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新卒社員にとって辛いこととは?社会人1年目の辛さの原因と乗り越え方

社会に出たばかりの新卒社員は、さまざまな辛い経験をすることがあります。辛さのあまり、「もう仕事を辞めたい」「転職したい」と考える新卒社員も少なくありません。

本記事では、新卒社員が「辛い」と感じる原因と乗り越え方についてまとめました。また、早めに転職するほうが良いかどうかを見分ける方法や、短期間で離職するメリット・デメリットも解説します。ぜひ参考にして、ご自身にとってベストの働き方を見つけてください。

新卒社員が「辛い」と感じる10の原因と乗り越え方


新卒社員が「辛い」と感じる原因のほとんどは、次のいずれかに分類できます。

1. 新しい環境に慣れない
2. 業務に対する責任を強く感じる
3. スキル不足や知識不足を感じる
4. 社内でも社外でも怒られる
5. 仕事が覚えられない
6. やりがいを感じられない
7. 希望した仕事に配属されなかった
8. プライベートの時間を持てない
9. 上司や同僚と波長が合わない
10. 経済的に厳しい

それぞれどのような状況なのか、また、辛さを乗り越えるために何ができるのか見ていきましょう。

1.新しい環境に慣れない

環境が変わったことに馴染めず、辛い思いをしている新卒社員も多数います。学生のときも学年が変わるたびに、新しい環境になることがあります。しかし、ほかの学生にとっても新しい環境のため、疎外感を覚えることは少なかったのではないでしょうか。

一方、新卒社員として新しい職場に配属されると、自分だけ、あるいは同期の数人だけがすでに完成しているコミュニティに放り込まれることになります。馴染めないと感じたり、自分の居場所ではないように思えたりすることもあるかもしれません。

新しい環境に対して戸惑いを感じることは自然なことです。社会人1年目だからと割り切って考えていきましょう。どこで働いても最初は慣れないものです。

「早く一人前にならなきゃ」と焦るのではなく、気長に構えてみてはいかがでしょうか。積極的に周囲とコミュニケーションを取るように意識することで、より早く馴染めるでしょう。

2.業務に対する責任を強く感じる

社会人には責任が伴います。たとえば、販売スタッフとして働くなら、自分の対応一つで、売上や起業に対する印象を左右することになります。

「あのような言い方をしたから、顧客を怒らせてしまった」「もう少し上手に勧めれば、販売につながったのに……」と後悔することも多いかもしれません。業務に対する責任を強く感じるあまり、職場に向かうだけでも胃が痛くなる新卒社員もいます。

どの業務にも多かれ少なかれ責任を伴います。自分の責任をしっかりと果たすために、メモを取る習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

メモを取り、一つひとつ確実にこなすことで、責任を果たせます。また、達成感を得られるだけでなく、自分が成長していることを実感しやすくなるでしょう。

3.スキル不足や知識不足を感じる

先輩たちと同じように仕事がこなせないことで、スキル不足や知識不足を感じる新卒社員も多いのではないでしょうか。

働いた年数が違うため当然のことではありますが、「もっとスキルを磨かなきゃ!」「勉強して知識不足を補わなくてはいけない」と思い詰め、ストレスを感じる新卒社員もいます。

学生のうちは、学校で決められたカリキュラムをこなしているだけで、問題なく日々を過ごしていけました。しかし、社会人として働くときには、「言われたことをこなす」だけでは十分ではありません。自発的に学び、自発的にスキルアップしていくことが求められます。

