転職をお考えの方は「自分がやりたい事を実現したい」「環境を変えてみたい」など様々な想いを持っていると思います。
そんな時、皆さんはどのように自分の気持ちを整理されていますか？
今回は、転職エージェントである「株式会社PASS THE BATON」の取締役として活躍する今井里歩さんに、転職活動をする上で大事なポイントや、ご自身の仕事観などについてインタビューしてきました。
今井さんご自身が、転職を何度か重ねる中で感じた実体験も含めてお伝えします。
■プロフィール
今井里歩（いまい りほ）
大阪調理製菓専門学校卒業。
株式会社商業藝術へ入社し、「chano-ma」のキッチン担当として勤務。
その後、トランジットジェネラルオフィスに転職し、「MaxBrenner」の副店長として勤務し、アパレル業界の株式会社アダストリアに転職。
接客を経験した後、株式会社リクルートライフスタイル（現：株式会社リクルート）に入社し「HOT PEPPER Beauty」の営業を担当。
持ち前の負けん気を発揮し、入社3ヶ月目で全国の営業売上げ1位を獲得し、営業として経験を積んでいく。
株式会社リクルートライフスタイルを退職後は、ベンチャー企業2社を経験し、2020年1月に現職の転職エージェントである株式会社PASS THE BATONの取締役に就任。
現在は会社の経営に携わりながら、キャリアアドバイザーとして実務も担当し転職者のサポートも行っている。
幼少期に、人に喜んでもらったお菓子作りの経験が仕事観のルーツ
今井さんのこれまでの経歴を教えて下さい
小さいころからパティシエを目指していたので、製菓の専門学校を卒業し「chano-ma」というカフェを経営する会社に入り、キッチン担当をしていました。
その後、アパレルの販売員や、株式会社リクルートが運営する美容院向け販促媒体の「HOT PEPPER Beauty」の営業も経験しましたね。
リクルートを退職後も何度か転職をしたのですが、元々ご縁のあった現職の代表が声をかけてくれ、現在はPASS THE BATONの取締役として、会社運営及び転職サポートを行っています。
幼少期は、なぜパティシエを目指していたのですか？
私の父親が日本料理の職人だったので「食」というテーマは、小さいころから身近な存在でした。
その為、小さい頃からよくお菓子作りをしていたんです。
そして、自分が作ったお菓子を家族や友達にプレゼントすると、とても喜んでもらった経験があり、その頃からパティシエになりたいという気持ちがずっとありました。
製菓の専門学校に通わせてもらい、一度はパティシエになるという目標は達成できたのですが、色んな出会いや経験をして今は転職エージェントの取締役という立場になっています。
ただ、どの仕事にも通じて言えるのは「人に喜んでもらえる」というのが私の原動力であり、幼少期に人に喜んでもらったお菓子作りの経験がルーツになっているのは間違いないですね。
株式会社PASS THE BATONの取締役に就任された経緯を教えて下さい
代表の山口とは元々知り合いだったのですが、山口が会社を立ち上げる際「取締役」として携わって欲しいと声を掛けてくれたのがきっかけです。
私自身、まずは声を掛けてもらえた事がとても嬉しかったですし、山口の期待に応えたいという想いもあり、立ち上げに携わらせてもらう事を決めました。
立ち上げ当初は本当にゼロからで大変な事も多かったですが、山口や他のメンバーと共に一つずつ出来る事を増やしていきましたね。
自分が転職を繰り返す中で見えてきた仕事観
今井さんご自身も何度か転職をされていますが、転職の際、大事にされてきたポイントはありますか？
転職する事で「自分自身が成長できるのか」という点は大事にしています。
私自身、未経験の業界に次々と飛び込んできた人生でしたが、出来ない事が出来るようになることで人との出会いも増え、結果的に人生が充実したように思います。
また、自分が成長すると人に喜んでもらえる事も増えるので、成長できる環境に飛び込むというのは非常に大事なポイントですね。
ご自身の経験も踏まえ、キャリアドバイザーとして大事にされている事はありますか？
転職者の未来を実現するという点を大事にしています。
人はそれぞれ好き嫌いや、得意、不得意がありますよね。
そして、人によってやりたい事も違うのでその人が実現したい未来を踏まえ、そのギャップを埋めていくためにサポートしていくのが大切なのではないでしょうか。
実際、全く同じ性格やスキルを持っている人はこの世には存在しません。
その人のありたい姿と、現状、スキル、性格などを正しく理解し、キャリアアドバイザーとして出来る事を考え実行し続ける事が重要だと思っています。
キャリアドバイザーとしてのやりがいはどんな時に感じますか？
転職が成功した転職者の方から、入社後に「良い会社を紹介して頂き、ありがとうございます」と連絡を頂けると、とても嬉しくなります。
