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転職・副業

青い鳥症候群とは?転職ばかり考えるようになったら自分を振り返ってみよう

転職は、キャリアアップのための手段として有効です。しかし、あまりにも転職を繰り返す場合には、青い鳥症候群の疑いがあります。

この記事では、青い鳥症候群の概要や青い鳥症候群になりやすい人の特徴、原因について解説します。転職を繰り返そうとしている人は、ぜひ参考にしてください。

転職したいと思ったら青い鳥症候群かもしれませんよ


社会人であれば、「転職したい」と思った経験が少なからずあるでしょう。しかし、「転職をしたい」という気持ちはどこから来ている思いなのでしょうか。

頻繁に転職を考える場合は、単に職場環境やキャリアに対する不満が原因なのではなく「青い鳥症候群」かもしれません。

青い鳥症候群とは、現在の状況に満足せず、常に「どこかにもっと良い機会がある」と信じてしまう心理状態を指します。この症候群に陥ると、現実に多くの幸せや機会があるにもかかわらず、現状に不満を抱えてしまいがちです。

以下、青い鳥症候群の概要について解説します。

そもそも青い鳥症候群とは

青い鳥症候群は、童話「青い鳥」が語源となっている言葉です。童話「青い鳥」は、貧しい家で育った兄妹が幸福を象徴する「青い鳥」を探しに行く物語です。兄と妹は、幸福が遠く離れた場所や特別な場所にあるのではなく、自分たちの身近にあることを学びます。

青い鳥症候群とは、現在の状況や持っているものに満足することなく、「もっと良いものや幸せがどこかにある」と信じ続ける心理状態です。青い鳥症候群を抱える人は、現在の生活や環境に満足せず、「今よりもっといい仕事・恋人・環境があるはず」と常に考えています。

この理想と現実とのギャップによって、現状に不満を感じさせるのが青い鳥症候群の特徴です。

転職ばかり考えるようになったら青い鳥症候群かも

「今の会社では望むキャリアを歩めない」「本当にやりたい仕事ができない」などの思いが増し、転職ばかり考えるようになったら青い鳥症候群の疑いがあります。

転職を考えることが悪いわけではありませんが、短いスパンで転職を繰り返すのは決して良い状態とはいえません。

青い鳥症候群によって転職を繰り返すことは、一見すると新しい機会やキャリアアップを求める積極的な姿勢のように見えますが、心が不安定である証明でもあります。

この状態で転職をしても、一時的な満足しか得られません。根本的な問題を解決せずに次の職場に移るため、本当の意味での満足や成長を見つけることは難しいでしょう。

職場を転々とし過ぎると、企業に応募した際に「またすぐに辞めるのでは?」と思われかねない点もデメリットです。

一時的な気持ちの揺らぎで転職を考えるのではなく、本心から環境を変えたい場合には、ぜひ転職支援サービス『ハレダス』をご活用ください。

さまざまな経歴を持つキャリアアドバイザーがあなたの悩みを聞きながら、どのようにキャリアを積んでいくべきかなどについてアドバイスをいたします。

青い鳥症候群になりやすい人の特徴


転職を考える以外でも、以下のような特徴があると「青い鳥症候群」かもしれません。そのように感じたら、次の5つの項目に当てはまるかどうかをチェックしてみましょう。

1. 自分を過大評価しがち
2. 何事も続かない
3. 完璧主義
4. 協調性に欠ける
5. 常に新しいものを求める

以下、青い鳥症候群になりやすい人の特徴を解説します。

1.自分を過大評価しがち

今の仕事が自らの能力に見合っていないと感じるなど、自分を過大評価しがちな人は、青い鳥症候群に陥りやすいようです。過大評価をすると、自分の能力や成果を現実よりも高く見積もります。非現実的な期待を持ってしまうため、現状の仕事に満足できません。

現実の状況と能力のギャップをなくすためには、自己認識の向上と実際の能力を伸ばす取り組みが重要です。自分自身の真の能力と限界を理解し、それに基づいて目標を設定することで、より現実的な目標に向かって努力できるようになります。

2.何事も続かない

青い鳥症候群に陥りやすい人の特徴には、何事も続かない点も挙げられます。具体的な特徴は、次のとおりです。

● 飽きっぽくて何事も長続きしない
● うまくいかないことがあるとすぐに投げ出す
● 我慢ができない

何かを成し遂げるためには、一定の努力と時間が必要です。途中で諦めてしまうことは、自己実現の機会を自ら放棄することにつながるでしょう。

3.完璧主義

完璧主義の人は、少しでも「思い通りにいかない」「うまくいかない」と感じると、理想と現実のギャップに戸惑いやすい傾向です。結果として、青い鳥症候群に陥りやすくなります。

自分の能力や仕事の成果、人間関係、生活などさまざまな面において非現実的な高い基準を設け、達成しようとするのが完璧主義の特徴です。自分が設定した基準に達しないと、深く落ち込みます。

