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転職・副業

就職・転職活動に欠かせない業界研究!各業界について解説~IT業界編~

就職活動や転職活動に必須の業界研究。今回ご紹介するのは、IT業界です。

「IT」や「ソフトウェア」「情報処理」などのワードは、多くの方が耳にしたことがあると思いますが「具体的にどんな仕事をしている業界か?」と聞かれると、答えに悩む方もいるのではないでしょうか。

IT業界は、私たちの暮らしともつながりの深い業界です。ぜひ魅力や特徴などを詳しく知り、就職・転職活動の参考にしてみてください。

IT・ソフトウェア・情報処理業界とは


IT業界の「IT」は、「information technology」の略です。

昔はさまざまな情報を提供する媒体というと、新聞や雑誌などの紙媒体、テレビやラジオなどのメディアのみでしたが、最近はスマートフォンやタブレット、パソコンなどからインターネットに接続し、簡単に情報を収集できます。

こうしたインターネットなどの「通信」と、スマートフォンなどの「コンピュータ」を駆使した情報技術が「IT」で、情報技術に関連する企業が「IT関連企業」です。

ちなみにソフトウェアはコンピュータ上で処理をするためのプログラムで、システム全体を管理するもの、アプリケーションソフトなどに分かれます。セキュリティソフトや経営管理ソフト、各種アプリケーションなどを開発する組織は、ソフトウェア系企業にあたります。

「情報処理」に関しても、謎が多いという方は少なくありません。情報処理系の企業が行っているのは、企業向け情報システムや、Webサイトで利用されるサービスなどの開発と運用です。

情報処理系企業は、顧客企業が直面する課題に最適なシステムを企画・提案します。その後、ハードウェア調達、ソフトウェア開発などを実施し、システム完成後の運用も行います。

私たちが「当たり前」のように使っているインターネット上のサービスや、企業内のシステムなどは、IT・ソフトウェア・情報処理業界によって、成り立っています。

IT・ソフトウェア・情報処理業界の魅力


IT・ソフトウェア・情報処理業界で働く魅力はさまざまです。特に、ご紹介する3点はIT業界を選ぶポイントとなったという方も多くいます。

■将来性抜群で高い需要がある

IT業界は急成長が続いており、今後も需要がなくなる可能性は限りなく低いです。よって、高い需要があり、将来性に関しても心配はあまりないでしょう。

需要に対し、供給が追いついていない部分もあり、IT業界は常に新たな人材を欲しています。つまり、専門的な知識を持っている経験者はもちろん、意欲的に取り組む姿勢があれば、未経験でも採用の可能性あり。ゼロから経験を積み、その知識や技術を生かし、より大きな企業へ転職、というのも夢ではありません。

■専門的な知識が身につく・生かせる

IT業界で働けば、当然ですがIT関連の知識が自然に身についていきます。専門学校などで学んだ知識を生かすこともできますし、趣味などで独自に学んだ知識が活用できる場面もあるでしょう。

これはどの業界でも当たり前と当たり前ですが、すごいのはここからで、ITの専門知識は世界共通です。つまり、一度ITに関する知識や技術を身につければ、IT関連企業ならどの会社・国でも働けることになります。

■実力次第で給与アップも

IT業界は性別・年齢に関わらず活躍可能で、若くても実力があれば責任ある仕事を任され、給与アップにつながるケースも少なくありません。

勤続年数よりも、その人の努力や実力がものをいう業界ですので、学ぶ姿勢のある方、たくさん稼ぎたいという意欲のある方にはうれしい環境でしょう。

IT・ソフトウェア・情報処理業界の特徴


IT・ソフトウェア・情報処理業界の大きな特徴は「新サービス提供が可能であること」、そして「チーム体制でプロジェクトに関われること」の2点です。

■新サービス提供が可能

前述の通り、ITは顧客の課題解決などを目的に利用されます。つまり顧客は、より利便性が高いもの、生活を向上させるものを求めており、企業はこれまでにない新たなサービスや商品を展開していかなければいけません。

企業内での業務効率化や、個人の生活向上を実現できる「システム」を作るというのは、やや漠然としており、メーカーなどが開発する手に取ったり口に入れたりできる商品とは異なります。他の業界にはないサービス提供方法ができるのは、IT業界最大の特徴でしょう。

■チーム体制でプロジェクトに関われる

システム開発などの1つのプロジェクトは、基本的に複数のチームで取り組みます。作業は個々で行うものの、それぞれが担当した「パーツ」が組み合わさり、1つの大きな「製品(サービス)」ができあがったときに感じられる喜びは、非常に大きいものです。

