各種求人Webメディア、DX支援を手掛けるディップ株式会社(dip株式会社)は社会的意義が大きな事業に携われる企業です。
転職難易度は高いものの、中途採用では幅広いポジションで募集があり、今までの経験やスキルを活かしてキャリアアップを目指せます。ディップに転職するための条件や年収、面接対策などを解説します。
ディップ株式会社(dip株式会社)とはどんな会社?
ディップは「バイトル」「はたらこねっと」などの求人情報サービス、DX支援サービスを展開している会社です。
ユーザーファーストを前面に押し出し、長らくインターネット広告で培った知見を活かし、事業の幅を広げています。まずは競合他社と比べたときのディップの強みや企業理念を紹介します。
他の企業にはないディップの強み
ディップはユーザー(利用者)とクライアント(企業)の双方が、満足いく優れたサービスを追及できるのが強みです。
また、インターネット黎明期からネットを使った職探しの可能性にいち早く目を向け、事業を展開・拡大させてきた企業です。
ネット求人サイトのパイオニア的存在で、業界に先駆け、動画や応募バロメータなどの新機能を拡充してきました。ネット求人で培った知見を活かして、現在は非常に幅広い事業を手掛けています。
転職・看護師専門転職・派遣・アルバイト等各種人材系Webサイトを運営するほか、AI機能を搭載したキュレーションサイト、舞台巡礼サービス、家族専用の写真共有SNSを展開しています。
ディップの企業理念・社風
ディップの企業理念は「夢・アイデア・情熱で、社会を改善する存在となる」です。
人材サービスおよびDXサービスを通じて、労働市場に蔓延る諸課題の解決を通じて、誰もが働く喜びや幸せを実感できる未来の実現を目指します。
上記のために重視しているのが、ユーザーファーストの追及です。自分たちのビジネスに携わるすべての人の満足度No.1を目指すほか、社員幸福度No.1の実現に努めます。
企業理念をより具体化したdip WAYも作られていて、dream・idea・passionの3つで構成されています。
まとめると「夢の実現に努め、決して諦めないこと」「アイデアに溢れ、多様性のある組織を作る」「チームワークとリーダーシップで勝利を勝ち取る」といった内容です。
選考対策としては、上記の理念に共感し、臆せず実行に移せることを、エピソードを用いて伝えられるとよいでしょう。
ディップへの転職を検討する際のポイント
ディップへの転職を検討する際は、まず選考フローや面接で聞かれる質問を把握してください。
正直に申し上げて、ディップの転職難易度は高いです。幅広い事業を展開し、今後も拡大を考える中、従業員に求める水準は高くなっているからです。
ディップの選考フロー
ディップの選考フローは一般的な企業と同様、書類選考を経て、2~3回程度の面接が行われます。
面接はおおむね穏やかな雰囲気で行われますが、口コミでは圧迫面接だったとの声も聞かれます。面接官の態度や口調に惑わされず、平常心で対応できるよう心の準備をしておきましょう。
面接で聞かれる質問は、オーソドックスな内容がほとんどです。
「今まで一番努力したことは?」「尊敬する人物は?」「入社後のキャリアプランは?」など、よくある質問に対して簡潔で分かりやすい回答を準備しておきましょう。
ディップの転職難易度
結論からいうと、ディップの転職難易度は高いです。さまざまなプロダクトを扱っていて提案の幅が広いこと、経営人材を積極的に募集していることが理由です。
現職で獲得したスキルや経験を伝え、それがディップでも再現性があるとアピールしなくてはいけません。
ディップは過去にエンジニア職で未経験採用を行っていました。近年は求人広告に加えてSaaSプロジェクトも有しており、技術者の採用ハードルは上がっています。
ディップの募集職種・募集条件
ディップが中途採用で募集するポジションはさまざまで、具体的には以下の6つです。
- 営業職
- クリエイティブ
- マーケティング
- システム開発
- デジタルトランスフォーメーション
- コーポレート
特定の職種にかかわらず、全社横断的に募集をかけています。HPにある「私の仕事が、社会を変える。」からもわかるとおり、いずれのポジションでも社会的意義の大きな事業に携われるのが魅力です。
各職種の仕事内容ややりがいを感じるポイントを紹介します。
営業職
法人営業で、募集職種上は採用コンサルタントと呼ばれます。「バイトル」や「はたらこネット」などの媒体営業の仕事は、担当エリア内におけるテレアポや飛び込みによる新規開拓がメインです。
顧客の決裁権者に対してアポイントを取り、予算や状況を考慮したプランを作成し、採用成功まで帆走します。
媒体の知名度はトップクラスで集客力も高く、成約につなげやすい環境です。
クリエイティブ
企業と求職者とのより良いマッチングを実現する求人広告の制作を行うポジションです。単にクライアントのオーダーを満たすだけでなく、広告を通じた課題解決の意識を持つことも求められます。
問題を解消するにはどのような人材が必要で、採用まで持っていくにはどうすべきかという部分まで踏み込みます。
取材や動画、編集などさまざまな角度から可能性を引き出し、クリエイティブの力で企業成長を実現する重要なポジションです。
マーケティング
