすべて無駄になるからです。卒業見込みを使っても良い条件があるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

単位の取得を想定できている

卒業に必要な単位がすべて取得できる状態であれば、卒業見込みを使用できます。単位取得が順調で、必要単位が数えるほどしかない場合は、大学3年生の段階から使用しても問題ありません。

しかし、入学したばかりの段階で卒業見込みと書くのは良くありません。卒業見込みは卒業が確定している状態を示す言葉なので、単位の取得が想定できない状態で使用するのは不適切です。

すでに留年が決まっている人が使用するのも問題です。履歴書は正式な書類なので、嘘を記入せず、正確な情報を記入しましょう。

入社までに卒業できる目処が立っている  

単位をすべて取り終わっていなくても、入社までに卒業できる状態にあるなら、卒業見込みと記載できます。大学4年生の前期に単位を落としたとしても、後期に挽回できるなら問題ありません。逆に、卒業までに単位の挽回が難しい場合は、記載することはできません。 

単位の取得計画を立てて入れば、早い段階から履歴書に卒業見込みと表記できます。就活のスタートに出遅れることがないように、早めに必要な単位を取得しておきましょう。

履歴書における「卒業見込み」の書き方

ペンを持つ男性

履歴書のマナーやルールを守れているかどうかも、採用時の評価の対象になります。書類選考の時点で採用担当者からマイナスのイメージを持たれることがないよう、きちんとルールを守って作成する必要があります。

履歴書における卒業見込みの書き方にも一定のルールがあるので、就活を始める前にしっかり確認しておきましょう。

履歴書の学歴欄の最後に書く

履歴書に記載する学歴は、古い年度から順番に書いていきます。新卒の場合、中学校の卒業から大学卒業までを記入するのが一般的です。学歴欄の1行目中央に「学歴」と記入し、2行目から学校の入学・卒業の経歴を順番に記載します。

卒業見込みは、学歴欄の最後に書きましょう。具体的には 「20◯◯年3月 ◯◯大学◯◯学部◯◯学科 卒業見込み」と記載します。

卒業する日付を書く  

学歴欄に卒業見込みを書くときは、卒業する未来の日付を記載しましょう。例えば、大学3年生の11月から就活を始めた場合、履歴書の卒業見込みの日付は翌々年の3月になります。大学4年の夏に就活を始めた場合は、翌年3月の日付を記載します。いつ就活を始めるかによって、記入する日付も異なってくるので注意が必要です。

卒業する年月日まで記入することで、企業側は大学を卒業する予定であることを把握できます。履歴書を提出する時点の日付を記入してしまう就活生もいますが、これは間違いです。必ず卒業を見込める今後の日付を記入しましょう。

履歴書に「卒業見込み」を書くときの5つの注意点

注意点

卒業見込みの書き方には、いくつか留意すべきポイントがあります。書き方を間違えてしまうと、選考に影響が出る可能性もあるので注意が必要です。履歴書は公式な書類なので、細かな部分まで間違えのないように慎重に記載する必要があります。

学歴の正しい記載を覚えて、企業に良い印象を与えられる履歴書に仕上げましょう。

1.「卒業見込」ではなく「卒業見込み」と書く

卒業見込みは、「見込」ではなく、送り仮名をつけて「見込み」と書くのが正しい表記です。卒業見込という表記は略式の表記法なので、公式の書類に使用するのは不適切です。万が一見込と書いてしまうと、記入ミスと判断される可能性もあります。

送り仮名を入れなかっただけで不採用になるわけではありませんが、大切な履歴書に間違った表記をするのは良くありません。 送り仮名の有無だけでイメージが悪くなる可能性もあるので、正しい言葉遣いで記載しましょう。

書類における正しい表記は社会人になった後も求められることなので、就活の段階から身につけておきましょう。

2.「卒業見込み」の書き忘れに気をつける

卒業を見込めている人は、履歴書に必ず卒業見込みと記入しましょう。万が一書き忘れてしまうと、採用担当者が「卒業できないのではないか」「いつ入社できるのか」と懸念を抱いてしまいます。

採用するのにリスクがあると判断されて、選考に悪影響が出る可能性があるため、書き忘れには十分注意が必要です。

たかが書き忘れと軽く捉えるのは良くありません。履歴書は自分の第一印象を決定づける大切な書類です。採用試験の合否に関わる可能性もあるため、 書き忘れは大きなミスにつながります。履歴書を作成した後は見直しを念入りに行いましょう。