完璧主義者は常に現状に不満を持ち、理想と現実のギャップに苦しんでいるため、青い鳥症候群に陥りやすい傾向です。失敗を成長の機会として捉えて自己受容ができなければ、失敗を認められず次々に環境を変える行動に出てしまうでしょう。

4.協調性に欠ける

青い鳥症候群になりやすい人の特徴の1つは、協調性に欠けている点です。協調性に欠けていると、理想を追い求めるあまり自分勝手な行動に走り、社会で円滑な人間関係を形成できません。

他人との協力やコミュニケーションを避け、自分勝手な行動をすると孤立するリスクが高まります。結果として、自分を認めてくれる環境を求めて転職などを繰り返すことになるでしょう。

自分の目標や理想を追求することも大切ですが、他人の意見や気持ちを尊重し、柔軟性を持って行動することも重要です。

5.常に新しいものを求める

常に新しいものを求める傾向も、青い鳥症候群に陥りやすい人の特徴です。現状に満足できず、新しい経験や関係を求め続けるため、新しい職場や恋人を頻繁に探し続けます。

しかし、心はいつまで経っても満たされず、不安定なままです。新しいものへの欲求が過剰になると、1つのことに長く集中できなくなり、結果として満足感や充実感を得られなくなります。

自分自身だけではなく、同僚やパートナーなど周りの人に対してもよい影響は与えられないでしょう。

青い鳥症候群に陥る原因


青い鳥症候群に陥る原因は多岐にわたりますが、その中でもとくに影響力が大きい原因は次の2点です。

1. 転職する人の増加
2. 親から否定ばかりされた家庭環境

これらの要因は、個人の価値観や自己認識に深く影響を及ぼし、理想と現実の間にギャップを生じさせることがあります。以下では、それぞれの原因について解説します。

1.転職する人の増加

青い鳥症候群に陥る原因の1つは、転職する人が年々増えている点です。

キャリアの多様化とともに、個人が転職をする回数は増加傾向にあります。以前は終身雇用が一般的であったため、新卒から定年まで同じ会社に勤める人が多くいました。

しかし近年では、「もっと良い職場があるのでは?」と考える人や実際に転職を繰り返す人が増えてきています。

転職は新しい可能性を開く大きな転機ですが、「もっと良い仕事があるかもしれない」と思い込み続けるのは考えものです。このような心理状態が続くと、現在の仕事や環境に対して十分な満足感が得られないでしょう。

転職を繰り返すことで得られる短期的な満足感や新鮮さは、一時的なものに過ぎず、根本的な問題解決にはなりません。

2.親から否定ばかりされた家庭環境

親から否定ばかりされた家庭環境で育つと、青い鳥症候群に陥りやすいようです。

子ども時代の家庭環境は、自分の考え方や価値感を育むうえで重要な役割を果たします。親からの否定的な言葉が多い環境では、子どもは自分が価値のある人間であると思えずに成長しがちです。

とくに思春期のときに親から否定ばかりされたりダメ出しばかりされたりすると、自主性が育ちにくくなり、自己肯定感が低くなります。

結果として、親から得られなかった承認や肯定を社会や職場、人間関係の中で求め続け、転職を繰り返します。常に「もっと良い環境」「もっと良い関係」を求めることでしか、自分の存在価値を感じられないため、現状に満足することが難しくなりがちです。

青い鳥症候群を克服する方法


青い鳥症候群を克服したい人は、次の6つの方法を試してみるとよいでしょう。

1. 自分の価値観を振り返る
2. 何事にも感謝の気持ちを持つ
3. 心地よいと感じる時間を作る
4. 今の自分を受容する
5. 自分と親は別の人間だと認識する
6. カウンセリングを受ける

それぞれの方法について、詳しく解説します。

1.自分の価値観を振り返る

青い鳥症候群を克服する方法の1つは、自分の価値観を振り返ることです。

青い鳥症候群にかかっている人は、「〜でなければならない」という価値観を持っている場合が多い傾向です。「〜でなければならない。だから環境を変えよう」という思考になっている可能性があるため、自分の考え方・価値観を振り返る取り組みが重要になるでしょう。

自分の考え方や価値観を振り返ることで自己理解が深まり、現在の生活や目標に対する思いが明確になっていきます。

社会からの期待や他人の価値観に影響されるのではなく、自分自身の内面に目を向け、本当に大切にしたいものが何かを見極めましょう。この取り組みを続けることによって、満足感と幸福感を高める鍵に気づけるはずです。

自分の価値観を振り返る際には、自分が何に価値を置いているのか、どのようなことに喜びを感じるのかなどを考えましょう。

2.何事にも感謝の気持ちを持つ

日常の何気ないことにも感謝の気持ちを持つと、心が少し楽になり、青い鳥症候群を克服するきっかけとなります。

感謝の気持ちを持つと、現在の状況や持っているものの価値を再認識できるようになるでしょう。たとえば、健康であることや、家族や友人との関係が良好であることなどに感謝してみることをおすすめします。

あらためて感謝をしてみると、日々の生活の中で当たり前と思っていたことでも、それがどれほど貴重であるかがわかるようになるでしょう。人生に対して肯定的となり、満足感を得られるようになります。

