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インタビュー

「転職活動にリスクはない」自分の軸作りをサポートするキャリアアドバイザー/脇田將莅さんインタビュー

■プロフィール
脇田將莅(わきたしょうり/1991年生まれ/大阪府和泉市出身/大阪体育大学卒業)
2014年4月 アビリティーズ・ケアネット株式会社に入社、介護用品の法人営業に従事
2018年8月より独立、不動産仲介や情報商材の営業代行業を行う
2019年1月〜10月 フリーランスでキャリアアドバイザー職に従事
2019年11月 株式会社Laughallを設立
2020年11月 株式会社Laughomeを設立

人に感謝される仕事がしたくなった

2019年に設立し、自らが代表取締役を務める転職エージェント「株式会社Laughall(ラフォール)」でキャリアアドバイザーとして活躍する脇田さん。実は脇田さん自身には転職経験はなく、新卒で入社した会社を退職後は独立して営業代行業を行っていたと言います。

脇田さん
新卒で入ったのは約60年続いている企業で、社員数は1000人規模と業界としては比較的大きな会社でした。そこで営業として働いている中で、人に縛られない自由な働き方をしたいなと思うようになって。それで独立して、最初は今と全く違う仕事をしていたんですよ。

その当時やっていたのは、営業代行業でした。誰と行うかとかよりも「お金を稼ぐ」を重視して動いた結果、サラリーマン以上は稼げましたが、少し疲れてしまって。世間的にもあまりイメージの良いビジネスではありませんでしたから。

その中で以前から仲良くしていた方が副業で人材紹介をやっていたんですね。その人との出会いが仲間の大切さに気づかせてくれたと思っています。「お金だけじゃない人付き合い」、ただ売れるかどうかだけではなく、人に感謝されたり、人を幸せにする仕事をしたいなと強く感じました。

その方は元々、3年ほど人材会社に携わっていた経験があり、現在は副業の範囲でされていたので、既に独立していた僕がその仕事を大きくしようということで、人材紹介の仕事を始めました。 最初はフリーランスのキャリアアドバイザーを行っていたのですが、軌道に乗ってきたタイミングと信用を高め、より多くの方に価値提供をしていきたい想いから株式会社Laughallを設立しました。


まずは自分の軸を作るお手伝いから

現在、社内には脇田さんを含めて4名のキャリアアドバイザーが在籍しているそう。今後、転職相談の需要が増えれば増員するとのことですが、サービスの質を落とさないために、あまり規模を大きくしようとは考えていないそうです。そんな脇田さんが転職をサポートする上で、どういったことを大切にしているのか聞いてみました。

脇田さん
転職活動をする上で、転職の情報が少ないことや、正しい判断基準がないことで失敗する方がとても多いんです。弊社に相談に来ていただく求職者は20代が中心で、特に第二新卒に当たる方が主で、今の職場の何が不満なのか、次の会社に何を求めているのか、転職における判断基準が明確ではないことが非常に多い。

弊社は大手の転職エージェントの扱う企業数では勝てませんが、判断基準、自分なりの軸がないと、大手に行ってもむしろ選択肢が多いことで迷うだけになってしまいます。大手が良くないということではなく、エージェントを利用するなら仕組みを知らないといけないと思っています。弊社のサポートとしましては、転職の仕組みを理解してもらった上で、正しい転職手法や自分軸の設定、将来のキャリアビジョンを面談の中で構築し、転職支援をしていきます。

内定は求職者と弊社のようなエージェント、お互いにとって目指すべき一つのゴールです。そのために企業理解はもちろん、面接対策などもしっかりとやりますが、まず最初に「自分の軸を作る」ところからお手伝いしたいと考えています。

転職は内定した後、入社後のギャップをなくすことも大事だと考えているので。入社してから「思っていたのと違った」とならないようにしたいと思っています。早期退職は経歴的にデメリットになるため、転職の目的を明確にし、実際の仕事の大変さは理解してもらうように努めております。

転職で何を重視するか、優先順位をつける

自分の軸を作ることが大事だと語ってくれましたが、実際に相談をお願いした際、どのような流れでサポートを受けられるのでしょうか。

脇田さん
具体的な流れとしては、まずは電話で簡単なヒアリングをさせていただきます。大体10分程度で、大まかな経歴や、転職の緊急度を事前に伺います。

その後、電話でお伺いした内容を踏まえた対面での面談を2時間程行います。こちらはコロナの状況などによってオンラインで行うこともあります。面談後は電話やライン、zoomを利用したやりとりで企業紹介やその後のフォローもさせていただくといった流れです。たびたびご来社いただくのも申し訳ないので、対面で面談するのは基本的に1度ですね。

中でも重要なのは約2時間かけて行う対面面談です。ここで求職者の方との関係構築や、先ほども申し上げた“自分の軸”を明確にするお手伝いをさせていただきます。例えば、現在勤める会社になぜ入ったのか?今、何が一番不満なのか?また、就職する前も含め、今までの人生においてやりがいを感じたことは何だったか?などをお伺いします。それらを伺うことによってその方の人生観・価値観が見えてくることがあります。