履歴書を提出した後に書き忘れに気付いた場合は、メールか電話でその旨を伝えてください。事態に速やかに対処することが大切です。

3.「卒業見込み」は大学3~4年次に使用する

大学3~4年生になると、卒業までの単位取得の見通しが立ち始めます。卒業までに単位が取得できそうな場合は、履歴書に卒業見込みと記載しましょう。

ただし、4年次であっても単位不足で卒業を見通せない場合は、卒業見込みを使用することはできません。単位の取得状況によって使用できる場合とできない場合があるので注意が必要です。

4.大学1~2年次は「卒業予定」と記入する

大学1〜2年次の早い段階から就活を始める場合は、履歴書に卒業予定と記入しましょう。卒業見込みのほうが印象は良いですが、大学1〜2年生は卒業に必要な単位を多く残しており、卒業が不明確な状況にあるため、履歴書に記入するのは不適切です。

卒業まで時間がかかる場合には、確定度の低い表現である卒業予定を使用しましょう。

5.卒業する日付の年号に気をつける  

学歴で使用する年号は、和暦と西暦のどちらを使用しても問題ありません。ただし、履歴書全体で年号の表記を統一する必要があります。

履歴書には入学卒業年月日だけでなく、資格や免許欄など、日付を記入する箇所が複数あります。西暦と和暦が混在していると、採用担当者が混乱しかねません。年号を統一していないことから、印象が悪くなる恐れもあります。 

和暦を用いる場合は、「平成」「令和」というように必ず正式名称を記載しましょう。「H」「R」というように元号をアルファベットで省略して表記するのは避けてください。

「卒業見込み」を証明できる2つの書類

書類を持つ人

履歴書に「卒業見込み」と記載しても、それが本当かどうかを企業は知ることができません。万が一内定者が卒業できなかった場合、その人材を手放さなくてはならず、企業にとって大きな痛手となります。そのようなリスクを回避するために、卒業見込みを証明できる書類の提出を求めることがあります。

証明書類は学校に申請することで受け取れます。ただし、すぐに発行してもらえるとは限りません。大学によって発行できる時期は異なるため、企業から求められた期限内に証明書類が発行できない可能性もあります。採用への悪影響を回避するためにも、早めに準備をしておきましょう。

複数の企業を同時に受験する場合は、複数枚用意していく必要があります。枚数が足りなくて提出できないことがないように、志望する企業の応募要項をきちんと確認して、必要な提出書類を不備なく用意しておきましょう。

ここでは、卒業見込みの証明に利用できる2つの書類を紹介します。

1.卒業見込証明書 

卒業見込証明書とは、4年生になった段階で卒業が見込める場合に大学が発行する書類です。多くの大学では4年生に進級した後、5~6月頃から発行されます。

必修単位取得や取得単位数など、証明書の発行条件や発行にかかる日数などは大学によって異なるので、あらかじめ調べておきましょう。

4年生に進級した場合でも、取得した単位の数などによって証明書が発行されないケースもあります。万が一発行できない場合は、別途企業に相談しなければなりません。早めに先方へ連絡を入れましょう。

提出期限までに間に合わない場合も、早めに連絡をして提出期日を過ぎる旨を謝罪し、いつまでに提出できるかを伝えておく必要があります。

2.成績証明証  

3年生から就活を始める場合、卒業見込証明書はまだ提出できないため、代わりの書類として成績証明書の提出を求められることが多いです。

成績証明書とは、取得した単位の数や科目ごとの評価、履修した講義などを記載した書類です。4年生になると、ほとんど単位を残していないケースが多いため、3年生後期までの成績で卒業要件の確認が可能になります。 

基本的に3年生後期までの成績証明書を求められるケースが多いですが、卒業研究や4年生のゼミの成績を確認する企業もあります。4年生前期の成績証明書の提出を求められる場合もあるので、臨機応変な対応が必要です。

成績証明書も大学によって発行時期が異なります。提出期限に間に合うように、早めに申請しておきましょう。企業は成績証明書と履歴書の内容に相違がないかを確認するため、ミスのないように記載しなければなりません。

単純なミスだったとしても、企業側には「成績を誤魔化そうとしているのでは」と受け取られる可能性もあります。履歴書を作成した後は記載内容を何度も見直して、誤字などがないように気をつけましょう。

就活時の履歴書には「卒業見込み」と書こう 

So good

新卒で就活をする場合、履歴書の学歴には「卒業見込み」と記載するのが正しい表記方法です。企業は大学を卒業することを前提条件として選考を行うため、「在学中」や「卒業予定」という言葉を記載するのは良くありません。

言葉の使い分けを間違えてしまうと、企業にマイナスイメージを与えてしまいます。細部まで正確に記載して、完璧な履歴書を書き上げましょう。

企業によっては、履歴書の提出だけでなく、卒業見込みを証明できる書類の提出を求めることがあります。大学によって証明書類の発行時期や発行条件は異なるので、早めに確認しておきましょう。

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