転職にはさまざまな準備が必要ですが、面接の練習はしていますでしょうか。面接は緊張するものですが、対策や練習をしておくことで、緊張が和らぐだけでなく自信にもつながります。今回は、転職における面接練習のポイントを中心にお伝えしていきます。
転職で面接練習は必要なのか
よほど自信がない限りは、面接練習は絶対にしてください。「志望動機さえ話せれば、後はなんとかなる」「特に準備をしなくても、自分のことだから話せるだろう」と軽く考えるのは危険です。
いざ本番になると、緊張して頭が真っ白になってしまい、まともに話せなかった、というケースも少なくはありません。
面接で話をするのは、友人や家族などではなく初対面の相手。しかも面接官という選考を左右する人物です。
面接はやり直しはききませんので、プレッシャーがかかります。その緊張やプレッシャーを少しでも軽減して、本来の自分の力を発揮するためにも面接練習は必要なのです。
転職面接の流れを把握しておく
面接練習をする前に、面接の流れを把握しておきましょう。一般的な流れとしては、以下のようになります。
【面接の流れ】
・入室
・自己紹介
・職務経歴について
・退職理由について
・志望動機について
・自己PR
・面接官からの説明や質問
・面接官への質問
・退室
上記はあくまで一般的な流れになりますが、逆にいえば最低限押さえておきたいポイントといえるでしょう。
面接の準備や練習に十分な時間がとれない場合でも、これらについてだけでも話す練習はしておきましょう。
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面接練習のポイント
それでは次に、面接練習のポイントについてお伝えしていきます。いくつかのポイントに分けて解説していきますので、それぞれ見ていきましょう。
回答は簡潔に話す
質問に対しての回答は、簡潔に話すのがポイントです。
自己紹介に対しては30秒~1分程度、他の質問に対しては1~2分程度の時間を目安に回答すると良いでしょう。
緊張で早口になってしまいがちですが、その辺も練習でしっかりカバーしておくことが大切です。
話がまとまらず、だらだら長くなってしまうのはNGです。また、質問に対して的を外した回答をしないように注意しましょう。
いずれの原因も緊張によるもの、そして練習不足によるものです。「質問に対して的を得た回答を簡潔に話せる」ように練習しておくことが重要といえます。
回答の丸暗記はNG
自己紹介や志望動機など、高確率で質問されると予想できるものに対しての回答を丸暗記しようとする人もいるでしょう。
しかし、それはNGです。丸暗記したものを喋る場合、どうしても棒読みになってしまう傾向が強いです。
また、覚えた内容を忘れてしまったら、他になにも答えられなくなるリスクがあります。
丸暗記しただけなので、面接官の質問に対して臨機応変な回答ができなくなるでしょう。
これらのことから、丸暗記するのはNGということを覚えておいてください。
表情や目線にも気を付ける
面接の練習をする際には、話す内容だけでなく表情や目線にも気を付けましょう。
緊張して難しいかもしれませんが、笑顔を心がけて話すと良いです。少し口角を上げるだけでも表情が柔らかくなり、与える印象もだいぶ変わってきます。
また、面接官の話を聞いているときは、相槌を打ったりうなづくことも忘れずに。
表情だけでなく、目線も重要です。緊張すると、きょろきょろとしてしまいがちに。
面接官も相手が緊張しているだろうと考えているとは思いますが、これでは落ち着きがなく、悪い印象を与えてしまう可能性があります。
話すときは目を合わせるのが基本といえますが、どうしても苦手な人は相手の額や鼻など、いずれかの顔のパーツを見るようにすると良いでしょう。
顔のパーツであれば、目と離れすぎていないため、目を合わせていなくても不自然にはなりにくいです。
姿勢にも注意
話す内容、表情や目線ときて、次は姿勢です。面接での姿勢は、あごを引いて背筋を真っ直ぐに伸ばした状態が理想です。
そして、椅子には浅く腰かけて背もたれにはもたれかからないようにして、手は膝の上に置くと良いです。
1人でできる面接練習
ここからは、1人でできる面接練習の方法についてお伝えしていきます。転職の面接練習は1人でもできますので、ぜひ実践してみてください。
本番と同じく声を出す
面接練習では、本番と同じく声を出して練習すると効果的です。
声を出すといっても、ひとりごとをいうような喋り方ではなく、面接官がいる想定で声を出すのです。
ここで大切なのは、かまずに喋ることや考えていたことを間違えずに話すことではありません。
質問に対して的を外さず、伝えたいことを話せるか?になります。
また、鏡の前で練習するのをおススメします。
鏡の前で話すことで、表情や目線を確認することができるので一石二鳥です。椅子に座って姿勢のチェックをするのも良いでしょう。
録音や録画をすると効果的
録音した自分の声を聴くのは恥ずかしいかもしれませんが、内定Getのための面接練習と割り切りましょう。
録音した声を後から聴くことで、自分の話し方を客観的に感じることができます。
また、録音よりも録画はさらに効果的です。
声だけでなく、表情や目線、姿勢といったすべてを確認することができます。話しているときには気づけなかったしぐさなどを見つけられるかもしれません。
こちらも内定を手に入れるためだと考え、ぜひ試してみてください。
時間をはかってみる
自分が話している時間をはかってみるのもおススメ。
「自己紹介にはどれくらいの時間がかかっているか」「志望動機にどれくらい時間を使っているか」など、具体的な時間を確認してみましょう。
ただ、「必ず1分話さなければいけない」というルールはありませんので、あまりこだわりすぎないようにしてください。
あくまでも、極端に短く、もしくは長くなっていないかの判断をするための方法と考えておきましょう。
キャリアアドバイザーにお願いする
1人で練習する方法とお伝えしましたが、番外編ということで。
面接練習は1人ですることも十分に可能ですが、やはり誰かに見てもらいながら行うと効率が良くなります。その相手は友人や家族などでも良いので、客観的な意見をもらいましょう。
面接練習の相手としておススメなのが、キャリアアドバイザーです。
キャリアアドバイザーであれば、客観的な意見をもらえるだけでなく、面接対策のアドバイスもしてくれます。
また、実際の面接で想定される質問に沿って相手をしてくれるため、転職面接の相手としてピッタリといえます。
対面だけでなく、オンラインのビデオ通話でも練習相手となってくれるため、非常に便利です。ぜひ1度、試してみてください。
まとめ
転職の面接練習は絶対にやっておくべきです。本番で頭が真っ白になってしまったり、質問に対して的を外したような回答をしては、不採用になってしまう可能性が非常に高くなります。話す内容の丸暗記はNGですが、準備不足も同じくNGです。
転職というのは、それだけですごくエネルギーを使います。退職の準備から始まり、求人検索、応募書類の作成など、やることが数多くあります。その準備の中でも、面接練習は非常に重要です。
面接は練習をした分だけ上手く話せるようになるので、何度も練習して自信をつけ、面接に臨むようにしましょう。