自社媒体のサービス企画や戦略立案を担うメディアプロデュース、Web・アプリ広告の宣伝や効果分析を担うマーケティング部門に分かれます。
メディアプロデュースでは戦略立案・グロースハック・SEO・コンテンツマーケティング等、チームごとに、求職者の満足度向上を目指し、立案や実行支援を実施します。
マーケティングの場合、CMや広告などオフライン広告中心の企画、広告代理店をはじめ外部協力会社のディレクションなども業務範疇です。
企業の人材に関わる課題は、採用中心から定着や活用まで多様化しています。
求職者視点では働き方のスタイルや求人との接点が多様化し、選択肢が多すぎて、自分に合った仕事が見つからない問題も生じています。
企業と求職者が直面する課題解決のためのサービスを生み出し、社会の改善を目指すのがマーケターの役割です。
システム開発
各種求人Webメディアのサービス開発を担うポジションです。ポジションは次のようにさまざまな職種に分かれます。
- フロントエンドエンジニア
- インフラエンジニア
- Webエンジニア
- スマートフォンアプリエンジニア
- プロジェクトマネージャ
エンジニア一人ひとりのスキルアップはもちろん、企画やマーケティング部署ともタッグを組み、お互いに技術やアイデアを出し合いながら、迅速かつ安定的に事業を推進するのが主な役割です。
知名度が高く、利用者が多いサービスの開発に携われるのは、やりがいを感じるポイントです。
デジタルトランスフォーメーション
人手不足や業務量の多さで悩んでいる企業に対し、自社のDX商材コボットを活用して、自動化・業務効率化を推進するポジションです。
導入から運用支援、カスタマーサクセスなど、顧客のDX化をコンサルティングによって実現します。
現代はAIやRPAなどがもの凄い勢いで、世界を変えようとしています。ディップの取引先には中小企業も多いですが、コストや人材面での課題を理由に、デジタル化・IT化の推進が難しい企業は少なくありません。
コボットの導入で社内のDX化が進めば、単純作業をロボットに任せ、人にしかできない創造的でクリエイティブな仕事に取り組めるように変化が生まれます。
コーポレート
経営と現場をつなぐバックオフィス部門として、会社を支える職種です。
- 経営企画
- 広報IR
- 経理財務
- 総務
- 法務
- 人事部
経営層や営業部署以外にも、外部とも幅広く接点を持つ可能性があるポジションです。投資家やメディアなど、さまざまなステークホルダーたちとコミュニケーションを取る機会が生まれます。
相手のニーズを汲み取って、最適な提案や改善につなげるスキルが必要です。表立って活躍する機会は稀ですが、変化が激しいチャレンジングな環境で新しいことに取り組み、経験の幅を広げられるのは魅力です。
ディップのコーポレート職は、性別・年齢にかかわらず、誰もが意見を発せられる環境があります。
ディップの年収・給与相場
有価証券報告書によると、ディップの最新(2022年12月時点)での平均年収は約490万円です。過去5年の平均をみると多少変動は見られますが、おおむね横ばいで推移しています。
単純な数字だけでは、給与が高い企業だといえないかもしれません。実はディップの給与水準は平均年齢の低さも関係しています。平均年齢は30.2歳であり、全企業の平均と比べると低いです。
これは毎年新入社員が大量に入社するためであり、若手社員につられて全体の平均年収が下がっています。
最初のうちは給与が低くても、着実に結果を残せば、順当にアップしていきます。営業職の場合インセンティブがあるほか、ボーナスも年2回です。
月・四半期ごとのノルマを都度達成し、キャリアップにつなげれば、高い給与水準を期待できます。
参考:ディップ|有価証券報告書
ディップへの転職を成功させるには転職エージェントの利用がおすすめ
ディップのような転職難易度が高い企業への転職では、転職エージェントの積極的な活用を推奨します。
多数のライバルと差をつけ、一歩リードするためにはより多くのノウハウや企業情報を知っておくと有利です。
企業の経営層と独自のコネクションを持っている転職エージェントを利用すれば、自分だけでは得られない情報を得られます。
また経営人材、もしくはポテンシャルが高い人材を欲するディップの場合、過去の経験やスキルは再現性があると伝えなければいけません。
重要なのがキャリアの棚卸しで、今までに経験した業務や、当時感じたことなどを深堀りしていきます。
基本的に過去のキャリアのすべてで行わねばならないため、全部自分で行うとしたら非常に大変です。一人ではキリがないため、転職支援の実績が豊富なキャリアアドバイザーを活用することをおすすめします。
働きながら転職エージェントを活用する場合、企業とのやり取りや日程調整を代行できることです。時間がなくて忙しい状況でもとんとん拍子で進むため、手間が省けます。
ただし履歴書や職務経歴書は自分で用意しなくてはいけないため、きちんと準備しましょう。
ハレダスは専門分野ごとのキャリアアドバイザーが在籍し、求職者一人ひとりの悩みや希望に応じたきめ細かいサポートできるのが強みです。
相談は無料のため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ディップ株式会社の概要
