みなさんは転職エージェントを利用した経験がありますか?転職活動を円滑に進めるうえで、心強い味方となる、転職エージェント。あなた自身のことをエージェントにより深く知ってもらうためには、1対1の面談をおこなわなければなりません。
では、転職エージェントとの面談はどのような目的でおこなわれ、どのような準備が必要なのでしょうか。今回は転職エージェントとの面談内容や目的、有効活用するコツを解説します。
そもそも転職エージェントって?
まず転職エージェントは、どのような役割を担っているのでしょうか。初めて転職エージェントを利用する方は、どのような種類があるのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、転職エージェントのタイプについて解説します。特化型と総合型の2つに分けて解説するので、自身にとって最適なエージェントを探すための参考にしてください。
転職エージェントのタイプは?
ひと口に転職エージェントといっても、その種類は「特化型」と「総合型」の大きく2つに分かれます。特化型である転職エージェントは、その名のとおり、特定の業界や職種に特化して転職活動をサポートするものです。一方で総合型の転職エージェントは、幅広い業種や業界に対応できます。
以下で紹介するように、特化型と総合型には、それぞれメリットとデメリットがあります。自身が目指す今後のキャリアプランに沿ったタイプの転職エージェントを探しましょう。
特化型の特徴
前述したように、特化型の転職エージェントは特定の業界や職種に特化して転職活動をサポートします。特化型の転職エージェントを選ぶメリットは専門性の高さにあります。専門分野の知識やノウハウをもったエージェントによるサポートが受けられるため、求職者のスキルや経歴なども深く理解してもらえます。
また、業界や職種の特性も熟知しているので、企業の実情などもリアルに知ることができます。ただし、一部分に特化しているため保有している案件が少ないというデメリットもあります。
業界や業務内容を細かく絞ったうえで転職活動をおこないたい方には、特化型の転職エージェントがおすすめです。
総合型の特徴
総合型の転職エージェントは、幅広い業種や業界への転職活動をサポートします。総合型の転職エージェントを利用するメリットとしては、案件数の豊富さが挙げられます。
業界や職種を特定していないため、多数の求人情報を保有しているのが、このタイプの魅力です。選択肢の幅が広く多方面の求人を紹介してもらうことができます。
ただし、基本的に「広く浅く」求人を紹介しているため、業種の特性などの情報は薄くなってしまいます。キャリアチェンジを考えている方や業種・職種にこだわりがない方にとっては、総合型の転職エージェントが最適でしょう。
転職エージェントとの面談とは?
本格的に転職活動をおこなう場合、転職エージェントのサポートはとても心強いでしょう。しかし、職歴などの情報だけではエージェント側もあなた自身をしっかりと理解することは難しいです。
そこで不可欠になるものが「面談」です。転職エージェントから、あなたにとって最良の職場を紹介してもらうため、目的や流れを理解し、有意義な面談にしましょう。
面談の目的は?
転職エージェントとおこなう面談の目的は、あなた自身のことを担当者にしっかりと理解してもらうことです。例えば、ひと言で「営業志望」といっても「どんな営業を得意としているのか」「なぜ転職を考えているのか」などが分からなければ、求職者にぴったりの求人を紹介することはできません。
求職者が「働きたい」と思える職場がどのような企業なのか、逆に「働きたくない」と思う環境はどのようなものなのかなど、一歩踏み込んだ話し合いをするためにエージェントとの面談がおこなわれます。
面談の流れは?
転職エージェントとの面談は、以下のような流れに沿って進められることが一般的です。
①自己紹介
②経歴や業務内容の確認
③転職理由や今後のキャリアプランに関する摺り合わせ
④希望条件の確認
⑤求人の紹介
最後に求人を紹介されたときには、必ず紹介した理由も併せて説明してもらうようにしましょう。なぜ求職者に合っているとエージェントが判断したのか、しっかり尋ねることで信頼できる担当者か否かを判断できます。
面談での質問事項は?
