いくら面接で手応えがあっても、通過や採用の連絡がもらえるまでは落ち着かないものです。日がたつごとに「不採用なのかも」と不安に思う人も多いはず。そこで、この記事では合否連絡の目安や遅れる理由について紹介。併せて問い合せをする場合のポイントや例文も紹介します。
面接結果の連絡が遅い!合否連絡の目安
面接の合否連絡はどのくらいが平均なのか気になるところ。そこでリクナビnextの人事担当者へのアンケートを参考に「面接の選考結果にかかる期間」の平均を調べてみました。
「面接終了後、合否結果の通知はどのくらいで行っていますか?」というアンケートの結果、“3日以内”と答えたのが全体の24.0%、“1週間以内”と答えたのが全体の56.7%でした。それ以降の10日以内は15.3%、2週間以内は3.7%、それ以上と答えたのは0.3%でした。
この結果から判断すると、面接後の合否結果連絡の目安は、1週間だと言えます。
面接後の連絡が遅い場合でも採用の可能性はある
上述した合否結果連絡の目安である1週間を過ぎても、不採用と決まった訳ではありません。採用面接は表には見えない仕事も多く含んでいますので、何かしらの事情があって連絡が遅れている可能性があります。そのため、「不採用の場合は連絡しない」と説明を受けていない限り、気を落とさずに気長に待ってみましょう。
面接の合否結果が遅い5つの理由
面接の合否結果が遅い原因には、どんな理由があるのか気になるところ。ここでは合否結果が遅くなる場合に考えられる5つの理由について紹介します。
1.他の候補者と比較している
企業への応募者が多い場合、必然的に選考に時間がかかります。同等のスキルや経験を持つ人が数人いて検討したい場合、全員の面接が終了してから比較します。そうなってくると、応募者の人数が多ければ多いほど比較するのに時間がかかってしまうので、自ずと合否結果の連絡も遅くなってしまうのです。
2.社内決裁に時間を有している
面接の合否は面接官だけで決定できる訳ではなく、人事社員や役員などとの合議が必要な場合がほとんど。最終決定権を持つ人の判断が決まっていなければ、応募者に合否の連絡をすることはできません。
企業によって合否を判断する人数は違いますが、数名で判断していることは確かなので、上層部のスケジュールがなかなか抑えられない場合には、合否の連絡が遅くなってしまうこともあります。
3.次の面接準備に時間がかかっている
最終面接以外の場合は、次の面接日程調整などを行う必要があります。しかし、次の面接の面接官が決まらない、担当者の多忙により日程候補が定まらないという理由で、日程調整ができず、連絡が遅くなってしまうこともあります。
4.メール受信・送信のトラブルが発生している
中には合否結果をメールで連絡する企業もあります。その場合に企業側のメールアドレスの入力間違いや応募者側の受信フィルター設定などの関係で上手く連絡できない場合があります。企業からのメールが迷惑メールのフォルダに振り分けられている可能性もありますので、1度チェックしてみてください。
5.サイレント不採用の可能性もある
面接の結果連絡があまりに遅い場合には、連絡なしの不採用である可能性も。この場合は不合格者には連絡せず、合格者のみに次の面接の日程が提示されます。
株式会社アイデムが行った「2017年度新卒採用に関する企業調査」によると、22.4%の企業が不合格者への連絡について「しない場合がある」と回答しています。
新卒採用や、応募者が多い企業に見受けられるケースでもありますが、応募者に取っては後味の悪い選考になってしまいます。
【例文あり】面接結果が遅い場合の問い合せ方法
1週間以上合否連絡がこない場合、企業に問い合わせても問題ありません。しかし、問い合わせ方には注意が必要です。合格の方向で話が進んでいても、失礼な問い合せをしてしまえば心象に影響する可能性も。ここでは問い合わせ方のポイントと例文を紹介します。
問い合わせは原則メールで
多くの企業でテレワークが導入されているため、企業に電話しても採用担当が不在の場合があります。また採用担当者は、他の応募者の面接対応に追われている可能性もありますので、業務の隙間時間で確認できるメール連絡がベター。
電話連絡は、メールで連絡しても返信がない場合のみにするのが良いでしょう。もし電話連絡する場合には、始業開始直後や昼休憩直前などは避けてください。
連絡が遅れていることを批判しない
応募者にとっては人生を大きく左右する連絡。連絡期日が守られないことに憤りを感じても無理はありません。しかし、企業にもさまざまな事情がありますので、相手の状況を思いやった上で連絡しましょう。感情的な連絡をしてしまえば、良い結果につながらない場合も。連絡の目的はあくまでも「面接の状況確認」だということを忘れずに対応してくださいね。
応募者都合で合否を急かすのは原則NG
他社から内定が出たような場合、すべての企業からの結果を知って比較したいと考えてしまうかもしれません。しかし、自己都合だけで結果を急がせるのは避けてください。応募者側にも都合があるように、企業にも都合があります。
一番理想なのは、内定が出た企業に別の企業の結果待ちであることを伝え、待ってもらうのがベスト。ただし、時間に猶予がなく早急な決断を強いられる場合には、結果待ちの企業に状況を説明し、いつ頃合否の連絡をもらえるか確認しましょう。
メールでの問い合わせ例文
【件名】〇月〇日の面接結果につきまして/自分の名前
【本文】
株式会社〇〇
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇月〇日に採用面接を受けさせていただいた〇〇です。
その節は貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
本日ご連絡させていただいたのは、面接結果の状況確認についてです。
〇月〇日までにご連絡をいただけると伺っておりましたので、
状況を確認させていただきたいのですが、ご進捗いかがでしょうか?
お忙しい中大変申し訳ありませんが、ご確認いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
—
自分の名前
携帯番号:000-0000-0000
メールアドレス:xxxxx@xxx.jp
まとめ
面接の合否連絡は1週間前後が目安ですが、応募者多数や社内決裁に時間がかかっているなど、さまざまな理由でさらに遅れることも予想されます。なかなか連絡がこないからといって気に病むことなく、他の求人情報を見たり、勉強をしたり、視野を広げながら気長に待つことが大切です。
期日を超えても連絡がこない場合には、メールで連絡するのも1つの手段ですので、問い合わせのポイントを参考にしながら丁重に連絡してみてくださいね。