とはいえ、いつまでもスキル不足を嘆いていては問題は解決しません。時間を見つけて、スキルアップに励むことが必要です。

指摘されたことはメモを取り、余った時間は学習やスキルアップに取り組むことで、時間はかかってもスキル不足・知識不足の悩みを乗り越えていきましょう。

4.社内でも社外でも怒られる

社内では上司や先輩に怒られ、社外では取引先や顧客に怒られ、自尊心が傷つき、メンタル的に落ち込んでしまう新卒社員も多いでしょう。

頑張って仕事をしているつもりなのに、怒られてばかりいると、「この仕事に向いていないのかな?」と、転職を考えるようになるかもしれません。

怒られてばかりいるとメンタルが傷つくことは当然です。ONとOFFを切り替え、仕事で起こったことをプライベートまで引きずらないようにしましょう。「若いときはそういうものだ」と割り切り、気持ちを切り替える習慣を身につけてください。

5.仕事が覚えられない

なかなか仕事が覚えられず、失敗ばかりしてしまうという新卒社員も多いのではないでしょうか。簡単そうに見える仕事でも、実際にやってみると工程が多く、理解していなくてはいけない事柄も多くて、スムーズにこなすことは容易ではありません。

仕事が覚えられないことに悩んでいるときは、まずは業務の流れを整理してみましょう。次に整理したことを紙にまとめます。「いつかは覚えるだろう」と高を括っていると、意外と覚えられないものです。

一つひとつ確実にこなすためにも、整理して紙にまとめることを習慣化してください。


6.やりがいを感じられない

仕事に対してやりがいを感じられないケースもあります。やりがいを感じられない仕事に週に5日も従事していることは苦痛でしかないでしょう。「早く休日にならないかな……」という思いばかり浮かび、仕事に集中できません。

やりがいを感じられないときは、自己分析を仕直してみることがおすすめです。すでに就活時に自己分析をしている場合でも、十分ではない可能性があります。なぜやりがいを感じられないのか、どのような仕事ならやりがいを感じられるのか自己分析してみてください。

もし、現在の仕事が合わないという結論が出たときは、転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

キャリアコンサルタントに相談する

7.希望した仕事に配属されなかった

希望した仕事に配属されなかったことが原因で、仕事に対してやる気を持てない新卒社員もいます。たとえば、企画課を希望したのに営業課に配属され、「毎日外に出歩くのが辛い…」というケースもあるでしょう。

現在の業務にやりがいを感じられないときは、勤務先で異動を打診してみてはいかがでしょうか。率直に自分の気持ちを伝えることで、希望する部署に配属してもらえる可能性があります。

とはいえ、入社後すぐのタイミングでは希望が通ることは難しいかもしれません。「まずは今の部署である程度の実績をあげてみては?」と言われる可能性があります。

8.プライベートの時間を持てない

残業や休日出勤が多く、プライベートの時間を持てないケースもあるのではないでしょうか。時間的には余裕があっても、常に頭の中は仕事のことで占められ、気持ちに余裕がなくなってしまい、プライベートの時間を楽しめない新卒社員もいます。

仕事は大切ですが、24時間365日、いつでも仕事に追われているのでは精神的に参ってしまいます。余暇も大切という事実を理解し、休日の予定を決めてみてください。

とくに残業や休日出勤ではなく心理的な理由からプライベートの時間を持てない場合は、リフレッシュのためにも、休日を意識的に楽しむことが大切です。

仕事によって心身共に疲れている場合は、体力的・時間的な問題もあるため、近場でリフレッシュできる方法が望ましいでしょう。たとえば、気になっていたカフェに行く、映画を観るなどの手軽なイベントを自分で企画してみてはいかがでしょうか。

一方、残業や休日出勤が多くて、文字通りプライベートの時間を持てない場合は、転職も視野に入れることが必要です。

9.上司や同僚と波長が合わない

上司や同僚と波長が合わず、職場に行くのが辛いというケースもあります。どこの場所でもすべての人と仲良くなれるわけではありませんが、合わない人ばかりの職場は辛くて当然です。

人間関係が原因で、職場にいるのが辛いときは、まずはできる範囲で自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