また、感謝の気持ちを持つことは、円滑な人間関係の構築にもつながります。他人に対する感謝を表現することで、相互の理解と尊重が深まり、より充実した人間関係を築けるようになるでしょう。

3.心地よいと感じる時間を作る

心地よく満足できる時間を作ってみることも、青い鳥症候群を克服するうえでは重要な取り組みです。

自分の好きなことに没頭することで、日常のストレスから一時的に解放されます。ストレスから解放されることで、自分自身と向き合う気持ちの余裕ができるでしょう。

これにより、青い鳥症候群によって生じる「もっと良い何か」を外部に求める傾向が和らぎ、今この瞬間に価値を見いだせるようになります。

「趣味に没頭する」「自然の中で過ごす」「読書や音楽を楽しむ」「ヨガをする」など、心地よいと感じる時間は人それぞれです。小さなことからで構いません。自分が本当に楽しめる活動を見つけ、定期的に行いましょう。

4.今の自分を受容する

今の自分を受容することも、青い鳥症候群を克服する方法の1つです。自分自身の長所と短所、成功と失敗をすべて認め、自分の一部として受け入れることから始めましょう。

青い鳥症候群にかかっていると、自分自身が持っている理想を叶えられないときに強い失望を感じます。しかし、できない自分を受け入れられれば、心が安らぐでしょう。

また、自分自身を客観的に見つめ直すために異なる意見を聞くことや、完璧さにこだわらないことも大切です。

5.自分と親は別の人間だと認識する

青い鳥症候群に陥っている人の中には、親の影響を強く受け、親の希望を自分の希望のように思っている人もいます。「親の希望・考え」と「自分の希望・考え」をしっかり分け、自分はどうしたいのかを考えるとよいでしょう。

多くの場合、価値観の形成は、幼少期の家庭環境や親との関係に大きく影響されます。とくに、親の期待に応えられなかった経験がある人は、自己肯定感が低くなりがちです。

しかし、親の価値観と自分の価値観は異なります。親の価値観や期待から距離を置き、自分自身の価値観や目標を確立するよう意識してみましょう。

自分自身を親とは別の人間だと認識することで、過去の経験に縛られず、自分自身のために人生を生きられるようになります。

6.カウンセリングを受ける

「自分と親は別の人間だと認識する」と言葉にするのは簡単ですが、親子関係の歪みが青い鳥症候群を発症している原因の場合はそう簡単に解決できる問題ではありません。そのような場合には、カウンセリングを活用するとよいでしょう。

カウンセリングを受けることで、青い鳥症候群に陥っている根本的な問題を見つけられる可能性が高まります。カウンセラーのサポートを通して自分自身を客観的に見つめ直し、問題解決のための具体的な方針を決めていくことが重要です。

カウンセリングの利用に抵抗感を持つ人もいるでしょう。しかし、より充実した人生を送るためには、ときに支援を求める姿勢も必要です。

青い鳥症候群と間違われやすい状態


青い鳥症候群と間違われやすい状態として、ピーターパン症候群とうつ病が挙げられます。どちらも青い鳥症候群と似た症状ですが、厳密には異なる状態です。とくにうつ病については、青い鳥症候群が原因となって起こる可能性もある点を押さえておきましょう。

ここでは、ピーターパン症候群とうつ病の特徴を解説します。

ピーターパン症候群

ピーターパン症候群とは、大人になっても精神的・感情的に子どもの段階に留まり、自立や成熟を避ける傾向を示す心理状態のことです。この症候群の名前は、スコットランドの作家であるジェームズ・マシュー・バリー氏の物語「ピーターパン」に由来します。

ピーターパン症候群の人には成長や成熟に対する恐怖や不安があり、これが自立を避ける行動につながっているのです。現実を受容できず逃避する点は、青い鳥症候群と共通した症状でしょう。

うつ病

うつ病は一日中気分が落ち込み、何をしても楽しめない精神疾患です。慢性的な無力感や興味や喜びの喪失、極度の疲労感などの症状が特徴として挙げられます。

青い鳥症候群では、理想が実現されないことによって無気力が続くケースがあります。この状態が長く続くと、うつ病になるかもしれません。

うつ病の恐れが出てきたら、病院への通院など専門家の支援を求めることが重要です。また、家族や友人のサポートも大きな助けとなるため、信頼できる人へ相談をしましょう。

青い鳥症候群に陥りそうなら自分を見つめ直そう


もし現状に満足できずに転職活動を繰り返している場合には、青い鳥症候群に陥っている可能性を疑いましょう。症状が改善されなければ、何度転職をしたとしても、自分自身が満足できる環境は手に入りません。

まずは、自分自身が何を求めているのかを明確にしたうえで、本当に必要なら転職活動に踏み切ることがおすすめです。心から転職を望むなら、「ハレダス」があなたのサポートをいたします。

ハレダスにはさまざまな経歴を持つキャリアアドバイザーが在籍しており、転職に関する各種相談を承っています。相談やサポートはすべて無料で利用であるため、いつでも気軽にお問い合わせください。

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