転職活動中は、転職者とキャリアアドバイザーという関係になりますが、その関係が終わった後も連絡を頂けたりすると、自分自身の介在価値を感じる事ができますからね。
また、企業側のリクルーティングアドバイザーも担当しているのですが、企業担当者の方から「ここまで丁寧に話を聞いてもらえたのは初めてです」などと言ってもらえると俄然やる気が出てきますよ。
本気になれば、出来ない事は無い
キャリアアドバイザーとして仕事をされてきた中で、印象的なエピソードがあれば教えて下さい
PASS THE BATONを立ち上げ、初めて転職者の入社が決まった時はとても印象的でした。
その転職者の方は、元々は家具の営業をされており未経験でIT業界への転職をしたいという希望でした。
実際、業界未経験で受け入れてくれる企業があっても希望と合わないケースもあり、転職が決まるまで4ヶ月かかりました。
もちろん、転職者の方の頑張りがあったから転職が成功したのですが、転職が決まった際に長文でお礼のメッセージを頂いた時は、会社の立ち上げに携わって良かったなと心から思いましたね。
また、この経験を踏まえて、私自身も本気になれば出来ない事はないという事を体感し、転職者の方のやる気がある限りは寄り添い続け、どんな事があっても最後まで向き合おうと思えるきっかけになりました。
転職者の未来、そして自分の未来を創り出す
転職者の方に向けて、アドバイスがあれば教えて下さい
転職活動を始めたての頃は業界や職種にこだわり過ぎず、幅広い視野で転職活動を進める事がおすすめです。
私自身、リクルートに入社する際は営業経験が全くないなか転職をしました。
しかし、転職をして周りの人にもサポートしてもらいながら、営業としての面白味や一定の成果を出せた経験もあります。
そして、最初は出来ないと思っていたことが出来るようになり仕事も楽しくなったので、転職者の方にはそんな話もしながら、視野を広げ転職活動することのメリットもお伝えしていますね。
今井さんご自身の、今後の目標があれば教えて下さい
好奇心が旺盛なのでやりたい事はたくさんありますが、大きく分けて2つあります。
1つ目は『株式会社PASS THE BATONを大阪NO1のエージェントにすること』。
何を持ってNO1にするのかで定義は変わってきますが「大阪でおすすめのエージェントは？」と言われた時に、PASS THE BATONを思い浮かべてもらえる状態にしたいと思っています。
もちろんそれを実現するために、飛び道具なんてないですよ。
転職者の未来を実現する機会を一つでも多く創出し、地道に1日1日を大事にしていくしかないと考えています。
私自身、キャリアアドバイザーとして一人でも多くの転職者に喜んでもらえる機会創りをしたいです。
そして、この会社の立ち上げ時に声を掛けてくれた代表の山口に恩返しもしたいですね。
2つ目は『個人として下着のブランドを立ち上げたい』という想いがあります。
私自身が、こんな商品があったらいいなという想いがきっかけになっているのですが、いつかは形にしたいです。
現在は、PASS THE BATONの取締役として会社を軌道に載せるために動いていますが、将来的には自分自身の事業も作っていきたいですね。
また、代表の山口も私のやりたい事を応援してくれているので、色んな方から情報収集しながらタイミングやご縁を大事にして実現したいとも考えています。
最後に、転職活動に悩んでいる人に向けて、メッセージがあればお願いします
新型コロナウイルス感染症の影響で求人数が減り、転職活動が上手くいかないのではないか、と不安に思っている方も多いのではないかと思います。
もちろん企業によっては求人をストップされているのも事実です。
しかし、一方で業績好調で求人数を増やしている企業があるのも事実です。
私たち転職エージェントは企業側と常にコンタクトを取り、その時々で一番欲しい人材の情報をアップデートし続けています。
そして、求人に応募したい転職者の方の適性を踏まえ、企業、転職者のお互いが幸せになれると思ったら私たちは全力でバックアップしていくのが仕事です。
ちなみに、転職活動を成功させるポイントとして、志望理由、転職理由の一貫性が大事になってきます。
面接において、その場しのぎで志望理由や転職理由を伝えてもすぐに面接官に見破られてしまうんです。
私たち転職エージェントは、転職者の想いをもとに面接が上手くいくように面接対策も行ったり必要な情報を提供しています。
最近では、社会人向けのスキルアップ研修も手掛けているので、興味がある方はお声掛け下さいね。
転職活動でお悩みの方がいれば、世の中がこんな状況だからと悲観的に捉えず、私たちのような転職エージェントを上手く利用して頂き一緒に明るい未来を実現していければと思います。
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