周囲に変わってもらうことは難しいため、できる範囲で自分を変えることも必要になります。自分を変えても人間関係に悩むときは、転職を視野に入れてみてください。

10.経済的に厳しい

人によっては、給料が少ないうえ出費も多く、経済的に厳しいという方もいるかもしれません。一人暮らしの場合は住居費も必要なため、さらに経済的に厳しくなるでしょう。

いつまでも経済的に厳しい状況が続くなら、何か改善策が必要です。まずは家計簿をつけて、無駄な出費があるか分析してみましょう。

相場よりも給与が低いわけではないのに経済的に辛いときは、使い方に問題があるのかもしれません。無駄な出費を減らし、収入の範囲内で生活できるようにしていくことが大切です。

しかし、とくに無駄遣いしているわけでもないのに経済的に厳しいときは、相場よりも給与が低い可能性があります。また、残業が多いのに給料に反映されていないケースもあるかもしれません。このような場合は、転職を視野に入れるほうが良いでしょう。

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早めに転職するほうが良いケース


新卒社員が「辛い」と感じる原因には、自分自身の努力で克服できるものと克服できないものがあります。スキル不足や環境に馴染めないなどの原因なら、自分の努力である程度、克服できるかもしれません。

しかし、人間関係や労働環境、給料などが原因のときは、努力だけでは克服できない可能性があります。

実際のところ、新卒で入社した3人のうち1人は3年以内に離職する傾向があります。わずかな期間で転職する人も少なくありません。厚生労働省の調査によると、大卒新卒入社の32.3%が3年以内に離職しています。

最終学歴新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率
高校37.0%
短大等42.6%
大学32.3%

事業所規模が小さい企業ほど、3年以内の離職率は高くなります。30人未満の事業所では、高卒・大卒を問わず、約半分が3年以内に離職しました。

事業所規模高校卒業後就職3年以内の離職率大学卒業後就職3年以内の離職率
5人未満60.7%54.1%
5~29人51.3%49.6%
30~99人43.6%40.6%
100~499人36.7%32.9%
500~999人31.8%30.7%
1,000人以上26.6%26.1%

短期間で離職する割合は、業種によっても異なります。とりわけ、宿泊業や飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業は短期間で離職する新卒社員が多いようです。

離職率順高校卒業後就職3年以内の離職率大学卒業後就職3年以内の離職率
1位宿泊業、飲食サービス業(62.6%)宿泊業、飲食サービス業(51.4%)
2位生活関連サービス業、娯楽業(57.0%)生活関連サービス業、娯楽業(48.0%)
3位小売業(48.3%)教育、学習支援業(46.0%)
4位教育、学習支援業(48.1%)医療、福祉(38.8%)
5位医療、福祉(46.4%)小売業(38.5%)

新卒入社後すぐの転職は珍しいことではありません。早めに転職するほうが良いと思われるケースを紹介します。転職を悩んでいる人は該当するかぜひチェックしてみてください。

参考:厚生労働省|新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

時間外労働が多すぎる

時間外労働が多すぎるときは、自分の努力では克服できません。それどころか、無理に企業体制に合わせることで、心身を壊してしまう恐れがあります。転職を考えてみてください。

人間関係に深刻な問題がある

人間関係に深刻な問題があり、職場に行くのが辛いときも、転職を考える必要があります。人間関係はどちらか一方に非があるとは限りませんが、我慢するのではなく離れることも必要です。

ほかにしたい仕事がある

ほかにしたい仕事が明確に決まっているため、現在の仕事に身が入らないときも、転職するほうが良いでしょう。したい仕事に焦点を絞り、転職活動をはじめてください。

短期間で離職・転職するメリットとデメリット


転職したいという気持ちがあっても、入社してすぐはためらいを感じるかもしれません。実際のところ、短期離職・転職にはデメリットもありますが、メリットもあります。離職する前に、それぞれについて理解しておきましょう。

