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ベンチャー企業とは?メリットや有名な事例、向いている人を紹介

ベンチャー企業とは?メリットや有名な事例、向いている人を紹介

ベンチャー企業とは、これまでにない新しい技術やアイデアで事業を進める企業のことです。成長過程にあり、設立からの年数が短いなどの特徴があります。

本記事ではベンチャー企業とは何かを説明するとともに、メリットや問題点、転職で失敗しない方法などを紹介します。

ベンチャー企業とは?

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ベンチャー企業とは、革新的なアイデアや技術をもとに事業を展開する企業のことです。特に決まった定義はなく、新興企業と呼ばれることもあります。基本的に小規模から中規模の会社で、成長過程にあり成長スピードも速いのが特徴です。

ここではベンチャー企業の特徴を紹介し、スタートアップや中小企業との違いについても解説します。

明確な定義はない

ベンチャー企業に明確な定義はありません。ベンチャー(Venture)とは冒険や投機といった意味があり、ベンチャー企業は革新的な技術で商品・サービスを開発し、イノベーションを生み出す企業とされています。

設立から数年程度の新しい企業であり、成長過程にある企業を指すのが一般的です。近年はIT技術の急速な進化などにより設立されるベンチャー企業は増加しており、数年で成長を遂げて上場を果たす企業も少なくありません。

4つの成長ステージに分けられる

ベンチャー企業は、成長段階により以下のような4つのステージに分けられます。

  • シード
  • アーリー
  • エクスパンション
  • レーター

一番若いシードステージは事業がまだ完全には立ち上がっておらず、研究や商品開発をおこなっている段階です。アーリーは創業してすぐの時期であり、マーケティングや商品の製造を開始するステージです。売上はまだ少ない反面、運転資金や販売促進費などに多くの資金を必要とします。

エクスパンションはミドルステージとも呼ばれ、事業が軌道に乗り始めた時期です。本格的な事業展開を行い、売上の拡大やサービスの充実のためにさらなる設備投資や人材確保を行います。レーターは組織が確立し、経営が安定してくる時期です。持続的なキャッシュフローがあり、新規上場(IPO)を目前にしています。

スタートアップとの違い

ベンチャー企業とよく似た形態にスタートアップがあります。スタートアップは先進的な技術やアイデアにより、新しい事業を行う企業です。ベンチャー企業と同義で語られることもありますが、まったく同じというわけではありません。

スタートアップは2~3年という短期間で目標達成を目指すケースが多く、成長の速度がより早いのが特徴です。これに対し、ベンチャー企業は長期的に目標達成を目指しています。

中小企業との違い

中小企業は中小企業基本法で明確に定義が定められている起業のことで、ベンチャー企業とは異なります。企業規模により分類され、業種ごとに資本金の額と常時使用する従業員の数が決まっています。

そのため、中小企業はベンチャー企業ではありませんが、ベンチャー企業の中には中小企業の要件に該当する会社もあり、中小企業であるベンチャー企業は存在します。

有名なベンチャー企業の例

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ベンチャー企業の多くは小・中規模ですが、数年のうちに規模を拡大し、メガベンチャーと呼ばれる大企業に成長した企業もあります。

特に有名なベンチャー企業として、以下のような企業が挙げられます。

  • 楽天
  • LINE
    メルカリ
  • サイバーエージェント
  • Gunosy

楽天は、1997年の設立からわずか3年で上場を果たしています。スマホ向けアプリを開発したLINEはわずか2年のうちに230ヵ国、1億6,000万人を超えるユーザーを獲得したメガベンチャーです。

国内最大級のフリマアプリを展開するメルカリは2013年に設立し、5年で上場しています。

サイバーエージェントは設立から2年で上場を果たしたメガベンチャーで、実力主義・決定スピードの速さで急成長を遂げました。

情報配信サイト「グノシー」などを提供するGunosyは設立から2年半でマザーズに上場し、その2年8ヵ月後には東証一部に市場変更しています。

メガベンチャーの多くはIT業界の企業で、ITの進化とは密接な関係にあります。メガベンチャーの多くは大企業に成長したあともベンチャー起業としての精神や柔軟性を失わない傾向にあり、新しい事業の開拓を続けているという特徴があります。