人によって何にやりがいを感じて、何にストレスを感じるかはそれぞれ違います。全ての望みを叶えることは難しいかもしれませんが、何を重視するかの優先順位をつける感じです。ヒアリングにおいてはそこがメインかと思っております。理想を言うと、今よりお給料が良くて、仕事が楽しくて、残業が少なくて…とかだったら誰もが嬉しいと思いますが、実際それら全てを揃えるというのは難しいので、「転職で必ず叶えたいこと」の最優先事項を明確にしていきます。


脇田さんに転職を相談する

本当にやりたいことなのかを確認する

全てを叶えることは難しいということを前提に、なるべく希望に近づけるためのヒアリングを重視していると語る脇田さん。自分のことは意外と自覚しづらいもので、仕事に不満を抱いた時に、職業そのものが合わないんだと感じてしまうこともあるそうです。

脇田さん
弊社を利用される求職者は営業職の方が多いのですが、何らかのストレスや不満があった時に、「自分は営業に向いていない」と考える方がよくいらっしゃいます。ノルマを追うのが嫌だ、とか。

でも深堀して聞いてみると、上司のプレッシャーが辛いというのがストレスの主な原因だったりします。そういった場合、環境が変われば同じ営業でものびのび働けるようになったりするんですよね。

あとは、「同じ営業でもこういうのもありますよ」という風に、同じ職種だからどこへ行っても同じなわけではないとご提案することもありますね。「〇〇さんはこういったことにストレスを感じやすいと思うので、こういう既存営業の方がいいかもしれません」とヒアリングの内容を踏まえて、実際に企業紹介しながらご提案したりします。

皆さん自分が経験した仕事以外のことはそんなに知らないものなので、例えば「営業は向いていないので、SEに転職したい」と仰る方がいて、お話を伺ってみるとSEについてあまりご存知なかったり…。そこでSEの仕事についてご説明すると、その大変さを知って希望職種を変更されることもあります。

本当にSEになりたいのか、ただ辞めたいから他の何かをやろうとしているのか。希望されている理由や、希望する職業への理解を確認させていただくことも大切なプロセスです。

コーチングを学んだことも大きかった

希望する職業に対する理解が浅いことや、意外と自分のことを理解していないなど、筆者も過去の転職活動の中で身に覚えがあります。求職者が抱える様々な事情や気持ちが入り混じる中で、求職者の希望を整理し、引き出す作業は言葉にするより遥かに難しいのではないかと感じました。

脇田さん
自己分析は就活の時などにもすることがあると思うのですが、僕がそのお手伝いをする際は専用ツールなどは使ってはいないです。会社を設立する前に行ったキャリアアドバイザーの経験から自己分析の力がついたという実感がありましたし、様々な求職者のデータを元にしているところもあります。

また、あらゆる本を読み勉強もしましたが、コーチングを学んだことはとても意味があったと思っています。自身がコーチングを通じて、自分の得意なこと、自分の苦手なことなどが明確になりました。コーチングは目標を達成するためにどうするかという一つの手法ですが、僕がやるのはキャリアに特化したコーチング。このスキルを利用しつつキャリアプランニングをしていきます。

これまでにヒアリングや自己分析、自分の軸作りという話をしてきましたが、もちろん2時間程度の面談で出来ることには限りがありますし、向き不向きは実際に転職してみないと分からないこともあります。でも、分からないなりに大まかでも軸を作る、私たちはその手助けをさせていただくという前提をご理解いただくことも重要だと考えております。


選択肢を広げて自分で決断すること

転職後のギャップをなくすべく、求職者の希望を整理する作業に徹底してこだわっている印象です。そんな脇田さんに、転職について悩んでいる方へメッセージをいただきました。

脇田さん
不満や、こうなりたいという願望を持ち、迷うことはすごく大事なことです。特に20代という、若くてチャンスが多い時に、不満や願望を持って行動に移すのはいいことだと思っています。一歩目を踏み出せない方の方が多いので。

僕は、転職活動をすることにデメリットやリスクはないと考えていて。内定をもらった後に、もしどうしても違うと感じたら断ることもできます。転職活動をすることで人生の選択肢を広げて、自分の現在地を理解し、時敏の人生を良くするための決断が出来ます。やっぱり今の職場がいいとなる場合もあると思いますし、それならそれでいい。それが現状の答えで、考えることに意味があると思います。

仕事にストレスを感じながら日々を費やすのは嫌ですよね。どうせなら楽しいと思える仕事を見つけて欲しいですし、僕はそのお手伝いができればいいなと思っています。弊社に相談に来たからといって絶対に転職しないといけないわけではないので、気軽に相談してみてください。これまで相談を受けた求職者の方に「自分の現在地が知れて良かった」と言われたこともあります。来ていただいた方にプラスになるように、力になりたいと思います。自分の人生をより良く、笑顔が溢れる日々になれるように行動していきましょう!

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Written by

トヨダヒロミ

トヨダヒロミ

大阪府出身。雑誌や広告を制作する編集プロダクションに約7年勤務したのち、フリーライターに。インフルエンサーなどの新しい肩書きや働き方に関心を寄せている。

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