「作業は1人で集中しながら、チームプレイも大切にする」ことで達成感や自身の成長が得られるという経験も、他の業界ではあまりないことでしょう。

IT・ソフトウェア・情報処理業界の仕組み・流れ

IT業界の仕事の流れを、簡単に見てみましょう。

営業 → 契約 → 開発 → 納品 (→ 運用)

他の多くの業界同様、まずは顧客企業を獲得するために営業活動を実施。課題解決に向けたシステム、サービスを提案します。

顧客のニーズにマッチして契約が取れたら、プロジェクトを組み、システム開発を実施。完成したものを納品して終了となる場合もありますし、企業によってはその後の運用も、IT関連企業に任せることがあります。

これだけに留まらず、顧客企業の組織のあり方、仕事の流れの見直しなど、企業に関するコンサルティング業務も請け負うIT関連企業も。

幅広いサポートで、企業をよりよくするというのは、新たなIT業界の特徴となるかもしれません。

IT・ソフトウェア・情報処理業界の主な職種


IT・ソフトウェア・情報処理業界にはどういった職種があるのでしょうか。1度は耳にしたことのある「エンジニア」「プログラマー」などが、具体的にどういった仕事をしているのか、簡単にご紹介します。

職種
業務内容
システムエンジニア
顧客の要望を叶えるシステムを設計する。ヒアリングからシステム設計、作動のテストまでを担っている。
プログラマー
システムエンジニアの設計書を元に、プログラムを構築する。プログラミング言語という特殊なワードを使用し、地道に作業を進める。
営業
自社のサービスやシステムを求める顧客に情報を提供し、購入や契約を促進する。企業によって法人や個人、ルート営業やカウンター営業などを行う。
ITコンサルタント
IT技術の提供だけでなく、それを活用してビジネスや経営の課題を解決するために、企業にアドバイスを行う。IT戦略の制定やシステム開発の提案、プロジェクト統括など、業務内容は多く、求められるスキルも多い。

IT・ソフトウェア・情報処理業界に向いているのはどんな人?

IT・ソフトウェア・情報処理業界といっても、どういった職種に就くかで適性も変わってきます。次の3つにあてはまれば、IT関連のどういった職種でも、比較的楽しく続けられるのではないでしょうか。

■グループでの作業が好き・得意

前述の通り、複数人でのチームで1つのシステム開発に取り組むので、グループでの作業が問題なくできることは大前提です。個人プレーをしない、他人の成功を認められる、自身に与えられた役割をしっかりとこなせるという方にとっては、IT業界で働くことはあまり大変ではないでしょう。

■地道な作業が好き

新たな製品の開発、システム構築のために、プログラマーなどは地道な作業を繰り返します。また、IT業界は常に変化・進化しているので、新たな技術に都度対応しなければなりません。向上心や集中力があり、コツコツと地道に努力できると、IT業界でも活躍できる可能性があります。

■論理的に物事を考えられる

システムは論理的に組み立てられているので、それを理解したうえで、システムの設計や構築に当たらなければいけません。また、顧客が抱える課題や問題点を把握し、システムという解決のためのサービスにするためにも、論理的思考は必須です。筋道を立てて考えることが得意、好きという方は、IT関連の業界で働くのに向いているのではないでしょうか。

IT・ソフトウェア・情報処理業界の課題と今後


IT業界が抱える深刻な課題といえば、やはり「人手不足」でしょう。さまざまなサービスが求められるようになっている反面、IT業界はエンジニアが圧倒的に不足しています。

経済産業省の調べによると、IT業界の人材は2016年時点で既におよそ17万人不足しており、2030年には不足人数が80万人にもなるという予想もされています。

IT関連の各企業は、多くの優秀な人材を育成・確保するための活動を精力的に行う必要があるでしょう。

IT業界は今後、IoTの拡大やビッグデータの活用、クラウド化進行などで、より便利になったり新たな可能性を広げたりすることが期待されています。

近い未来にさらなる魅力的なサービスが誕生するためにも、やはり人手不足の解消は、最大かつ最優先で解決に向けて取り組む課題だといえるのではないでしょうか。

おわりに

IT・ソフトウェア・情報処理業界は、私たちが普段当たり前のように使用している職場のシステムや、プライベートで利用するアプリケーションなどが問題なく作動するために、欠かせない業界です。インターネットを活用したシステムやサービスは、衣食住のように命に関わるものではありません。

しかし、技術の進歩や時代の流れに伴い、私たちの生活から切っては切れない存在となっているのは、紛れもない事実でしょう。

IT業界に就職・転職すれば、未来がより便利で、快適になる魅力的なシステムの開発に携われるかもしれません。興味がある、自身に向いているかも、と思う方は、ぜひより詳しい業界研究や、企業に関する情報収集も行ってみてくださいね。

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Written by

ハレダス編集部

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