ベンチャー企業のメリット

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ベンチャー企業は新しい分野に挑戦する企業というのが大きな特徴であり、入社後はこれまで経験のない新しい分野の仕事にチャレンジできるのがメリットです。

少人数のため幅広い業務を経験でき、広い裁量が与えられるというメリットもあります。実力主義を採用するところも多く、能力次第で昇給や昇格を見込めるのも魅力です。

ベンチャー企業で働く4つのメリットを見ていきましょう。

新しい仕事にチャレンジできる

ベンチャー企業は、革新的な技術やアイデアで新しいビジネスモデルを作り出す企業です。新しい分野にチャレンジすることも多く、これまで経験したことのないような仕事に携われるチャンスがあります。未知の仕事に挑戦して経験を積み、視野を広げたい方に向いています。

設立まもない企業のため、柔軟な発想でルールを作れるのもメリットです。大企業の場合、長い歴史の中で培われた文化や風土、ルールがあり、社員はそれらに合わせる必要があります。しかし、ベンチャー企業の場合、社員の要望に応じて柔軟にルールを変更することも可能です。

仕事の幅と裁量が広い

少人数で業務にあたるベンチャー企業は、大企業のような明確な分業体制が確立されているわけではありません。一人ひとりの社員が担当する業務の幅が広いのが特徴です。入社したばかりでも、新規事業の立ち上げや大きなプロジェクトに関われる可能性もあります。

仕事に対する裁量も広く、それだけ責任も大きくなります。成長の機会は多く与えられ、実践を通してスキルアップを図りたい方に適した職場です。

実力次第で昇給・昇格が期待できる

ベンチャー企業は実力主義を採用しているところも多く、成果に応じた昇給や昇格が期待できます。年齢や勤続年数に関係なく、実力次第で地位を築ける可能性があります。

努力が評価されることはモチベーションのアップにもつながり、会社とともに自分も成長することができます。ベンチャー企業の仕事はハードワークになりがちですが、大きなやりがいを感じることもできるでしょう。

経営陣との距離が近い

ベンチャー企業は大企業と異なり、経営トップや経営陣との距離が近いという特徴があります。社員が少ないことも理由となりますが、ベンチャー企業では経営陣が社員と積極的に関わり合うことが少なくありません。

経営者や経営陣と一緒に仕事をすることは、自分の成長にプラスとなることが多いでしょう。その働きを間近に見て学ぶことができ、自分の考えや疑問を経営者や経営陣に伝えられるのも、ベンチャー企業ならではのメリットです。

ベンチャー企業の問題点

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ベンチャー企業には多くのメリットがありますが、デメリットな側面もあります。設立まもないベンチャー企業は福利厚生や教育制度が確立されておらず、不十分なところもあるでしょう。また、成長過程のベンチャー企業はまだ十分な収益を上げておらず、安定性に欠ける場合もあります。

ここでは、ベンチャー企業にありがちな問題点を紹介します。

福利厚生・教育制度が不十分な場合がある

設立したばかりで小規模なベンチャー企業は、福利厚生や教育制度がまだ整っていないケースが少なくありません。今後は成長して制度が整う可能性はあっても、成長途中の段階ではあまり高待遇は期待できない場合が多いでしょう。

ただし、近年では優秀な人材を確保するためにユニークな福利厚生の制度を設けるなど、いろいろ工夫しているベンチャー企業も増えています。ベンチャー企業の転職先を探す際は、福利厚生の制度にも注目してみるとよいでしょう。