メリット

短期間で離職することには、次のメリットがあります。

● 嫌な記憶を引きずらない
● 新しい職場で長期的なキャリアを築ける
● 第二新卒を積極的に受け入れている企業に入社できる

長期間望ましくない環境にいると、忘れるのにも時間がかかります。心身に強いダメージを受けないためにも、早く転職するほうが良いでしょう。

また、早く転職することで、転職先で長期的なキャリアを築けるため、長い目で見れば有意義なこともあります。第二新卒歓迎企業なら、中途半端に長く勤めているよりも受け入れてもらいやすくなるため、探してみてはいかがでしょうか。

デメリット

短期間の離職には、デメリットもあります。とりわけ次の点はデメリットになるでしょう。

● 辛抱強くない人と判断される可能性がある
● 扱いにくい人、人間関係に問題を起こしやすい人と思われる可能性がある

採用面接において、面接官に「辛抱が足りないのでは?」「よくトラブルを起こすの?」と直接尋ねられるかもしれません。また、尋ねられない場合でも、面接官が内心「扱いにくい人なのかな?」と感じる可能性があります。

転職時の面接において、短期離職の理由を聞かれる可能性は高いです。短期離職をデメリットにしないためにも、誰もが納得できる理由を考えておきましょう。

転職を成功させる4つのステップ


辛い思いを断ち切るためにも、次回は自分に合う職場を見つけたいものです。次のステップに沿って転職活動を進めましょう。

1. 転職支援サービスに登録する
2. 第二新卒を募集している企業を探す
3. 書類作成・面接準備を進める
4. 内定後に退職届を提出する

順に解説します。

1.転職支援サービスに登録する

まずは転職支援サービスに登録しましょう。求人情報を得られるだけでなく、サポートが受けられるサービスが望ましいです。

たとえば、転職支援サービス『ハレダス』ではエントリーシートの添削や面接対策、企業選びのサポートを提供しています。すべてのサポートは無料で利用できます。転職を考えている方は、ぜひ気軽に相談してみてください。

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2.第二新卒を募集している企業を探す

紹介したように、新卒入社後3年以内で離職する方は少なくありません。しかし、3年以内に離職した新卒社員を第二新卒と呼び、企業の中には第二新卒者にターゲットを定め、積極的に募集しているところもあります。

第二新卒を積極的に募集している企業なら、「なぜ短期間で辞めたの?」と問われることも少なく、働きやすいと考えられます。また、研修制度も充実している傾向にあるため、ビジネスの基礎をしっかりと身につけたい方にもおすすめです。

3.書類作成・面接準備を進める

履歴書や職務経歴書などの書類作成と面接準備を進めましょう。『ハレダス』などのサポート体制が整った転職支援サービスに登録しているなら、書類作成や面接準備もスムーズに進められます。

4.内定後に退職届を提出する

すぐに希望する仕事が見つかるとは限らないため、転職活動を進め、内定をもらってから退職届を提出するようにしてください。

トラブルなく退職するためにも、退職に関する社内規定を確認しておきましょう。通常は退職する2週間前に申告すれば問題ありませんが、企業によっては1か月前や2か月前に伝えるように規定していることもあります。

退職してから転職先に入社するまでの時間が合わないときは、転職先に率直に伝えて、入社時期を遅らせてもらうようにしてください。

自分に合う職場か見極めよう


必ずしも新卒入社の企業が自分に合うとは限りません。丁寧に自己分析・企業分析をして企業を選んでも、人間関係や担当業務によっては、合わずに辛い思いをすることがあります。努力で克服できる問題とも限らないため、合わないと判断したら早めに行動することが必要です。

転職するときは、入社前にしっかりと企業について調べておくことが大切です。『ハレダス』では企業選びのサポートもしております。ぜひお気軽に『ハレダス』の就活相談をご利用ください。

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ハレダス編集部

こんな細かいところまで読んでくれてありがとう! この記事に出会った皆さまの未来が、少しでも「晴れだす」ように願いを込めて、今後もたくさんの記事を配信してまいります。

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