ビジネスモデルや売上業績といったディップの概要を紹介します。自分でもコーポレートサイトをチェックし、企業研究を行ってほしいところですが、まず概要をかいつまんで知りたい方はこちらを確認してみましょう。
ディップのビジネスモデル
求職者と企業をつなぐマッチングの場を用意して収益を得るのが、ディップの基本的なビジネスモデルです。
決して歴史がある企業ではないにもかかわらず、老舗大手と並ぶほどのシェアを獲得できたのは、新たな価値の提供に成功したためです。
具体的には”採用単価”という概念を人材業界に導入しています。求人広告といえば紙媒体が当たり前だった中、Webを活用し、同社は定量的なデータを用いて効果を測定できる仕組みを実現しました。
さらに、インターネットならでは強みを活かして、文章だけでなく、写真・動画を使って職場のリアルな情報を伝えることも重視してきました。
上記のような不断の努力によって、高いハードル(参入障壁)を乗り越え、老舗企業に負けないほどのサービスを実現させています。
ディップの売上業績
ディップはコロナ禍を迎えるまでは、営業利益・売上高ともに順調に成長を遂げてきた企業です。
コロナの影響で多くの企業は大打撃を受けたため、採用を抑制する動きが加速し、人材業界の市場も落ち込まざるを得ませんでした。
ディップのクライアントも状況は同じで、採用活動の抑制や予算の縮小などの動きが起こり、利益の減少につながっています。
コロナの影響は依然として先行き不透明ですが、一時より制限は緩和され、売上高も徐々に回復を見せています。
ディップ株式会社の人事評価制度
入社後に感じるギャップをできるだけ少なくするために、事業内容や募集ポジション、選考フロー以外の事柄への理解も必要です。
ディップは福利厚生が充実していて、さまざまな休暇制度を利用できます。ここでは、人事評価の基準や報酬、休暇制度について紹介します。
ディップの評価基準・報酬
ディップの人事評価は、以下の3つの基準をベースに行われます。
- スタンス(業務への取り組み姿勢)
- 業務を行う上で必要なスキルや行動
- 業績
若いほどスタンスやスキル・行動が重視され、グレードが上がる程、業績に占めるウェイトが高まっていきます。
報酬面では、毎月の給与を構成するのは基本給とみなし残業手当です。賞与も年2回あり、金額は会社の業績と個人の成果によって変動します。
コンサルティング営業職は組織目標や個人目標の達成度に応じて、インセンティブが支給されます。
ディップの福利厚生
ディップの福利厚生は充実していて、とくに休暇制度が整っています。通常は入社後半年経過しなければ付与されない年次有給休暇が、入社後すぐ10日分付与されるのが特徴です。
他にも以下の休暇制度を利用できます。
- 育児休暇
- 配偶者有給休暇
- 育児短時間休暇
- 子どもの看護休暇
- 介護休暇
結婚や子育て、介護、看護など生活に関わる重大な変化が生じたときでも、柔軟に働き方を変えられる環境があります。
また、フレキシブルワークやフレックスタイムも導入しており、各々の状況に応じて働く場所や時間を選べます。
ディップの面接対策
ディップの選考に通過するには会社の成長戦略を踏まえた上での自己分析が必要です。なぜなら全社レベルの成長戦略は、人材戦略にも少なからず影響を与えるためです。
たとえばバイトルでは求職者と企業のマッチング強化を目的に、職場見学機能を追加しています。ニーズに合わせて新たな発想を柔軟に取り入れる姿勢が求められます。
今までのキャリアでダイナミックなアイデアを活かして顧客に喜ばれた経験があれば、応募書類や面接で積極的にアピールしましょう。
AI・RPAなどシステム・ツールの導入によって、業務改善や自動化を提案した経験もあると良いです。
顧客やユーザーの気持ちを第一に考え、相手目線のサービスを展開してきたことや、信頼関係を築くために意識してきたことなど、相手が望む以上の効果を達成するために何をしたかアピールできると効果的です。
また、面接では「なぜ他社ではなく、ディップなのか」という質問がよくなされます。本質問を通じて面接官が知りたいのは、本当に会社の事業内容や方向性などを理解しているかです。
業界研究や職種理解も大事ですが、会社”ディップ”自体に目を向けてください。企業理解のためには、競合他社のリサーチも必要です。
ディップの場合、パソナやマイナビ、リクルートジョブズ、パーソルキャリアなどが挙げられます。競合他社とディップとの差はどこか把握し、選考ではならではの強みへ積極的に言及しましょう。
ディップへの転職をお考えの人へ
ディップはバイトルやはたらくネットなど、知名度が高く利用者も多い転職サービスを運営しています。
社会的意義が大きな事業に携わりたいなら、願いを実現できる会社です。中途採用はさまざまな職種で募集をかけていますが、転職難易度は低いとはいえません。
従業員に求めるレベルが高く、面接官の目も厳しいため、対策不足は容易に見透かされてしまうでしょう。
内定獲得の可能性を上げたければ、転職エージェントの活用がおすすめです。ハレダスはそれぞれ専門領域を持つキャリアアドバイザーが多数在籍しています。
ハレダスなら、あなたの悩みや課題を解決に導くビジネスパートナーときっと出会えるでしょう。