リクルーター面談とは、面接官ではない比較的若い社員と会って話す気軽な面接を指すことが一般的です。大学2年生や3年生でも対象になることがあるため、早めに備えておくと安心でしょう。
どのようなメリットやデメリットがあるのか、また、事前にどんな準備ができるのかについて解説します。
リクルーター面談とは気軽な面接のこと
リクルーター面談は正式な面接とは異なり、カフェなどの飲食店で行われることが多いです。また、面談を担当するのは20代~30代の比較的若い社員であることが多いため、気軽な面接と位置づけられるでしょう。
なお、リクルーター面談は、企業あるいはリクルーター側から提案されることが多いです。就活生自身が「リクルーター面談を行いたい」とアクションを起こすことは難しいため、機会があれば受けるようにしましょう。
そもそもリクルーターとは?
リクルーターとは、採用活動を行う社員を指すことが一般的です。自社で面接を行う面接官とは異なり、大学の研究室にやってきたり、学生に直接電話やメールを送ったりするなど、積極的な採用活動を行います。
リクルーターは同じ大学の卒業生であることが多く、研究室の教授と面識があることも少なくありません。就活生と企業をつなぐ存在として、気兼ねなく話して頼れる存在ともいえるでしょう。
形式は気軽だがその実は気軽ではない
リクルーターは大学のOB、OGであることも多く、また、面談が実施される場所もカフェや居酒屋などの気軽な場所であることが多いです。
実際にリクルーターも「気軽に来てください」「ちょっとお話しできればと思って」といった形式で誘うため、ついリクルーター面談が気軽なものだと感じるかもしれません。
しかし、実際のところ、リクルーター面談は気軽とはいえない可能性があります。企業によってはリクルーターにある程度の裁量が与えられているため、就職できるかどうかに関わることもあるのです。
リクルーターが高評価を出した学生に関しては、いくつかの面接が省略され、スムーズに採用まで至るということも珍しくはありません。
2年生、3年生も面談対象になることがある
リクルーター面談の対象となるのは就活生だけではありません。企業によっては大学2年生、3年生も対象にしているため、まだ就活に対しる意識が低い時期にリクルーター面談を受けるケースもあります。
もし興味のある企業や業界のリクルーターが「話しませんか?」と誘ってくれる場合は、学年に関わらず参加したいものです。慌てずに対応できるように、早めに用意をしておくようにしましょう。
リクルーター面談のメリット・デメリット
リクルーター面談を行うことには多大なメリットがあります。リクルーターから高く評価してもらえれば、就職で有利になることもあるでしょう。
しかし、メリットはそれだけではありません。次の2点もリクルーター面談ならではのメリットといえます。
- 企業側が求める人材を把握できる
- 就活に有利な情報を入手できる
とはいえ、リクルーター面談にはデメリットもあります。次の2点を心に留め、リクルーター面談に臨むようにしましょう。
- 面談であることに気付きにくい
- 機会が平等にあるわけではない
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
メリット1.企業側が求める人材を把握できる
リクルーター面談を通して、企業がどんな社員を求めているかについて、ある程度は把握できます。リクルーターの話から「何をアピールすれば面接官に響くのか」「企業側が学生のどのような活動に重きを置いているのか」などについて、勘所をうかがうことができるでしょう。
また、リクルーター自身をじっくりと観察することでも、その企業の社風や求める人材像を理解できます。
メリット2.就活に有利な情報を入手できる
一般的に企業研究はホームページなどの対外的な資料を元に進めていきますが、リクルーター面談を受けることによって、より実践的で具体的な情報を入手できるでしょう。企業研究で気になったことがあれば、直接リクルーターに質問をすることで答えが得られます。
また、リクルーターが積極的に採用選考で有利になる情報を教えてくれるかもしれません。気になる企業や業界のリクルーター面談の機会は、逃さず活用しましょう。
デメリット1.面談であることに気付きにくい
リクルーター面談は「これはリクルーター面談です」と紹介されるわけではありません。「就活そろそろ始めている?気になることがあったら相談に乗るよ」「ちょっとお茶でも飲まない」のように、リクルーター面談とは思わないような誘われ方をすることもあります。
そのため、後になってから「もしかしてあれはリクルーター面談だったのかも」と気付くことがあるかもしれません。
「もっとちゃんと話せば良かった」「態度が悪かったかな」と後悔することがないように、OBやOG、企業関係の誘いに関しては慎重に対応しましょう。
デメリット2.機会が平等にあるわけではない
リクルーター面談を実施している企業は多いですが、どの大学の学生に対しても平等に機会が設けられているわけではありません。今までに卒業生が入社したことがない企業の場合は、さらにリクルーター面談を受けられる可能性が低くなるでしょう。
また、事前に学生の活動や成績、所属研究室をチェックしてからリクルーター面談を実施することも多く、同じ大学でも機会が平等に開かれているとはいえません。
リクルーター面談に必要な準備
リクルーター面談は気軽な実施されますが、その実、本当に気軽とは言い難いので、念入りに準備してから臨むほうが好ましいと考えられます。次の3つに留意し、早めに準備を始めておきましょう。
- 就活用の服装
- 企業研究に基づく質問
- お礼のメール
就活用の服装
ときには学校の研究室や食堂などで、いきなりリクルーター面談が実施されることもあります。その場合は、普段学校に行っている服装で問題ありません。
しかし、カフェやレストランなどで会う約束をした場合には、就活用の服装に着替え、大切な面談だと理解している姿勢を示すことが望ましいです。急にリクルーター面談になって慌てることがないよう、早めにスーツやシャツ、かばん、靴の一揃いは購入しておきましょう。
企業研究に基づく質問
リクルーター面談では、一方的にリクルーターだけが話すのではありません。「何か質問はありますか?」と問われる場合があるため、企業研究を十分に行い、研究に基づいた質問を用意しておきましょう。
また、積極的に質問をすることで、企業への関心の高さや、やる気を示すこともできます。時間をかけて丁寧に企業研究を進めておきましょう。
お礼のメール
リクルーター面談が終わったら、あまり日にちを開けずにお礼のメールを送るようにしましょう。夜遅くに面談した場合を除き、当日中に送ることが好ましいと考えられます。
送信する前に、誤字がないか確認するのはもちろんのこと、メールアドレスに間違いがないか、こちら側のメールアドレスや電話番号を正確に記したかも確認しておきましょう。
就活の一部!リクルーター面談に備えよう
リクルーター面談は、気軽な様子を装ってはいますが、重要な就活の一部です。また、リクルーター面談とは気付かない形で行われることもあるため、OBやOG、企業関係の人と会うときは意識しておきましょう。
就活用の服装を揃えておくと、急にリクルーター面談が決まったときでも慌てず対応できます。面談までに企業研究を丁寧に行い、終わったらお礼のメールを送ることで、リクルーターが受ける印象を良くすることができるでしょう。