面談中はたびたびエージェントから質問を受けるでしょう。あらかじめ質問事項を知っておくことで、面談をより有意義なものにできます。
転職エージェントから受ける質問事項は、以下のような内容が考えられます。
- どのようなチーム(プロジェクト)に参加したか
- 具体的な実績
- 前職への不満
- どんな業種(企業)に転職したいのか
自己紹介や経歴の説明をおこなう時点で上記のような内容も伝えられることで、エージェントからの質問事項はより踏み込んだ内容にできます。
転職エージェントとの面談に向けた準備
転職エージェントとの面談にはどのような準備が必要なのでしょうか。事前準備を徹底しておこなうことは、有意義な面談にするためには欠かせません。
ここでは事前に準備しておくべきものや不要なもの、当日の服装について解説します。初めて転職エージェントとの面談に臨む方は、以下の内容を参考にしてみてください。
事前に準備しておくもの
転職エージェントとの面談は以下3点を準備したうえで臨みましょう。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 筆記用具
面談前にもエージェントからアナウンスがありますが、上記3点は必須です。また、クリエイティブ系の業種を希望する方は、3点に加えて過去の制作物「ポートフォリオ」も用意しておきましょう。
逆に現職の名刺は不要です。エージェント側から名刺を渡されますが、返す必要はないので安心してください。
当日の服装
転職エージェントとの面談の際「当日はどんな服装で臨めばよいのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。もちろん、理想的なのはスーツスタイルです。
しかし「スーツで参加」というルールはないため、基本的には自由だといえるでしょう。ただし、あまりにもカジュアルな服装で参加してしまうと、転職エージェントからの印象に影響が出る可能性もあります。そのため、スーツまたは、オフィスカジュアルが無難です。
転職エージェントとの面談を有効活用するコツ
転職エージェントとの面談をより有効に活用するには、いくつかのコツがあります。ここでは「情報交換について」「本音で話すこと」「実績のアピール」の3つを紹介しましょう。
エージェントにあなた自身をより深く理解してもらい、理想的な求人を紹介してもらうためには、以下から解説する内容を踏まえて面談に臨むよう参考にしてください。
情報交換は積極的に
転職エージェントとの面談を有意義におこなうコツとしては、まず「情報交換を積極的におこなうこと」です。
求職者が希望する業種の特性や今後の動向など、気になることはどんどん質問しましょう。またエージェント自身に関する質問も可能です。エージェントの経歴などを知ることで、担当者が得意とする業界などが分かります。
できる限り本音で話そう
転職エージェントとの面談は、企業の面接とは全く異なります。そのため、建前ではなくできる限り「本音」で話すことがおすすめです。特に現職への不満などは、細かく伝えておくとよいでしょう。
しかし、この点については注意も必要です。ただの愚痴になってしまっては、転職エージェントに悪い印象を与えてしまいます。快くサポートしてもらうために、社会人としての言葉遣いなどには注意を払いましょう。
実績はアピールしよう
前職での具体的な実績は、積極的にアピールしましょう。その際、あらかじめ用意しておいたポートフォリオや実績データなどを添えてアピールしてください。
例えば「営業成績で社内のランキングに入った」や「コストをどのくらいカットできた」などをアピールする場合は「何位に入ったのか」「何%カットできたのか」といった具体的な数字を添えて説明しましょう。
面談時の疑問を解消
ここでは、転職エージェントとの面談における細かな疑問について解説します。具体的には、以下のような内容についてお応えします。
- 面談はどこでおこなうのか
- 何時まで可能なのか
- 電話面談は可能か
- 土日でも対応してもらえるのか
面談場所はオフィスや打ち合わせ用のフリースペースであることが一般的です。また、仕事終わりに面談をしたいという方でも、19〜20時まで対応しているエージェントも多いため安心でしょう。
忙しくて面談の時間を確保するのが難しい方は、電話面談に対応しているエージェントがおすすめです。さらに、土日・祝日の面談に対応しているエージェントも多くあります。
転職エージェントとの面談を有意義なものにしよう
転職エージェントとの面談について、解説しました。限りある面談の時間を、より有意義なものにするため、今回紹介したいくつかのコツを押さえておきましょう。
また「そもそも転職先が見つからない」という方もいらっしゃるでしょう。『ハレダス』は、仕事に関するさまざまな相談内容に対応しています。転職先などで悩んでいる方は転職相談CHOICE!からキャリアアドバイザーに相談してみるのもおすすめです。