ESにおいて、よく質問される趣味や特技。何を書くのが正解なのか、記入するポイントはあるのか不安なことも多いですよね。
そこでこの記事では、趣味や特技欄の記入ポイントや趣味別の例文を紹介します。併せて記入を控えた方が良い趣味も紹介していきます。
趣味や特技を聞く意味
趣味や特技の質問意図としては、面接の緊張をほぐすためのアイスブレイクとして使いたい場合がほとんど。
初対面の相手と話すときは緊張しますよね。面接となればさらに緊張感が高まりますので、発言しやすい雰囲気をつくるための材料として趣味や特技を聞く場合が多いのです。
趣味・特技欄の記入時のポイント
まずは趣味や特技を書くときのポイントを紹介します。
書類記入は、読み手が見やすい、わかりやすいことが大前提。読みやすい書類作成を意識して、採用担当者が目を止めたくなる項目にしましょう。
1.アピールポイントを意識する
趣味・特技の欄には、基本的に何を書いてもOK。内容よりもアイスブレイクの材料や人柄を知ることが目的になっています。ですから「自分は趣味や特技を通じて何をアピールしたいのか」を意識して記入することが大切です。
「こんな趣味を持った面白い人間なんだ」「こういった特技があるから仕事に役立つ」など、採用担当者を会ってみたいと思わせるように工夫しましょう。
2.空欄や「特にありません」は避ける
就活生の中には「これといった趣味がない」という人もいるはず。しかし、空欄のままにしたり「特になし」と書いたりするのは絶対にNG。
何も伝えないことは、採用担当者に興味をもってもらうチャンスや話の機会を自分から捨てるようなものです。また、項目を埋めるのは相手への誠意の印でもありますから、就職を希望している以上、きちんと誠意を持って埋めてください。
3.見出しをつける
ESや履歴書の多くは、何を書くか決められた項目欄はありますが、書き方についてルールが決まっているものはほとんどありません。だからこそ書き方の工夫次第で差がつけられます。
要点をまとめた見出し(キャッチコピー)と説明文に分けて書くと、伝わりやすく見やすい文章になります。見出しはペンの太さを少し太くするなどの工夫を加えると、より読み手への配慮も示せるので、ぜひ実践してみてください。
4.エピソードを付け加える
趣味や特技を聞かれると、「読書」や「スポーツ」など、短い言葉だけで終わらせてしまいがちですが、せっかくの自分をアピールできる機会ですので、趣味や特技に関するエピソードを付け加えるようにしましょう。
趣味が読書の場合であれば、「年間200冊読むほど読書が好き」といったように、数字や固有名詞を入れるのがおすすめです。一言プラスするだけで、コミュニケーションへの前向きさも伝えることができますよ。
趣味・特技別の例文紹介
記入のポイントを押さえたら、例文を参考に書き方をチェックしてみましょう。自分の趣味や特技に応じたものを探し、エピソードを自分らしくアレンジしてみてくださいね。
1.旅行
見出し文:価値観が広がる海外旅行
私の趣味は世界各国を旅することです。大学3年生の夏休みには、2ヶ月間で東南アジア5カ国をまわり、国によって違う暮らしや文化、価値観を学びました。
2.読書
見出し文:場所や時空を飛び越えられる読書
年間200冊の本を読むほど読書が好きです。私が考える読書の魅力は、ページを開けば一瞬で本の世界の中に連れて行ってくれるところ。物語は読む人によって捉え方も異なるので、友人と見解を話し合う時間も好きです。
3.映画鑑賞
見出し文:毎月10本以上の映画を見るシネフィル
私の趣味は映画を見ることです。「prime video」や「Netflix」など、映像サブスクリプション全てに登録し、休日は必ず映画鑑賞しています。邦画と洋画の違いを比較したり、話題作の人気の秘密を分析したりするうちに、リサーチ力も身に付くようになりました。
4.料理
見出し文:家族の喜ぶ顔が見られる料理
料理が趣味になったのは小学生の頃。初めて卵焼きを作ったときに家族が喜んでくれたことが嬉しくて、お店の味を真似てみたり、レシピ本を熟読したりと腕を磨き続けています。
5.釣り
見出し文:スローライフを感じられる釣り
忙しない日常から離れ、大自然に溶け込みながらのんびりできる釣りが好きです。また、釣れるのを気長に待つので忍耐力も鍛えられる一石二鳥の趣味だと感じています。
6.カラオケ
見出し文:気分がリフレッシュされるカラオケ
私の趣味はカラオケです。大きな声で歌うことで、体の中から元気が湧き出てくるような感覚が好きです。気分が落ち込んだときの回復方法のひとつでもあります。
7.散歩
見出し文:1日30分が日課になった散歩
体力をつける目的で始めた散歩。スタートしてみると季節で変わりゆく風景を感じたり、素敵なお店と出会ったり、暮らしがより充実したものになりました。今では朝食前30分の散歩が日課になっています。
8.筋トレ
見出し:体と心の変化を実感できる筋トレ
運動不足を解消するために始めた筋トレ。始めは筋肉痛が辛かったのですが、努力するほど体に変化が現れ、成果を実感できるのが快感になりました。辛いことを乗り越えることで、メンタルも強くなったように思います。
9.書道
見出し:書道歴10年。最高段位を目指して邁進中
小学生の頃から書道を始め、現在2段を取得しています。県内のコンクールでは、3度の金賞を受賞。生涯の趣味・特技となるよう、将来的には最高段位(師範)を目指しています。
10.写真
見出し:企業HPの撮影を経験した写真
私の趣味は写真撮影です。一眼レフを使い、人物を中心に風景、食べ物幅広いものを撮影しています。撮った写真をSNSにアップしており、企業HPやメディアの写真撮影のお仕事をいただいた経験もあります。
記入NG?業界によっては書くのを控えた方が良い趣味
趣味や特技の項目は、基本的に何を書いても自由。しかし、業界によっては記載するのを控えたほうが良い趣味もあります。その一例を紹介していきます。
ゲーム・アニメ・漫画
日本カルチャーを大きく支えている分野で、過去と比較すれば一般的に受け入れられやすくなっていますが、今でもネガティブなイメージを持っている人も少なくないのです。志望企業の業務内容でない限りは避けたほうがよいでしょう。しかし、趣味や特技を記入する項目は、趣味そのものを評価するわけではないので、その趣味を通じてどんな体験・成長があったのかを伝えられるのであれば問題ありません。
ギャンブル
ギャンブルを扱う業界や企業であれば問題ありませんが、一般企業ではできるだけ記入を控えるのがベター。
競馬や競輪、競艇など、公的に認められているものでもギャンブル要素の強い趣味や特技は、採用担当者にお金にルーズな印象を与えかねません。志望企業の業務内容に関係がないのであれば、記載は避けるのがおすすめです。
政治・宗教に関するもの
面接では個人の政治的な考え方や、信仰などに関わる質問・議論はしないのが企業のルールです。
このような話題は人によって受け取り方も異なり、センシティブなもの。そのため、政治や宗教に関わる趣味は書かない方が無難でしょう。
まとめ
趣味・特技の欄は、面接でのアイスブレイク、応募者の人柄を理解する材料として使われる項目。採用担当者に「会ってみたい」と思わせるような見やすさ、伝わりやすさ、オリジナルのエピソードを意識することが大切です。今回紹介した趣味別例文を参考に、あなたの人柄や魅力が伝わる文章を考えてみてください。