安定性に欠けることも

成長過程にあるベンチャー企業は収益の安定性に欠けるため、給与は低い傾向にあります。転職の際は、前職より年収が低くなるかもしれません。

ただし、成長の速いベンチャー企業は急成長を遂げて業績が上がる可能性があります。それに伴い、給与が上がることも期待できるでしょう。また、自社株を購入できるストックオプションの制度を設けている企業もあり、上場した際には大きな利益を得られる可能性もあります。

ベンチャー企業が向いている人

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ベンチャー企業は従来からの一般的な企業とは異なる個性があり、向いている人、向いていない人がいます。与えられたひとつの仕事をコツコツこなしたい人や、安定した待遇を求めている人にはあまり向いていません。一方、チャレンジ精神があり、新しい仕事に対し意欲的に取り組みたい人には向いています。

ここでは、ベンチャー企業への転職が向いている人を紹介します。

チャレンジ精神がある

ベンチャー企業の大きな特徴のひとつが「新しいビジネスモデルを開発する企業」という点です。そのため、ベンチャー企業は新しいことへのチャレンジ精神がある人に向いています。

ベンチャー企業では大きな仕事を任されることもあり、それだけ責任も伴います。プレッシャーを感じることもあるでしょう。そのような経験も成長のために必要と考え、未知の分野にも積極的にチャレンジできる人が求められているのです。

成長への意欲が高い

成長への意欲が高い人はベンチャー企業に向いています。ベンチャー企業は少数精鋭で1人が幅広い業務を担当するところも多く、広い裁量のもとで多くの仕事をこなさなければなりません。

それをハードワークだとネガティブに感じるのではなく、さまざまな仕事に取り組めて成長できるとポジティブに受け止め、意欲的に働く人はベンチャー企業が適しています。

将来は独立・起業を考えている

将来は独立して起業したいと考えている人も、ベンチャー企業に向いています。経営陣の近くで働けるため、経営側の視点に立った仕事への取り組み方やスキルなどを学びやすいためです。

急成長する企業を支えて新しい分野の仕事に取り組んでいく経験は、将来会社を設立して事業展開していくときに役立つでしょう。

経営者と話す機会があるのもベンチャー企業ならではの魅力であり、意見交換を通して経営者としての考え方や起業のノウハウなどを学ぶことも可能です。

ベンチャー企業への転職で失敗しない方法

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ベンチャー企業への転職で失敗しないためには、事前に多くの情報を収集することが大切です。ベンチャー企業といっても会社ごとに業務の進め方や社風、福利厚生の内容などは異なります。自分の希望条件や働きたいイメージと合うかをしっかりチェックするようにしましょう。

企業についてよく調べずに入社した場合、事業方針や働き方、社風などが合わずに早期退職という結果にもなりかねません。

ただし、設立から数年のベンチャー企業について詳しい情報を調べるには、通常の転職活動ではなかなか難しい側面があります。

そのため、ベンチャー企業への転職活動をする際は、転職エージェントの利用がおすすめです。ベンチャー企業と連携しているエージェントであれば、企業の詳しい情報を聞くことができるでしょう。

また、転職エージェントは求職者の希望を聞き取り、適した企業を探してくれます。ベンチャー企業の非公開求人を保有しているエージェントもあるため、有利に転職活動を進めることも可能です。

ベンチャー企業は幅広い仕事を経験できる

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ベンチャー企業とは新しいビジネスモデルを開拓する企業であり、成長のスピードが速いのが特徴です。任される仕事の幅が広く、これまでにない新しい仕事に携われる可能性もあります。チャレンジ精神があり、成長意欲の高い人に向いている職場です。

ベンチャー企業への転職を検討している人には、転職エージェントへの相談をおすすめします。ハレダスの「転職相談チョイス」では転職活動に関するさまざまな相談を受け付けており、ベンチャー企業に関する相談にも対応しています。「自分に合うベンチャー企業を見つけたい」「気になるベンチャー企業の情報を知りたい」など、なんでも気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。

相談やサポートはすべて無料です。ベンチャー企業への転職を成功させたい方は、ぜひご検討ください。

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